木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 241 浮腫とアレルギー

2006-02-28 | アレルギー
河野泉先生(市川市民診療所所長)の著書「こう治す複合汚染アレルギー」桐書房の中で、アレルギーによる浮腫、所謂ムクミを唱えている。文中から一部抜粋して紹介する。

浮腫を起こす原因にはいろいろあるが、原因が特定できる病的な浮腫は心臓や静脈系の循環器の障害、腎臓、肝臓などの機能低下によるものなどが上げられる。中でも代表的なものは腎臓や心臓の臓器の機能低下が上げられる。

中には原因不明の浮腫も多くある。「検査をしても原因がわからないむくみ。」このような原因が明らかにならない浮腫を、医学用語で「突発性浮腫」という。突発性浮腫は一般に中年の女性に多いとされれている。

最近は浮腫のある人が多くなってきている。湿疹の子供とその母親の顔にしばしば浮腫を認めることがるらしい。そのことを指摘すると「そんなことはありません、私もこの子も生まれたときからこういう子です」といわれることがる。親子代々、赤ちゃんのときから顔に浮腫があったのだが本人は浮腫とは自覚されていない。

浮腫を症状的に診てみると、朝の起床時によく診られる「顔のむくみ」がある。このような人は、「昨晩遅くまで飲んでいたから」「今朝は遅くまで寝ていたから」ということが多い。だが、朝は一日の中でも一番身体が休養し、睡眠中は心臓や腎臓に負担がかからず尿の生成が楽に行われるはずである。朝が一番ムクミが解消されるはずである。だが朝に顔がむくむのはなぜか?

小生も患者さんから、問診でよく聞く。「朝が体全体がこわばった状態で起きられない」「どうも、朝の起き抜けが手足が硬く動きずらい」皆さんも経験があると思う。このような症状をアレルギーの観点から見て治療をすると辻褄が合い治る。

河野泉先生も同じく、食物アレルギーとして除去食治療で消失することを臨床の中で確認している。アレルギーによる浮腫(ムクミ)が多くの身体的、精神的な障害をまねく要因になっていることが臨床を通して治療を行うことで結果が出ている事実がある。・・・続く

拳骨

No 240 帯状疱疹 2

2006-02-27 | アレルギー
先日紹介した、帯状疱疹の患者さん。土曜日の来院時はほとんど右瞼の腫れは引いて気ならないくらい回復していた。

頭部から額、首にかけての痛みもなくなった。わずかに赤い発心が残っている程度である。過去に何度か帯状疱疹の患者さんを見たことがあるが、こんなに早く回復しているのは見たことがない。

通常、発疹が消え、水疱が消え手から皮膚がかさかさになり、瘡蓋が神経走行に沿って残るのが不通である。その後もしばらくは神経走行の沿って神経痛が走って痛い。

以前の患者さんは発疹が消えた後の神経痛の対処療法に見えていた。エネルギー治療を行う前で(10年位前?)、当時は物理療法をして、アジャストをして神経の機能を回復するという治療を行っていた。楽になるまで時間がかかった。

帯状疱疹もエネルギー治療を行うとこんなにも回復が早いのかとびっくりしている。患者さんは治るのが当たり前と思っているのでさほど驚きもしないが、小生は驚いている。帯状疱疹の症状を経過を追って診ている人はわかると思う。驚きの症例であった。

杉花粉症
自己治療 BBFのみ(1回) 

スギ花粉症の患者さん。定期的にアレルギー治療を行っている患者さんが6人いる。この患者さんたちはいずれも鼻炎の症状をもっている。当然、春のスギ花粉にも反応する。先週の土曜日までのこの患者さんたちのスギ花粉の症状(目のかゆみ、鼻炎、くしゃみ)は、まだ発症していない。

最近、この患者さん達の周りの人がくしゃみや、鼻水が出てマスクなどをしているのを診て、違いを感じ喜んでいる。事前の治療は効果がある。

拳骨



N0 239 成長ホルモン

2006-02-25 | アレルギー
腰痛と大腿部の痛みで来院しているサッカー選手。中学2年生である。腰痛と大腿部の痛みはなくなった。前回の治療後にお母さんにこの患者さんの身長のことで相談を受けた。

