木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 1028 臨床へのこだわり6

2009-10-16 | PCRT(心身条件反射治療)
前回紹介した「ブレインマップ」(この場合のブレインマップはPCRTの手法である)の応用で、痛みの部位と脳の関係でブレインマップと痛みの部位を打ち消すは反応を見つける。

要するに痛みの反応部位にコンタクトしてブレインマップで反応した部位を両側コンタクトすると痛みが消えたり、軽減する。

筋骨格系の問題ではかなりの確立でその場で反応がみられる。また、関節機能の柔軟性の欠乏に関しても、その場で改善がみられる。例えば、体前屈で固い人がブレインマップで反応する部位をコンタクトして体前屈をする。コンタクト部位が間違っていなければかなり柔軟性が向上する。

この発想は「いたいの、痛いの飛んでケー」である。ぶつけたりしていたいところを触ると痛みが軽減する。あるいは、手を優しく触れられると何となく痛みが和らぐような経験があるはずだ。

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「ぶつけたところを触ると治る」のは脳のいたずら!「どこかに膝をぶつけたとき、痛てて、、」と反射的にぶつけた膝を触ったり抑えたりしてしまうことがある。小さい頃なら、母親が痛いの飛んでいけ、、」と幹部を優しくさすってくれたことによって、痛みが和らいだ気がしたものだ。

ところが、この行為はただのおまじないでなく、脳の働きにも大きく関係していることをご存じだろうか?膝をぶつけると当然、痛みが走り、脳には「膝が痛い」という信号が送られる。そのとき、膝を触るとことでぶつけたときとは別に「膝を触った」という二つ目の信号が送られることになる。

このとき、脳は二つの信号を同時に処理しなくてはならなくなり、その対応に追われるため、痛みが分散されて緩和するという仕組みになるのだ。私たちはこれらを理屈ではなく経験として知っているので、反射的に幹部を触ってしまうわけである。(脳の地図帳、米山公啓著(青春出版社))

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ブレインマップと痛みの部位を同時にコンタクトして痛みが軽減するのはこんなところに裏づけが取れるかもしれない。痛みという感覚がそうであるように、痛みだけでなく脳のなかで潜在的な思考パターンとして興奮と抑制のバランスを取る働きがあるはずである。

潜在的な思考パターンを作り出すのは脳への情報入力と入ってきた情報をどのように処理するかになる。脳は快感や安心を求め不安を少しでも解消しようと一般化された常識的な方向へ行きたがる。40%より60%を求めたがるものである。たとえ60%が間違いであっても。

東洋医学の陰陽バランスでも同じである。昼間のでも曇りがあり、夜でも月明かりがあるように、陰と陽の共存、興奮と抑制の共存、快感と不快感の共存それぞれ対局したところにともに生かさず殺さずと共存しているのではと思う。それを考えると痛みも必要なものなのかもしれない。

拳骨

No 1010 プレッシャー

2009-07-22 | PCRT(心身条件反射治療)
20日は久しぶりに球場へ行ってきた。マリン球場である。

フィールドにでるのは気持ちがいい。チームをみていたときは休日はほとんど遠征で選手についてケアをしていた。

今回は千葉県の夏の選手権5回戦の大会である。当院にケアに来ている選手の調子の伺いとチームの応援である。

対戦相手はプロ注目の左である。変化球のきれとクロス気味に入ってくるストレートが武器である。MAXは140を超える。

高校生レベルではそうは簡単に打てない。ひいき目にみてもどうしても相手の投手がワンランク上である。

チームも試合を通してみるとセンターラインがずば抜けている。ピッチャーのフィールディング、センターのセンスの良さと足の速さは玄人好みである。

更にキャッチャーの肩が強い。見事なチームである。春はそれほど注目されていないチームだったが力をつけていたようだ。そう簡単に勝たせてもらえないようである。

試合の展開は、想像通り投手戦で9回の表まで2対1で勝っていたが9回の裏に1点を取られて延長戦に入った。

その後もスコアポジションに両チームとも進めるが決定打がでず15回まできて大会規定延長15回引き分けで翌日の再試合となった。

来院していた選手はチャンスに回ってきてここで打てば決定的な場面が何回か回ってきたが、凡打で終わってしまった。かなりプレッシャーがあったようだ。

昨日再試合が行われて、やはり投手戦で8回までに2対1と僅差の展開であったが9回に1点を入れて3対1で勝ったが、この試合も前日に投げた投手が光った。今後楽しみな選手である。

