木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 359 切れが無い

2006-07-31 | PCRT(心身条件反射治療)
昨日の新患。プロゴルファーの2次テストを受ける腰痛の患者さん。高校生の頃から慢性腰痛で、年に数回腰痛が発症する。これと言って原因が無い。本人は疲労が溜まったのだろうくらいの感じである。

過去の治療は、マッサージくらいである。本格的に治療をしたことが無い。身体運動を職業としていくというのに治療をしたことがないとは驚きである。本人にしてみればマッサージをしてればいいくらいの感覚である。さすがスポーツマン。

2次テストは来週から始まる。合格は狭き門である。ここへきて痛みが強くなってきた。更に、最近は身体の切れがなく飛距離がでない。飛距離がでないのを筋力や練習で補うことをしている。余計に悪くなる。

治療は至ってシンプルである。AMCTでハード面を治療する。神経機能異常が改善されればこれだけでも切れが戻る。更に、苦手なクラブや姿勢バランスに関する規官の調整をする。苦手だった後ろ下がりのアプローチが苦にならない。

姿勢バランスを司る前庭などの機能異常の原因を探ると、やはり感情が出ている。本人も何となくわかっている。試合前やテスト前になると身体の切れがなくなり、腰痛も増強する。過去を振り返ると同じような時期に不調になっていることに気がつく。

仕事、人、プロテスト様々な感情的ストレスが出てくる。日常の仕事上のストレスと間近に迫ったプロテストのプレッシャーなどがしがらみあって抑圧された感情が身体エネルギーの流れを悪くしている。

開放した瞬間に目つきが変わった。身体も軽くなった。今まで一度も体前屈で指が床につかなかったのが初めてつくようになった。患者さんにしかわからない実感である。

拳骨




No 358 心に与える情報

2006-07-29 | 感情ストレス
自分や家族が「癌」になったとき、衝撃度の高い情報は三つあります。
先ず、「癌」という病名診断。衝撃のあまり、雷に打たれたようなとか、頭が真っ白になった、と表現される患者さんが多いようです。

次に癌の再発、あるいは転移。「辛い治療を切り抜けたのになぜ?」という思いはどの患者さんにも共通です。

そして、癌が進行していて、もう治らないという診断。(新聞記事より。)以上の三つの情報が癌患者さんにとって衝撃的な情報ととして心にダメージを与えるらしい。

最近では、癌という情報を知らされない患者さんは少なくなって気らしいが、実際は、いまだ転移しているとか、手遅れだとか、再発しているとかという情報は部分的に伝えるか、知らせないこともまだ多いようである。

この背景には、家族が本人に知らせたくないという要望が多いらしい。「せっかく頑張って治療をしてきたのに、再発とか転移とか治らないとかを告げるのは酷だ」といった気持があるようだ。

一般的な知識として「癌は不治の病」というイメージがある。このイメージは心の中で負の感情で潜在的に無意識下で根深く刻まれているのかもしれない。「癌=死」その感情が家族をも巻き込んで負のエネルギー場をつくり、がん患者の身体エンルギーの悪循環を作り出しているようにも思える。

手術もし、放射線治療もし術がなくなった末期癌の患者さんが、癌が治った、生存日数が延びている、いつの間にかがん細胞がなくなったという話や、体験話を聞くことがる。

その人たちが共通する内容は、癌という病理を心で受け入れること。受け入れることのよって気持が楽になったこと。心で受け入れることで負の感情から開放され、正の感情エネルギーが循環し始めることも考えられる。

患者さん同様、家族も「癌=死」という負の感情からの開放されないと正のエネルギー場を作り出すことができない。家族の正のエネルギーも癌患者には大きな生のエネルギーになる。

拳骨





No 357 ニキビ 症例報告

2006-07-28 | NAETアレルギー治療

上:治療前
下:治療後(10回)

ニキビの患者さん。ニキビは思春期の男女に多く見られる疾患である。特に中学から高校生と多感な時期に多く発症する。

この患者さんも高校2年生である。ニキビの多くの患者さんは疑いもなく皮膚科を受診する。皮膚科では嫌気性菌の仲間であるアクネ菌が悪さをしているようにいわれる。

更に、スポーツなどで汗をかいたり、ホコリがついたりと不衛生なことがアクネ菌の増殖させるため洗顔を強調し、常に清潔にするように指導される。中には特殊な石鹸まで処方しているれる。ありがたいものである。

