万楽踏切から駅前に戻り、向かいのウナギ屋「さくめ」を見ました。この日は定休日でしたが、以前の巡礼にてウナギ定食をいただいていますので、それでもう満足です。
御覧の通り、月曜日は定休日です。このお店はメニューもそうでしたが、玄関に貼られるお知らせはみんな手書きなんですね・・・。お店の独特の温もりが感じられて良いです。
「さくめ」の店先から、浜名湖佐久米駅を見ました。
駅舎のかつての事務室スペースには、喫茶店「かとれあ」が入って営業しています。天浜線の幾つかの駅に食事処が入居していますが、そのテナント料も天浜線の売り上げの一部になっているのでしょう。
なんとなく、浜名湖の湖面を眺めようかと思ってホームに行き、あっ、と驚きました。さっきまで全然見当たらなかったユリカモメの群れが湖岸近くの水面に居たのでした。数が少なくて100羽前後ぐらいでしたので、駅敷地まで上がってくるのは20羽ぐらいかな、と思いました。聞く所によれば、群れがやってきた場合、その2割ぐらいが駅内の線路やホームにあがってくることが多いのだそうです。
しばらく見ていると、数羽が線路脇の湖岸堤に飛んできて、上図のように並びはじめました。
そうすると次々に湖岸堤に飛んできて、並ぶ数が次第に増えてゆくのでした。
おお・・・、まさしくアニメ劇中と同じような状況になってまいりました。
か、かわええ・・・。(志摩リン風に)
劇中シーンのユリカモメ、そのまんまですね。
予想通り、大体20羽ぐらいが湖岸堤上に並びました。
なぜかというと、定期的に餌をやっている地元の有志の方が、パンくずとみられる白い餌をゆっくりと撒き始めたからでした。ユリカモメもその時間帯をちゃんと分かっていて、餌をいただこうと行儀よく並ぶのでした。
後でその有志の方と少しお話をしたのですが、その語るところによれば、もう十数年にわたって駅にてユリカモメにパンの耳を与えている、だいたいは列車の到着にあわせて餌をまいている、一日に4回ぐらい、午前中は10時台の2回、午後は14時台の2回にわたり、列車が到着する直前から餌やりを開始している、とのことでした。
つまり、ユリカモメの群れが駅にやってくるのは、その有志の方が餌をまく4回のタイミングであるわけです。地元では昔から知られていて、その時間帯に合わせて駅にやってくる見物客や観光客が多い、とのことです。なので、ユリカモメの群れを見たい場合は、なるべく10時台か14時台に浜名湖佐久米駅に行くのが良い、ということになります。 (続く)