木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 501 お笑いを一席

2007-01-31 | スポーツ障害
昨日の新患。中学生の野球選手。右皮内側の痛み。俗に言う「内顆炎」ポジションはキャッチャー。17年6月から痛み出し、整形外科、整骨院、整体、電気屋さん?の治療を受けていたが改善なし。

どこの治療を受けてても最終的には「痛ければ練習を休みなさい」のアドバイスを頂き、その通り休んでいると痛くなくなる。練習を再開すると痛くなる。その繰り返しでここまで来た。

どこで治療を受けると治るのか、あげくのはては、電気を一日中(6時間~8時間くらい)患部に電気をあてる治療までしたらしい。そんな治療まであるのだと感心した。(笑)

治療は到ってシンプルである。AMCTで治療をし、更に心の問題を開放する。投球動作の痛みは患部だけでは痛みは取れるが、練習再開をすると再発する。どうしてか? 構造的な見方だが投球動作は下肢、体幹、上肢をと連動した動きが重要視される。この連係動作を見ないと治らない。明日にでも掲載する。

治療中にお母さんがいまどき驚くような話を聞かせてくれた。「じつは先生、子のこの野球部の監督は転任してきた先生で、健康管理がうるさく特に食事に関しては凄いんです。」

この先生は、前任の学校の野球部の監督もしていた。野球の指導には長けているらしく、数回県大会に出場している。やはり、過去の練習方法や健康管理を経験的に構築してきたらしい。その経験を元に転任先の中学でも指導法を発揮したいのだろう。

お母さん「先生、この子達、野球部は昼のご飯を3合食べさせられんです。」思わず3合??? 目が点になった。小生の1日のご飯は(二人で)1合くらいである。なんと小生の家の3日分を昼だけの一食で食べるというのである。

先生が3合のご飯を完食するまで見届けるという。驚きである。いまどきそんな食事で強くなるとは思わないが、いまだそんなことをしている先生がいるとは、笑ってしまう。

食事が苦しくなるといって、父母会から中止するようにお願いしたら、食事は母親に任せることになったららしい。小生の学生時代の部活を思い出すようだ。(笑)

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No 500 太れない

2007-01-30 | カイロプラクティック
今日来た新患。腰痛、肩こり、下半身のだるさ、虚弱? 筋骨格系の不調や食欲不振などの症状をかかえて来院する。

一番辛いのは腰痛ということであった。見るからに筋骨格系以外の不調もかかえているがこちらはなんともならず諦めている。

腰痛は年に数回痛くなり、数年来続いている。痛くなると接骨院や整形外科で治療を受け、そのつど楽になる。その繰り返しを数年来続けている。

この腰痛も西洋医学的な観点から診ると、構造だけが注目され構造に的を絞って治療を行う。整形外科の特有の腰痛の見方である。整骨院も同じようなものである。患部に対して電気やマッサージ。

この患者さんは数ヶ月前から、整形外科、整骨院を渡り歩いていた。なかなか改善せず友人の紹介で来院された。構造的に診ると腰痛を引き起している原因は腸要筋にあった。腸要筋の機能低下が腰痛を引き起こしていた。治療後はその場で痛みが取れた。

主訴である腰痛が改善した患者さんは満足した。「どうして、何回も腰痛や肩こりがたびたび、治っては再発、治っては再発の繰り返しなのですか?」いい質問である。

どうしてでしょうね? 「今までは治療をすると少しは楽になるが、また直ぐに痛くなるんです。治らないのでしょうか?」腰痛の原因を構造で見るから何度も再発するのである。「構造=対処療法」この方式から脱却できない治療家に治せない原因がある。

筋骨格系の問題でも、神経機能、生化学、感情などあらゆる分野の統合された機能が低下すれば筋骨格系に影響を与える。その結果、筋骨格系に出れば腰痛や肩こり、内臓にでれば消化不良などの問題がでてくる。

「なるほど、そういえば私は昔から、いくら食べても太れないのし、食が細く体力が無く疲れやすいんです。神経などのバランスが乱れていると食欲も無くなり栄養も吸収されないわけですね。」太った方が聞いたらうらやましがられる。

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No 499 原因不明の再発

2007-01-29 | PCRT(心身条件反射治療)
今年の初めの患者さんで一度紹介したヘルニアの患者さん。治療経過は5回目の治療で順調に進んで快方に向かっていたが、今日の来院時に右足を引きずって這うように入室した。

