ハリー・ホプキンスは、上図のように車体の大部分が平面から成っており、作中車はフェンダーも角形であるため、プラ板での組み合わせをうまくこなせば、再現製作はそんなに難しくない筈です。普段からプラ板でのスクラッチに慣れている方ならば、大抵は作れるのではないかと思います。
足回りはテトラークとほぼ同じであるため、テトラークのキットをベースにすることで目処が付きますが、車体の輪郭もそんなに変わらないため、車体においてもテトラークのパーツをある程度生かすことが出来ます。
そこで、まずはテトラークの車体パーツを転用出来る範囲まで見積もって組み立てることにしました。上図の車体下部パーツはそのまま足回りのベースとして使います。
続いて砲塔および砲塔の位置の車体パーツも形を合わせてカットするなどして活用しました。左右のフェンダーも最初は転用しようかと考えましたが、形状が異なるのと、車体とのかみ合わせ部分をプラ板で作ったほうが良いことに気付いたので、転用は取り止めました。
とりあえず、ハリー・ホプキンスの図面と照らし合わせて共通部分のみをカットして組み上げました。箱型車体のテトラークと違って、ハリー・ホプキンスの車体は傾斜面に多く囲まれるため、車体上部のパーツが転用出来るのは上図の砲塔まわりだけとなりました。
続いて、カットしたパーツの一部を上図のように砲塔の後の内側に斜めに差し込んで接着固定しました。これが車体後部のプラ板工作部分の基礎となります。
車体上部においてテトラークのパーツを転用したのはここまでとなり、あとはプラ板を切り貼りしての組み上げ工程となります。
続いて足回りの製作に進みました。上図の実車写真により、車輪や履帯などはテトラークとほぼ共通している事が分かりますので、テトラークのそれをそのまま組み立てることにしました。
ああ、このややこしくて面倒くさくて疲れてしまう組み立て作業を再びやらなければならないのか・・・。
この複雑なトラス状の部分が、テトラークを作った際の一番の苦難の作業でしたから、二度と作りたくない、と思ったのですが・・・。
なんで二度もこれを作らないとあかんのか・・・。しっかり一時間余りを要しました・・・。もう、やだよ、これ・・・。
車輪のほうは、簡単に組めるので問題はありません・・・。
とにかく組み立てを終えました。もう、3度目は絶対に無い、と断言します。不幸にもまた作る羽目になったならば、対策としては夜逃げしかありません・・・。 (続く)