清潔にして、薬を塗ってもなかなか改善しないのがニキビである。時間が掛かる。中には自分でニキビをつぶし、痕が残ることさえある。

ニキビを身体のエネルギー循環の異常と考えて治療をすると非常にいい結果が出る。薬も使わずに改善できるのである。ニキビでさえ機械論的に捉えていると改善できない。

ニキビも有機的な治療でアプローチをすることによって早期に改善する。ニキビも身体の一部であり生き物である。有機的な治療することが当たり前の治療である。

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No 356 尋常性乾癬 途中経過

2006-07-27 | NAETアレルギー治療


尋常性乾癬の途中経過
写真上 治療前
写真下 11回治療後

3,4年前から両肘(肘頭部)と両膝(膝頭)に発症。これと言って原因がわからない。もっとも尋常性乾癬は原因不明とされている。

その他、鼻炎や顔、掌、背中に湿疹が目立つ。特に顔の目の周りには発赤が目だちアレルギー性の発赤と一目瞭然である。

治療はNAET治療で11回目の治療経過中である。比較的優等生の患者さんで早期に快方に進んでいる。

尋常性乾癬は難治とされ、この患者さんも専門医で「治すのは無理だから病気と上手く付き合うような気持でいてください」といわれている。もう治らないものと諦めていた。

西洋医学的に対処療法で薬物治療では治すことはできないが、発症の原因を突き詰め本質的な原因を明確にすれば改善させることは可能である。人間を機械的に捉えるような治療考えでは病気の原因を見失い治療は成立しない。

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No 355 心の腰痛

2006-07-26 | PCRT(心身条件反射治療)
最近の腰痛患者さんの2症例。
症例1。3年前から原因不明の腰痛を発症し、整形外科や整体、鍼灸にいって治療を受けていた。

整形外科ではMRI検査をして「椎間板ヘルニア」の診断を受け、コルセット着用で投薬、ブロック注射、牽引治療を行っていたがいずれも改善せず諦めていた。

CCRKでの治療は昨日で3回目の治療が終えた。日常の動作における痛みはなくなった。残るは「朝の起床時」の痛みである。検査を進めていくとやはり原因は感情にある。

3年前に結婚をしてその後からだんだん腰痛が酷くなった。旦那さんと自分と自分の父親の同居が感情的なストレスになっている。三角関係の「気遣い」がストレスになっている。

症例2
一昨日、初診でらいんされた急性腰痛症(ギックリ腰)の患者さん。この患者さんもこれと言って原因がない。普段から腰は重いらしいが、痛くなったことは無い。

今年になってから腰の重さは増していたようだが何となく過ぎして来た。3日前の朝洗顔時に急に動けなくなった。本人も原因がわからない。しかし、何となく心のストレスが多くなっているのは気付いていた。

昨日で2回目の治療を終えた。当初はギックリ腰特有の「くの字」に体幹が曲がって伸展、屈曲もできず両手を膝につき歩くような状態であった。痛みはほとんどなくなった。姿勢も良くなった。

検査を進めて行くと、家族関係がでてくる。患者さん曰く「やっぱりそうか。」何か思い当たる節があったようだ。検査の結果だ図星である。今年からお姑さんと同居し、お姑さんに気遣いが生じているようである。本人も苦笑いをしている。

2症例とも機械的に原因を探るとみつからない。このようなケースは少なくない。急性の外傷以外の慢性的な腰痛やギックリ腰などは力学的な作用は引き金には成りうるが、本質的な原因ではない。

感情的なストレスで自律神経系の乱れが筋の過緊張 を生じさせ、そのような状態のときに、くしゃみや重いものを持ったりするとギックリ腰を起しやすい。治療も原因治療を唱えるなら本質的な「心の腰痛」を治療すべきである。

拳骨


No 354 治療法の説明

2006-07-25 | 感情ストレス
昨日、予約の電話が入った。当院に通っていた患者さんからの紹介で知ったらしい。患者さん本人からの電話予約である。

電話でのやり取り。症状は? 「胸から上の上半身の痛みです。原因はわからないんですが。とにかく痛くてどうしようもないんです。何時ごろ行ったらいいのですか?」

詳細に効いていくと、静脈瘤の手術で失敗して下半身が麻痺して寝たっきりの状態で、寝ていても痛いらしい。自分では動くことができず家族や他人の手を借りての生活である。

往診はしていないので、来院するしかない。遠隔治療も可能なことは可能だが初診の患者さんには向かない。幸い車椅子は乗れるということである。来院してもらうことにしたが治療内容を把握していないようである。

