「けいおん」シリーズの人気の全盛期において、ファンが争って買い求めたグッズの多くは、キャラクターが劇中において使用していた品々でした。その殆どが、実在する製品であったためです。
例えば、上図の田井中律が使用している黄色いシャーペンは、その最も有名な一例です。
田井中律は、この黄色のシャーペンを愛用しており、各話の各シーンに登場しています。一般的なシャーペンよりもやや太い感じで、作りもしっかりしていそうです。いわゆる100円シャーペンとは違った雰囲気があります。ファンならば、あのシャーペンええなあ、欲しいなあ、となるでしょう。
この黄色のシャーペンは、「ラミー シャープペンシル サファリ イエロー L118」といい、ドイツのLAMY社が生産するシャーペンの一種です。日本にも輸入されて流通しています。アマゾンでの案内情報はこちら。
「けいおん」放送当時、LAMY社の同製品は既にクリップ部分がシルバーに変更されていました。旧バージョンのブラックは中古市場にもあまり無かったようなのですが、劇中と同じブラックのクリップ付きを各方面にあたって探し回ったファンが多かったそうです。
私は、ドイツのハイデルベルグ在住の知人に連絡をとり、現地のショップでの調達をお願いし、送って貰いました。LAMY社はハイデルベルグに本社があるからです。
LAMY社の公式サイトはこちら。
上のワンシーンでは、左端に田井中律の使用しているペンケースも登場しています。なかなか洒落たデザインです。
その実物がこれです。コクヨが販売している「ペンケース レペテ オレンジ F-VBF101YR」です。現在でも流通していますので、入手は簡単かと思います。アマゾンでの案内情報はこちら。
これで気分はもう「りっちゃん隊員」です。わーーー。(アホかお前は)
普通にペンケースとして使っています。中はこんな感じ。
で、中に入れているこの消しゴム。
これは秋山澪が使用している消しゴムです。当然ながらファンはこれも争って買い求めたそうです。
この消しゴムは、東京銀座に本店を置く「月光荘画材店」の製品です。京都一乗寺の恵文社でも販売しており、京都造形芸術大学への販売もなされていたため、在籍中の美術演習等でよく購入し使用しました。よく消えるので、一時期は大量にストックして愛用していたものです。
「月光荘画材店」の公式サイトはこちら。
こういうふうに、劇中と同じ文具を揃えて使用して楽しむ、というのが「けいおん」ファンの有り方の一つです。他のアニメではなかなか出来ませんね・・・。
とにかく、なかなか良いものですね。キャラクターと同じ持ち物を使ってる、という気分は。
世の中は冷淡なので、仮に澪ちゃんイラストが入ったトートバッグを使っていたとしても「そう言うのは痛いからやめておけ」などと、見知らぬ人から注意されることはまずないでしょう。若い女の子なら可、かもしれません(^_^;)
けいおんフィーバー当時、劇中登場したグッズが飛ぶように売れたそうですが、想像に難しくありません。当時ファンだった中高生らはお小遣いを貯めて、律のシャープペンを買ったのでしょう。
しかも、澪ホン、唯のケイタイ、澪のバッグ、ムギのペンケース等も買って、普段使いで楽しんでいたそうです。
一番凄いのは、当時も希少品で高価だったムギのミキモトブランドボールペンを買っていたという点です。
あのボールペンは当方も欲しいですね。ミキモトの真珠がついてますし、ト音記号の意匠がオシャレです。6000円ぐらいしますが。
大体、ファンでなくても普通に「これいい物だね」となる製品が多いのです。ちょっとグレードが高く、値段もけっこうする品が多いのですが、使ってる人は長く愛用しているでしょう。