どうしました? 何かなさったのですか? いつからこんなに痛くなったのですか? 「昨日から原因がわからないのですが急に痛くなり、動かなくても疼くような痛みが出てきました。昨晩は痛くて眠れませんでした。」

腰が痛いの? 「腰より左の臀部から足の下腿の後ろに焼けるような、疼くような痛みが出ています。今も痛いです。」とにかく原因がわからなく急に痛みが強くなったらしい。

治療は手がつけられないほど、どんな姿勢をしても痛がる。仰臥位、うつ伏せの姿勢ができない。イスに座っていることもできない。できる姿勢は横を向いて寝ることはできる。

話をよく聞いてみると、昨日の仕事でいやなことがあったらしい。やりたくない仕事がありいやいや仕事をしていたらしい。昼食後に仕儀とについてしばらく仕事をしていると痛みでどうしようもなくなって来た。

検査をするとやはり感情がらみの痛みらしい。仕事に対する「怒り」の感情が自律神経系のバランスを崩し、神経機能異常や筋肉の過緊張 をまねき骨格系に影響したらしい。

エネルギーブロックを解放したら、その場で歩けるようになった。本人もいやおうなしに感情的ストレスが筋骨格系に影響を与えていることに気づいた。自分の中に潜在的に「仕事いや」人間がいることに気づいた。

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No 498 他人のブログより

2007-01-27 | カイロプラクティック
ある掲示板の掲載記事を、あるブログの方が、そのブログに紹介したコメントを小生がパクリ紹介する。現在の医療界の有様がわかる。あまりに面白いので紹介せずにはいられなった。(当事者にとっては面白いという表現は失礼に当たるがご勘弁を)

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以前椎間板ヘルニアでOPを2回して3回目の正直で固定術をしてもらいました。その後も筋膜が破れたとか傷口が化膿したとかでもう2回手術をしました。

これでもう腰の痛みとはおさらばかな?と思っていたら、固定術の時に骨盤から骨を取って腰椎に移植した骨が元気で皮膚から発芽してしまいました。いつになったら腰の病から開放されるのかな?
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疲れや無理のしすぎ?かもしれませんが、右のお尻からつま先まで痛いくらいの痺れがでてきました。以前は左だけでしたが、今度は右だけが痺れるのはなぜ?恐ろしくて病院にもいけません。
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今日行ってきました。MRIも撮ってきて結果も聞いてきました。また新しいヘルニアが発見されました。ヘルニアの発育が良くて「OPしようかな!」と言われてしまいました。まだ我慢の限界は超えていないので、ヘルニアの発育を観察することにしました。2番3番4番がヘルニアになってました。おまけに首の3番4番にもヘルニアがありました。俺の骨は、ヘルニアの宝庫ですね。

No 497 股関節変形症

2007-01-26 | カイロプラクティック
2月のAMCTインストラクターセミナー時のプレゼンを製作中である。今回は「変形性股関節症」に対してAMCT治療の効果を練っている。

そんなこともあってか過去20年間の「変形性股関節関節症&臼蓋骨形成不全症」のカルテを引っ張り出している。カルテ保存は5年間なので残念ながらどのくらいの変形性股関節症の患者さんが来院していたか定かではない。

およそ20人以上は来院していたようにおもう。過去20年間の治療法は、小生の治療技術や考え方によって、当然変わってきている。物療から始まって、手技はモビリゼーション、ドロップ、ニモ、PNFなど何とか改善してやりたくあの手この手と尽くした。筋力トレーニングや食事のアドバイスまでした。

AMCTの出会いから現時点では最善のテクニックとして使用している。安全、効果、早期の効果。なんといっても患者さんリスクが少ない。患者さんも安心して治療を受けられる。

股関節変形症の患者さんが、股関節の症状が(痛みや可動域制限等)発症する面白い傾向が見られた。さて、共通するものとは何でしょうか? それは、症状が発症する時期である。(あくまでもCCRKの数少ないデーターである)

いずれも中年期(30歳から40歳)以降から症状が出てくることが多いみたいだ。もちろん早期からの高度な変形は早期から自覚症状が現れるだろうが、CCRKにこられた患者さんは中年期以降の患者さんが多い。

中には、整形外科でレントゲン検査をして変形が確認されて転医してくる患者さんもいるが、逆に初めて股関節の問題や腰痛の問題でCCRKにおとすれ、股関節に問題がると疑い整形外科にレントゲン検査を依頼して確認されることも多い。

