木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 692 あっ! おじいちゃんだ!!

2007-09-29 | カイロプラクティック
待合室においてある雑誌や本。当院では漫画から週刊誌、小説、健康関係の本といろいろ置いてある。その中で「人間学を学ぶ”致知”」という月刊誌がある。

この「致知」が常時6冊くらい置いてある。よっぽど興味がある人しか読まない。まして4,5歳の子供では手にも取らない。小生はY先生から薦められて読み始めた。人生の教科書みたいなものだ。実に勉強になる。皆さんにも進める。

2月号のインタビューの記事に掲載された「医師としての原点を貫き無医村医療に生きた十九年」将棋面 誠医師の紹介記事が載っていた。内容は、昭和57年ごろ陸の孤島といわれた岩手県田野畑村に「医者がいなくて苦労している地域で働いてみたい」と岩手県庁に手紙を書いて自ら志願し、無医村での話である。

さて、本題は、CCRKに定期的に来院している3人兄弟とお母さんがいる。その内の一人である長女(4歳?)がふと手にした本が「将棋面誠医師」が掲載されている「致知」2月号であった。

長女は「あ! おじいちゃんだ」と言って本の顔写真を教えてくれた。字も読めない子供が、まして大人でもあまり興味を示さない本をてにとり(それも6冊くらいある中か)おじいさんをみつけだした。偶然とは思えない。何か引き合うエネルギーを感じたのだろう。小生に読み逃した記事があると教えてくれたのだろう。感謝

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No 691 経過報告

2007-09-28 | スポーツ障害
最近の治療の経過報告。

症例1 頑張り屋さんのバスケット女子選手

腰の痛みとオスグッドの痛みは1回の治療で改善。練習も翌日から他の選手と同じメニューで消化している。
その後、指導者や同級生のメンバーに対する感情や、今度の試合のストレスを開放した。あさっての試合には何とか間に合った。

症例2 フォームを矯正された野球選手

痛みはない。練習も参加している。自分の思うような投げ方で全力投球できる。機械論的考えで野球肩を診ると、インピンジメント、ルーズショルダーなどと診断されてリハビリだの筋力トレーニングだの、フォームが悪いだのいろいろ言われて2,3ヶ月や半年も治らない。好きなように投げさせれば問題ない。土曜日の試合にまにあった。

症例3 私生活

8月の野球の試合中に注意された選手。8月の試合中に腰痛が発症し、その後改善せず秋の新人戦を前にCCRKに来院した。原因は野球でなく「私生活」を注意されたことによって感情的な抑圧が指導者に募った。
1回の治療で感情を開放した後は、痛みはなくなった。やはり土曜日に試合がある。夏は準優勝し県大会に出場した。秋の大会も優勝候補のピッチャーである。周りの期待も大きい。試合に向けての感情的な開放を行う。元気なピッチングを披露してくれるはずである。

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NO 690 再発への不安

2007-09-27 | 感情ストレス
70歳代後半の御婦人。1年前にの梗塞で右半身の麻痺が残った。CCRkに訪れた主訴は「座骨神経痛」である。腰痛、右臀部、右大腿後面、右下肢痛(外側)がある。

歩行は2,3歩で痛みが増発する。立位動作も5分とできない。整形外科で治療するが「座骨神経痛」の診断はつけていくれるが、一向に改善しない。

70代後半になると、頭の中もかなり硬い。「坐骨神経痛」の思い込みも強く切り替えができない。治療もAMCTで治療を行う。3,4回で大方改善する。治療後は2,3日痛みが無くなる。その後再発する。神経機能レベルでは2,3日しかもたない。

感情的な治療に入りたいが難しい。病気(梗塞)に対する「恐れ」の感情が強い。毎日血圧を2回計測し、塩分控えめ、運動はしなければと思っている。梗塞を患ったときにDrから指導があったらしい。

「~してはいけない」「~しなければ」といった健康に対する呪縛のようなものがある。その呪縛によって「ありのまま」がなくなっている。このご婦人は梗塞の病理を理解しておらず、血圧が高くなると脳の血管が切れると思っている。

患者さんに正しい情報が伝わっていない。「恐れ」の感情を開放し、血管年齢は計測してみる。副交感神経系が優位になり血管が拡張して、「40歳代」の血管年齢になった。ストレスと血管の関係が理解された。