「実は、学校の保健の先生に年齢的に身長が低いのではないか。専門医で診てもらってください。といわれて専門医に行ったら成長ホルモンの分泌が低いといわれ、昨年の12月から成長ホルモンの注射を毎日打ているのですが・・・」

中学2年生で身長は149㎝。小生には低いか高いかわからない。お父さんもお母さんも高いほうとはいえない。遺伝的なものを考えると子供もそんなに高くなるとは思えないが。(何の根拠もないが)

これも西洋医学の数値の結果である。全国平均の年齢的な身長比較である。保健の先生の研修があり、生徒の体力度、柔軟度、敏捷性、身体的要素の全国平均を比較しながら「企画身体能力」の枠にはめてこぼれたものは、検査治療の対象にする。そういう研修を受ける。その結果、初期の段階で異常が見つかる。いいことである。

CCRKの検査では、栄養素の反応が「BBF」「卵」「カルシウム」「砂糖」「穀物」「豆」「麦」が出た。食物の反応だけでも結構ある。これらの栄養素は反発され吸収が減少する。成長盛りの中学生にしては成長の妨げになる。もちろん感情の反応もある。

成長ホルモンの分泌の漁が少ないということであるから、全くないわけではない。分泌量の減少をまねく抑制因子があるはずである。機能的なものと考えられる。お母さんの申し出により有機的なみかたで治療をする。

小生も始めて治療で未経験の症状である。約束のできない治療であるが、ご家族の願いに応えたい。経過は随時報告する。

拳骨


最近、目のかゆみとくしゃみ鼻水が酷くなり、昨日スギ花粉の自己治療を行った。基本からBBFで始めた。「うんざり」の感情が「胃経」をブロックしていた。
症状の変化なし。




No 238 帯状疱疹

2006-02-24 | アレルギー
1週間前にしばらくぶりに来院された患者さん。以前から定期的に通院されアレルギーの治療をしている。そのときの症状は首から頭部にかけて原因不明の湿疹ができかゆみが強くなっていた。

この患者さんは、以前から口紅や毛染めなどによくかぶれや湿疹を起こしている。その治療に定期的に通院していた。症状が改善され安定していたので、運転免許を取得するためしばらく間が空いて1週間前に再来した。

いつものかぶれや湿疹ではない。かゆみで掻いた所為もあるが、グジュグジュした感じの湿疹である。首から頭の周りにできている。いつもの「口紅」や「毛染め」には反応せず除去できている。

検査をすると「ウイルス」がでてくるが何のウイルスか特定できない。(未熟者ゆえ反省する。)その日は「ウイルスM」で感情の治療を行う。治療後はだいぶかゆみも治まり3日後に来院の予約をして終わった。ウイルスの特定ができず後味の悪い治療になってしまった。

3日後の昨日の症状は、右目お瞼がはれてお岩さんみたいになっていた。頭部、頚部の湿疹も酷くなり、水泡もできている。患者さんも痛みが強く専門医にいき「帯状疱疹」と診断されて、その足でCCRKに来院した。

やはり「ウイルス」は当たっていた。しかし、「ヘルペスウイルス」まで見つけることができなかった。患者さんには大変申し訳ないことをした。治療後は痛みも治まり、今日の予約をして帰った。

今日は、瞼の腫れが引き目がふさがっていたのが開いている。痛みもなくなった。だいぶ楽になったらしい。過去に帯状疱疹の患者さんを3人ほどみたことがあるが、こんなに症状が軽く、早く改善したのはみたことがない。治療の効果と思っている。急性期の治療は原因因子を特定することに限る。

26日にこの患者さんは和太鼓の発表会があり「お岩さんみたいな顔で参加できない・・」と言っていたが何とか間に合いそうだ。

拳骨

No 237 受験腰痛

2006-02-23 | 感情ストレス
昨日の中学3年生の患者さん。高校受験を数日後に控えて急に腰痛で来院した。特に重いものを持った訳でもなく、運動をしたわけでもない。特別な原因が思い当たらない。

