玄語

玄音の弟玄です。日々感じている事、考えている事を語っていきます。そんな弟玄が語る”玄語”です。よろしく。

近江へ

2012-05-19 11:38:29 | コンサート
「近江八景図」(矢橋帰帆) 野村文挙 滋賀県立近代美術館蔵
 
 
明日の20日は滋賀県は大津で詩と音楽、映像によるコンサート”高句麗伝説”が開催される。
続いて21日は京都でも開催されるが、こちらはソールドアウトである。
 
自分はこの高句麗伝説なるコンサートがとても好きである。
最近、言葉と存在の事をやたらに考えているが、この考えるきっかけになった経験がこのコンサートなのである。
日本で詩というとどこか弱々しく、またロマンチックなだけで、心の奥底に触れるような表現に出会った事もなかったので、正直あまり好きではなかったのである。しかし、このコンサートで詠まれる詩の表現にそんな事を一挙に覆す程の衝撃を受けたのである。
 
詩を詠まれる高麗恵子さんが言われているが、詩の一つ一つは自分で考え出したのではなく、ある土地や場所に行った時に聞こえてくるメッセージを言葉にしているという。まるで大地が語る様に聞こえるので、一時は”大地の声”という詩とピアノの即興演奏のミニコンサートを開かれていた程である。大地そのものが語るのか、魂が語りかけてくるのか、その詩の表現はあまりに的確であり、その地にいる人にしか絶対にわからない心の奥底を見事に表現していると、世界中の人を驚かせているという。
 
今回、近江の地で開催される初めての高句麗伝説では、近江の地で受けたメッセージを詩にして表現されるというので、とても楽しみである。近江は歴史的に要の地の一つであり、近江を制する者は日本を制すると言われる程、この地に関わった織田信長、豊臣秀吉、近江商人など、その歴史を知れば知る程、この地の重要性がわかってくる。
 
またそれだけではなく、この近江の地。古事記の記述のネタ元と言われる「ホツマツタエ」によると、日本の建国の神といわるクニトコタチノミコトがその政治の中心地とした所であり、またイザナギ・イザナミも近江の地でずっと活動され、縄文日本の要の地とされていたというのである。その真実を立証する事は不可能であるが、そのような伝承がある事や、その後の歴史の流れからしても、この近江の地には何かあると心が騒ぐ。近江聖人といわれた中江藤樹もこの地の出身。他にも南北朝時代の対立や比叡山の存在など、歴史的な事があまりに多い。
 
そして高麗人(こまびと)なる高句麗である。越の国といわれた北陸は古くから朝鮮、大陸を結ぶ要の地であり、そこから京都へ向かう際の交通の要の地が近江である。古くから高麗人は日本と関わり、当然、多くの高麗人がこの近江の地に関わっていた事が想像できる。いつも存在しておきながら、無視されるかのような扱いを受けて、今では歴史の記述がほとんどない高麗人。記述がなくとも土地土地にその痕跡が残っており、そういった事と今回の高句麗伝説により、どのような表現が生まれ、歴史の真実が明らかになるのか、大変楽しみである。
 
真実がわかる事ほど面白い事はなく、真実がわかる事ほど力になることはない。
ちなみに高麗人と今の朝鮮人とはまるで別の民族である事は歴史的に証明されている。
 
詩の表現により真実明かされ、同時に人の状態を即興演奏の表現により開放へと導くいだきしん氏の音楽がある高句麗伝説。
その経験が何を意味するのか、ある程度理解し始めているからこそ、自分は大津へと向かうのです。
 
席はまだ若干あるようなので、興味ある方は是非ともチェックして頂きたい。
 
○高句麗伝説コンサート
2012年5月20日(日)
午後6時00分~午後7時30分
滋賀県立文化芸術劇場 びわ湖ホール 中ホール
 
出演/高麗恵子、いだきしん
 
お問合せNPO高麗
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 5月18日 | トップ | 大津より »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

コンサート」カテゴリの最新記事