変形性股関節の多くの方は、先天的に臼蓋骨形成不全や先天性関節脱臼などを体験している。その成長段階で変形が進行していくと考えられる。専門医では変形が原因で股関節周辺の痛みが出ていると患者さんには説明する。更に、変形が原因であることから人工関節の置換手術を勧める。

しかし、変形が原因であれば変形が始まった段階で痛みなどの症状が発症しなければ、原因説が一致しない。どうも腑に落ちない。また、CCRKの治療は変形を治す治療は行っていない。しあし、痛みは無くなる可動域もある程度改善され日常生活の行動には支障が無い程度まで改善できる。カイロプラクターの中にもいまだ「変形説」を唱えている先生がいるのかな?

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No 496 治療家冥利に尽きる

2007-01-25 | スポーツ障害
何度か紹介したテニスの高校生、男女選手。全国選抜選手権の出場をかけた関東大会の試合が終わった。

残念ながら女子のチームは1回戦で敗退した。しかし、この女子チームは過去数年間、関東大会すら出場はならず、久しぶりに今年度の大会に出場した。それだけでも今年のチームは春の大会で期待できる。

治療に来ていた選手も大会前の捻挫は問題なく活躍できた。当初は、試合までの時間が短く、治るか少し心配になったが何とか間に合いホットした。

男子のチームは関東大会で優勝し2月に行われる全国選抜選手権に出場を決めた。さらに、膝を捻挫し治療に来ていた選手は、関東大会の全ての試合(4試合)に出場して全て勝利をおさめた。大活躍である。

長年スポーツ選手を治療してきているが、やはりこの報告が一番嬉しい。スポーツの世界では、選手が一番の主役だが裏方で支えているスタッフがいる。決して表に出ることはないが選手の活躍で報われる。小生もその一人である。

もちろん選手の能力があって十分に発揮できるからこそ活躍ができる。ケガや故障で心身ともにケアが必要な選手を再生させ、何とか表舞台に立たせ活躍してもらうことは治療家冥利に尽きる。嬉しい出来事である。

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No 495 坐骨神経痛

2007-01-24 | PCRT(心身条件反射治療)
50代後半の患者さん。昨年の1月から右臀部から下肢痛、右股関節痛が発症し、整形外科を受診しレントゲン検査をして、軟骨が磨り減っている。そのため「座骨神経痛」と診断された。

整形外科では改善せず、整骨院で電気、マッサージをするが改善せず、CCRk来院する。整形外科的にに診ると腸要筋の過緊張と右梨状筋の過緊張 がみられた。これらの筋肉の過緊張 が坐骨神経の絞厄で下肢痛が出ていた。

また、股関節の可動域が減少し、内旋、内転、外転で疼痛増発していた。主訴となる症状は、イスからの立ち上がる際の腰と下肢痛、股関節通と就寝中の仰臥位での同部位の疼痛で目が覚める。

AMCTで治療を行う。その場でのイスからの立ち座りは痛みが無くなった。昨日、2回目の来院時にきいた。痛みはどうですか?「前回の治療後は楽になったのですが
次の日は、また痛くなったりました。」2回目の治療後に再発する原因を見つける。

やはり感情的なエネルギーブロックが出た。家庭の問題である。ご主人が影響している。自宅でのイスに座ると痛みが強くなる。特に、ご主人と食事をする際に座る椅子である。

聞いてみた。ご主人に対する感情的なことは?「とんでもない。炊事や家事を良く手伝ってくれるし、特に、料理はマメにつくってくれる。助かります。かえって、主人がストレスをかかえているくらいでしょう。」


100点満点のご主人である。どこかの奥さん方が聞いたら泣いて喜びそうである。しかし、意識できる感情と潜在的な違いがある。この患者さんがご主人に対しての潜在的な感情が、「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」「台所が取られる。」といった感情が出てきた。

そんな潜在的な感情を抱きながら御主人と一生に座っていると、無意識レベルで神経の緊張が強いられている。それが、筋肉の過緊張 を引き起こしている。


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No 494 右膝の痛み

2007-01-23 | 感情ストレス
いつも定期的に来院されている患者さん。今日朝一番で来院された。治療室に入るなり「先生、右膝が痛くて・・・」

どうしました。「4,5日前に水泳の練習でキックがおかしいと指摘され、なおすために一生懸命練習したら痛くなった。」キックの練習を沢山したら痛くなったといっている。

早速治療を行う。治療後は治った。屈伸ができないのができるようになり、痛みもなくなった。どうして水泳に行くのですか?「健康になりたい」健康になりたくて健康を害しているのでは意味がない。

