木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 646 進化

2007-07-31 | カイロプラクティック
昨日かえって来ました。今回のAMI本部のインストラクターセミナーは大きな変革のセミナーでもあった。

変革というものは退化して変化するのか進化して変化するのでは大きな違いがある。昨今の医療の変革は日進月歩である。AMCTも同じく変化しならが進化している。

内容は割愛するが、AMCTのバイブルともいえる赤本も改訂される。小生も本の内容は呼んでいないのでなんともいえない。今度の改訂版からは「カイロプラクティック」の文字が消えるらしい。消えるということはどんな意味を持つのか?

テクニック関することだけでなく、AMI本部の方向性も変化している。ANJも発足から比べると方向性の軌道修正はして来た。その結果が現在である。もちろん患者さんの立場に立って最善策の方向性である。

医療に限らず、何事もそうであるがその時代の様々な情勢を背景に一つのものが構築されシステムとして確立される。その時代背景であるからその時代にベストのものが構築され適応する。

しかし、時代は流れるものである。当然、情勢も変化している。その変化に対応するのは開放系である。その時代の情勢を背景にベストのものを構築しても10年後、いや5年後の情勢には適応しなくなる。時代は進化しするものである。

その進化に適応してその他のもの適応していかなければならない。それができなければ退化である。社会情勢が変化しているのに頑なにシステムが適応できなければそれは退化である。

カイロプラクティックも同じではないか? 伝統を重んじるのもいいが、やはり医療は進化しなければ医療ではない。文化は伝統の上からに構築される。古きよき時代の伝統も継承しなければならない。新しいもの古いもの常に時間とともに揺らいで非均衡で揺れ動いているものである。

その揺らぎの中で身を任せて、その時勢の動きに合わせることも大切なことである。新しいものと古いものとが交差しながら揺らぐことも必要である。AMCTは常にその揺らぎの中で発展進化している。

拳骨

NO 645 えっ!! マッサージしないの?

2007-07-24 | カイロプラクティック
看板を見て予約を入れた患者さんが来院した。主訴は特別なく、慢性的に腰痛があり年に1,2回痛くなるという。現在は特別痛みは無く、何となく腰の張り感と重さが感じられる程度である。

検査をして治療の説明を始めると怪訝な顔をし始めた。検査時からも何となく様子がおかしい。検査を積極的に受ける気配がない。何か勘違いをしているな・・・と思いながら確認してみた。

当院はマッサージはしませんが、マッサージを希望するのですか? 「えっ!! カイロプラクティックてマッサージをしないのですか? 以前やっていただいたカイロプラクティックの治療院でマッサージをして、骨盤調整してもらったんですが? マッサージはやらないの。今日は全身をほぐしてもらいたかったのに」

どこでカイロプラクティックを受けたが知らないが、この患者さんはマッサージがカイロプラクティックだと思っている。患者さんが悪いわけではない。カイロプラクティックの看板を掲げてマッサージをしている先生がいるみたいだ。

その先生はカイロプラクティック教育をそのように受けたのだろう。患者さんからいえばマッサージだろうが何でも治ればいいのだ。神経機能異常だの関係ない。
どうします? CCRKの治療をしますか? ・・・・・答えが返ってこない。患者さんのカイロプラクティックが違っているのだ。

CCRKの治療を理解して頂くために更に深い検査を行った。自律神経系がかなり乱れ筋骨格系以外の症状がみられた。説明すると「それは内科とかで薬をもらえばいいのでしょう」自律神経系の機能異常から内科的な機能異常も起きている。

とりあえず1回CCRKの治療を受けてみることになり治療をした。治療後に筋肉の過緊張がなくなり腰周り、肩周りが楽になり、更に自律神経系のバランスが整いカイロプラクティックの治療効果が出た。患者さんも、カイロプラクティックは神経の治療である子を納得していただいた。帰りがけに「カイロプラクティックって、マッサージをしないのか?」

