大洗のガルパンギャラリーです。個人的には、最初の位置から数えて三度目の場所になりますが、この二年の間に別の場所にあったそうなので、頻繁に位置が変わっていたことになります。それで、来る度に規模も内容も展示も大きく変わっています。
出入り口の横にあるガチャですが、中身は全て同じてあるようです。せっかく8台も並べているのですから、中身を多彩に展開出来ないものですかね・・・。このままだと買う人は少ないままでしょうね。個人的には、スイングとかの再販をやっていただきたいな、と思います。カラコレでもいいのです。いずれもあんこうチームの5人しか出ていませんから、他のキャラも追加してほしいところです。
内部に入って左側には、あの懐かしい薬局の形見がありました。こういう建具そのものが今では珍しいので、貴重な文化遺産と言えましょう。
展示コーナーは狭くなっていて、奥の通路には御覧のようにココスのキャンペーン時のパネルが集められていました。なかには退色しているものもあり、実際に各所の店舗に置かれていたものを集めたのてはないかな、と思いましたが、確認はまだしていません。
これらのパネルが設置されたココスのキャンペーンには、私は行かずしまいでした。この二年間は、「けいおん」と「ゆるキャン△」の聖地巡礼などに熱中していましたから・・・。
ただ、その前のココスキャンペーンには行きました。その時のパネルがあれば、そっちの方が資料的価値は高いはずですね。
これらのパネルは、常設なのか臨時陳列なのかは分かりませんが、後ろの展示品が見えにくい状態になっています。もともと展示空間が狭いので、大きくてかさばるパネルを何枚も並べるというのには、ちょっと無理があるかもしれません。
模型展示コーナーも健在でした。プロモデラーの方々の素晴らしい作品は、何度見ても飽きません。ガルパンの模型コンテストは、毎年盛況だと聞きます。多くの意欲的かつ魅力的な作品が発表されていますが、それらの一部だけでもこのガルパンギャラリーに展示出来ないものでしょうか。
以前に比べると、宿泊特典品や公式グッズ類の品々が大幅に減らされています。その穴埋めをするかのように水戸ホーリックの応援グッズが大きく空間をとっていますが、サッカーファン以外にはあまり注目もされていないようなので、意味がないと思います。
やっぱり、初期のガルパンギャラリーのほうが、コンセプト的にも良かったなと思い出してしまいます。
相変わらず、雑な展示構成であるので、空間の使い方が適当です。上図右側はボードのスペースを有効活用出来ていません。広いスペースにポスター一枚、というのは下手な博物館以下のレベルです。
ガルパンの缶バッジと名刺は、ガルパン巡礼者のゲット品の二大定番でありますので、これらの展示は外せないようです。ですが、キャパシティは既に不足しており、現状で出回っている数を全て陳列するには至っていません。
全部を展示出来ての陳列コーナーの存在意義というのがあると思います。だから、もう少し工夫したほうが良いでしょう。例えば名刺のほうは額装して壁面パネル展示に切り替え、空いたところへ缶バッジの未展示分を収容する、という方法もあるでしょう。
この展示は初めて見ました。説明も何もありませんから、何の品々なのかが最初は分かりませんてした。ただ、適当に並べてあるだけなのです。カルバンギャラリーの運営がゆきあたりばったりの適当なものである状況は、いまも変わらないようです。
とりあえず、ガルパンファンが来てくれればいい、適当に何かを並べておけばいい、といった魂胆が見え見えです。わざわざスペースを使って展示するほどの価値があるのか、と首を傾げざるを得ない品がけっこうあります。
テレビシリーズの放送開始から現在に至るまで、ガルパンの公式グッズの主な品とは何か、と問われれば、大多数の方が戦車プラモデルとフィギュアの2点を挙げます。大洗へ巡礼するのでなければ、プラモデルとフィギュアのどちらかを主に買って楽しんでいるのが、ガルパンファンの平均的なスタンスだと思います。
なので、そのプラモデルおよびフィギュアが、展示コーナーの主力陳列品になっていないというのは致命的欠陥であるように感じます。特にフィギュアは、今年も公式品数点が発売予告されて、どんどん数を増やしています。
私が昨年に展示整備を手伝った「けいおん」の聖地豊郷小学校酬徳記念館の展示コーナーには、市販された「けいおん」フィギュアの全部が陳列されており、約420点を数えて国内最高の展示数を誇っています。しかし、ガルパンの市販フィギュア品は、スケールものやアクリルもの、ミニパネル類など多岐にわたっており、既に総数は400点に迫りつつあると聞いています。
しかも、まだ最終章シリーズが全6話のうちの1話しか公開されていません。まだムーブメントは高止まりのまま推移するものと予想されるため、プラモデルもフィギュアもさらに新製品が多く出される筈です。
既に、一番くじキャンペーンの実施回数は、「けいおん」のそれを抜き去りました。関連市場規模も「けいおん」の約200億円をとうに超えて、累計400億円に近づいていると聞きます。
なので、ガルパンのフィギュア市販品の総数が、現時点で国内最高とされる「けいおん」フィギュアの約420点を超えるのは、もはや時間の問題です。
しかし、ガルパンのフィギュア市販品が多数展示されている所というのは、いまも皆無です。本来ならば、聖地大洗に所在するこのガルパンギャラリーが、その任をまっとうしてしかるべきですが、そのような動きは全く感じられません。むしろプラモデルもフィギュアも軽視しているような雰囲気があります。
ですが、もし、ガルパンのプラモデルとフィギュアの市販品全てを網羅して展示する施設が大洗に設けられるならば、間違いなく現在のガルパンギャラリーを超える人気スポットになることでしょう。その運営に協力しろと言われれば、下働きの雑用係でもいいので、喜んでお手伝いさせていただきます・・・。 (続く)
あと、私の勘違いなら申し訳ないのですが、ギャラリーの展示物の撮影ってOKなんでしたっけ?(許可制で、許可をいただいていたのなら申し訳ありません)
いずれにせよ、確かに現状だと、展示よりグッズ販売の方に力を入れちゃってますね・・・。
ガルパンギャラリーは、初期の頃から撮影OKでしたが、当方は常に係員の方に声をかけて了解をいただいておりました。お蔭で顔見知りというか、顔を覚えられていまして、今回もレジにてお姉さんが笑顔で会釈して下さいました。二年ぶりなのに、忘れないでいてくれたのだな、と感動しましたね。
賃貸テナント料を払ってガルパン展示品を見せるのなら有料化にしてもっと資料的価値の高い物を置いて定期的に入れ換えるきでしょうし、無料て見せるならなるべく経費が掛からない様役場内に仮設の多目的ホールを構えて期間限定もしくは作品人気の度合いを見て増設や閉鎖を自由に行う事が出来る施設があれば良いのですが…。