CCRKの治療内容は説明しにくい部分があり理解もされにくい。場合によっては誤解を受けたりマユツバ治療みたいなところもあるので、治療内容を理解しないと治療が成立しないことがある。まして電話で治療内容を理解してもらうのは先ず無理である。(言葉足らずですいません)

他の整体などの治療と混同している患者さんが多く、マッサージや電気治療位しか考えていない患者さんが多い。ありは整形外科の延長線のような機械的な治療をしているように思われる。紹介する患者さんも治療内容を口でうまく説明できないらしい。「とりあえずCCRKに言ってみな。良くなるよ。」というような紹介である。

予約時間に患者さんの奥さんと身内の方が付き添いできた。奥さんもどんな治療だかわからない。患者さん本人の希望で振り回されているようだ。本人の希望でCCRKについてきたようである。

奥さんに治療内容を説明する。想像していた治療内容と違うので理解しがたいようである。西洋医学の知識が豊富であり、西洋医学の治療を受けてきた。しかし、説明を深めて行くと痛みの原因が何となく見えてきたようである。

奥さんも周りの人も疲れている。患者さん本人に振り回されて負のエネルギーが共鳴している。家族全員に負のエネルギーがよどんでいる。奥さん曰く「本当は、私が先に治療を受けたいです。」本音である。

患者さんが希望する治療方法とは違うことが想像できる。奥さんに説明したことが患者さんにうまく伝わり理解した上で痛みの原因治療を、心身の本質的なところから治療をしていただくと良い結果が出る。再度予約をしてもらい本日は帰っていただいた。

拳骨

No 353 感覚は高度の”聴診器”

2006-07-24 | 感情ストレス
スピードスケートの清水宏保さんのコメント。長野オリンピックで金メダルを取った後に、経験したことの無い腰の痛みを経験した。診断は「椎間板ヘルニア」である。

ソルトレイクオリンピックの3ヶ月前、痛みを抑えるために神経根ブロック注射を打ち、痛みの軽減を試みた。「椎間から出ている神経根に麻酔薬とステロイドを注射し、脳へ伝わる痛みを断つために。」

僕の感覚では、神経根にガッチリ張りが入ったのがわかったのですが、医師の見ている画像では到達していない。痛みのあまり吐き気がして途中でやめてもらいました。(本人談)

その後、それでできた血腫が神経を圧迫して痛みは増すばかりであったといっている。更に、練習もできず「棄権」の二文字が浮かんだそうである。神経でなく周りの筋肉にブロック注射を11本打って、鎮痛剤も毎日飲んでオリンピックのスタートラインに立ち、銀メダルを手にした。その後腰痛は楽になった。

精神的な重圧が大きな要因になっていたことを伺えさせる言葉である。更にこんなことを言っている。「僕は自分の身体を医師以上に知っていると思います。様子がおかしいと伝えても、「医学的にはありえない」と、とりあわない医師がいます。身体は脳と密接にリンクしている。僕は、感覚ほど高いレベルの”聴診器”は無いと思う。」

試合の重圧の大きさが「身体」レベルの問題を引き起こすことはよくあることである。試合から開放された瞬間に身体が楽になる。まさに心と体はいったいであり、切り離して考えることはできない。

一流になればなるほど「感覚」は研ぎ澄まされ磨かれる。磨かれた身体は機械的なもので診ることはできない。患者さん本人が良く知っていることである。

拳骨

No 352 落ち込み

2006-07-22 | PCRT(心身条件反射治療)
頭痛で来院されている患者さん。頭痛は治った。初めての来院時の主訴は頭痛と気分が乗らない、やる気が無い。休日になると落ち込んで元気がなくなる。

本人は頭痛の原因を特定している。運動をしていて頭から転倒しそれ以来頭痛がおきているといっている。4,5年前のことである。それ以来治療の梯子ををしている。

やっとCCRKに落ちついたようである。何とか仕事にいてるが朝が辛いらしい。仕事のことや上司のことをか考えると足が重くなる。5回目の治療後は頭痛はなくなった。

昨日の来院時に「頭痛はなくなったが、気分が落ち込んでいる」通常であれば心療内科で安定剤の処方、嫌なことを忘れなさい。これで終わりである。患者さんは内科や専門医から「ストレスが原因だから忘れなさい」といわれている。

治療を進めていくことにいろいろな感情的なストレスが浮かび上がってくる。物質的には「カビ」「砂糖」のアレルギーがある。しかし、物質的なものは引き金であり本質的な原因ではない。

