ラストのステップ21です。左右のフェンダ―、ステー、排気管、車外装備品などを取り付けます。履帯も最後に繋いで組み立てますが、上図では片側11枚と示されています。これは誤りで、正しくは61枚です。
なお、作中車は車外装備品を一切付けておりませんので、C7、C8、C9、C38、予備履帯2枚、D14は不要となります。
まずは左右フェンダーを取り付けます。
フェンダーは左右とも完全な水平ではなく、中央で微妙に曲がります。パーツの反りや歪みではなく、実際にこういう形状であることが、戦時中の実車の写真からも確認出来ます。ミニアート製品の精密な再現度に改めて驚かされます。
後で履帯を繋いで仮組みしてみて分かったのですが、上部転輪の並びも完全な一直線ではなくて、中央の転輪だけが僅かに上に位置しています。フェンダーの微妙なラインも、それに対応しているわけです。ここまでやるのかミニアート、と感心してしまいました。
フェンダーを取り付けた後、転輪を仮組みしました。履帯を繋いで巻き付けるための準備です。
車体背面に予備転輪も仮セットしました。いずれの転輪も、塗装後に接着する予定です。
車体右側の排気管とステーのパーツです。ミニアートのキットのパーツは細かいのが多く、切り出しにも注意が必要な薄さです。誤って削ったりしないように、ゲートを残して切り離すので、パーツの整形作業は必須です。サンドペーパーや細いヤスリが重宝します。
ステーは、作中車では見えたり見えなかったりですが、ここでは組み立てガイドの指示にしたがって全て取り付けました。
車体左側の2個の雑具箱とステーのパーツです。
組み付けました。
履帯の組み立てに移りました。御覧の通り、一枚一枚切り離して繋ぐタイプてす。個人的にはこういうのは苦手ですが、避けては通れない作業です。
私自身の履帯組み立ては我流なので、出来もそれなりですが、見た感じはベルト式履帯と余り変わりませんので、細かく拘らないことにしています。
組み立ては、上図のように、100円均一ショップで購入したステンレス製のL字形のアングルバーとフラットタイプのバーをガイドとして行います。二本のバーで挟んで並びを真っ直ぐに整えつつ、一枚ずつ接着して繋いでいきます。
ある程度の長さに繋がったら、流し込み接着剤をサッとひいて上からフラットバーを押しつけて並びを水平に整えます。曲げたり曲線を付けたりする部分では、接着剤が固まりきらないうちに転輪に巻き付けたりして形を作ります。他の方はマスキングテープなどを使用していますが、私は使いません。
転輪への巻き付け、仮セットはこんな感じで進めました。転輪に巻き付ける部分はしっかりと巻いて形を作り、爪楊枝などを差し込んで仮留めしつつ、履帯の接着が固まるまで待ちます。固まったら取り外して、塗装後の組み立てまで保管します。
今回も、幾つかのパーツに分けて組み立てておき、塗装後に繋いで組み付ける予定です。
ですが、季節は既に梅雨に入り、湿度も高くなっていますので、塗装作業はしばらく保留にしました。おそらく、梅雨明け後に他のキットとまとめて塗装することになるでしょう。 (続く)