受験前ということで座っている時間が長くなっているのわかる。お母さんも本人もその所為で痛くなったと思っている。通常のAMCTを行う。80%の改善がみられた。可動域も改善し、初検時の症状である座位から立位動作の痛みもなくなった。

感情レベルの検査をする。やはりでてくる。「座位」→「学校」→「授業」→「数学」→「苦手」→「先生」感情が出てきた。この患者さんは数学が得意なほうではないらしい。そのため数学に勉強の時間を多く割いている。

深く探っていくと「先生」に突き当たった。数学の先生の授業中の感情が強く出ている。先生に対する感情が数学を苦手としているようだ。小生にも経験がある。小5学生の頃のことである。

よく叱られる先生の授業はやる気が出ない。よって苦手となる。まさに条件反射的に脳細胞の勉強嫌いの回路が知らず知らずのうちに構築されてしまった。その所為で現在まで出来が悪いのである。(笑)

CRETで患者さんの感情を開放をした。すっきりした笑みを浮かべ「これで頑張れる」と言って治療室を出た。・・・志望校に合格することを祈る。

花粉アレルギーの自己治療、いまだ行わず。今日は絶対に行う。

拳骨

No 236 転落2

2006-02-22 | 感情ストレス
昨日の続き

首の痛みがパソコンで増幅するため、感情レベルのストレスを検査する。でてきた。やはりパソコンは関係ない。どのような動きで首が痛くなるか検査をする。左回旋しやや左側屈し下を見る姿勢が痛みが強く出る。

痛みが出る首の姿勢で「姿勢」が出てきた。パソコンをしているときの同じ角度で首を傾けている感情が出てきた。(ほらみろ、その姿勢が悪いのだろうと思うがこれでは見逃す)

次に、日常生活や仕事で同じ姿勢をするときがあるか検査をする。この患者さんは本を読む時間が多い。そのときに同じ姿勢をする。反応がない。姿勢は関係ない。では?・・・・パソコンをしているときの「仕事内容」ででた。

パソコン入力の「内容」に対しての「不満」感情としてエネルギーのブロックをしていた。感情ストレスが神経系に、特に自律神経系にどのように影響するかは先日のCRETのセミナーに参加した方はご存知だと思う。(その内にCCRKのホームページにも掲載する)

静岡のM先生の21日のブログにも書かれている。「感情の生理学的基礎に神経ペプチドの分泌とレセプターの関連が強調されていた。だから、神経=感情である。」このように科学的に証明されている。

そんわけで、この患者さんの感情からの抑圧を解放しエネルギーの遮断を改善しするとその場で痛み取れる。動きもよくなる。機械的に可動域減少している関節をボキボキは必要ない。

今日は花粉の自己治療を行う予定である。

拳骨


No 235 転落

2006-02-21 | 感情ストレス
3週間前に脚立で転落して左肩と頚部の痛みで動かない患者さん。今日3回目の治療をした。

農作業中に高さ3メートルの脚立から右側を下にして転落し、整形外科へ担ぎ込まれた。幸いに骨折はなかった。よってシップのみの治療となり、改善が思わしくなくCCRkに来院する。

転落は右側から落たが右側の症状は全くない。痛みがあるのは左肩と左の首に出ている。左肩関節と頚部の動きはまったくと言っていいほど動かない。痛みで動きが取れないらしい。

小生は格闘技をたしなんでいたのわかるが、転倒したとき反射で反対の側に筋力を使い、転倒側の側面のダメージを少なくする動きがでる。反射である。これも神経の働きである。この神経反射で転倒側と反対に過度な筋緊張が起こり症状が起こると考えられる。

1週間前に2回目の治療を行い、肩の動きは改善した。首が70%くらいの可動域改善を示した。昨日来院したときは、肩の痛みが少し戻った。頚部は動きが改善するも痛みが残っている。患者さんいわく「申告の時期でパソコンをしていると痛くなってくる。どうも座って仕事をしていると痛みが強くなってくる。パソコンがいけないんでしょうね?」