さて、試合が終了後に治療に訪れたが、やはり緊張していたようである」昨夏、甲子園を経験した選手でも僅差のゲームでは「ここで打たなければ』といった緊張パターンがあるようだ。

中心選手の責任、昨夏の甲子園経験者、バッティング好調、いろいろな潜在意識が働いているようだ。PCRT治療後は切り替えができたようで顔の緊張も取れた。

明日から準決勝、甲子園まで後3つである。

拳骨


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No 996 体が硬い3

2009-06-24 | PCRT(心身条件反射治療)
中学2年で175センチ位の体のがっしりした選手。顔がしまって運動能力の高そうな体型である。将来は活躍しそうな体型である。

しかし、難がある。とにかく体が硬い。慢性の腰痛があり最近は1,2ヶ月練習を休んでいる。体育の授業も休んでいる。とにかく腰が痛い。練習への復帰意欲も無くなってきている。

指導者と選手の関係は諸刃の刃である。選手の能力を引き出すために指導者は飴とムチを使い分け、あのて、この手で選手の能力を引き出す。また、そこが指導者の能力でもある。

また、選手の立場から指導者をみるとだいぶ違いがある。必ずしも自分を伸ばすための飴とムチとは理解できないことが多い。叱られて「なにくそ」と思う選手もいれば「どうせだめだ」と諦める選手もいる。

第3者からみればよくわかることだが、当人同士では感情が理性を上回り時として感情論で進行することがある。気づかないうちに溝が深まり修復ができなくなることがある。

こんあ経緯で潜在的な能力を発揮できず埋もれていく将来有望な選手が沢山いる。この選手もそのうちの一人になりかけていた。

「腰痛で運動ができない」と頑なに自分に潜在的にいい聞かせている。慢性腰痛の原因を説明して理解できた瞬間目つきが変わった。その後治療を行う前に再度可動域の検査を行った。

肩関節、首、体前屈、伸展どれをとっても説明前の動きとはまったく違う。気づきを得るだけで体がこんなにも柔軟になるとは小生も驚きである。気づかないうちに自然と自己制限をかけて心身ともに柔軟性が欠如していた。

将来は活躍できる選手になることは間違いないだろう。治療後は目が輝いていたのが印象的だった。


拳骨

No 974 心理的影響による共縮現象

2009-05-18 | PCRT(心身条件反射治療)
今週末のセミナーに向けてプレゼン用のスライドを作っているが、あらためて身体機能には「神経系」の関与が大きいと感じた。特に中枢系(心)と体の関係は理屈ではないような気がする。

普段の何気ない動作は中枢系と末梢系の見事なまでの連係である。更に、各系の機能もこの連係がないと機能しない。

やはり、機械論的に人間の身体を部品のように扱うとつじつまがあわなくなる。「病気=病理」では病気の原因を特定するのが困難になってくる。

「病理=結果」と考えると「結果→原因」が見えてくる。スポーツ傷害の背景にもこの図式は当てはまる。

この図式をもとに原因を探っていくと「神経系」の機能低下が見え、更に原因がわかってくる。

中継(心)の乱れは反射システムの乱れを招き、運動系の筋肉の主動筋と拮抗筋との興奮と抑制のバランスが崩れ動きが悪くなる。

心理的影響を受けた中枢系の関与が筋肉の筋電図を画像で診ることができる。パウエルの共縮現象を筋電図を画像でみることができる。週末のセミナーに期待。


拳骨

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No 964 ギランバレー症候群

2009-04-23 | PCRT(心身条件反射治療)
テレビの影響は大きい。患者さんが下肢の違和感から両足の痛み、シビレ、股関節のシビレと徐々に末梢から中枢にシビレ感が上ってきた。このような症状をテレビで「ギランバレー症候群」にみられると放映していた。

テレビで放映していたのをみた。最初は足の裏の違和感だけだったがテレビをみてから(みてからである)徐々に膝、股関節と痺れがでてきた。その後整形外科でMRIや血液検査など通り一遍の検査をしたがそれらしい結果は無かった。