拳骨

AMCTインストラクターセミナー(米国フェニックス)に参加のためしばらくお休みします。帰国後報告します。楽しみにしていてください。

No 644 中学1年生の不眠、頭痛

2007-07-23 | PCRT(心身条件反射治療)
中学1年生の男子。主訴、不眠、頭痛、左肩痛(僧帽筋)部活は野球部。中学1年生で主訴が不眠、頭痛ということである。

最近(最近と言ってもずいぶん前からそんな傾向がある)若年層(小学、中学)の不眠や肩こりが多い。CCRKにもこのような患者さんは結構来ている。また、原因が複雑化している。

一般社会的には、塾通い、夜更かし、運動不足、朝食を食べない、ゲームのやり過ぎなどなど。健康に悪い? と思われるものは何でも悪者にされてしまう。仮にこれらが全て悪いものであっても避けることをアドバイスするしかできないのが現状である。

この患者さんのSpO2を測定したら、右が96% 左が97%とかなり低い。科学的にみると自律神経系が乱れ交感神経が緊張しているといえる。実際HRVで測定してみた。

やはり、想像していたように交感神経が8で副交感神経が2であった。交感神経優位型のパターンである。ここまでは現代医学的に「自律神経系が乱れているが原因ですね」といえる。たぶん、専門医でも同じことをいうはずである。安定剤と血管拡張剤の処方である。

自律神経系が乱れるのも結果であり本質的な原因ではない。心を見てみると「親」「学校」「勉強」「野球」]「塾」ときりがないくらい出てくる。大人並みのストレスを抱えている。これでは子供でも不眠、頭痛が出てもおかしくない。

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No 643 遠方からの問合せ

2007-07-21 | スポーツ障害
甲子園を目指している選手のお母さんからの問合せ。肩の痛みを訴えて整形外科や整骨院に通院するが改善せず、MRIの検査を受け、肩に炎症が起きているからノースローで調整し、痛みがなくなり再度投球を開始すると再発をする。

本人は、もう治らない落ち込んでいるらしい。練習を休んでいれば痛みは無くなる。当たり前のことである。痛みがなくなり練習を再開すると痛くなる。よくあるパターンである。

炎症の原因は「ルーズショルダー」になってしまった。「ルーズショルダー」だからインナーマッスルを鍛えなさい。当たり前のようなリハビリである。果たしてルーズショルダーが痛みの原因か? ルーズショルダーで痛みなど訴えないピッチャーはいくらでもいる。専門医はもう少し痛みの現状を研究すべきである。

また、説明では「ツーずショルダー」は改善しないようなことをいうdrもいる。選手はその一言が心に重く圧し掛かる。治らない物と勘違いをする。もちろんルーズショルダーなど治らないだろう。

そもそもルーズショルダーとは何ぞや? 単なる関節の遊びが大きいだけである。障害でもケガでもなんでもない。たまたま野球選手が肩が痛く専門医にみてもらったら、肩関節の遊びが大きかったというだけだろう。それを「ルーズショルダー」など肩の野球障害の魑魅魍魎とした魔物みたいな言い方をする。

選手も、お母さんも現代医学の限界を感じ、ネットで検索しCCRKのホームページを見ていただいた。CCRKの治療法や理念を理解して頂き納得していただいた。しかし、遠方の為来院は難しく、CCRKと同じ理念で治療されている先生を紹介した。

同じ治療理念で治療をされる先生方が増得てくれることが望ましい。また、全国のルーズショルダーで悩んでいる選手や親御さんは、決して諦めずに適切な治療をされることを御願いする。「ルーズショルダーで野球ができなくなることはない」

拳骨

No 642 眩暈

2007-07-20 | NAETアレルギー治療
60歳代の御婦人。数ヶ月前からふらふらして眩暈の症状が出ていた。梅雨に入り特に酷くなる。最近は毎日数回眩暈がしている。昨日も来院する前に起きている。専門医で見てもらいこれと言って適切な診断?はないらしい。

これで耳鳴りでもするとメニエルとか診断されるのだろう。自律神経系失調症と血流障害?による影響で眩暈がするといわれたらしい。血流を改善する薬(ビタミン剤?)を処方され呑んでいるらしい。

