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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

NO 1083 身体との会話49

2010-10-27 | AMCT治療
脳梗塞の方が対側の四肢に麻痺が来ることは一般的にもわかている。対側の運動系の麻痺である。しかし、大脳半球の疲弊によっても麻痺はおきないが、対側の筋機能に影響を及ぼす。意外と知られていない。

対側以外にも体感の前後の筋機能に影響を及ぼす。胸椎の8番あたりから上下で前後の筋機能が交差して影響を及ぼす。また、重力下での抗重力筋の影響もある。身体の骨格系を支える筋肉は中枢型の影響を受けることは間違いない。

重力などの力学的な影響はもちろんであるが、立位動作での重心位置の安定性や身体の平衡感覚など影響は、常に抹消からの情報が中枢系に入力されてフィードファード・メカニズム、フィードバックで評価、調整され身体の安定性、重心移動はもちろんスポーツ時の敏捷性、柔軟性が維持されている。

上記のような神経学的なメカニズムで筋機能の生理学的な機能を果たしている。その機能異常で筋肉の柔軟性の欠乏などが起きる。その神経学的な働きを無視してストレッチングを行っても、どれほどの効果がるのか疑問である。ストレッチングもいくつかのバリエーションがって、神経生理学的な反応をうまく引きだしている方法もある。しかし、スポーツ界で一般的に普及しているスタティックなストレッチングは疑問である。

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「ネオ・エンタープライズ」誕生

2010-10-25 | カイロプラクティック
株式会社産学社 エンタプライズ

統合医療構築へのアシストランナー「ネオ・エンタープライズ」(産学社 エンタプライズ)が、再誕生しました。

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代替医療従事者の方でしたら一冊くらいは購入していると思います。

これからもお世話になります。


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NO 1082 身体との会話48

2010-10-19 | AMCT治療
カナディアン競技のパフォーマンスを向上させるぬは、艇の浮き沈みを最小限して推進力を高めたほうがいい。そこで、選手の身体的能力のひとつである柔軟性が必要なる。特に、股関節の柔軟性は必須である。

国体当日も治療ブースに行ったら、すぐに目についたのは選手が入念にストレッチングを行っていた。その選手はカナディアンの選手で、股関節を特にストレッチングを行っていた。スポーツ会場ではよく目にする光景である。特に違和感はない。

その選手は、かなり身体全体が柔軟性に欠如した、いかにも「硬い」体に見えた。すかさず「ストレッチングなどしなくてもすぐに柔らかくなるよ」と声をかけて早速治療に取り掛かった。スタートまでに30分くらいしかなく15分で治療を行う。

治療後は選手が思っていた以上に柔軟せいが増し驚いていた。特に股関節まわりが極端に柔軟になり、バドルを漕ぐ姿勢での重心位置が約10センチ下がっていた。ストロークが大きくなり、力強さがました。

200メートルの予選では敗退したが、タイム的にはよかったらしい。予選レース後の選手の感想は下半身の動きが軽くバドルを漕ぐ力がなんとなくリズムがよくテンポが良かった・・・も一人の選手は、200メートルカヤックで予選を通過して翌日の決勝レースに残った。今までにない身体感覚が良かったとの感想である。

このように身体能力のひとつである、関節の柔軟性はストレッチングでは効果がないとは言わないが、関節の柔軟性を司っているのは神経系であることに注目すれば、自ずと改善するターゲットが決まるはずである。外力的に筋肉を無理に伸ばすという発想はスポーツ界の常識になっている。

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NO 1081 身体との会話47

2010-10-13 | AMCT治療
カナディアンのバドルを漕ぐときの動きは身体の上下運動と体幹の捻りを加えた前屈運動のバランスが影響する。この動きが連動しないと身体運動のエネルギーがバドルから水の抵抗を捉える力が減少する。

このときの身体の上下運動の視点となるのは股関節である。この股関節の可動域が減少すると捻りを加えた前屈運動と股関節を中心とした上下運動が大きくなり、艇の沈下が大きくなり水抵抗は増大する。その結果推進力も減少する。

艇の推進力を減少させないためにも身体の無駄な動き、特に股関節を中心とした上下運動は少ないほど良い。さらに、股関節に動きが無いと捻りを加えた前屈運動もできなくなる。スポーツの競技特性をはあるにしても、股関節を中心とした身体の重心運動には変わりない。

ここでも、以前にも紹介した屈曲、進展回旋運動の複合運動になる。如何なる場面においても股関節の動きが重要になってくる。では、股関節の動きを制限している原因は? 幾つかあるが此処ではAMから見てみる。

まず、股関節の動きを構成している筋肉である。股関節内転勤とか外転勤とか、色々な関連筋があるがここではコアの部分から見ていく。股関節だけに目を奪われると本質的な所を見失い本来の目的が達成できない。