完全に「ギランバレー症候群」は否定されてもまた、違う専門医に行き「ギランバレー症候群」ではないかと更なる検査を行っている。ここでも否定されている。

それでも「ギランバレー症候群」の疑いを消すことができずシビレ感の原因を「ギランバレー症候群」にもとめて医療機関の梯子をするのかも知れない。

現役の仕事をまじめにした人。
真っ直ぐな人。
判で押したような生活。
強い信念を持っているひと。
人のために頑張る人。

対極した何かがあるはずである。気づいてみると肩の力が抜けるはずである。

拳骨



No 963  神経機能(思考)改善でパフォーマンス17

2009-04-22 | PCRT(心身条件反射治療)
手技療法の多くの先生方は直接手を患部にあて力学的(物理的)なエネルギーを加えることが施術であると思っている先生と、エネルギーは力学的なものではなく気(電気的)なエネルギーであるとの二通りに分かれると思う。

二者択一的にどちらがいいとか、悪いとかではなく物理的なエネルギーから気的なエネルギーへの同線上に物理的、気的なエネルギーが存在するすると考えたほうが臨床的には発展できる。

3月のPCRTセミナーで小生のデモ施術で左右に振って踏ん張れず右方向に下半身が流される症状を改善した結果ををみた方は納得できたと思うが、無意識的な潜在意識が我々の思考や行動を制限し抑制をかけている。

この抑制をしている潜在意識は生まれて初めて制限される言葉は「危ない」「だめ」「こら」といった言語がある。これらは日常的に毎日のように繰り返される言語のプログラミングである。

これらの言語から言われた人は「恐れ」「不安」「やってはだめ」「良い子になる」といった感情が湧き上がる。ここでこの感情的な言語がマイナスの言語として捉える事から潜在的思考に制限がかかってしまう。しかし、マイナスの言語など無い。

例えば「恐れ」という感情は危険な思考や行動を抑制し自信の身の安全を約束するものである。スピードを出さない。高所へ上らない。全て身の安全を保つ保身的な働きをする感情である。逆に過剰に反応すると閉鎖的になり外界との交わりができなくなってしまう。

「恐れ」などの感情もマイナスと捉えるのではなく「陽」「陰」のごとく対局したなかにもそれぞれの要素が含まれてバランスが保たれていると考えたほうがいい。我々の潜在的な思考のなかには想起されない記憶眠っている。

私事で共縮ですが、AM臨床研究会はこの当たりまでの機械論から有機論的な施術の入り口として臨床的流れをふまえて導きできればと思っています。第3回目のセミナーを計画中です。参加をお持ちしています。・・・この項終わり

拳骨

No 962  神経機能(思考)改善でパフォーマンス16

2009-04-21 | PCRT(心身条件反射治療)
前回の制限された方向へのイメージでの矯正でうまく開放され無い場合は、今度は実際に制限されている方向にLODをとり矯正する。

制限されている方向を正確に見つけるためにAMで行っているストレスTをいくつかの方向に行う。#2で下肢長の差が大きくでる方向が改善できるLODである。それぞれ行う。

股関節をみたら、必ず恥骨の問題を見つける。これも制限されている方向にプッシュプルを行い矯正する。いずれも矯正する際に呼吸法を取り入れて矯正すると効果的である。

呼吸法の見方は筋力検査でも下肢長検査でも指でも同じである。吸気で反応するのか呼気で反応するのか、反応する呼吸パターンで矯正する。これだけでもかなりのバランスが取れる。

さて、末梢の受容器の改善はこんなもんだろう。今度は中枢系の制限を解除する。中枢系の制限は感情などの部分が影響しているので、どうしても感情の問題を改善し根こそぎ持っていこうとするのであれば、やはりPCRTを受講したほうが無難である。

感情の開放をしなくても中枢系で制限をかけているものは開放できる。先ず、制限されている動きや左右の触れをイメージして丹田を呼吸法で強制する。更に、今度は制限が開放され左右に振られて動かないイメージをして呼吸法に合わせて矯正する。

これで、中枢系からの制限は解放され下肢の受容器と中枢系のエネルギーの伝達経路が再構築されそれによって筋力が賦活され安定した筋肉機能が回復する。・・・・続く

拳骨


No 961  神経機能(思考)改善でパフォーマンス15

2009-04-20 | PCRT(心身条件反射治療)
左右に振ったときにぶれる方向の足関節、股関節の可動域検査(実際に計測し、数字で出す必要は無い。)を行う。あくまでも左右の比較でいい。

可動域検査といっても動きを評価するより、受容器の反応をみる。できれば指を使ったフィンガー抵抗検査を使うと早くできる。できない人は足長差検査でも良い。検査方法はどれでも良い。