検査をするとパソコンは関係ない。パソコンをする姿勢が長くパソコンが影響していると思うのが不通である。患者さんもそう思うし、治療家をそう思う。そこに落とし穴がある。痛みが改善しないと患者さんも治療かもパソコンや姿勢が悪い原因にする。機械論的にはこれで終わりである。・・・続く

花粉治療の経過報告ができません。どうして? まだ治療をしていないからです。パソコンを新しく導入しネットやソフトのインストールだの苦手な雑用が多くて、花粉の治療どころではなくなっている。明日は治療をしたいと思うが・・・

拳骨


No 234 患者さんの立場

2006-02-20 | セミナー
先週末はCRETのセミナー(ベイシック1)に参加した。CRETも2年目になり4回目の参加である。エネルギー治療のセミナーはわかりずらい。機械論的な頭で望んだのでは理解できない。

エネルギーは実態があってないようなものである。感性をふるに生かして取り組むと理解しやすい。理屈ではない。理屈で取り組むと行き詰まる。難しくなる。もちろん臨床でもつかえなくなる。使えなくなるとまやかし治療になる。

患者さんの立場からすると、「腰痛」ひとつとっても単なる「腰の痛み」ではなく、痛みに関する「痛みが起きる原因」を明確に知り得たいはずである。更に、「痛み」に対する感情(痛みに我慢する感情など)も周りの人に理解してもらいたいはずである。

特に、不健康の原因とされるストレスは意外と患者さんは気づいていない。施術者は「患者さんのため」と思ってストレスの解消法や日常生活の改善、運動などの指導を行うことも治療の一環として臨床の現場では浸透している。小生も患者さんには適切な施術後のアドバイスをしてきた。「患者さんのため」を思ってのことである。

先週末のセミナーで大きなきづきがあった。この「気づき」で自分のおろかさわかった。恥ずかしくなった。20年間も臨床に携わっていて今までどうしてきづかな方のだろう。

毎回、Y先生のセミナーは「経営哲学」がある。テクニックセミナーでテクニック以外の講義はためになる。その中で「患者さんの立場」という言葉が出てきた。「皆さん、患者さんのためを思って治療をしていませんか?」もちろん小生も日頃から「患者さんのため」をおもっている。

その「患者さんのため」は術者の押し付けであることに講師の言葉で気づかされた。目から鱗である。患者さんの立場にたってみると、一方的な無理なアドバイスでることが多い。患者さんにしてみれば、物理的にも精神的にもできるものとできないものがあるはずである。

治療後にいい結果が出ないと、患者さんの生活スタイル悪さを指摘したり、姿勢が悪い、運動がたりない、食べ物が悪いなどなど。これは指摘し改善のアドバイスすることが「患者さんのため」と思ってのことである。・・と、考えていた。

自分が患者さんの立場にたってみると押し付けられた感がある。患者さんもありがたい顔をして聞いてくれているが果たして本心は「迷惑」なのかもしれない。今日から「患者さんのため」から「患者さんの立場」に改める。

今回も「気づき」のあった充実した内容のセミナーであった。

拳骨





No 233 花粉症自己治療

2006-02-17 | アレルギー
ここ三、四日の間に南風が吹きスギ花粉の時期が到来した。小生も酷い花粉症である。花粉症というよりアレルギー体質である。原因はわかっている。

小生の花粉症は約23年前からである。学生時代である。思い出すのも嫌な出来事が毎日のようにあった。思い出すのも嫌だから書かないことにする。(笑)

本日より小生の「杉花粉症」の治療を始める。(時期が遅すぎるかも)ここ2,3日で鼻水ガではじめている。くしゃみも日に3、4回立て続けにでている。スギ花粉が飛散していることに間違いない。

患者さんに行うように自分で行う自己治療はうまく行くのか少し疑問である。今まで何度かチャレンジしたがいつも途中で面倒くさくなりやめてしまった。症状が出始めて切羽詰って治療の必要性を感じる。

治療法は、現在NAET勉強中ということでNAETで行う。患者さんに負けず根気よく続け、今シーズンでスギ花粉とお別れしたい。経過を随時報告する。とりあえず今日はBBFを治療する。

