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ゆるキャン△の聖地を行く15 その22  なでしことリンが歩いた道

2021年05月04日 | ゆるキャン△

 浜名湖佐久米駅の前です。牛の大きなオブジェの形をしたお手洗いの存在感が半端無いです。このアングルでアニメ2期の第3話に登場し、各務原なでしこと志摩リンが待ち合わせて新年の挨拶を交わしています。

 

 このシーンですね。これに影響されて同じようにここで待ち合わせて挨拶しているファンが少なくないとか。

 

 浜名湖佐久米駅は、アニメに登場した2ヶ所の駅の一方で、設定では各務原なでしこの祖母の家の最寄駅となっています。それで二人がそこへ向かうシーンも出ているので、その場所まで行ってみることにしました。上図は浜名湖佐久米駅の前の国道362号線を西へ100メートルほど歩いて線路脇に寄った際に駅の方角を見たところです。

 

 さらに国道362号線を50メートルほど西へ進むと、県道310号線との分岐に行きます。各務原なでしこと志摩リンは、これを左折して県道310号線へと進んでいます。

 

 分岐の手前に立つ地名案内標識には、7キロ先の瀬戸港、礫島の名があります。三ヶ日地区の地名のひとつで、子供の頃、叔父が三ヶ日にいた頃に猪鼻湖の南に位置する瀬戸港へ行って遊覧船に乗った記憶があります。
 礫島は、瀬戸港の南にある小さな島で、浜名湖においては唯一の島として知られます。ダイダラボッチによって造られたとの伝説があり、島には礫石神社が祀られて島全体が神域となっています。

 

 さて、左折して東名高速の高架下をくぐりました。

 

 高架のすぐ南脇に天浜線の踏切があります。現地の字名をとって万楽踏切と呼ばれているそうです。

 

 いったん南へ渡ってから振り返りました。このアングルで劇中に登場しています。

 

 このシーンですね。この描写によって、各務原なでしこの祖母の家がその南の県道310号線沿いにあることが分かります。

 

 各務原なでしこの祖母の家の位置へは、万楽踏切から県道310号線を約1キロぐらい歩く必要があります。しかし、現地に行っても更地で、アニメに出ている家は架空のものですから、行ってもあまり意味が無いと思いました。

 

 それで、万楽踏切の付近から浜名湖をしばし眺めて風に吹かれるにとどめておきました。

 

 ここにも小さな船着き場があります。浜名湖は昔から漁業も盛んで、現在でもウナギ、アサリ、車海老や牡蠣や海苔などの漁場として知られます。特にアサリと車海老は、子供の頃から三ヶ日の叔父の家でよく御馳走になっていて大好きでした。いまでもアサリと海老が好物であるのは、浜名湖のおかげなのだろうと思います。

 

 では、戻りますか。

 

 万楽踏切から、浜名湖佐久米駅を望遠モードで引き寄せて撮影しました。うーん、やっぱりユリカモメの群れが見当たりませんね・・・。この日は割と気温が高くてポカポカ陽気でしたから、カモメもあんまり来ないかもしれないなあ、と思いました。

 浜名湖佐久米駅のユリカモメ群のことは、テレビなどでも度々紹介されるために割と有名になっていますが、それらの情報によって1月から3月までの毎日ユリカモメの群れが見られる、となっているのは厳密には間違いです。飛来が無い日もありますから、毎日ではありません。

 参考までに、現地で地元の方やカフェ「かとれあ」の店員さんに聞いた話をまとめておきます。ユリカモメ群の飛来期間は12月から3月まで、普段は400羽〜500羽ぐらいが飛来します。それより少ないと、大方は湖面に停まっていて駅の周囲に集まる数が減りますから、列車の停車時に群れが舞い飛ぶシーンも減ります。飛来数が700羽〜800羽ぐらいに増えるピーク期の飛来日は1月から2月までの気温の低い日になります。気温が上がると飛来数が減ります。
 なぜかというと、気温が低いほど餌が捕れないことが多いので、ユリカモメ群は餌を定期的にまく人や観光客が居る浜名湖佐久米駅に自然と集まってくる、という流れだからです。

 周知のように浜名湖佐久米駅は、天浜線で唯一、駅の敷地が浜名湖岸に接している湖面駅です。ユリカモメがやってくるのは昔からのことでしたが、国鉄二俣線時代に駅長さんが餌をやり、無人駅になってからは付近の住民有志が餌を定期的にまいているため、ユリカモメの飛来頻度や群れの規模が増えてそのまま定着した、という流れです。

 それでずっと以前から観光の名所にもなっていて、普段の駅の一日の利用客が20人前後であるのが、ユリカモメ群の飛来期には多くて1000人ぐらいに達するそうです。だからユリカモメのシーズンには常に駅に観光客が集まっていて、アニメでの各務原なでしこと志摩リンが二人だけでユリカモメの乱舞に包まれる、という場面は実際には有り得ません。

 なので、今回の駅の周辺にユリカモメ群が見当たらず、そのために駅に観光客が全く来ていないという状況は、ある意味稀な状況であったのかもしれません。少なくともアニメ劇中のような長閑な駅の景色が見られたからです。  (続く)

 


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