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カメさんチーム 38(t)戦車 作ります!! その5

2014年12月08日 | ガルパン模型制作記

 ステップ8を終えたところで、工程はインテリアの組み立てへとチェンジします。制作ガイドもドラゴンキットのそれに取り替えて進めました。プラッツ公式キットのガイドのステップ8は、ドラゴンキットのガイドではステップ9に相当しますが、ドラゴンキットのガイドではその前のステップ7および8にてインテリアのパーツを組み立てることになります。
 それで、ドラゴンキットのガイドではステップ7から入りました。


 ドラゴンキットガイドのステップ7にて、椅子とギアボックスと変換器と操縦桿を組み立てました。椅子は二つあり、劇中では左に角谷杏、右に小山柚子が座っています。


 その劇中シーンを御覧下さい。椅子もギアボックスも操縦桿もキットのパーツと同じ形で描写されているようです。組み立てながらガルパンのカメさんチームの雰囲気に浸れるので、楽しくなってきました。
 小山柚子が操っている操縦桿、変わった形をしていますね。キットのパーツでも同じ形状になっており、エッチングパーツとプラパーツの二種から選択出来るようになっています。私の制作においてはプラパーツD58を採用して取り付けました。


 角谷杏と小山柚子の居る空間が狭い様子は、上掲のワンシーンからもうかがえます。角谷杏がギアボックスの上に両足をかけているのですが、こうでもしないと足を伸ばせないのかもしれません。まるで夜行バスの座席の空間みたいです。この戦車は前部機銃が使えるようになっているのか、シーンごとに機銃の角度が異なっています。


 ドラゴンキットガイドのステップ8にて、エンジンを組み立て、ステップ9にてギアボックスや椅子などを車内に取り付けます。私の制作では順序を変えてステップ9のギアボックス取り付けから進め、椅子は塗装後に接着することにしました。
 ガルパン仕様では、前部装甲板右のB3のパーツが不要であるほか、尾灯の形状および位置も異なるので、K9およびK10のパーツは取り付けないでおきました。尾灯パーツは、両方とも後のステップにて小改造のうえ、ガルパン仕様の位置に取り付ける予定です。


 ギアボックスを取り付け、変換器も接着しました。操縦桿のすぐ後ろに小山柚子の位置があります。右側側壁には覗き窓もありますので、小山柚子が前方と右側に視界を確保している状況がよく分かります。これで椅子を取り付けますと、空間的には最低限のスペースしかありません。
 なお、椅子は可動式ではなく、固定式であるようです。その様子は、対プラウダ戦にて被弾横転した際の状況からうかがえますので、角谷杏と小山柚子が椅子の後ろの空間へどうやって移動しているんだろう、と気になってしまいます。劇中では角谷杏が河嶋に「代われ」と命じて自ら砲手席につくシーンがありますしね。


 ギアボックスは、前面上部装甲板のB43を付ける前に組み付けた方が楽なのですが、私の制作では後から組み入れました。ハッチの穴から内部を覗きながら、指定位置に差し込むだけなので、さほどに難しくはありませんでした。


 ガイドの指示では、さらにシャフトカバーや後壁のパーツも取り付けることになりますが、エンジンとの組み付け状態がいまひとつ分からなかったため、ステップ8に戻ってエンジンを組み立てておくことにしました。


 エンジンをほぼ組み立てた状態です。プラガEPA4ストローク直列6気筒水冷ガソリンエンジンの形状をよく再現しています。


 このエンジンだけで、20個以上のパーツから成り立っています。ドラゴンのキットはこういう細かい部分でも沢山のパーツに分けていることが多いので、組み立てに手間がかかったりします。


 今回使用したドラゴンキットはG型なので、エンジンもEPAですが、後のH型になると改良型のEPA-2に換装され、馬力も125から140へと上がっています。


 ガルパンの劇中車B/C型のエンジンは、公式設定資料によればEPAとなっていますので、このG型のエンジンと同じであることになりますが、自動車部のレストアによって相当のパワーアップがなされているらしく、劇中での走りは、戦時中の実車の整地での時速42キロを軽く超えているようです。


 エンジンを組み付けてから、室内後壁のD47、シャフトカバーのD21やD18などを取り付けました。車内空間のほぼ三分の一以上をエンジンが占めている状況が分かります。