布団、枕などの寝具に繁殖した「カビ」が誘引になり鼻炎などがおきている。「枕」に特別な感情が出る。「汚い」である。どうして汚いのか? 母親が洗濯をしてくれない。最終的には小さい頃からの「母親」に対する感情が残っている。

現実の母親象と理想とする母親象のギャップが生じる。そのギャップに対する感情が小さい頃からもっていたようである。この患者さんの症状は家にいるときのほうが多く、強く出る。

その感情の開放を外の原因に求め、仕事や上司に原因の矛先がすり返られている。すり替えたれた矛先の原因を開放しても解決しない。本質的な原因は意外と身近なところにある。それも小さいときから。

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No 351 スポーツストレス

2006-07-21 | スポーツ障害
最近増えているスポーツストレス。「スポーツストレス」は小生が勝手につけた。臨床上スポーツに関わる感情ストレスが多い。スポーツストレスと言っても日常の感情ストレスとは違いは無い。

最近の症例から。サッカーの選手。上級生との人間関係が慢性的な「腰痛」を引き起こし長期的な休部をしていた。普段は腰痛はないのだが、部活で部員と一緒に練習をすると腰痛がでる。

整形外科で診察を受けるが原因が特定できず、疲労説、筋力不足、腹筋と背筋のアンバランス(笑ってしまう。いまだに腹筋だの背筋だのという先生がいる)が原因ではないかといわれた。

2年生の先輩に対する「恐れ」の感情が「腎経」をブロックしていた。2回の治療で部活の練習に参加できた。昨日3回目の治療に来院した。「もう痛くない。先輩を見ても大丈夫です。」すっかり元気になった。

症例2
剣道の選手。剣道特有の動作から起きるといわれる下腿部の張りと、アキレス腱の痛み「アキレス腱炎」である。一見、剣道特有の踏み込み動作で過大な力学的な負荷が下腿部にかかるとされている。機械的に診るとまさしくその通りである。

小学1年生から剣道をしている。現在は中学1年生である。過去に同じような症状はない。中学の部活に入部してから痛くなった。中学の練習と小学の練習では量や強度がちがう。

やはり専門医に行って診察を受けた。原因は上記のようなことを言われた。力学的な問題と練習の量と強度が増えたことが原因であるとい割れた。

検査を進めて行くと、でてくる。「同級生」「指導者」「練習内容」「暑い」の感情が出てきた。先日の1回目は「同級生」に対する「膀胱経」のブロックを開放した。

昨日2回目の来院。練習に参加しているとのこと。下腿部の張りはなくなった。アキレス腱の痛みも楽になった。痛みの部位が変わった。今度は膝である。「指導者」「うんざり」がでている。「胃経」のブロックがあった。開放する。

2症例のように、スポーツ選手はスポーツ特有の機能や力学的な問題が障害の原因であるかのように言われているが、必ずしもそうではない。感情的なストレスにおかれていると、自律神経系の乱れにより心身ともに過緊張を起している。

心身の緊張で関節可動域が減少した状態になり、動作(力学的作用)を起すとギックリ腰や膝痛、肩関節痛などを引き起こす。スポーツだけに限らず日常生活でも同じである。

日本のスポーツ界は独特の体質がある。人間の上下関係、練習の内容や、強度は個人では選択する余地は無い。運動だけでなく、スポーツを取り巻く環境までもストレスになる。

拳骨

No 350 ふれあい(動物療法)

2006-07-20 | 感情ストレス
新聞記事から。頭痛に悩む子供がイタリアで増えている。ローマの病院では子供の頭痛治療にウサギや馬、犬などを使ったアニマルセラピーが効果を挙げている。

病院の裏庭にポニーや大型犬と遊ぶスペースをつくり遊ぶ。遊ぶだけでなく動物との上手な付き合い方を教わったりして気分を和らげる。
心意性の頭痛を持つ子供達にアニマルセラピーを始めてから半数の頭痛患者が治ったらしい。その後本格的に導入した。

子供達の頭痛の原因は、家庭問題から来るストレスが原因であることが多い。家庭、友達関係などの日常の生活上の些細な感情ストレスを抱えて、そのストレスを表に出せず身体の問題に発展する。

患者の子供達の症状は、頭痛をはじめ知的障害者などもアニマルセラピー受けている。本来は庭や社会で成長していかなければならない「ふれあい」心と心の付き合いを「動物」が教えてくれている。

