木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

NO 1078 身体との会話44

2010-09-22 | AMCT治療
19,20日とAM公認セミナーだった。小生が学び始めたてから10年経った。振り返ると早いものである。今思えば10年前の小生のAMの技術はお笑い者である。

現在の技術までの進歩の過程では色々悩んだこともある。手技であるこだわりを捨てられず、AMで治療後にまた、ご丁寧に手を加えて手入れしたり、アイソレーションTをして文節の以上を見つけて、ナンバー2で左右を決定して、デバーシファイドで矯正したり・・笑ってしまう。

それが10年たつとなんとか手に馴染んでアクティベータ器もそれとなく馴染んで、自分の身体の一部になり無意識的に動く。ご飯を食べるときの箸みたいなものである。ご飯を食べているときにテレビなど夢中で見ていると勝手に箸が口に運ばれる。そんな経験があると思う。

患者を目の前にすると、自然と足を持ち上げ、アクティベータを握っている。不思議でもなんでもない。ごく自然に行う行為である。振り返ってみるとやっと自分のものになったのかな・・・という気がしてもおかしくない。

今回のセミナーは、はじめての受講生が多く参加して頂いた。はじめてのAMのセミナーでは何が何だかわからないことが多いと思うが、やはり一度や二度の参加でどうにかなるものではない。

自宅学習や同じ受講生で常に足長検査を練習すべきである。理論的なことはテキストと言う強い味方が消えることがなくいつでもみることができるが、実技的な体で覚えるものは、セミナーで教わった身体観感覚しかない。

体で覚えるものは、反復して練習することで覚えるものである。できれば三日以内に必ず練習をして欲しい。練習相手がいない場合はイメージだけでも十分効果がある。できれば両方やるといい。とにかく復讐をしてほしい。

足長検査は理屈ではないので、体で覚えるしかない。手順はテキストを読んで覚えるものであるから、これもる理屈抜きで覚えるしかない。また、技術には理屈はない。頭で覚えようとしても技術は覚えられない。

技術は感覚で覚えるものであり、身体反射である。身体反射は頭でリードすると反射機能が低下し、身体がこわばり感覚が鈍る。技術の大まかな計画は頭でするが、実際の動作の微調整は反射である。よって理屈ではない。

セミナーであれこれ質問をするが、質問は大切なことである。しかし、質問も内容に工夫が必要である。どんなテクニックでも人の不健康の改善を行う技術である。基本的な基礎医学は必須であり、基礎を押さえた上での各論的なテクニックである。

また、ある程度の予備知識があるかないかではセミナー時の吸収が大きく変わってくる。AMは日本語の本もあり患者さん教育のCDも販売されている。もちろんインターネットでも情報は吸収できる。そのようなものを利用して予備知識を予習して欲しい。

何れにしても、一朝一夕でマスターはできない。自分のものにしたければ本腰入れて取り組むことをお薦めする。3年後、5年後を見据えてトライすべし。損はない。


拳骨

No 1077 身体との会話43

2010-09-06 | AMCT治療
袖ヶ浦空手大会のときの審判の方で、肩の治療の症例で面白いのがあったので紹介する。症状は肩の痛みである。

空手の指導者でもあり、現在は弓道の顧問をしており自分でも弓道の練習を時折するとのことである。その他には筋トレでベンチプレスなどのトレーニングを行っている。

痛みは右肩の中心部の痛みである。痛みは運動時の痛みで腕立て伏せをしたり、ベンチプレスをしたり、弓道の弦を弾くときに右肩の中心から後面にかけて痛みがでる。

必ずしも同様の運動をすると痛いわけではないが、約半年くらい前から続いているという。さて、この動きで痛みはどこ?  大方は想像がつくはずである。そうです、腱板が第一候補になります。

そこでローテータカフを検査します。痛みはでません。可動域も正常です。でへ、アウターマッスルの検査をする。これも異常なし。さて、さて・・・この後はどんな検査をするか・・

いろいろあるだろうが、臨床研究会で紹介した3次元の動きをともなった動きを取り入れて再現させる。見事に痛みが再現した。

検査を検査をするときに、座位や復臥位、背臥位で行うと主動筋と拮抗筋の役割が変わることは研究会で説明した。できれば検査をどのような運動や動きで痛いのか、実際の動きで再現させることが必要である。

棘下筋、棘上筋と単独の検査では陽性反応がでないことがある。やはり複合的な動きを再現させることが必要である。更に、コンセントリックかエキセントリックでも変わる。筋肉を収縮させて緊張させるのか、伸張させて緊張させるのかで違いがでる。

例えば、ベンチプレスで肩の後面に痛みがでたとする。挙上するときに痛いのか、おろすときに痛いのか・・この違いである。

さて、問題の筋がみつかったらコンセントリックで痛いのか、エキセントリックで痛いのか鑑別しなければならない。どうやって? そこで使う検査は2点検査法である。これで問題筋の収縮形態の機能がわかり、治療は収縮法、伸張法かで治療を行えば成立する。

拳骨

No 1076 身体との会話42

2010-09-01 | AMCT治療
日曜日の袖ヶ浦市の空手大会のボランテァイに参加していただいた先生方にはお礼申し上げます。猛暑の中、想像はしていたがそれ以上の暑さでまいりました。とにかくお疲れ様でした。

今回のボランティアはチャリティケアということで治療を受けた方から寄付を頂いての治療となったわけだが、金額は別としてその寄付が福祉に役立つということで、無意識手にも社会貢献が潜在的に落とし込まれたので、脳は満足していると思う。

今回治療ではベテランの先生方もAMを基本として、振動刺激という根幹的な軸のぶれはなかったが初心の先生方は、おやっ! と思ったかもしれない。また、神経レベルの治療ということも臨床的にみて理解していただけたと思う。



治療を受けた選手などは、膝が痛い、肩がいたい・・といった症状に対して痛いところの患部をの治療を、痛いところを触ってくれる治療と思っている方が多いが、実際は治療を受けて、痛い部位を触らずして痛みがなくなるのか不思議がっていた。

治療者側からみれば当たり前のことだが、はじめて治療を受ける、特にAM的な治療は不思議な感じだろう。セミナーやテキストはほとんど基本的なことで、臨床沿った内容になっているかというとそうでもない。というのは、LODなど数値的に記載することは不可能だからである。

臨床は、その人一人ひとりが全て違うのが当然である。その違いを経験という測りで測って一人ひとりに合ったLODを決定することができるかで結果が変わってくる。症状に応じても臨機応変対応しなければならない。

慢性的な症状と急性外傷では少し変化を加えなければならない。急性外傷では痛い部位に神経関節機能障害があったからといって痛みを我慢させてまで矯正はできない。そんな時にどう対応するか、対応できるかで臨床効果が変わる。

小生の先日の治療は、みていた先生方でも理解している先生と、なんだかわからないことをしているように見えた先生がいたと思う。しかし、基本でる振動刺激には変わりはない。AMの刺激も末梢の受容器を刺激して中枢系からの反射を引き出す横系と脳への刺激が加わるので縦系の刺激を十分に効果がでている。

更に、もう少しスパイスを加えて脳への刺激を十分に加えた治療である。これも神経機能を考えれば抹消の受容器→中枢系→末梢の効果器へと神経生理学的にみていくと、この応用で検査はもちろん治療も可能になる。

拳骨