拳骨

No 232 選抜大会

2006-02-16 | スポーツ障害
高校野球の選抜大会の出場校が発表された。選抜大会は野球だけに限らず、他の競技も開催される。

近くの高校の軟式庭球部、卓球部、剣道部の選抜に出場が決定している。その中の選手で軟式庭球の選手と剣道部の選手が昨日来院した。剣道部の選手は選抜大会でもメンバーとして活躍を期待されている選手である。

2週間前から腰痛で練習を休んでいる。もちろん治療は受けている。整体、整形外科、整骨院なかなか改善せずCCRKに来院する。治療後はほとんどの痛みは改善した。2,3回の治療で練習再開させる。

しかし、感情レベルのでの「心の腰痛」が残っている。試合前に腰痛がでてあせり、不安で混乱している。指導者、同輩などの人間関係の感情も出ている。この感情からの抑圧を開放しないで練習を再開すると腰痛を再発する可能性もある。次回から「心の腰痛」を改善する。

拳骨

No 231 アレルギー性鼻炎

2006-02-15 | アレルギー
今年も「杉花粉症」の時期が来た。小生も花粉症である。ここ2,3日南風が吹き鼻が詰まってきた。今年は昨年より花粉の飛散量が少ないという情報が出ている。

現在、CCRKでアレルギーの治療を行っている患者さんは約80%以上いる。症状はさまざまである。アトピー、喘息、アナフィラキシー、アレルギー性のじん麻疹などの皮膚疾患など。

また、筋肉骨格系の問題もアレルギーが原因と思われるものも多い。原因不明の筋肉骨格系の問題を、症状が「筋骨格系」だけという理由で「姿勢が悪い」「使い過ぎ」という構造学的な側面から治療を行うのは考えなければならい。

筋肉骨格系の症状を抱えて来院する患者さんでも、幾つかのアレルギー症状をもっている。それらの症状が西洋医学ではアレルギーと位置づけされていないだけである。

花粉症の話に戻す。80%のアレルギー患者さんの70%は、アレルギー性の鼻炎をもっている。鼻炎のアレルゲンはさまざまである。必ずしも「杉花粉」ではない。一年を通して鼻炎の症状が出る人もいる。花粉症のない人でも、朝の起床時にくしゃみや鼻水が出る方は疑ったほうがよい。

CCRKで過去のアレルギー性鼻炎のアレルゲンとなるものを幾つか上げてみる。
杉、ヒノキ、稲、カビ、ホコリ、タバコの煙、排気ガスなどは代表的なアレルゲンである。面白いものを紹介する。エアコンの熱風、羽毛、鳥の糞、潮風、プールの水、砂、海苔の胞子、人、香水、アロマエッセンス、石鹸、漂白剤、ナフタリンなどさまざまである。

面白いのは、プールの水は患者さんが通っているプールの水のみに反応する。姑さんが使っている香水のみに反応する。旦那さんが吸ったタバコの煙だけに反応する。特定の人が隣に寝ていると反応する。これらは「特定の人」に対する感情が絡んでいる。

現在、継続してアレルギーの除去治療をしている人は、今の時期になっても反応が出ていない。スギ花粉の飛散量が多くなってくる時期が楽しみだ。

拳骨

No 230 アレルゲンと自律神経

2006-02-14 | アレルギー
アレルゲンが自律神経にどのような影響を与えるかHRVを使って数値化してみた。前回のマフェトン理論とレルギー、特に食事の後に起こる眠気やだるさなどの症状が自律神経系ではどのうに変改しているのか調べた。(1症例に過ぎないので参考までに)

症状:食後の急激な眠気、だるさ、肩こり、腰痛など。特に食後の眠気は酷く、食後30分以内に車の運転をすると眠ってしまう。イスに座っていても寝てしまう。たっていても眠くてだるい。検査では「砂糖」に強いアレルギー反応が出ている。

実験は「治療前」と「砂糖を手に直に持った」ときと「砂糖を除去」した時の、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスおよびSDNNの数値の変化を調べた。