安心したのか笑顔で「心配ばかりしていて損した」と力が抜けたようになった。「座骨神経痛」の痛みも心配ない。

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No 689 フォームの矯正2

2007-09-26 | スポーツ障害
昨日の続き。「野球肩=フォームが悪い」の法的式は当てはまらない。現場の指導者の方もこの根拠を証明することはできないはずである。では、「フォームが悪いから肩を壊すのではない。」これも科学的に証明することはできない。

できないが臨床の現場では結果を出せる。フォームを矯正しなくても肩の障害は治る。それも何ヶ月もかかって治すのではなく早く治る。その症例を紹介する。

中学生のサード野球選手。1ヶ月前から右肩の痛みを訴える。2,3回の治療でよくなった。その後2,3週間は痛みが出ず練習はみんなと同じにやっていた。2週間前から再発した。

原因を調べてみると、フォームを矯正されたらしい。「フォームが悪いから肩を壊す」と指導者から言われ矯正を始めた。その後から痛みが再発した。フォームを矯正したことによって窮屈な思いをして投げている。

結果、思い切って投げられない。ぎこちない投げ方になってしまった。痛みが再発した。感情的に「フォームが悪い」「肩を壊す」「丁寧に投げなければ」といったストレスが緊張を強いている。

開放した翌日から痛みはなくなった。楽に投げられる。指導者の方もフォームが悪いと肩を壊すといった常識的な嘘みたいなものの先入観は持たないほうがいい。あれ程度のフォームの改善は必要かも知れないが、必要以上に特に「肩に悪い」と思っての矯正は必要ない。

フォームも個性だと思っていじらない方がいいように思う。体温計はどうやって振りますか? 誰にも教わったことがないはずである。体温計の振り方は誰がやっても同じように振るはずである。ボールを投げるのも基本は皆同じであり、そこからは個性である。誰が教えなくてもボールは投げられるようになる。

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NO 688 フォームの矯正1

2007-09-25 | スポーツ障害
野球選手に多い方の障害にフォームが悪いから肩の障害が起きる。とよく言われている。果たしてそうなのか?

肩の痛みを訴えている野球選手によく言われるのが、投げ方が悪い、フォームが悪いから肩を壊すなどいわれることがある。特に現場の指導者からそんな声を聞く。その根拠は? 

その根拠は構造学的要素、力学的要素から言われることが多い。そもそも野球肩などとの傷病名は現代医学のお医者さんが野球選手に多い肩障害であるためにつけた傷病名である。

インナーマッスル、アウターマッスルのバランス、ルーズショルダー、可動域の減少などどれも同じである。実際の肩障害の治療は長期的な治療を強いられていることが多い。2,3ヶ月、半年、1年となかなか改善しないことが多い。

治療の現場の方は、治療法が進まないとリハビリの効果を期待する。それが通常の治療と思っている。その中に現場への責任転嫁がある。指導者からフォームを診てもらいなさいといわれることがある。

そうすると、現場の指導者は肩が治らないのはフォームが悪いと誤解をする。プロ野球のTV中継を見た方は思うはずである。個性的なフォームで投げている選手が多い。

誰一人として同じフォームで投げている投手はいない。特に成績のいいピッチャーのフォームは、力強いフォームと手の振りが見えにくい選手に多い。手の振りが見えにくいとは変則的な投げ方を言う。よって、フォームは悪い(変則的)投手は肩を壊すという通説は当てはまらない。・・・続く

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No 687 私生活

2007-09-22 | 感情ストレス
中学の野球選手。8月17日に野球の試合が終わってから慢性的な腰痛になった。整骨院、鍼灸で治療をするが一向によくならない。秋の大会が29,30とせまっている。全然投球練習ができない。エースである。

整骨院、鍼灸院では疲労性、筋肉が硬い、柔軟性がない。などとあらゆることを言われた。検査をすると納得するほど体が硬い。前屈、後屈、側屈、回旋ができない。特に回旋時に痛くなる。

指摘したような身体の硬さは身体能力の低下や各関節の痛みを増発させることは想像できる。したがって整骨院の先生や鍼灸の先生は身体の硬さ(柔軟性の欠如)を根拠に腰痛を指摘したのだろう。

さて、この身体の硬さは果たして腰痛の原因なのか? さにあらず体が硬いから腰痛がある。これは常識の嘘である。その証拠に体が硬くても痛くないひとも沢山いる。

検査を進めるとでてきたのは野球ではなく私生活である。野球の試合中に痛みが出たから野球かと言うとそうでもない。試合は8対1で完投して立派にエースの役を演じた。

追求していくとでてきたのは、ベンチで私生活のことを注意された感情がしこりになっていた。開放する。捻ってもらう。痛みはなくなった。お母さんいわく「どうしてわかるんですか? なんか見透かされているようです。」お母さんも何となく感じていたのだろう。

