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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く31 その5 「梅原屋の展示プラモです!!」

2019年04月03日 | 大洗巡礼記

 大洗港第4埠頭でのミニミニホビーショー会場から、アウトレット施設の屋台店群の前を通って、次の目的地へ移動しました。

 

 次の目的地とは、梅原屋さんでした。その展示プラモデル作品群を再度見学し、詳細を取材するのが、今回の大洗行きの目的の一つでもありました。
 今回は、プラモデル作品群の作者であるNさんと久し振りにお会いしましたので、作品のそれぞれの製作回顧や裏話、ジオラマ作品にかける熱い思い、などを様々にうかがうことが出来ました。

 

 上図は、BC自由学園チームのマリー隊長の搭乗車、ルノーFT-17です。フルインテリアキットで、エンジンも再現されていますから、公式キットではなく、元製品のモンモデルのキットを使用したことが分かります。

 

 一見するとカットモデルに見えてしまいますが、私も同じキットを組み立てた経験がありますので、車体の箱組み過程で貼りつける側面パーツを貼りつけないままにした状態であることが分かりました。そのまま二分割したわけです。カットしてあるのは、砲塔のみだそうです。

 

 Nさんは「姫様仕様」と名付けています。姫様、とはマリー隊長のことでしょうが、マリー・アントワネットが元ネタでしょうから、姫様といえば姫様であるのでしょう。
 それで、車内も姫様にふさわしい豪華なしつらえにした、というコンセプトです。車内の内壁に金細工の装飾を施してあるうえ、床にはフェルト製のレッドカーペットを敷いてあります。そしてマリー専用の車長椅子を追加してありますが、これも金色仕上げです。さらに車内の全てのリベットも金色に塗ってあるという豪華さです。砲塔内の砲身部分も金色なので、内部にミニLEDでも仕込んであれば、キラキラと輝くことでしょう。

 

 上図は、今回初めて見る作品でした。最近新たに展示に追加したのだそうです。作品名は「サンダースM6A1プロパガンダ」、文字通り、サンダース大付属高校チームによる戦車道歓迎デモ車輌、という設定です。
 キットはドラゴンのM6A1のキットを素組みで作っていますが、塗装にはこだわっています。すなわち、戦車道がクリーンでカッコイイ競技であると印象付けるべく、ツルピカのメタリック塗装とし、キャンディ・バール塗装でサンダーバード2号の超合金風に仕上げてあります。
 その側面装甲版だけは真っ白で、戦車道履修歓迎のメッセージなどが英語で書かれています。デカールは自作したそうです。見事なものです。

 

 こちらは、知波単学園チームの細見の九七式中戦車チハです。ファインモールドのキットで、セミインテリアですので、公式キットではなくて元製品のほうです。素組みでマスキング塗装しているため、劇中車再現とは別の仕上がりになっています。
 お話によると、味処大森さんより販売している扇子「知波単魂」の販促品として製作したとの事。デカールも自作だそうです。隠れた見どころは、排気管のサイレンサーで、西絹代が乗っているカワサキのH2R同様にラスター塗装してあります。よく見ないと気付かない、細かいこだわりポイントです。

 

 こちらはプラウダ高校チームのSU-152です。奥には大洗女子学園ウサギさんチームのM3中戦車リーも見えます。

 

 

 SU-152は内部も細かく作ってあって凄くリアルです。しかし、実車のインテリアを忠実になぞったのではなくて、ほとんどNさんのオリジナル工作であるというから驚きです。
 それもそのはず、使用キットのブロンコ製品は、セミインテリアキットを謳いながらも実際にはハッチから見える範囲しかパーツ化していないという手抜きキットです。その戦闘室天板を切り離して内部がほぼ見えるように処理したうえで、砲弾ラック、燃料タンク、通信機、ストーブ、始動用エアボンベ、バッテリー、隔壁、床板、操縦リンケージ、脱出用ハッチなどを全て自作して補完したそうです。もっともらしく見えるエンジンも、実はAFVクラブのT34/76シリーズのものを転用し、ブレーキとファイナルギアボックスを自作追加しています。
 これだけでも凄いのに、152ミリ榴弾砲の砲身はアベール製の金属品、およびエッチングパーツを使用、砲弾はミニアートのセットから転用、そしてカチューシャとノンナ、ニーナ、アリーナのフィギュアも調達して車輌の内外に配置しているのです。どれだけ費用がかかっているのやら・・・。

 

 こちらは黒森峰女学園のティーガーⅠ・・・、と思いきや、車体側面には大洗の校章、砲塔側面にはあんこうマークがついています。Nさん曰く、「黒森峰から送られたタイガーⅠ」だそうです。
 つまり、黒森峰女学園の保有車であったティーガーⅠの217号車、かつての西住みほ搭乗車が、後に大洗女子学園に贈られて、あんこうチームの搭乗車になった、という設定です。それで、車内にはかつてのⅣ号戦車の備品が持ち込まれている、という状況になっています。

 

 御覧のように、88ミリ砲の砲尾排莢嚢にボコぬいぐるみが入っています。砲塔内の各席にはボトルケージとペットボトルが備え付けられています。秋山優花里の席の側壁には黒騎士ポスターが貼ってあります。五十鈴華の席のシールドには生花ピンナップがあります。上図では見えにくいので、実物を御覧になって楽しんで下さい。

 

 さらに武部沙織の席の右側には電気ケトルとウォーターサーバーが備え付けてあります。席にはクッションが置かれてあります。また砲弾ラックの一区画内にティーカップのセットと菓子「シベリア」がおさめてあります。
 冷泉麻子の席には浮き輪状のクッションが置かれ、左側には備品やパンツァーフィーベルもセットしてあります。劇中シーンをきっちり再現してあるのが凄いですが、さらにエンジンルームでも追加工作がなされています。キット自体はフルインテリアキットとしての精度も高いライフィールドモデルのティーガーⅠ中期型のそれですが、情熱的かつ緻密なNさんは、冷却水配管およびラジエータファン駆動軸まで補完しています。ヤマタクも真っ青の超精密細工です。

 

 さらに面白いのが、黒森峰時代の校章と217の車番が薄く残されている点です。西住みほならば、完全に消したりはしないだろう、というNさんイメージです。
 そして車体を分割して立体的に配置し、ディスプレースタンドも檜材で作成しています。まったく見事としか言いようがありません。作品というより、芸術作品ですね・・・。  (続く)

 


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