カイロの本質的な神経学的な所から見ていく。これはカイロの基本であり原則である。間違っても股関節の歪みを元通りに戻すなどと思わないほうがいい。まず、脳神経学の方からみると、卒中の患者さんの代表である症状は体側四肢の麻痺である。

卒中ではないが、脳の疲弊によって体側四肢の筋肉が影響を受ける。AM臨床研究会に参加された先生方は理解できるはずである。脳の疲弊は力学的な要因より心理的な要因が影響する。心理的な問題は、それぞれの治療法に譲るとする。

すべての身体内外の情報は中枢系に送られ、処理されて抹消に行く。脳に行くものもあれば、脊髄を経由してくるものもある。このときに機能するのがフィードファード・メカニズムとフィードバックである。これらの神経学的なメカニズムある程度理解して入れば神経機能を改善する効果がわかると思う。

これらの神経学的なメカニズムが筋肉の張力をコントロールして筋肉の緊張を保ち身体を重力下での立位姿勢や運動を司っている。このメカニズムが機能しなくなると運動系は全く能無しになる。骨盤の歪みとはこれらの神経機能が働かないから筋肉の張力の変化が顕著になり、左右のバランス、前後のバランスが崩れ姿勢の変化が出てくる。それを歪みを外力で矯正しては無理が生じる。

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NO 1080 身体との会話46

2010-10-09 | AMCT治療
カヤック競技の座位での運動動作は歩行運動と全く変わらない。この歩行はランイングと同じで上肢と下肢が連動している。当たり前である大方は意識してそのメカニズムを考えたことはないだろう。歩行は無意識(不随意運動)である固めである。

この無意識の不随意運動が滞ることがある。「供縮」である。供縮によって方向の反射メカニズムがくるていると上肢、下肢、左右の反射が機能せず上肢、下肢の回転運動が機能しなくなる。さらに、水上競技は摩擦抵抗が少ないのでアンバランスな反射運動にによる無駄な動きが大きく影響する。

艇の縦の動きピッチ、横の回転の動きのロールが大きくなり艇の推進力が低下する。選手の身体能力は別にしても、選手の神経機能異常はパフォーマンスに大きく低下させることがわかる。

カヌー競技のもうひとつは「カナディアン」がある。これは艇の上で選手が肩膝をついて艇の片側だけ漕いで推進させ、同時にパドルだけで進路を決定し速さを競う競技である。実に面白い競技である。見ている方が力が入る。

この競技も、艇の上の選手の身体バランスが影響する。この競技で興味を持った身体部位は股関節である。股関節の機能はあらゆる競技でも共通して大切な関節である。股関節の動きひとつでパフォーマンスを大きく変えることができる。

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NO 1079 身体との会話45

2010-10-05 | AMCT治療
千葉国体のカヌー競技の選手のケアに行ってきた。カヌー競技は2002年と2003年のワールドカップとジュニア世界選手権以来である。

そのときは選手のケアで忙しく、カヌーを勉強することが十分でなかった。今回はあらためてカヌー競技の特性を学んだ。たくさんの収穫があった。

水上競技ということで平衡感覚や反射機能が重要な役割をになっている。実に面白い。カイロの本来の目的が明確になっていればカイロはスポーツ競技のオアフォーマンスの向上につながることを再確認した。

スポーツ選手のパフォーマンスを向上させようとしたら、やはり神経系の機能を改善すべきである。例えば、水上競技であるカヌーでは、推進力を向上させるyためには水の抵抗が少なくなれば効果が出る。


競技艇の抵抗は規定によってかえることは不可能である。選手の体重が軽量であれば艇のの沈下は少なくなるから抵抗が少ない。しかし、選手のパワーは筋力に比例する。筋力が多く、身体スピードが早ければパドルのエネルギーは高まる。

筋力アップは体重の増加につながる。体重が増加すると艇の沈下がます。抵抗が大きくなる。この矛盾を克服することがスポーツのパフォーマンスを向上させる。試行錯誤の世界である。

時際にAM治療を行って、選手の実感して頂いた意見を取り入れてスポーツ競技のパフォーマンスの向上について述べる。

さて、今度は技術的な側面から見てみる。身体能力の一つであるバランスが重要なカギになる。カヤックとう言う競技がある。艇の中で長座をして両手でパドルをこぐのであるが、この時の下半身の使い方がある。

選手に聞くと、この時の下半身の使い方は全く練習をしていない。一見、座位であるから両足は使っていないようだがそうではない。歩行、ランニングと同じである。パドルを漕ぐ両手の動きは歩行時の腕の振りである。

当然、反射的に両足は歩行時の動きになる。このときに両足の歩行運動がリズムよく機能していないと両腕の振り、すなわちパドルを漕ぐことはできない。座ってやる競技でも下半身は反射的に動いている。まさに神経機能である。


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