この患者さんは腰痛で以前から定期的に来院している。薬を飲んでも改善しないため、昨日の治療前に眩暈が治らない話をした。場合によってはCCRKの治療で改善することを説明し、検査をしてみる。

結果はCCRKの治療で改善することがわかった。右の後半規管の機能低下が診られた。原因は外的な要因(カビ)と内的(感情)な要因が絡んで「小腸経」のエネルギーがブロックされていた。

経絡的には半規管に問題を起しやすい経絡である。時期的にも「カビ」の繁殖期であり外的な要因となっている。更に、生活上のストレスが内的な要因となっていた。

もちろん、眩暈などは自律神経系の影響も関与している。眩暈の治療を伝統的なカイロプラクティックの治療で改善しようとしたら、やはり自律神経系の改善させメリックシステムと血流改善に望みをかけるだろう。ヒットすると改善することもある。当るも八卦、当らぬも八卦である。そのほかにボキボキ矯正で何を期待するのか?

間違って治ることを期待してもダメである。確信を持って治ることを前提として治療を行うのが最善である。直らない結果の原因は、症状の本質的な原因究明ができないことと最後まで治療を継続しないことである。

拳骨

No 641 骨が神経をさわる

2007-07-19 | PCRT(心身条件反射治療)
昨日の新患。頚部痛、右肩痛、右上腕から右手指の痛みとシビレを訴えて来院する。ネックカラーをしているため首を動かすこともできない。最近はネックからをして寝るため腰まで痛くなってきている。

症状が発症したのは、数ヶ月前に胃カメラの検査をするのに全身麻酔をして胃カメラ検査をしたときに、目が覚めたら症状が出始めた。その後整形外科を受診し治療を受けていた。症状の改善がみられず紹介されて来院した。

整形外科でMRIを取り「〇〇番目の頚椎が変形と隙間がなくなり、神経に骨がさわっているため痛みやシビレが出ているようです」これが専門医の原因とする説明と診断である。ネックカラー、シップ、牽引、飲み薬のフルコース。

さて、この患者さんの症状を詳しく検査をしていくと、先ず、頚部痛から右肩の痛みは、俗に言う「肩こり」、右肘痛としびれは「外顆炎」である。患者さんはシビレと痛みを混同して言うことが多い。神経学的な陽性は全くない。

MRIや高価な医療検査をしなくても大方の診断はつくはずである。通常のAMCTの治療後に改善する。患者さんの心理的な背景にあるもの?  それは健康に対する不安であった。この患者さんは毎年定期的に健康診断を受け、今回も特に胃に問題がなくても胃カメラを呑んで検査をしている。健康に対する不安が検査をして安心したい感情があった。

調べていくと、昨年は胃の検査でバリウムを飲んで気持ち悪くなりひどい目あったらしい。そこで、今年はバリウムを呑むのを辞めて胃カメラを飲むことにして、全身麻酔で呑んだらしい。検査自体にストレスを感じていたようだ。極度の緊張下で検査をしたため、日頃から抱えていた肩こりが悪化したようである。

この患者さんに先ずしたことは「骨が神経を刺激して痛みやシビレが出ている」このことを頭から切り離すことが先決である。そのため構造学的異常から起きることがないことを、最新の情報を提供して説明した。納得して頂いた上からで治療ができた。結果はすこぶる良い。

拳骨

No 640 試合前の不安

2007-07-18 | カイロプラクティック
雨で順延されている千葉県大会の高校野球。雨で予定していた大会が4日順延した。今日は何とか開催されている。

大会主催者も雨の順延は頭を抱える悩みである。どうにも致し方ない自然現象である。全ての球場がドームとはいかない。試合日程が延びることによって頭を悩まされるのは主催者側だけでない。