野球をして痛くなったから野球が原因とは限らない。PCRTセミナーのI先生のプレゼンを思い出した。思い込み、決め付けは検査の邪魔になる。

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NO 686 サジ加減

2007-09-21 | カイロプラクティック
現代医学と代替医療の違いは? 現代医学は電子カルテ、世界共通の薬品、検査が受けられる。また、世界共通した病名がつく。

世界のどこの国(例外国もある)にいても現代医学的な治療を受けることがでる。すばらしいことである。代替医療はどうなのか? 残念ながら現代医学みたいな科学的な治療が確立されていないので、あくまでも治療家のサジ加減である。この匙加減が非科学的と言われる所以である。

みたてや治療は全て治療家任せである。ここが大きな違いである。代替医療の世界でもある業界は、現代医療と同じ土俵に乗り科学的な根拠をもとに治療を行うように進めている。

代替医療の技術や知識も科学を根拠に進めていくと、世界共通の認識ができ世界どこでも同じ治療を受けることができる。これも、またすばらしきこと? 

生命とは面白いものである。一分一秒と同じ状況の生理ではないことである。これが生き物が生き物である証である。当然見立ては毎日変わる。毎日変わるから治療も当然変わる。よって、世界共通の治療をどこでも受けることができない。

代替医療も世界的にみていろいろある。これも文化がである。インド、ヨーロッパ、アジア・・・最近は世界の代替医療をミックして個人のオリジナル的な治療もでてきた。患者さんにとっていいことなのか悪いことなのか?

「サジ加減」いい加減な言葉のように聞こえるが現代医学にはない、そのひその日の体調を診て微妙な変化を見極めることも必要になる。「サジ加減」数値では測りえないものである。

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No 685 頑張り屋さん

2007-09-20 | カイロプラクティック
昨日の新患。女子中学生バスケット選手。29、30日に県大会予選になる支部の秋季大会があり、何とか間に合わせたく来院した。

主訴は腰痛と左膝のオスグッド症である。これと言って原因はない。単なる疲れ?と片付ければ簡単である。

検査をするといろいろみつかる。輻輳反射が陽性、複視も陽性、小脳の機能低下による両上肢と両下肢の運動機能低下。酸素飽和度が左が96、右が97である。だいぶお疲れのようだ。

普段から時々、物が二重に見えることがあったらしい。誰にも指摘されないから目の疲れくらいに思っていた。治療後は腰も膝も痛みはなくなった。明日から早速練習参加させる。

感情が絡んでいるので現場へ復帰すると再発する可能性がある。感情の開放は様子を見て次回に回す。痛くても頑張る。特に女子の選手に見られる傾向にある。パンク寸前まで口にしない。

我慢を重ね試合前になると動けなくなる。試合のときは満足に動けず活躍できない。試合が終わると「あそこが痛かった」ということがある。そんな選手が多い。そうならないためにも早期の治療を進める。女子選手の頑張りやタイプに多い。

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NO 684 生まれつき

2007-09-19 | カイロプラクティック
昨日来た新患。40歳代の男性。主訴は急性腰痛。いわゆるギックリ腰。落としたものをとるために腰を前に屈めたときに発症。

治療後は楽になった。その他の症状に肩こり、頚部痛があった。腰痛より酷いみたいだが長年の肩こり、頚部痛である。以前に整形外科に受診し治療をしていたが改善せず諦めたらしい。

長期的な治療でも改善しなからMRIを撮り検査したらしい。整形外科の先生曰く「何番と何番のいあだが狭いですね。これは生まれつきですね」といわれたらしい。

生まれつきといわれて、もう治らないものとおもい、実際整形外科で治療をしても治らないから当然治らないもと思っていて、その後治療をやめた。現在は辛いのを我慢しているだけである。

生まれつき? 40歳代になり初めて画像診断をして生まれつきとは? 骨の奇形ではない。ついたいレベルの関節の減少である。生まれつきとはどうしてわかるのか不思議である。

生まれた直後の画像を取っていてそれを評価するのであれば生まれつきといえるのが、そんな画像もない。簡単に「生まれつき」という根拠がわからない。患者さんは何にもわからない。そういうものなのか?