受容器の反応も方向性によっては強く反応したり、弱く反応したりする。ここが味噌である。右上で反応がでたが右上45度で強く反応した。同じ右上でも角度によって強く反応したり、弱く反応したりする。

強く反応する方向を見つけてその方向に矯正する。簡単に強制できるのがやはりAMである。この矯正はPCRTで行われる丹田への教矯正でなくてよい。その部位である。

このときに患者さんに反応の強くでている歩行をイメージして「動きが悪い」で一回。「動きが良くなった」で一回とそれぞれ矯正する。次に、股関節も同様に検査して患者さんに制限されている方向とそれを開放しているイメージをしてもらい矯正する。

次に、左右に振って弱い部方向をイメージして、丹田を呼吸法に合わせて矯正する。今度は弱い振りを強くなったイメージで同様に矯正する。これでOKである。

・・・続く

拳骨

No 960  神経機能(思考)改善でパフォーマンス14

2009-04-17 | PCRT(心身条件反射治療)
身体運動をつかさどる筋肉系の共縮現象が反射システムを狂わせ、改善されないままで放置されると、今度は末梢から中枢への情報の入力、中枢から末梢への情報の伝達が機能せず慢性化する。

その慢性化された情報の停滞は、じわじわと身体の運動機能を狂わせ受容器の働きも低下させる。特に位置感覚、圧感覚などの機械的受容器の低下は身体機能を極端に低下させる。

その結果、歩行メカニズムの狂いなどが生じる。重力下での身体運動がどうしても力学的ストレスは避けられない。有機論的な施術に入っていく段階で、このあたりの機械論的なところから入ってみる。

理屈は機械論的だが施術は有機論的に行う。話を最初の左右のバランスに戻し、ゴルフのアプローチ姿勢で左右に振られて弱いほうの、股関節、足関節(膝関節はそんなに影響ないのでここではみなくていい。)の可動域をみてみる。

大方は弱いほうの関節が制限されている。この制限された関節周辺、特に足圧受容器はサボっている。この足圧受容器は重力下では重要な働きをする。姿勢の情報収集である。

重力下での姿勢の変化を逸早く察知して反射システムを作動させ修正している。これがサボると左右へ押されたときに踏ん張れない。股関節、足関節の関連受容器の目を覚まさせてやればいい。・・・拳骨

姿勢と反射についてはこちらを参照「スポーツ障害と動的姿勢」 
  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

http://members3.jcom.home.ne.jp/ccrk/sportschiro.html

No 959  神経機能(思考)改善でパフォーマンス13

2009-04-16 | PCRT(心身条件反射治療)
歩行時の筋肉の収縮形態が異常な場合、身体運動にどのような問題が発生するか。これは小生が高校野球のコンディショニングを担当していたときの経験や、臨床上の症例などにみられる。

短距離ランニング時などに上肢と下肢のバランスが取れず腕の不利が悪く歩幅は狭く、下肢の回転運動がスムーズに行かない。結果タイムのロス。このような選手を目を閉じて歩行させると左右のどちらかに偏って歩く。左右の歩幅が一定でなくなる。施術後は真っ直ぐ歩ける。タイムが1,2秒アップする。

ピッチャーの投球動作にも影響する。腕の振りが悪くボールコントロールが悪くなる。スピードがでない。肩関節、腰の回転、股関節、膝関節、足関節と協調性が無くなっている。当然、ボールを長く持つことができずボールにパワーが乗らない。

ゴルフやバッテゥイングのスイング動作。股関節のためができず開きが早くスライスになったり、アウトコースのボールが打てない。また、このタイプの問題はゴルフもバッティングも共通していえることはヘッドアップが早く頚反射が機能が低下して、上肢、下肢の筋力が極端に低下してしまう。

このように身体運動に重要な「反射システム」が極端に機能低下してパフォーマンスには大きなマイナスになる。パフォーマンスの低下だけでなく、筋肉の緊張も強くスポーツ傷害の発生要因になる。

ここで、腕相撲をして体験してみるといい。一方の選手は腕相撲するほうの手(相手と握っている手)を見つめる(右手で組む場合は首を右に向ける。)。もう一方の相手方は反対の方向(右手で組むときは首を左向き)握り手のほうをみない。

それぞれ首を右向きと左向きで勝負。さて、結果は? これは頚反射の体験です。首のむき一つで上肢の屈曲筋の働きが変わってしまう。力関係ではない。身体運動はこれらの反射システムを無視しては成り立たない。・・・続く