 こうして見ると、戦車がどうやって動くのかが、メカに弱い私でもよく理解出来ます。エンジンが回って、シャフトで動力を変換器を介してギアボックスに伝え、操縦桿によって操りながら前輪で駆動して進むわけですね。このように、戦車の内部構造を学ぶことが出来る点が、インテリア付きキットの魅力の一つです。


 続いてステップ10では、室内に砲弾ケースを配置します。砲弾ケースは二種類があるようで、側壁にセットする菱形状のケースF9、後壁にセットする箱状のF10、F11、F12があります。


 とりあえず、二種類の砲弾ケースを指示通りに組み立ててみました。同じ砲弾を収納するケースなのでしょうか。38(t)戦車の主砲である3.7センチKwK38の砲弾は、河嶋桃の装填シーンからも分かるように、女子高校生でも割合楽に扱える大きさです。


 上掲のワンシーンでも、角谷杏の右側に砲弾ケースが二列にセットされているのが見えます。側壁にセットする菱形状のケースF9にあたります。ところが、後壁にセットする箱状のF10、F11、F12のほうはセットされていないらしく、見当たりません。他のシーンでも存在を確認出来ないので、ガルパンの38(t)戦車においては、砲弾ケースは側壁と砲塔内にある分だけで充分だったようです。


 そこで、砲弾ケースはF9だけを塗装後に取り付けることに決め、予備機銃銃身ケースのD50だけを車内右側側壁の指定位置に接着しました。砲弾ケースF9には6発が入っていますが、対プラウダ戦の単騎突撃戦のように連続で撃っていたら、あっという間に数ケースが空になったことでしょう。


 ステップ11、12にて、後部エンジンルーム内の各パーツを組み立てて取り付けました。


 エンジン以外にも、色々な装置があるものですね。メカに弱い私には、それぞれのパーツがどういう部品にあたるのかが分かりませんでした。右の丸っこいのは、エアーエレメントでしょうね。あとエッチングパーツの蓋をつけた箱は、バッテリーのようです。


 全てのパーツを後部エンジンルーム内に取り付けました。


 これで後部エンジンルーム内の組み立ても完了しました。色々な装置が詰まっているという感じがしますが、自動車のエンジンだって似たようなものですね。


 この範囲は、後部エンジンフードのパネルを取り付けると見えなくなる所もあるようです。なので、記録の意味でいろんな角度から撮影しておきました。


 後ろ上方からのアングルです。


 ほぼ真上からのアングルです。


 車体全体をフレームにおさめてみました。38(t)戦車は軽戦車に分類されていますが、車体の大きさはアヒルさんチームの八九式中戦車とあまり変わりませんので、日本陸軍戦車の感覚で捉えたら中戦車ということになるでしょうか。
 でもガルパン大洗女子学園チームの中では小型なので、こうして内部まで作って見ていると、本当に小さく窮屈な戦車だったんだろうなあ、と何度も思ってしまいます。本来は四人乗りですが、カメさんチームは三人でしたから、空間的にはまだ余裕が持てただろうな、と感じました。

 同じインテリア付きキットでは、前にウサギさんチームのM3中戦車リーを作りましたが、そちらはエンジンのパーツが無かったので、後部エンジンルームだけは空白のままでした。内部を全て作って組み立てたのは、今回のキットが初めてでした。 (続く)

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6 コメント

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ラジエター? (長島 政彦)
2014-12-08 17:04:16
こんにちは!
とても良く再現されたキットですね!ぼくも作ってみたいです。

エアクリーナーはD54なのかな?と思います。ホコリだらけの不整地を走る戦車としては、ちょっと小さいので、燃料フィルターかもしれませんが…。
ちなみに現代のダンプのエアクリーナーは、4トンクラスだと直径30センチ長さ40センチ程の巨大な茶筒状です。不整地を走るダンプはあっという間にフィルターが目詰まりするので、大きめのが付いています。