選手はもちろん監督さは大いに悩まされる。試合日程が決まってそれに合わせて調整をしてくる。大会が始まっての4日の順延は大きく影響することがある。

以前に、ある高校を見ていたときの苦い経験がある。当時はコンディショニング全般を担当していた。選手の治療だけでなくトレーニングや健康管理まで担当していた。

やはり、雨で順延が3,4日となった。3回戦以降の試合だと思った。前年の秋の大会優勝し、翌年、春の大会を優勝し当然、夏は優勝候補の本命である。試合を控えて雨が続き体調管理に気を使った。結果は思わぬ展開であった。選手が地に足が着かず、足元をすくわれたように試合が終わってきたら負けていた。負けた気がしない。そんな感じである。

選手や監督は、できるだけ身体を動かしたい。雨天練習場などあるチームは多くない。ほとんどの高校は雨天練習場などない。雨の日は、できても体育館で素振りや廊下や階段を利用してランニング程度しかできない。屋根つきのブルペンがあればいいほうだ。

身体を動かすことが商売の選手は、2,3日と動かさないと身体が錆びるようだ。積極的な休息として利用するといいのだが、野球人間はどうしてもボールを握り、バットを振りたがる。道具を手にしないと不安になるらしい。

雨で順延が日を追うごとに、「早く試合をしたい」感情が身体に表れてくる。体がだるくなり、動きが鈍く、地に足が着かない感じである。気持ちだけが焦ってくる。思わぬ落とし穴にはまることがある。

今年の千葉大会は4日の順延は「大番狂わせ」があるかもしれない。各チームの指導者はコンディショニングをどのように考えるか。

拳骨

NO 639 うっかり、決め付け

2007-07-17 | カイロプラクティック
休日を利用して運転免許証の更新をして来た。一応、優良ドライバーということで30分の講習時間ですんだ。

講習の内容は、幾つかの道路法の改正されたことや、千葉県は死亡事故が多いことを盛んに強調して話をしていた。車を運転することで運転者には当然責任が発生する。

日頃、車を運転するときには、さほど責任など発生しているかとか、全く気にせず運転をしていることが多い。しかし、車を運転することで大きな責任が発生する。改めて認識したしだいである。

千葉県は死亡事故が多く、毎年、ワースト3に入るらしい。原因はいろいろあるらしいが、これと言って特徴的な原因はない。加害者からの調査では、意識的に自己を起す人はいないが、事故を起したときの原因は「うっかり」「不注意」「思い込み」「決め付け」といった何気ない原因であることが多いらしい。

何気ないことが、思わぬ事故を起すことが多いらしい。医療の世界でも同じようは原因で医療事故を起している。名前の読み違いや、レントゲンフイルムを裏表を逆に読影してみたり、動脈と静脈を勘違いしたりと、専門的知識や技術以前の問題が医療事故を起すことが多いようだ。

解りきったことを何べんも繰り返し、確認することは重要なことである。思い込み、決め付け、うっかり、不注意は毎日の業務のなかの「慣れ」から来る小さな落とし穴であるが、結果としては深い穴に落ちることになる。

5年後の次回更新まで「ゴールド」でいられることを目指し、日常の何気ない運転も常に細心の注意をはらい運転を心がけようと思う。

拳骨

No 638 ビリーズ・ブートキャンプ(日本版)

2007-07-14 | カイロプラクティック
自衛官の女性患者。自衛官は事務職でも週に3回(1回に6キロ以上)持久走で訓練している。

訓練と言っても、表向きには自主的に走っているようだが、実際は全ての人が気分よく自主的に走っているわけではないだろうと思う。これも職務上のことであるといっている。症状は、両膝の痛みである。本人は走りすぎで痛くなったと思っている。

今、流行の「ビリーズ・ブートキャンプ」は、新人の兵隊さんを効率よくエアロビックのトレーニングをするために考案されたエクササイズである。国柄は違うがどこの国でも兵隊さんは体力勝負?のようである。

現在では女性自衛官(事務職以外)は実際に鉄砲担いでイッチニー、イッチニーと走っているという話である。小生など頭が上がらない。いざというときに活躍されることに期待しよう。