拳骨



No 958  神経機能(思考)改善でパフォーマンス12

2009-04-15 | PCRT(心身条件反射治療)
神経関節機能障害を検査する方法として、身体運動のメカニズムを応用し、神経機能(反射システム)の乱れや、共縮現象が生じていないかを見つける。

例として、歩行メカニズムなど典型的に乱れが生じる現象である。歩行メカニズムは四肢の対側運動である。四肢の対側運動の筋肉の収縮形態、すなわち主動筋と拮抗筋の機能が正常であるか検査する。

検査方法は、右手でも左手でもどちらか一方を前方に出す。歩行するときの腕の振り方である。下肢は腕と対側の大腿が前にでる。これが正常な歩行時の上肢と下肢の動き方である。

このときに筋力検査をする。この筋力検査で何をみるかが大切である。AKなど勉強した先生は「筋力」をみてしまうが、ここは「筋力」ではなく「神経反応」をみる。通常は便宜上、筋力検査というがみているのは神経の反応をみるのがコツである。

筋力をみるとなると「力関係」が生じなれないと患者と術者との「力比べ」二なり、正しい評価ができあんる。初心者が一番陥りやすいところである。多くの方はここでつまずく。

AKなども教える先生によってはこのあたりの検査法にいろいろな見解の相違があり、力を入れなければだめだ、少ない力でいい、などとさまざまである。あくまでもここの筋力検査で何をみるか、評価するところを明確にして基準がブレナイようにすること。

歩行時の筋肉の機能は、例えば左上肢を振り出したときに対側の右足が前にでる。
左前面に筋肉(ここでは明確に前胸筋だの三角筋前部だの必要ない)が力が入り、対側の大腿の筋肉の力が入るのが正常である。

このときに対側の大腿の筋肉の力が入らず、同側の大腿が力が入るようでは異常である。反対側の上肢と下肢も検査をする。どこかで一側でも正常な反応がみられない場合は陽性とする。・・・・続く

拳骨




No 957  神経機能(思考)改善でパフォーマンス11

2009-04-14 | PCRT(心身条件反射治療)
潜在意識の抑制により思考や行動が意識とは違ったエネルギーを持ち、陽と陰のバランスが崩れ互いに拮抗していたエネルギーバランスの崩壊は神経系のリズムも狂わせる。

典型的なのが自律神経系である。ご存知のように自律神経系の乱れはさまざまな身体の内外の各系の変化を生じさせる。

運動系の神経機能異常は、不随意運動の乱れを作り運動系(筋骨格系)の過緊張をつくり、放っておくと関節を構成する関連筋や靭帯などの軟部組織にも影響を与える。

よく、筋骨格系をみるDrは「姿勢が悪い」「筋肉のバランスが悪い」と結果を重視してしまう。その結果を何とかするために筋肉を強くしてみたりする。視点を変えた方がいい。

実際の施術は、いきなり心理的(有機論的)ところから入ると混乱すので、いアマまで機械論的な施術で骨格のゆがみを矯正していた人は、徐々に機械論から有機論へと変化していくと混乱が少なく整理できていい。

前述した意識的、無意識的な心理的な脳の記憶を理解しながら、前回のPCREセミナーでのデモ(小生のグループのみ)を再現してみる。最初に患者をゴルフのスイングをするアプローチの軽い前傾姿勢で、術者は後方から骨盤あたりを均等に左右に押してみる。

必ずといっていいほど左右のバランスが均等でない。どちらかに崩れるかあるいは姿勢を保持できない。筋力的に中殿筋、内転筋、筋膜張筋などの筋力低下が予測できる。

筋肉が弱い→筋肉を強くする・・ではなく、筋力低下は神経機能異常と考える。特に反射システムが正常か異常か検査する。不随意運動と随意運動のメカニズムが正常か異常かも検査する。・・・・続く

No 956  神経機能(思考)改善でパフォーマンス10

2009-04-13 | PCRT(心身条件反射治療)
潜在意識が思考や行動を制限し、そのときそのときの刻々と変わる身体の内、外の変化に適切な対応ができるようにコントロールしているといってもいいのではないか。