丸っこいのは、ラジエターに風を送るファンのシュラウド(カバー)のような気がします。
ただ、中の丸い部品は、ラジエターに風を当てるには能力的に物足りないシロッコファン(空調機などに使われる)のような形状です。自動車のエンジンのラジエターファンは、扇風機のハネのような形です。どこまで実物と同じ形状を再現しているかわかりませんが。
タイガー戦車のラジエターファンは、エンジンとは別に付いていますが、この38tは自動車のレイアウトにとても似ています。エンジンに直接冷却ファンが付いていて、エンジン後部にあるラジエターを冷やしている…ように思えます。
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プラガEPA4ストローク直列6気筒水冷ガソリンエンジン (ホシノ)
2014-12-08 21:49:09
なるほど!!
D54はエアクリーナーですか。そういえばそんな感じですね。エアーエレメントとみた部品はラジエターなのかもしれませんね。これの上部の開口部がそのままエンジフード後部のパネル開口部につながっています。ここから空気を取り入れるようです。
プラガ社はチェコスロパキアの自動車メーカーなので、エンジンの構造が自動車のレイアウトに似ているのかもしれませんね。
いろいろと参考になります。ついでにP4、P5、P7のパーツは何か教えていただけると幸いです。ずーっと気になっていて仕方がないので・・・。
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わかりません (長島 政彦)
2014-12-09 13:04:34
P4、5、7、わかりません。先端がハンドル状になってるパーツもありますね。
下の箱はバッテリーではないと思います。中に希硫酸が入っているバッテリー(今のクルマのもそうです)は、上面の液口栓から硫酸ガスが出るので、上に部品があると腐食させてしまいます。上にあるのはプラスマイナスのコードだけのはずです。
バッテリーは隣の、上に板が被さった方の箱でしょう。大きさからいってもそうだと思います。
本物のエンジンを見れば、この部品かとわかると思いますが、ネットでは模型しかヒットしないのでわかりません。
ラジエターの排熱をどこに導いているのかもわかりません。おそらくエンジンフードの両脇にスリットないしは隙間があって、そこから排熱しているのかな?と思います。クルマはエンジン下部が密閉されてませんからいいですが、戦車はそうはいきません。排熱をどうするか?は、各国悩ましい問題だったと思います。
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バッテリーはD24 (ホシノ)
2014-12-11 18:26:05
さすがですね。御指摘の通り、D24がバッテリーです。上にエッチングパーツの蓋を載せてますが、この蓋は無いのが普通らしいので、後で撤去しました。
ラジエターの排熱は、くエンジンフードの両脇下面に排熱口があるので、御指摘の通りだと思います。
あと、P7はエナーシャハンドルに見えるのですが・・・。
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イナーシャハンドル (長島 政彦)
2014-12-11 20:19:24
P7はイナーシャハンドルにしては小振りなように思えます。でもクランク状でジャッキを回す棒のような形ですね。
昭和40年代前期のクルマはイナーシャハンドルが付いていましたが、もっと大振りでした(確か)。
38tのエンジンは馬力からいって今の4トントラックくらい?の大きさでしょうか。
乗用車よりも大きいエンジンなので、弾みぐるま(イナーシャ)をまず回してから"コンタクト!"だったと思います。じかにクランクを回しても人間の腕力では回らないと思います。
当時は今よりバッテリーの性能が良くないでしょうし、寒冷地ではさらにバッテリーの能力が落ちますから、エンジン始動のイナーシャハンドルは常用したと思います。車外に外付けされていたのではないでしょうか。
あとのP4,5はハンドル状の取っ手みたいのが付いていて、特に4はグリスガンのように見えますね。
でもそういう工具類を、むき出しでエンジンルームに入れてあるわけありません。何らかの方法で固定されているのでしょうね。バッテリーの脇に工具入れ?があるんでしょう。模型故の誇張表現なのかもしれません。
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工具入れ (ホシノ)
2014-12-11 21:14:51
おお、さすがです!!
まさに御推察の通り、バッテリーの横に工具入れがあります。「toolbox」とありまして、P4、P5、P7のパーツを載せている箱P1がそれです。なので、P4、P5、P7のパーツは工具類でしょうね。むき出しなのは不自然に思えるので、やっぱり模型故の誇張表現かもしれませんね。
P4はグリスガンですか。なるほど。自転車用空気入れにあるようなハンドルがついていますね。
P5は、もしかしたらオイルチェッカーなのかも。
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