酬徳記念館けいおんコーナーの二階の展示棚です。御覧のよう二列六段の棚を二つ並べています。元は大型本の書架であったようで、棚内空間が広く、大型のスケールフィギュア類も楽に収容出来ます。
一番右側の棚です。メインとなる二段目から四段目までのフィギュア展示スペースも再構成の途中で、大部分のフィギュアが仮置きのままです。シリーズ全部が揃っておらず、アニメシーンとの関連付け展示も未着手のままですので、今後の作業にて大きく変わる予定です。
右から二番目の棚です。元々揃っていたフィギュアシリーズの多くがこの範囲におさまっています。現時点におけるこの展示の中心的ポイントですが、背後のグッズ類の多くが未整理のままなので、棚内空間をテーマ的に一体化する試みは、これからの課題の一つです。
左から二番目の棚です。御覧のように、フィギュア展示主体の棚と位置付けており、全ての段にフィギュアを入れる前提のもとに、再構成中です。寄託展示への模索の一環として、六段目は空けてあります。
一番左側の棚です。一段目から四段目をフィギュア展示スペースとして、寄託展示を含めた大型のスケール品をここに配置する計画です。
一般的に博物館の展示においては、向かって左側に大きな展示品または目玉展示品を配置することが多いので、このコーナーでもそれに倣いましたが、もう一つ、一階からの階段が棚の左側にあるので、見学者の動線および視線は自然に棚の左側から右側へと流れる形になります。それで最初に目につく展示品に目立つもの、大きくて分かり易いものを配置すれば、その印象も強い筈ですから、次の展示への興味関心や期待感も生まれるでしょう。
なお、棚の左側にある姿見は、イベント時にレイヤーさんがここで着替えをする際に使うものだそうです。普段は使われませんから、ここに置いておいてもあまり意味がなく、物置にしまっておくのが良さそうに思われます。
一番左側の棚の二段目と三段目です。二段目にはバンプレストのSQフィギュアシリーズ5体が揃っています。けいおんのHTTの基本デザインである桜高制服姿での部活演奏中のシーンであるため、今回の作業にて背後にナガシマさんがプリントした部室壁面イラスト画を貼りつけてあります。ですが、サイズがもう少し大きい方が良いかもしれず、背面にグッズ類を何も置かないのであれば、もう少し工夫が必要かと思われます。
三段目は、寄託展示品のスペースになりますので、現時点ではSQフィギュアシリーズの夏服平沢唯を仮展示しています。そのマイクスタンドとアンプは、ナガシマさんが自作して添えたもので、フィギュアの雰囲気をより高めています。こうしたフィギュアに関する展示追加の工夫が、今後の課題の一つとなるでしょう。
一番左側の棚の四段目と五段目です。いずれも最終的にはフィギュアの寄託展示スペースとなる予定です。今の所、四段目にセガのハイグレードサマービーチシリーズの4体、ウェーブのビーチクイーンシリーズの1体などを仮展示しています。右側のバンプレストのPV衣装シリーズも含めて全てが揃っておらず、不足分は14体にも及びます。今後は寄託によって不足分を補完する試みも必要になりましょう。
左から二番目の棚の四段目と五段目です。四段目には、従来は各所に分散していたバンプレストの2期シーズンセット3種、「ロミジュリ」「夏季講習」「演芸大会」をまとめています。
五段目は仮展示で、とりあえず右側には、かつて一階にあって破損していた3体のフィギュアを修復して並べました。左側には、寄託展示の模索の一環として、アニメに登場する小物類の実物展示を試みに設けています。
左から二番目の棚の二段目と三段目です。二段目の左にはセガのエクストラフィギュアシリーズ、右にはバンプレストの一番くじプレミアム第1シリーズを配置していますが、いずれも不足分が1体ずつあり、シリーズの完結展示に至っていません。それで、この時点では名札もまだ作っていませんでした。
三段目は、とりあえず映画版カテゴリーとして背景のイラスト類も統一してまとめています。左側のフィギュア群はバンプレストの一番くじプレミアム映画版シリーズですが、1体の不足があります。
右側はおなじバンプレストの映画版デラックスフィギュアシリーズで、こちらは全て揃っています。とりあえず発売順に並べましたが、実は6体のハンドサインを組み合わせて「LONDON♡」になるように表現されているため、そちらの組み合わせで並べた方が良いのかもしれません。
左から二番目の棚の一段目には、離れていても割合に見える、大型のスケール品を配置しています。左の3体はセガのPMフィギュアライブシリーズで、これは3体で全てです。右の1体はバンプレストのSQフィギュアシリーズの1体ですが、ダブリ分なので、いずれ撤去して、10月頃に寄託予定の品が入る予定です。
右から二番目の棚の一段目と二段目です。一段目は再構成の途中で、まだスペースを空けたままです。とりあえず左側に大型フィギュアの2点、一番くじきゅんキャラわーるどSPシリーズのA賞の「山中さわ子最終形態」と「トナカイ平沢唯」を仮展示していますが、サイズが大きいのでよく目立ちます。このまま置いても違和感は無いです。
二段目は、もと一階の左側棚にあった京都アニメーション限定品の5体、9月16日の作業で私が寄託したアルターの秋山澪学園祭バージョン、そしてムービックの平沢唯学園祭バージョン、と比較的高クォリティの製品を並べています。フィギュア展示エリアの目玉の一つとして位置づけたいところです。
今回の作業にて、京都アニメーション限定品の5体のうちの中野梓の背後にミラーを設けました。中野梓が腰かけているイチゴの内部が空洞になっていて、中にアリ姿の秋山澪が居るので、それも見えるようにしたものです。
上図のように左右の脇から見えますが、アリ姿の秋山澪は、右側から見るとよくみえます。内部にスイッチ式のランプが点く仕様ですが、乾電池が入っていないので点きません。かといって電池を入れて点けたままにするというのも、展示管理の上では難しいので、この状態が精一杯だと思います。
この中野梓を含めた京都アニメーション限定品の5体は、現在は中古品市場でもあまり出回っておらず、揃えるのは困難です。ここでの展示によって5体のセット全容を見られるというのは、今では有り難いことであるそうです。
ここの展示には、そうした面での価値も付加されてゆくので、それも見て分かるような形のディスプレイを模索し、背後にも何らかの展示工夫を施す、というのが、今後の課題の一つになると思います。 (続く)