もう少し違う観点から「水泳に行く」を考えてはどうでしょうか?「義務感」「仕方なし」の感情が出てきた。「運動は健康によい」という思い込みがある。何でもそうだが、「継続」が効果がある。三日坊主では効果がない。

よく、通販で健康器具を購入して最初は一生懸命やるが三日と持たない。どうしてか? 一人でこそこそやるのはよほど意志が強くないとできない。そこで、スクールやジム、クラブに出向いていくと結構継続できるものである。

周りから見られている、一緒にできる。格好いいところを見せたい。負けたくない。という意識から頑張ってしまう。そこに落とし穴がある。この患者様もこの落とし穴に落ちた。

会員制のスイミングスクールで週に2回のコースであるため、なにが何でも行かなければもったいない。多少、疲れていても行かないと上達しない。まさに義務感である。

筋肉や心肺機能はけつを叩いて頑張れば向上するが、心は疲れる。義務感で行くことは自律神経系の乱れを引きづって運動していようなものだ。緊張した神経は身体も緊張させる。動きが悪くなる。怪我もする。運動せずゴロゴロしていても健康な人は健康である。

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No 493 欲張り初詣

2007-01-22 | カイロプラクティック
お姑さんと娘(嫁)さんの親子で来院されている患者さん。お姑さんは70半ばの患者さん。調子はどうですか?

「先生、腰が痛くて参りました。」何かしましたか?「昨日、成田山にお参りにいったら痛くなった。」初詣に行って歩きすぎたらしい。この患者さんは普段から足元が不安定でふらふらしながら歩いているような状態である。

初詣の話を良く聞いてみると笑えた。田舎の言葉は温かみがある。精錬された言葉を聴いている人には乱暴な会話に聞こえるが、そこは田舎の会話楽しい。

成田山新勝寺は急な階段があり、一つ一つの石段が高い。健常な人でも上るのに一苦労する。まして、70過ぎの足元ふらふらではきつい。そんなことを配慮してエレベーターがある。

エレベーターがあったでしょう?「はい、エレベーターを使って行ったが、エレベーターまで行くのに疲れた。」大変だったようである。会話が進んでいくと「成田山で大変な目にあったのに、その後に「香取神宮」にもお参りに行った。」

なんと、一日に2箇所もお参りに行ったらしい。香取神宮は参道が玉砂利で長くだいぶ歩き成田山とはまた違った趣がある。もっとも仏様と神様の違いもある。一日に箇所もお参りに行けば疲れるの当然である。

人間ほど欲張りな生き物はないらしい。物欲然り、頼みごとまで欲張っている。神様、仏様、稲生様(団塊の世代の方はわかる、笑)。「欲張りすぎて、バチが当たった」

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No 492 「病気のなる心」と「病気を治す心」4

2007-01-20 | 感情ストレス
さて、生活史と乳ガンの発生部位がどういう関係があるのか?乳がんの患者さんは、先ず共通していることは左右関係なく「真面目」であるらしい。この「真面目」が問題である。

左の乳がんの患者さんの人は? 

「左の人は、大体診断される6ヶ月前に、身体をボロボロに酷使する、そういうピークがある。それまでも酷使し続けているわけだけれども、何かの原因でアクセルを踏んでいるんです。こういう人は仕事が良くできるのです。だから仕事をさせられる。」

「誰かが辞めたから仕事量が2倍、3倍になった。」とか「家族が病気になって看病で疲れた」とか、置かれている立場によって状況は異なるものの、普段やっていることがどんどん増えてしまう。ついに身体がボロボロになるまで働いてしまう。」

反対の右の人は?
「何で私がガンにならないといけないの」「何も悪いことはしていないのに」という答えが返ってくるらしい。

更に面白いのは、同じストレスが平均的ペースでおきていて、大方は「家」のストレスらしい。左乳ガンの患者さんは仕事や看病などの肉体的な疲労があるらしい。左乳がんの患者さんは、家の中が思うように行かないという精神的なストレスが多く、具体的には一番近い人の影響が大きいいらしい。

急激なストレス、たとえば配偶者の死とか事故とかのストレスではなく、日常の何気ないストレスが影響しているらしい。以前にも書いたが、やはり日常のストレスは慢性化してストレスとして認識できないようである。

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No 491 「病気のなる心」と「病気を治す心」3

2007-01-19 | 感情ストレス
左右の乳がんのできる部位によって原因が違うのではないかということですね?

