去る3月15日にコミックウォーカーで第4話が公開されました、コミック「ガールズ＆パンツァー 樅の木と鉄の羽の魔女」です。
今回も対サンダース戦の試合の続きです。試合経過を丁寧にじっくり描いていますので、試合の結果が判明するのはもう少し後の回になりそうです。
サンダース大付属高校チーム側はファイアフライとナオミも登場して、三人のメインキャラクターと搭乗車が出揃いましたが、伯爵高校チーム側もどうやら10輌全ての参加車輌が出揃ったようです。
このページにて、残る4輌がいっぺんに出ています。作戦行動中の本隊とは別に、こうした伏勢を配置して相手を待ち構える作戦であったようです。
そして本隊では、ナオミのファイアフライに捕捉撃破された38（t）戦車が5号車であることが分かりましたので、上図の4輌をあわせれば、10輌全てが描写されたことになります。
すなわち、上図のAは6号車の38（t）戦車、Bはおそらく9号車の35（t）戦車、Cは車体形状からみておそらく10号車のマレシャル駆逐戦車、Dはおそらく8号車の38（t）戦車とみられます。
以前の記事にて、伯爵高校チームの陣容を下記の通りに仮定しました。
1号車 Ⅳ号戦車 隊長車とみられる
2号車 Ⅲ号戦車N型 相手との最初の交戦で撃破される
3号車 Ⅲ号戦車N型 主人公小檜山野咲の搭乗車
4号車 Ⅲ号突撃砲G型 3号車と共に行動
5号車 Ⅲ号突撃砲G型
6号車 個人的には38（t）戦車と推定
7号車 38（t）戦車 高台からの偵察を行っている
8号車 35（t）戦車
9号車 35（t）戦車
10号車 マレシャル駆逐戦車
ですが、今回の新情報によって幾つかを訂正します。下記のようになります。
1号車 Ⅳ号戦車 隊長車とみられる
2号車 Ⅲ号戦車N型 相手との最初の交戦で撃破される
3号車 Ⅲ号戦車N型 主人公小檜山野咲の搭乗車
4号車 Ⅲ号突撃砲G型 3号車と共に行動
5号車 38（t）戦車 ファイアフライに撃破される
6号車 38（t）戦車
7号車 38（t）戦車 高台からの偵察を行っている
8号車 38（t）戦車
9号車 35（t）戦車
10号車 マレシャル駆逐戦車
これでみますと、伯爵高校チームの戦車は38（t）戦車が4輌もあり、総合火力では相手に劣ることになります。それで38（t）戦車は偵察および待ち伏せ任務に付け、火力の大きいドイツ戦車3種をもって本隊を構成し、相手との接敵および遊撃行動をとっているのだろう、と推定出来ます。伯爵高校チームの隊長は、なかなか優秀ですね。魔女なのでしょうか・・・。
ところで、模型的には興味深い点が一つあります。前掲のAの38（t）戦車ですが、車体左側面に沿ったパイプ状のものが印象的です。このパイプ状のものはバトルアンテナと呼ばれるもので、文字通りアンテナの一種です。これは初期のA型の前期生産型だけに見られる特徴の一つですので、Aの38（t）戦車だけは他と違ってA型であることが判明します。
このA型については、1/35スケールのプラモデル製品が存在しません。1/72スケールのレジン製品があるのみです。またまたプラモデルでの再現製作が困難な車輌を出してきたな、と思ってしまいましたが、考えてみますとA型の車体形状そのものはホビーボスからキットが出ているB型と同じですので、1/35スケールでの適応キットとしてはホビーボスの製品が存在することになります。
なので、ホビーボスのB型のキットを組んで、バトルアンテナを追加すれば、A型をある程度は再現出来るわけです。
そうなると、残りの3輌の38（t）戦車は何型かという疑問がわいてまいります。偵察行動をとっていた7号車は、戦闘室の前面装甲が一枚であり、背面マフラー下に発煙筒の装甲ボックスが付いているので、E型以降に分類されます。ナオミのファイアフライに捕捉撃破された5号車もおそらく同型と思われます。E型以降であれば、適応キットはドラゴン、マケット、トランぺッターなど複数のメーカーから様々に製品化されていますので、プラモデルでの制作も容易なはずです。
なお、残りの1輌すなわちDは、砲塔の一部しか見えませんので、型までは特定出来ません。
いやー、このコミックもなかなか楽しませてくれます。続きがとても楽しみです。