治療前
SDNN        40,968
交感神経      55,182 
副交感神経    44,818

砂糖を手に持って
SDNN 40,869
交感神経      32,786
副交感神経系 67,214

「砂糖」アレルギー除去後
SDNN 42,232
交感神経    71,066
副交感神経    28,934

治療前は交感神経と副交感神経のバランスは6対4で理想的な正常値を示している。SDNNは年齢平均値が45より-5の40である。SDNNが若干低い。

砂糖を手に直に握って3分間保持する。その後の数値は、交感神経と副交感神経のバランスは3,3対6,7の「副交感神経優位型」の逆転現象が見られた。SDNNは変化は見られなかった。

交感神経と副交感神経のバランスから判断しても、理想的な日中のバランスは6対4「交感神経優位型」になって身体機能の活動性を促す神経バランスが必要である。
「砂糖」のアレルゲンを持っただけで、理想的な自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが逆転して、副交感神経が優位になり身体機能の非活動的な神経バランスとなった。

「砂糖」のアレルギー除去後には、SDNN+2で42と年齢平均値に近づいた。交感神経と副交感神経のバランスも7対3になり、「交感神経優位型」の理想的なバランスなった。

この自律神経の数値の結果から、「砂糖アレルギー」により副交感神経系が優位になり日中の身体活動に必要は興奮作用をもたらす交感神経機能が低下し、逆に副交感神経が優位になり、非活動的な身体機能をもたらしているものと考えられる。

この患者さんの食事は、揚げ物が多く、炭水化物(糖質)系の食物を好んで食べ、甘いものも大好きな食べ物である。

1症例に過ぎないデータなのでなんともいえないが、アレルゲンは自律神経系に影響を及ぼすことは間違いないと考えられる。

拳骨

No 229 マフェトン理論とアレルギー3

2006-02-13 | スポーツ障害
前回の補足

チーム全体の選手の健康をみると、慢性的な身体の疲労、精神的疲労、便秘、下痢などの消化器系の問題、集中力の低下、判断力の低下、アレルギーの選手が多かった。これらも副腎の機能低下がまねくものと位置づけるマフェトン理論である。

健康篇

最近のCCRKの患者さんの2臨床例から。食後の眠気、日中のだるさ、気分の落ち込み、不眠などの症状で来院する。二人とも共通する症状である。更に共通するものは食事内容である。

一人の患者さんの食事の内容は、シリアル食品、乳製品、ピザなどを朝食に食べる。もう一人の患者さんは、寮生活のため食事の管理ができず、揚げ物中心の食事である。二人とも栄養的には炭水化物が多くなる。食後は極度の眠気に襲われる。

マフェトン理論では、単糖類の食物は急激な血糖値の上昇をまねき、インシュリンの過剰放出が血糖値の急激な減少をまねき「低血糖症」になり、眠気が起きると言われている。実験してみると面白い。炭水化物や糖質を省いた食事をすると眠くならない。それでも眠くなる場合は他の問題があるらしい。

これらの健康を害する原因をマフェトン理論は、栄養素とエアロビックトレーニングで身体内の「生化学反応」で改善する理論である。小生がNAETを学ぶ前は患者さんにも「マフェトン理論」を推奨していた。

NAETの観点から、これらの問題をアレルギーと位置づけると、この二人の患者さんに共通する栄養素のアレルギーは「砂糖」である。二人とも強い「砂糖」のアレルギーがある。「砂糖」を治療すると食後の眠気はうそのように解決する。

健康面を考えた場合、食物の反発(アレルギー)が身体内で「生化学」的な反応をおこしていると考えられる。食後の臨床検査をすると血糖値やインスリンの数値など「生化学的」な数値がみられるが、これも結果である。

患者教育の一環として、食生活の指導、運動の指導をするにはマフェトン理論はお勧めだ。しかし、患者さんはなかなか守ってくれない。「熱さも喉基過ぎれば何とやら」で3日坊主である。チームに導入するのも、患者さんに指導するのも難しい。治療の中で早く結果を出してやるのが一番である。