自主的に走っているわけでないので週に3回X6キロのマラソンを仕事の合間に走るのはきつい。走りたくないときも走るしかない。いやいや走るのは心も身体もストレスになる。自衛官の持久走は体力を向上させるのも目的だが、その他の目的もある。

体力向上だけだら「ビリーズ・ブートキャンプ」など、楽しみながらできるエクササイズがよろしからろう。強い精神力も鍛えるのも目的のうちである。精神力を鍛えるからと言って時代を逆行しているわけでもないだろう。「ビリーズ・ブートキャンプ」もきつそうだ。小生など全くやる気がない。

拳骨



NO 637 高校野球2

2007-07-13 | カイロプラクティック
レッドソックスの岡島投手。独特のフォームで投球する選手である。投球動作のときに顔をキャッチャーの方向に向けず明後日のほうに向け、ボールよ勝手に飛んでいけといった投球である。

指導者からみると、キャッチャーのミットを見ない投球などとんでもないと直ぐに治させられるか、使ってもらえないかである。一見、むちゃくちゃな投げ方であるが神経生理学的にみると理にかなった投げ方である。

頚反射を利用した投球で、投球パフォーマンスが向上する投球である。これについては後日機会があれば述べたい。簡単に言うと、運動(身体機能)は、やはり「脳」で行うものである。

脳の可塑性はすばらしいものである。よくも悪くもどうにでもなってしまう。脳細胞のネットワークの構築過程で外的要因、内的要因が大きく左右する。「無心」も何度か結果として経験すると「無心」がネットワーク上に構築されると推測できる。もちろん技術的なものも同じである。キャッチャーミットを見ずにボールを投げてもキャッチャーミットに納まるものである。

よく勝利者インタビューを聞くと「無欲の勝利」という言葉が出る。一流の選手は意識的に「無心」になれる。「無心」のネットワークが構築されていると思える。
無欲の戦いは「無心」なれる。野球小僧も「無心」になって一つの「白球」に集中して、今年の夏も「感動」を与えてくれることを期待する。

拳骨

No 636 高校野球1

2007-07-12 | カイロプラクティック
各地で夏の高校野球選手権大会の地区予選が始まった。毎年いろいろなドラマがあり応援しているものにとっては感動を覚える。

もちろん、高校野球だけではないがスポーツは筋書きのないドラマと言ってよいほど何が起きるかわからない。だからこそ感動がある。選手は日頃の練習の成果を如何なく発揮できれば勝敗に関わらず満足する。

勝負事の勝敗にこだわる方もおるだろう。小生の経験から言って、勝敗にこだわるのは自己の能力を出し切らないときに、勝ち負けにこだわる。自己の能力を発揮できない時は、消化不良になり「もう少し頑張れば勝てたかもしれない」といった気持ちがある。

自己の能力を「心技体」全てに発揮し、それで負けたら相手が自己の能力の上を行く選手であると気づく。要するに相手が強いと気づくのである。強い相手に負けては納得する。負けを納得するというより「負けても気持ちがいい」要するに負けた気がしない。勝負以前の問題である。

敗因は? 敗因を分析するといろいろなものがでてくる。「心技体」全てにおいて発揮できないことがある。よく「無心」になって戦ったら結果が良かった、といったことがある。この「無心」という言葉は漠然としているが「無心」を意識しても「無心」にはなれない。

勝負に勝ったときに後から勝負を振り返ると気がつく。その勝負に対する勝ち意識がないことに。どういうわけか勝った時は勝ち意識がないときである。これが「無心」の境地なんだろうと思う。「無心」も結果なのだろうか? ・・・続く

拳骨


No 635 ストレスによる肥満

2007-07-11 | 感情ストレス
◆ストレスが脂肪細胞のたがを外し、肥満を増大させる

提供:WebMD

ストレス時に放出される分子が体脂肪細胞のたがを外す可能性が研究で示される
Jennifer Warner
WebMD Medical News
Reviewed By Louise Chang, MD


