気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ウサギさんチーム M 3中戦車リー 作ります !!  その16

2014年04月17日 | ガルパン模型制作記

 転輪の塗装を終えたのち、車内の後壁に37ミリ砲弾を接着しました。続いて消火器を47番のクリアーレッドと8番のシルバーで塗って砲塔バスケット部の下部空間の側壁に取り付けました。最後に操縦レバーのグリップ部を137番のタイヤブラックで塗り、車内の全ての塗装を完了しました。


 37ミリ副砲砲塔の下部バスケット部を組み立てて、車体の回転リング内に収めました。小さなバスケットですが、車内全体のなかでは比較的大きな割合を占めています。その中に3人も入っているのですから、ある程度の空間が無いと装填も砲撃もやりにくくなるでしょう。


 75ミリ主砲のパーツを再び仮組みしてみました。これで車内の状況が全て構築されたことになりますが、やっぱり狭いですね。こんな中に6人も入ってるわけですから、試合中のウサギさんチームは色々大変だったことでしょう。


 改めて37ミリ副砲砲塔の下部バスケット部を接写してみました。金銀の鈍い輝きに包まれて、右手前の背もたれ付き椅子に副砲砲手の大野あや、右後ろの円形シートに車長の澤梓、左側の円形シートに丸山紗希が着いていたわけです。劇中でもその配置で何度か登場していますね。


 正面から阪口桂利奈の操縦席越しに37ミリ副砲砲塔の下部バスケット部を見ました。バスケット部の開口部が阪口桂利奈の操縦席の後ろにくる点は劇中でも忠実に再現されています。キットを作ってみて、劇中のM3中戦車リーの車内空間表現が全て実際の状況をそのまま反映させていることに改めて気付かされます。つまり、アニメ特有の「寄せ」や「省略」や「簡易化」や「誇張」といった諸表現法がいっさい採られていないわけです。ガルパンの「凄さ」の一要素がここにもあるのではないでしょうか。


 37ミリ副砲砲塔の下部バスケット部の開口部は、前方の他に左方にもあって、そちらは左側のハッチに通じているので、外への出入り口であると分かります。37ミリ砲弾も左方のハッチから運び込んで、バスケット部の左方の開口部から中に入れることになるのですが、劇中ではメンバー達がそのことに気付かずにわざわざ砲塔の上部ハッチまで運び上げるシーンがありました。大野あやが全身に力を入れて重い砲弾を持ち上げたりしていましたね。


 改めてウサギさんチームの6人の配置を眺めてみました。キットの各所に劇中シーンとの接点があり、様々なシーンがリアルに思い出されて楽しいです。他の戦車キットにもインテリアのパーツがあれば、各チーム各車それぞれの雰囲気やシーンが楽しめると思います。
 が、現時点でインテリアを再現可能な市販キットやパーツ類が出ている戦車は、他にはⅣ号戦車D型、38(t)戦車、Ⅲ号突撃砲F型の三種類しか出ていないと聞きました。対戦校チームの戦車に至っては、海外製キットの一部にインテリア付きがあるという程度らしいです。


 なお、37ミリ副砲砲塔の下部バスケット部のパーツは、このキットの上下車体を繋いで固定する支持材のような重要な役割も果たしています。そのことに気がついたのは、バスケット部のパーツを組み込んだ状態で車体の上下を組み合わせた時でした。それまで感じられた僅かなガタつきが、バスケット部のパーツによって解消されたのでした。


 バスケット部のパーツを軸にして、上下の車体を組み合わせると、上画像のようになります。接着しなくても上下の車体がしっかりと組み合わされ、力を込めないと外れない程度に密着した状態になります。
 これによって、インテリアの鑑賞も視野に入れて車体の上下を接着せずに取り外し可能なように仕上げると言う私なりの方針は、下手すると車体が外れたりしないかという不安要素を完全に払拭する形で実現することになりました。

 ここに至って、このアカデミーのキットはなかなか出来の良い製品だなあ、と感心しました。かつてはタミヤのコピーの改悪品を出しまくって物議をかもしたメーカーでしたが、いまでは製品の精度も向上してタミヤの品質に近づいてきているように思われます。中国のドラゴンにはまだまだ及びませんが、韓国のメーカーとしてはトップレベルにいずれは達するであろうと予想されます。


 37ミリ副砲をセットした砲塔部分も、バスケットのリング上に乗せるだけで接着はしませんが、リング上の前方には固定用の突起が二つ並んでおり、これに37ミリ副砲砲塔の前方部底面のモールドをはめ込むと、砲塔がリング上に正しくセットされます。バスケット部も接着していませんので、砲塔を旋回させると、一緒に回るようになっています。


 かくして、塗装と最終組み立てを完了しました。ここまでこぎつけるのに色んな苦労がありましたから、ガルパンの大洗女子学園チームの戦車キットの中では難度が高い方に属すると実感出来ました。それでも一生懸命に作って、私なりにガルパン仕様への工作の数々を試みましたから、「やれるだけのことはやったから悔いは無い」というのが正直な心境です。


 M3中戦車リーは、副砲が左側にオフセットされていますので、左側面から見ると背が高く感じられますが、右側から見ると背高感はやや減じます。それよりも右側に設けられた75ミリ主砲の存在が大きく迫ってくるので、全体的に横長感が出てきます。


 正面から見ました。前部フェンダーの位置を上に上げたりしましたが、それでもガルパン仕様のような高さには及びませんでしたので、転輪の取り付け部を3ミリほど下げるか、もしくは車体下部パーツの位置を上にずらしてフェンダー部の高さをかせぐといった改造が必要ではなかったかと反省しています。


 背面から見ました。初心者レベルの私にはこれが精一杯、という程度の出来ですが、ガルパン仕様には可能な限り近づけましたので、悔いはありません。OVMがスコップと斧しかないので上部はあまりメリハリが無く、下部の排気ノズルやエンジンハッチなどの複雑なディテールの印象が勝ります。


 工程全体を振り返りますと、特に苦労したのは後部の道具箱、37ミリ副砲砲塔の形状変更、の2点ですが、完成してみますと苦労の跡があまり目立たなくなっています。まあ、目立つようだと困るのですが。 (続く)
コメント (6)
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