背景には、社会や家庭環境の変化がある。見習うべき身近な家庭の両親の問題、共稼ぎで家にいない、学校の授業など。子供は常に大人を見ている。

以前は心意性頭痛などは安定剤などの薬物治療がメインであったがこのような「心の治療」が少しずつ広がっている。しかし、保険診療という社会的な制度の下での時間とお金にならない治療がどこまで取り入れれるのか疑問である。

心意的な症状は頭痛だけではない。肩こり、腰痛、血圧、糖尿病、アレルギーなどほとんどの症状に関与している。この事実に早期に目を向けなければ一生治らない「医療難民」が増えるだけである。

拳骨

No 349 患者様の気持

2006-07-19 | カイロプラクティック
公私共にお世話になっている先生が体調不良で難儀している。普段は精力的で年の1/3は海外で研修をしている。日本の代替医療になくてはならない存在でもある。

海外研修で得た知識や技術を我々に提供して、日本の代替医療に貢献している。損得を考えたら損な性格である。自己の金銭的な利益を無視して、常に医療の本質に取り組み、海外で新しい情報を仕入れてくる。

寝食を惜しんで翻訳や、セミナーの準備をしている。セミナーを受講する生徒はそんなことはわからない。臨床と研鑽にとにかく忙しくしている。傍から見ていても大丈夫か? といいたくなる。

先日久しぶりに会って話しをした。現在の自分の病理(心身の事実)を受け入れることができない。どうしてなった? 早く治りたい? 心身の自由が効かないもどかしさ、苛立ちが現実のものとして受け入れないもう一人の自分がいる。

先生いわく「これで患者さんの気持がわかった」「患者さんは、心身の痛みの気持がわかってもらいたい」痛みを持って初めて患者さんの気持がわかるようだ。小生などはいまだ患者さんの気持がわかっていないのかもしれない。心身の不調など、所詮人事なのかもしれない。考えさせられる。

人間を機械的に診る西洋医学は患者さんの「痛みの気持(心)」を理解でているのだろうか? 先生は病院を脱走した。入院して患者さんを機械的に処理されるのが我慢できず、病院のスタッフの制止を無視をして早期退院?をした。

普段から患者さんの気持を理解しているからこそ機械的な西洋医学の治療やリハビリを拒否したらしい。病院も再生工場である。ラインに乗った故障した製品(患者さん)を流れ作業(保険で決められた治療のみ)で修理していく。修理できない故障製品は廃棄される。心が無い。早期に回復することを祈る。

拳骨

No 348 NAETセミナー

2006-07-18 | セミナー
先週末からNAETベイシックセミナーに参加した。NAETも受講資格の拡大を図り国内の様々な医療有資格者の参加者が集まった。

NAET治療は、鍼灸、カイロプラクティック、西洋医学、キネシオロジーなどいろいろな研究や技術を統合した治療方法である。そういう意味では様々な医療関係者の参加は自然である。

それぞれ土壌は違うが目的は同じである。しかし、単なるハウツウテクニックのセミナーでないので、教科書どおりの学び方では心身の本質的な部分を治療すには難しくなるはずである。

身体のエネルギーが持つパワーは、良くも悪くも凄い。実際に臨床に携わると実感できる。恐くなることさえある。国内で本格的にNAETセミナーが開催され約2年目である。小生もベイシック受講は3回目である。

まだまだわからないことが多い。受講するたびに新しい発見がある。受講数が多ければ多いほど良い訳ではないが、基本的なものを修得するには数多く受講したほうが得られるものは多い。

セミナーの受講機会は、受講生の皆さんに公平に与えられている。受講するもしないも自由である。しかし、臨床で効果が出る、でないの差はこの辺りにあるのかもしれない。

臨床でも同じである。数多く臨床をこなしていく先生は実績が上がる。やはり経験が物をいう世界である。セミナーを受講するのも経験である。一度や二度の受講で10を知ることは不可能である。

どうしても受講数の少ない先生は遅れる。技術や知識の遅れは臨床に反映しているのではないかと思う。どんなテクニックの同じである。本格的に臨床で使っていくのであれあばできるだけ時間を作って参加してみてはどうか。

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No 347 めまい?