【7月2日】ストレスは体脂肪細胞にかかっている制限を解除することによって肥満を刺激する可能性があることが新しい研究から示唆されている。

研究者らは、NPY(神経ペプチドY)と呼ばれる、ストレス時に身体が放出する分子を発見した。NPYは脂肪細胞のある受容体を解放し、そのサイズと数の両方を増大させるとみられている。
しかし、研究者らによれば、このY2受容体を遮断することによって、最終的にはストレスに関連した肥満に有効な新薬を開発できる可能性があるという朗報もある。

「10年以上前から、慢性的なストレスと肥満には関係があることがわかっていた」とGarvan Institute of Medical Research(オーストラリア、シドニー)のHerbert
Herzog, PhDはニュースリリースにおいて述べる。「他の慢性ストレスによって誘発される状態(感染症にかかりやすくなる等)においてNPYが重要な役割を果たしていることもわかっている。今回、われわれは正確な経路、すなわち慢性ストレスと肥満を関連付ける一連の分子イベントを特定した」。

ストレスの脂肪への変換を停止させる

『Nature Medicine』に掲載されたこの研究の前半では、研究者らはストレス負荷および非負荷のマウスに標準食または高脂肪・高糖分の「ストレス解消食(comfort food)」を与えた。

予想通り、高脂肪・高糖分食を摂取したマウスでは体重増加が認められ、標準食を摂取したマウスでは体重増加は認められなかった。しかし、研究者らは、高脂肪・高糖分食群のストレス負荷マウスでは、同群のストレス非負荷マウスよりも体脂肪の増加が多いことを見出した。

この結果から、研究者らはストレス負荷マウスにおける脂肪の利用と貯蔵方法の差に注目するに至った。
「ストレスによって引き起こされるNPY量の増加についてできることはあまりないが、それが引き起こすダメージについてできることはいくつかある」とHerzog博士は述べる。

Herzog博士らは、Y2受容体を2週間遮断したところ、ストレス負荷マウスの腹部脂肪沈着が40%減少することを見出した。

「さらに驚くべきことは、お腹が引っ込むことに加えて、ストレスおよび食事に関連した有害な代謝的変化(耐糖能異常、脂肪肝等)が顕著に減少した。何が起こったのかはまだ正確にはわからないが、この効果は顕著であった」と研究者であるジョージタウン大学のZofia Zukowskaはニュースリリースにおいて述べる。「われわれの知見から、
心疾患および糖尿病にかかりやすくなる最悪の種類の肥満であるリンゴ型肥満を含め、ストレスおよび食事が原因の肥満を解消したり、予防したりできる可能性があることが示唆される」。

Kuo, L. Nature Medicine; July 1, 2007 advance online edition. News release, Research Australia.

ストレスによって身体内では、こんな科学的な出来事が起きてるようだ。良く考えるとこの出来事とも結果である。薬品で化学反応を抑えることができるようになることは間違いないだろうが、薬品による対処療法より、ストレスに対処する能力の向上が理想ではないかと思う。

拳骨

NO 634 メタボリックシンドローム

2007-07-10 | カイロプラクティック
最近、お腹の出っ張りが気になる諸氏は参考にされたし。いずれにせよお腹のでっぱりが気なる諸氏は潜在的に健康不安があるのかも知れない。お腹の周りの数値までも健康不安を煽り立てる「社会現象」になっているようだ。

拳骨



◆メタボ症候群の基準 大櫛陽一氏/松澤佑次氏 闘論

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2007年7月9日】
闘論:メタボ症候群の基準 大櫛陽一氏/松澤佑次氏

 男85センチ、女90センチ。内臓に脂肪がたまり、血圧や血糖、中性脂肪などの値が高いメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の腹囲の基準だ。心臓・血管系の病気の引き金になるとして、内科関係の8学会が定めたが、疑問の声もある。基準の策定者と医療統計学の専門家に妥当性を聞いた。(題字は書家・貞政少登氏)
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 ◇科学的根拠に欠ける 日本の数値は奇妙? 東海大医学部教授・大櫛陽一氏