スポーツのパフォーマンスにアレルギーがどのような影響があるのか研究していないが、これも面白い研究である。スポーツ障害とアレルギーとの関係を臨床を通して積み上げていくつもりである。

拳骨


No 228 マフェトン理論とアレルギー2

2006-02-11 | スポーツ障害
続き
マフェトン理論をチームで取り組む難しさを痛感した。ましてアマの高校生では難しい。スポーツの現場からたたき上げられた指導者ではなおさら理解しがたい理論である。やはり野球人間は野球の技術向上のためには野球しかない。

そん訳でチーム全体で取り組む「マフェトン理論」は消滅した。選手も指導者も限られた時間のなかで結果を出すのは、最小限のトレーニングしかできない。このチームは2年後県大会の決勝まで行った。その2年後、念願の甲子園出場を果たした。計画通りである。

スポーツは健康の上に成り立つものである。基本の健康が構築されないでトレーニングを行うことはストレスになる。小生は「スポーツストレス」と言っている。マフェトン理論で行くと「副腎」に行き着く。

「副腎」の疲弊は、内分泌系、神経系、筋肉骨格系に影響を及ぼす。もうひとつマフェトン理論が強調する問題は栄養素である。特に「炭水化物」「脂質」の問題である。スポーツ選手にみられる問題も栄養素が絡んでいることが多い。

マフェトン理論はトレーニングでも独自の「エアロビックトレーニング」がる。心拍数で管理するトレーニングである。エアロビックもアネロビックも心拍数で管理する。エアロビック筋の構築が健康の基と考え、その上にパフォーマンスが成り立つ理論である。

エアロビクス筋が構築されることによって、健康とパフォーマンスが約束されるということである。食後眠くなったり、スタミナがなくなったり、落ち込んだりする人は食事の内容とチェックしてみると面白い。次回は「健康篇」

拳骨

No 227 マフェトン理論とアレルギー

2006-02-10 | スポーツ障害
最近のAK界では、再びマフェトン理論が復活したようだ。小生も前回の来日セミナーを受講した。目から鱗が落ちるような、今までのスポーツ界では導入できない理論であった。

スポーツ篇
当時の小生は、高校野球のコンディショニングを担当していた。当然、マフェトン理論をチームに導入した。導入したキッカケは自身が実験し健康体になった。風邪をひかない。肩こり、腰痛がなくなった。体重も減少した。スタミナもついた。

チームに導入しない手はない。みていたチームは甲子園を狙えるチームである。5年で甲子園に出場する計画でスタートした新チームである。もちろん監督スタッフも入れ替えである。そのチームに加わった。

小生の仕事は、選手全員の健康管理+パフォーマンスの向上である。治療家という立場よりコーチ的な立場でのスタッフである。小生の本心は息の長い選手を作りたい。しかし、スタッフに参加する条件として、3年で結果を出す条件である。

つまり、1年生の新入生からみて3年でスピード、スタミナ、パワーを3年生の夏に発揮してもらうのが結果である。もちろん故障をさせないことである。故障しても大会までに監督の使いたい選手を使えるようにする。

新監督はその道では有名な監督で、選手時代より監督として有名な監督である。実績もある。新チームは前監督の引継ぎになり、その年は選手の補強ができなかった。選手も前監督の引継ぎである。大変なチームである。

そんな中、新1年生にマフェトン理論を導入し、1年でキッチリとエアロビックを鍛えようとした。食事の指導、モニターを使ってのランニング。時間がかかるのと時間がないのとでままならないトレーニングが続いた。そこに野球の技術練習。

マフェトンは生化学者でもあるがDrでもある。実際にマフェトン理論を治療に加え結果を出している。それも、エアロビック、アネロビックの選手問わず。当時はマフェトン理論に納得し現場で実践導入した。

高校生の練習は、一日3時間くらいである。そこに野球の技術練習、チームプレー、トレーニングと時間がない。シーズン近くなるとチームの連携練習と遠征が多くなりトレーニングの時間がなくなる。いつのまにかマフェトン理論が消えた。

続く・・・拳骨