「右乳がんと左乳がんでは原因となるストレスが異なり、右乳がんには共通のストレス、左乳がんには右乳がんのストレスとは異なる共通点のストレスがあることに気づきました。心の問題を含めた、ガンになる前のその人の生活史が部位で変わってくることがわかったんです。」

「ガンになるまでに、どのように心を使ったかということが大変重要なんですね。所謂ストレスです。大体四十才を過ぎてガンになるのは、やはり何らかの形で心を含めた生活史と関係があります。

もちろん食べ物とか睡眠時間なども関わっていることは事実ですが、何よりも心の問題が大きいというのが私の考えです。ガンの発生に十の原因があるとしたら、その中で一番大きな心の問題が取り除けばいいわけです。」

乳がんの患者さんの多くは、やはり生活や仕事などの日常のストレスが大きく関与していることは何となく理解できていたが、乳がんの発生する部位によって共通したストレスをかかえているのは面白い。(乳がんの患者さんには申し訳ないが)

社会(家庭も含め)的な環境で生活するにはルールやモラルがある。このルールやモラルからはみ出すと社会的な枠組みから落ちこぼれとなる。社会的な落ちこぼれにならないように一生懸命しがみついている。

家庭や職場での社会的な常識の枠組みの中での営みはボディーブローのようなストレスである。じわじわと効いてくる。このストレスは日常茶飯事になりストレスとして受け止めがたくなっている。じわじわと効いてくる・・・・続く

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No 490 「病気になる心」と「病気を治す心」2

2007-01-18 | 感情ストレス
「なぜ、あなたは癌になったと思いますか?」・・がん患者さんにとってはショッキングな言葉かもしれない。誰も、ガンになりたくてガンになったわけではない。

ガンの原因をお医者さんは教えてくれな。教えてくれないのも無理がない。原因がわからない。せいぜいガンの原因説を説明されても、ストレスや暴飲暴食、喫煙など漠然とした「ストレス」で終わってしまう。

外科医の先生が言うには「ほとんどの医者はがん細胞ばかり見て、がん細胞を何とかしよう、がん細胞を何とかすれば患者さんを治癒させられると考えています。それで手術、抗がん剤、放射線治療・・・それはがん細胞だけ見て、原因を突き止めようとはしないからです。」

現場のお医者さんは適格に指摘している。この外科医の先生が勤務している病院の入院患者さんは西洋医学で治療不能と診断され、それでも「行きたい」と強く願っているがん患者さんである。その患者さんを対象に「悩みや」「どういう生活習慣」など聞き取りをした。

その結果、十人十色でまとまりがなく共通点もなかったそうである。そこで、アプローチの仕方を変え、乳がんのできる右左の部位別に原因が違うことが見えたという。左右の乳がんのできる部位によって原因となるストレスが異なったらしい。・・・続く

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No 489 「病気になる心」と「病気を治す心」

2007-01-17 | 感情ストレス
「もちろん治らない癌もあります。私が強調したいのは、従来の病院のやり方は根本的に間違っているということです。50年も60年も同じことを続けているのに、癌による死亡者数は一向に減っていない。

そういう現実を脇に置いて「5年生存率が上昇したから医学は進歩した」という理屈はちょっとおかしい。ここでそろそろ患者さん自身が頭の中を切り替えないと、と思います。」

上記の記事はある雑誌の対談で外科医の言葉である。著書に「ガンをつくる心 治す心」がある。現場の外科医が20年以上ガン治療の臨床を通して現実の矛盾を適格に指摘している。こんなことも言っている。

「私は病院以外のところで、治癒不可能といわれたがんを克服したという方に沢山出会いまして、その方々から教わったことが沢山あります。そこにはいくつかの共通点があって・・・」

数多くのがん患者を診ていて、がんから克服し生存し通常の生活を送っている方々の共通点を見出したという。さて、その共通点とは? 「ガンを治そう」とするのではなく「生きよう」とした人だそうである。