 メタボリックシンドロームがあたかも病気であったり、複数の病気の共通する原因であるように理解するのは間違っている。メタボリックシンドロームの基準は本来、ある特定の疾患予防のための、生活習慣の改善目標に過ぎない。米国の場合、糖尿病予防の基準、心疾患予防の基準があり、それぞれ数値も項目も違う。

 病気ではないのだから、薬で数値を改善するなど本末転倒だ。例えば、薬で中性脂肪を下げて安心し、運動や食事改善をやめてしまい、糖尿病が悪化するなどの問題も表面化している。

 腹囲に関しては、男性よりも女性の方が大きいとする基準は日本以外にない。英国糖尿病学会誌には「日本人の基準は奇妙なので、アジア人一般の基準を使ったほうがいい」との論文が掲載されたほどだ。

 腹囲の根拠を示したという論文は、日本循環器学会雑誌に掲載された。血糖や中性脂肪などで危険因子を持つ人の内臓脂肪面積を分析し、腹囲を割り出した。

 しかし、被験者の性別を分けずに内臓脂肪面積を分析している上、腹囲の測定方法も誤っている。欧米では、肋骨(ろっこつ)の一番下と骨盤の一番上の間を測る。女性でへそ回りを測ると、骨盤も一緒に測る可能性が高く、腹囲が太めとなり、医学的価値がない。

 論文をみると、内臓脂肪面積(平方センチ)が90でも100でも110でも、二つの危険因子を持つ人を判別するうえで差がない。被験者も男性554人、女性194人と少なく、診断基準を設定できる数ではない。

 男性の腹囲85センチは、中高年の平均値とほぼ同じで、最初から「結論ありき」だったのではないかと疑う。

 来年4月に始まる新健診制度は、メタボリックシンドロームの基準を一つの基盤にした。私の試算では、8割以上が異常と判定され、男性の約6割、女性の約5割が受診勧奨の対象となる。全員が医療機関を受診すると、医療費は現状より5兆円以上増える。今の基準では、患者を増やすことにしかつながらない。

 今からでも遅くはない。日本人の健診データをきちんと分析し、科学的根拠に基づいた基準を作り直すべきだ。当然、基準策定に当たるのは、製薬会社などから影響を受けない中立的な研究者でなければならない。
【構成・大場あい】

 ◇生活改善を促す目安 欧米と決め方に違い----日本肥満学会理事長・松澤佑次氏

 心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞など心血管系の病気による国内の死者は、がんに次ぐ。その予防を効率的に進める考え方がメタボリックシンドロームで、一種の病気だととらえるべきだ。

 血圧や血糖値、脂質などの数値のうち、いくつも悪い状態が重なると、心血管系の病気を引き起こす。従来は、重なった症状ごとに薬を出していたが、数値がいくつも悪く、腹部の内臓脂肪がたまっている場合は、内臓脂肪を減らしさえすれば心血管系の病気になる危険性を一網打尽にできることが分かってきた。

 日本では、腹部の内臓脂肪が100平方センチを超えると心血管系のリスクが増えるというデータがあり、この成果をもとに、内科関係の8学会が05年、メタボリックシンドロームの診断基準を決めた。

 さまざまな批判があるが、日本の腹囲の基準は欧米とは決め方が違う。欧米は、肥満度を示す指数(BMI)が一定の数値を超えた人の平均腹囲だが、日本は内臓脂肪の断面積が100平方センチの男女の平均腹囲を算出した。このため、内臓脂肪が一定なら、皮下脂肪がつきやすい女性の基準が、男性を上回った。実際、50歳代までの女性は心血管病の発症割合が男性より低く、危険性が小さい女性に、必要以上にやせることを奨励すべきではない。

 内臓脂肪はCT(コンピューター断層撮影)で調べるのが一番だが、全員は受けられない。腹囲の基準は、やせることで心血管病の危険性が減る人たちを抽出する目安と考えてほしい。

 「基準を超えた人を薬漬けにする」などと言われるが、逆に、生活習慣の改善を優先する診断基準であり、健康診断の数値が高めだった人たちから、生活習慣改善による効果がある対象者を選び出すものだ。