しかし一般化された情報や習慣化という反復性の条件や、教育、風習、宗教といった世相価値観などは潜在的な思考も変える力を持っている。

現在の情報化時代の情報の変化と量は莫大な量が出回り、情報の変化のスピードもは早い。この変化の流れについていけないと不安が生じ、競争意識が働き情報に左右されるのはもちろん、世間に遅れまいとするので情報の正否は問わず、我先と飛びつき、情報に流されるのが常である。

話はだいぶ飛んだが、スポーツ傷害に戻す。前述してきた潜在意識が思考や行動を制限していると、スポーツのあらゆる常識的?な諸説にも縛られ、動物が持っている本能的な身体能力も抑制される。

例えばストレッチング。スポーツ活動を行う前や、あとにはストレッチングが、いまや常識とされている。このストレッチングがどうしていいのか? どうしてするのか? 根拠が明確でない。

スポーツ活動の前後の傷害予防=ストレッチングのなんとなくの情報が常識化されているだけである。いまだストレッチが傷害の予防に役立っているという研究データは無い。否定的なデーターは既に発表されている。ここにも常識化された情報が潜在的に脳に記録されている。・・・続く

拳骨

No 955  神経機能(思考)改善でパフォーマンス9

2009-04-11 | PCRT(心身条件反射治療)
意識が想起されるのは6% 想起されない無意識は96%といわれている。理性で何とかしようと思うのは6%に過ぎない。96%の無意識が「だめ」といえば意識は勝てない。

思考も行動も無意識が仕切っている。思考も行動も無意識の抑制が効いて、我々は身体の保全が可能になり身体の安全を保っている。かといって、過剰な抑制は思考や行動を制限し不健康な身体になる。

例えば「不安」「恐れ」といった感情は一般的にはマイナスの感情と捉えることが多い。しかし「不安」「恐れ」といった感情はどんなときに想起するか? スピードの出しすぎ、高所に上ったとき、怖い人と接したとき・・・

こんなときは「不安」「恐れ」の感情が想起しスピードを控えたり、高所に上らない、怖い人には近づかない・・といった抑制された思考や行動を起こす。これらは「身体保全」である。

逆に過剰に反応してしまうと、抑制が強く思考も行動も閉鎖的になり制限が強く働くと引きこもりとか「内的思考、行動」がたかまる。不健康へ走ってしまう。

感情はマイナスイメージで捉えられるがマイナスとかプラスとかということではなく、陽と陰の関係で互いに共存してこそ相乗効果があるというものである。車のアクセルとブレーキの関係と思うと理解できる。・・・続く

拳骨

No 954  神経機能(思考)改善でパフォーマンス8

2009-04-10 | PCRT(心身条件反射治療)
三つ目はの潜在意識に影響する記憶は「プライミング」といわれ、先に来たものが後に影響を与える。例えば関連性のない単語リストをみせた後に、別の単語リストをみせる。そのときに単語のなかに欠落があり「○師」と見せると最初のリストの中に「医師」が含まれていると「医師」と答える。これも「意識に想起されない記憶」である。
 
 これらの「手続き記憶」は膨大な量を大脳に生理機構として記録し、意識に再生されるものもあるが、大部分の記憶は再生されず大脳の記憶の貯蔵機構のなかで維持される。

膨大な記憶は、個々ばらばらに孤島の集団のように存在するのではなく、連想が記憶を引き出すように感覚的、意味的、感情的に連係的にグループ構造を持って大脳の神経細胞のネットワークのどこかに記憶され、この再生されない膨大な記憶は「意識外」あるいは「意識でない領域」に存在し無意識、潜在意識として潜んでいると考えられる。

もう一つ「無意識」「潜在意識」を説明するのに「受動意識仮説」がある。『「意識」とは「無意識」下の情報処理の結果を受け取り体験した後にエピソード記憶するための受動的、追従的なシステムである。』(錯覚する脳:前野隆司著から引用)というものである。

自由意志であるかのように体験する意図的な言葉や行動、あるいは意思決定も意識がはじめに行うのではなく、無意識下で処理された結果、意識に流し込まれた追従的なシステムと考えられている。

要するに日常の意識はこじ付けみたいなものである。意識が先のように思うが、実際は意識の前に潜在意識がはたらき意識とて想起され、あたかも自身が意識して話したり、行動を起こしたりしてると思っている。言葉や行動には必ず潜在的な理由があるということである。

行動がともなわない、身体が動かないのを意識して何とかしようとするが動かないことがあると思う。考えは浮かぶが行動できない。良くあることである。意識の前の潜在意識が制限してるからだ。・・・拳骨