治った人は治そうとは思わず、それよりも「どうやって生きようかとしたか」という気持ちの持ち方だそうである。つまり「心のあり方」ということになる。この先生がどうしてこのような考えを持つようになったかと言うと西洋医学は「病気を外側から診断し、外側から治療する医学」ということである。

20年以上外科医をとして治療を行ってきて、病気の原因の解明に外側ばかり見ていては不十分であると気がつき、病気にとっては内側、つまり物質的には見えない部分「心」が原因になっているのではないかということである。・・続く

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No 488 サイコオンコロジー

2007-01-16 | 感情ストレス
サイコオンコロジーは「精神腫瘍学」と訳される。がん患者、患者の家族、医療従事者の、がんにかかわる心理的な問題解決をめざした学問。(健康用語辞典)

最近の癌患者さんとその家族への心のケアとしてサイコオンコロジーが注目されている。心の問題に関しては医学的(科学的)根拠を見出すのは容易なことではないと思うが、西洋医学の世界では少しでも信頼性の高いエビデンスを見つけるため研究がされているらしい。

癌患者さんには「心のケア」が必要とされることが言われている。(がん患者さんだけとは思わないが)しかし、がん患者さんの仲には精神科にまではかかりたくないという人は多いはずである。

医療スタッフの方も同じようである。心のケアといわれてもどうしたらいいのかわからないのが現状みたいだ。心のケアを考えるなら、先ず、患者さんとその家族と医療スタッフのコミニケーションが大切である。

患者さんや家族とのコミニケーションを考えると、医療スタッフのかたはあたかも患者さんや家族の心のなかを全てわかったかのように「大丈夫です」「頑張りましょう」など、安易に言葉をかけるが所詮他人事である。

良いコミニュケーションをとるためには「相手の心を100%理解することなどできない」ということが理解できればいいらしい。ただし、100%理解はできないが、何とか理解しようとする努力はすべきだ。

東洋医学的な観点から「心」を見ると、「心=感情」は身体外から身体内部と内なるエネルギーとしてエネルギー循環を遮断される。遮断されたエネルギーは身体組織の正常な機能を低下させ諸問題を悪化させる。遮断されたエネルギーは解放することが大切である。

ある雑誌の対談で、開腹手術4回、開胸手術4回した方が快方に向かった経緯を語っていた。病気を治してやろうともっていると病気がしんこしたらしい。そこで、考えを切り替え、余命どのように生きたら世の中のためになるとかと気持ちの持ち方を切り替えたら開放したという話である。

周りから「心のケア」をして頂くのも必要かと思うが、「内なる心」の気持の切り替えが必要みたいだ。

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N0 487 アトピーの「標準治療」

2007-01-15 | NAETアレルギー治療
昨日の新聞にアトピー皮膚炎のことが掲載されていた。アトピー性皮膚炎の適切な薬物治療の方法などを示した日本皮膚科学会のガイドラインが公表されてから6年が経った。

ガイドラインによる標準治療が徐々に浸透し、ステロイド外用剤をめぐる医療現場の混乱は沈静化したらしい。しかし、いまだ個人個人の医師の中には標準治療の理解は人によって大きな差があるらしい。

同じ皮膚科の医師によって言うことが違うと、患者さんが皮膚科医に誰もついてこなくなることを心配している。最近の民間医療にアトピー性皮膚炎の患者さんが流れているのはこういう背景があったらしい。

1980年代後半からステロイドの副作用をめぐってトラブルが相次いぎ、これに乗じて90年代以降、ステロイド使用に否定的な医師や科学的根拠の薄い民間療法が注目を浴び皮膚科の受診拒否が増えたらしい。

皮膚科医が標準化したガイドラインに基いて治療を行うのは結構だが、やはり患者さんは命ある生き物である。個々によって症状は様々である。アトピー性皮膚炎を一束からげて同じ治療をするのも如何かなとも思う。

実際、当院には長期的なステロイド治療を継続していた患者さんが来ているが、皮膚は硬質化して黒ずんだ肌はひどいものである。科学的根拠に基いても、その科学たる根拠が100%ではないので全ての患者さんに同じ治療が適切化は疑問である。

皮膚科医の先生方も標準的な治療とは何か? もう一度考えるべきではないだろうか。患者さんの症状に応じてそのつど適切な治療を選択できるようにすべきであると思う。

ロボットのように同じパーツで修理は可能だが、やはり人間はそうは行かない。100人のアトピー性皮膚炎の患者さんがいたら100通りの治療法があってもおかしくない。

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