 新たな病人を増やしたわけではない。基準の本質が伝わらず、じだんだを踏む思いをしている。

 単に「やせましょう」「運動しましょう」といっても、多くの人は聞く耳を持たなかったが、この概念を提唱してから、実践する人が確実に増えた。腹囲の基準値は絶対的なものではなく、少しでも腹囲が減り、健診数値が改善すればいい。今後検証する可能性はあるが、現在の基準に大きな問題があるとは思っていない。【構成・永山悦子】

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 ■人物略歴
 ◇おおぐし・よういち
 大阪大大学院工学研究科修了。大阪府などを経て88年から現職。医療統計学専攻。60歳。
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 ■人物略歴
 ◇まつざわ・ゆうじ
 大阪大医学部卒。同大教授、同大病院長など歴任。03年から住友病院院長。65歳。


No 633 孫に飲ませる

2007-07-09 | NAETアレルギー治療
アトピーで来院しているお子さん。お母さん「このサプリメント呑んで大丈夫ですか?」小さな錠剤を出した。

このサプリメントは何のために呑むのですか? お母さん「血液をサラサラにするといって、田舎のおばあちゃんが持ってきてくれました。」おばあさんが孫可愛さにもってきてくれたのだ。

飲んで血液サラサラなどというものはないものである。検査をする。やはり反発反応が出る。せっかくおばあちゃんがもってきてくれたのに呑むことによって身体は反発する。

お母さんは納得してくれたが、おばあさんになんていっていいか。おばあさんは呑めば効果があると思っているので、黙っていると次から次へと孫可愛さに送ってくるだろう。断る理由が見つからない。邪険に断るわけにいかない。困った。

遠方から孫を気遣う祖母の気持ちがありがたくも思うが、飲んでいいもとダメなものがある。検査をすれば直ぐわかるのだが、TVなどのメディアの影響力が大きく、健康志向の高い人ほどサプリメントなどを頼りにする。

呑んで体が良くなったと嘘をつくのも祖母を思う心なのか、正直に呑んではダメというのもいいにくい。祖母の気持ちを理解してお母さんが上手く話をしてくれるだろう。

拳骨

No 632 脳トレ腰痛

2007-07-07 | カイロ神経学治療
昨日の新患。中年の御婦人。急性腰痛で来院。原因は? 「テレビで片足立ちをすると脳の活性化になるのと良いとういうので毎日トレーニングしたら、急に腰が痛くなった。」

片足立ちがどうして脳にいいのか? 小生はテレビをみていないのでなんともいえないが、「片足立ち=小脳」このあたりのことをテレビでは放映していたのではないかと推測する。

小脳は運動系を司る司令塔だから片足立ち検査もある。間違ってはいないと思うが。「検査=治療」にもなる。片足立ちがでるかできないかは小脳がばかりではないが、複数の小脳を検査する方法を組み合わせると問題が見えてくる。

カイロ神経学から見ても、「検査=治療」は間違いではない。したがってテレビの内容はあながち間違いではないと思う。目的が小脳にあるなら。

さて、このご婦人はどうして腰が痛くなったのか? 単にやりすぎから腰痛になったのか? 力学的、構造学的にみても否定はできないが、やはり、こういう運動をやらなければ健康になれない、病気が恐い、卒中が恐いなどと健康に対する不安が駆り立てるのだろう。

治療後は楽なり、屈伸、捻転ができるようになった。治療後にカイロ神経学の検査で小脳の検査をする。幾つかの検査で引っかかっていた。小脳の機能低下が診られた。

「先生、片足立ちで立つとふらふらして立てないのは脳に異常があるのですか? 脳卒中で倒れたりしないですか?」メディアの影響は大きく、健康への不安が大になっている。次回は小脳の感情の関係を検査し治療をしてみる。片足立ちがふらふらしないでできるようになると、この患者さんは満足するのだろう。それでもいいか・・・・

拳骨