2006-07-14 | PCRT(心身条件反射治療)
以前に腰痛と変形性の膝関節症の患者さんを紹介した。腰痛と膝痛はなくなった。3,4日前からめまい? ふらつきがでてきた。77歳のご婦人である。

「先生、腰と膝はすっかり良くなって草取りもできるようになりました。3,4日前からどういうわけかふらふらするんだけど」検査をすると「脳」と「半規管」に機能低下がでた。

一緒に治療についてきているお嫁さんに聞いた。どんな症状で合うか? 「なんか動作をしたり、立ち上がったりするときにふらふらするらしいです。めまいとは違うみたいです。草取りをしていて”地震が来た”って言ってましたが、そのときは地震なってなかったのですが。」地震と思うようなふらつきであったらしい。

かなりふらついたようである。小生の頭の中をよぎった。小生の親父は脳腫瘍でなくなった。やはり、自覚症状は、地震みたいな大きなふらつき出会った。母親がよく言っていた。倒れる前に何度か大きな地震みたいなふらつきがあったと。

脳の検査ではどうしても機能的な問題がでているが気質的な問題はみつからない。念のために、お嫁さんに精密検査を受けるように進めた。

「昨日、CTスキャンを取ってきました。別に問題はないそうです。お医者さんも耳の中の問題でしょうって言っていました。先生はどうしてわかるんですか?」笑ってごまかす。

AMCTの治療後に再検査をする。やはり、「感情的ストレス」で「小腸経」のブロックがみられた。77歳のご婦人である。感情的ストレスの治療は一筋縄では行かない。時間をかけて治療をしてみる。

何となく久しぶりに親父を思い起こす一件であった。なくなって何年になるのかな。久しく墓参りにも行っていないから、呼んでいるのかも知れない。

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No 346 飛び込み2

2006-07-13 | PCRT(心身条件反射治療)
一昨日の飛び込みの患者さん。昨日も来院された。だいぶ肩関節や首の動きが改善された。まだ痛みは残る。7割肩の改善である。

AMCTの治療後PCRTの治療の同意を得て治療を行う。この患者さんは自宅での動作より、仕事中の動作時に痛みが多くでる。問診表には「運転手」と職業が記載されている。

検査を進めていくと「不安」「人」「グループ」「安全」「恐怖」などがでてくる。本人は日頃そんなストレスを気にしたことが無い。詳しく仕事の内容を訊ねると「路線バスの運転手」と応えた。

日常、乗客の安全に気を使っているので、それの感情は当たり前になっていてストレスとは認識できないらしい。「乗客の安全優先が当たり前だからな~」という言葉が印象的である。乗客の安全優先が常に心にある運転手。さすがプロである。

自分でも気づいていないストレスが長年にわたりエネルギーのブロックをしている。開放する。治療後どうですか? 「なんか、不思議な感じだ。気が抜けたように軽くなった。肩も楽になった。」 日常のストレスが慢性化し、ストレスと気づかない生活が続いている現代社会である。

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No 345 飛び込み

2006-07-12 | PCRT(心身条件反射治療)
昨日の朝一の患者さん。予約なしの飛込みである。症状は左肩関節の痛みと拘縮である。いわゆる「五十肩」というやつである。

以前に腰痛で「カイロプラクティック」の治療を受け楽になった。今回もいろいろ調べてCCRKを選んだ。以前のカイロ治療で「一発で治った」イメージがあり、何か身体的な痛みが出るとカイロ治療を選択するそうだ。

腰痛のときは地元の治療院ではなかったので、その後何回か地元のカイロ治療院へ行って治療を受けたが、「電機もかけずいきなりボキボキされ痛くなった。」といった。

「ここは、どんな治療をするのか?」と聞かれた。「患者さんが思っているような治療はしません」と応える。「神経のバランスを整え、心と身体の調和を整える治療です。」「???????」ナンダそれ。というような顔をしている。

患者さんのカイロのイメージは、電気、マッサージ、矯正のコースである。治療の説明して、治療するのか、しないのか、訊ねた。もじもじしている。患者さんの希望する治療法とは違う。迷っている。

こんな商売をしているといろいろな患者さが来る。紹介されてくるのが一番安心な患者さんであるが、中には「当たりや」的な患者さんもいる。話しを聞くと本当に痛くて困っているいるようだ。更に、同意を得ると治療可能とでた。

どうします? 「ものはためしだ。試してみないとわからない。」試しで受けられても困るが、拒む理由も無い。治療を行う。検査、治療を進めていくとおどろいている。更に、感情的ストレスの話しをすると「へ~」と納得したようなしないような。どうして痛くなったのか解ったような顔つきである。

治療後は楽になり肩が動かせるようになった。肩だけではない。首、腰が楽になり喜んでいた。他のカイロの治療との違いを理解した。次回の予約をして帰った。結果重視の治療では本質的な原因を見過ごし、そのときの緩和ができても原因治療にはならない。

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