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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

NO 1097身体との会話63

2011-02-21 | カイロプラクティック
昨日はANJのインストラクターセミナーがあった。今年で2回目である。内容は濃いものである。いくつになっても勉強になる。今回は、講義でプレゼンする下肢長の神経学である。小生も講義をさせて頂いているがあらためて勉強になった。

同時に、Drファーの研究には敬意を表す。「我々は神を信じる。神以外は研究のみである。」この裏付けがしっかり取れている。AMはその裏付けによってメソッドとして確立している。臨床は「痛い部位」に目を奪われてしまいがちである。実際そおような治療をしている先生もいるだろう。

最近のリサーチでは、抹消から中枢に目を向けている。治療も中枢系に向いている。また、我々が勉強していることも中枢系の勉強をしている。決して時代の最先端ではないが、将来的な流れに乗っていることは間違いない。脳科学の研究がそれを証明している。

また、カイロプラクティックの仕事とは? 決して構造ののみではない。「受容器→中枢→効果器」この神経系の機能改善である。この一連の流れをスムーズにすればいいことである。「受容器→中枢→効果器」これは高校の授業で学んでいるはずである。

人間(生命体)の営みの原点でもあり、原理原則でもある。この働きをよくすることがカイロプラクターの仕事である。「受容器→中枢→効果器」文字で表すのは簡単であるが、経路は複雑である。視覚的な情報が見えにくい物であるが為に机上と臨床で結びつけるのは難しい。反面、面白い。

脳はあらゆるものに学習する。学問はもちろん、身体運動も学習する。歩行や道具の扱い方、自転車をのる動作、筋肉の使い方・・・脳が学習すると再現することができる。意識的、無意識的に再現する。特に無意識的に再現することは、日常的に数え切れないほどある。

ご飯を食べるときに、右手で箸、左手で茶碗などと意識的に使い分けして持つ人はいない。無意識である。日常の生活動作を含めてスポーツを行うときなども無意識の動作である。学習は痛みを庇う動作や間違った使い方も学習する。かばい動作を学習する前に切り替えることが必要になる。


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NO 1096身体との会話62

2011-02-07 | カイロプラクティック
昨日の第5回ANJ臨床研究会では、大阪、兵庫、四国と遠路より足を運んで頂きありがたいことである。臨床研究会の趣旨は、AMを応用して即臨床に役立つことである。そういう意味では内容的には、満足して頂けたと思う。

講義の中で「人体通信」の話をした。医療を語るときにはどうしても生物学的な観点から話が進むが、物理学的な観点から「手技」というものを見てみた。実に面白い。参加された先生方も納得していただけたと思う。

「手技」を行うことによって生体内でどんな現象が起きているのか、あくまでも推測の粋を出ないが、科学的にも少しづづ解明されてきている。そのことは「人体通信」が物語っている。将来的には人体内の情報を電気的な信号を捉えてひきだすようなことができる。

すでに人体実験的には可能になっている。1982年公開のアメリカのSF 映画「E.T」で宇宙人と少年が指先を合わせて情報交換をするシーンがあったが、それが現実になってきている。日本でも手塚治虫さんのアニメ「鉄腕アトム」でも表現されている。先見の目と言うより、当時から将来的には必ずそうなると確信を持っていたに違いない。

身体を見るときに、どうしても病理的なものに目を向けがちであるが、病理は専門のお医者さんがいる。代替医療は病理を診断したり治療をしては法律に触れる。なかには癌が治る、難治の病が治るなど明言する代替医療の先生がいるが世界が違う。

あくまでも「機能障害」を見るのが代替医療である。もちろん病理に伴った機能障害が発生する。患者さんとのコミニケーションが取れてラポールが構築されていれば、機能障害の治療は可能である。ここに我々の存在価値が見出される。

では、我々が行っている手技はどんあ原理なのか? 実際の研究は未だ遅れている。臨床に結びつくような研究は少ないだろう。その中でもAMの研究はカイロプラクティックの研究では群を抜いているだろう。それでも科学的な証明としての材料としては少ない。

物理学的な見地から医療を見て、さらに物理学的な検証を医療の分野と手を結び研究し臨床の現場に活かすことが進んできた。特に脳科学の分野は医療と直結することが多い。脳卒中の患者のリハビリの進歩はすごい。人体通信も効果をあげている。

脳科学が進歩したのも脳波を測定することができるようになったことである。脳波、すなわち電気信号である。身体活動には電気信号が発生する。この電気信号が神経エネルギーと言ってもいい。受容器からの情報を中枢系に送り、中枢型で処理をして効果器に伝達する。この一連の流れを神経(電線)を通して行われている。

このときの電気信号が過剰になるか、過小になるか、あるいは、活動電位の閾値の変化が身体活動に変化を起こさせる。この活動電位は気象条件、身体的疲労、精神的疲労でも変化することが証明されている。いわゆるストレスで変化する。

手技によってこの活動電位の異常を正常にすることができる。身体内の活動電位に変化が出ると、筋肉の緊張、自律神経の乱れが起き、病理的に発展してもおかしくない。活動電位の乱れ、それは機能障害である。手技の分野の得意とする所である。

人体通信のなかでこんなシーンが出てきた。複数の違った点滅と形を学習する。点滅は周波数である。違った周波数を学習することによって、形をイメージしただけで同じ周波数を脳の活動電位が再現される。するとコンピューターにインプットしてあったスイッチが入る。脳のイメージだけで電気器具のスイッチをONにすることができる。

これって、アイソレーションテストと同じではないかと思った。手のない人がイメージだけで動作を行うと、その動作と同じ周波数の活動電位が発生する。電機が発生した段階で伸張反射が起きる。下肢長の変化が確認できる。まさに下肢長検査である。人体通信では人体は電気信号を媒体できるツールと考えている。


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