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No 683 PCRTセミナー

2007-09-18 | セミナー
PCRTセミナーが終了した。今回で今年のPCRTセミナーは全部終了した。小生の受講時間は117時間(9回)の時間である。

9回117時間、臨床も含め3年間でPCRTを何となく理解してきた。「こころ」とは奥が深い。この奥深き「こころ」を垣間見ると「生命」の営みの不思議さ複雑さに迷わされる。

「こころ」の迷いを冷静に振り返り未来と照らし合わせると気づくことがある。その気付きが得られると「こころ」が軽くなる。しかし、振り返ることができても未来いと照らし合わせることができづ、気付きが得られないことが多い。

気付きが得られない人の多くは「人のために?」と思っていることが多い。「人のため」との思いはいいことのように思う。しかし、必ずしも相手は望んでいるわけでもない。

意外と「人のため」の思いが勝手に都合のよい解釈になっている。その思いが通らないと「損得感情」が出てくる。人のために思う気持ちを「自分のため」のプラス感情に切り替えることができると楽になる。

患者さんはよく言う。「なかなか、プラスに切り替えることができない。」そうです。切り替えることは難しい。しかし、切り替えることによって楽なる。切り替えることができない人は、視点が狭くなっている。

過去を振り返って思いこしてみる。山あり(+)、谷あり(ー)の人生である。へこんでいる人は谷底しか見えていないだけである。必ず、山の頂きに戻る。そう思えば切り替わる。これからも患者さんに教えていただき「こころ」の勉強を継続していく。

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NO 682 慢性痛

2007-09-15 | カイロプラクティック
病気が治っても痛みだけが残る「慢性痛」がいま大きな問題となっている。アメリカでは2001年から2010年を「痛みの10年」として、国をあげて痛みに関する大規模な研究を進めている。痛み後進国と言われた日本でも、痛みを科学的に解明しようという試みが行われている。
 たとえば失った手足に痛みが残る「幻肢痛」。この研究を通して慢性痛の不思議なメカニズムと対処法が見えてきた。幻肢痛は神経や脳に痛みの記憶が刻まれてしまうために起こると言われているが、手足を失う際に強い痛みを感じたままの状態でいたことなどが、その原因としてあげられる。幻肢痛以外の慢性痛も、痛みを我慢したままでいたことなどが引き金になることもわかってきた。
 また最新の研究により、痛みの感覚は大脳の感覚野だけでなく運動野と呼ばれる部位が密接に関与していて、慢性痛の治療のために運動野を積極的に刺激することが有効なことがわかってきた。そんな中、運動野を刺激するリハビリ運動や、さらには脳の運動野に直接、磁気刺激を与えるという治療法も行われ、その効果が出ている。
 

上記は昨晩(再放送)放映されたNHK教育番組「サイエンスZERO」からのないようである。痛みのメカニズムを科学的に解明しようと研究が進んでいる。ケガが治っても痛みが残るメカニズムは「脳の記憶」らしい。

痛みも情報として記憶(記録)されることがわかったらしい。その記憶が切断された元の手の位置に痛みとして再発するのである。この記憶を消すことが慢性痛の改善策になるはずである。

残念ながら、小生はこの番組を見逃してしまった。再放送を見逃したのだから、再々放送はないもと思っている。関東の放送圏外ではまだ再放送、本放送は放映されていないところもあるかもしれない。もし、気が利いた親切な人は、是非DVDに録画してほしい。御願いする。

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No 681 シビレと痛み

2007-09-14 | カイロプラクティック
痛みの表現にはいろいろある。地域によっては「ズーズー」(千葉県房総地区?)ということもある。この「ズーズー」は単なる痛みの表現ではない。

時には、おもい、だるい、こわばり、感覚がないなどにも使われる。いろいろな症状を「ズーズー」と表現する。当初は戸惑った。特に50歳代後半からの年配の方の表現は、時として笑ってしまうことがある。実に面白い。温かみがある。

さて、シビレの表現も難しい。ピリピリ、びりびり、ジンジン、ボワ~、ズーズー、はばったい(木更津だけかな?)など表現することがある。患者さんはこららの症状を通常全般的に「シビレ」と表現する。

なかには、前者の痛みも「シビレ」と混同しシビレと表現することが多い。一般的にはシビレ=神経痛(神経障害)みたいなイメージが浸透している。どうしてか?
大方は、整形外科などで初診時に「坐骨神経痛」「ヘルニアによるシビレ」「骨がずれているからしびれている」「軟骨が飛び出ているから神経を圧迫するからシビレている」など説明を受けいるからだろう。

治療家のなかにもいる。頚部の痛みと小指などの手指のシビレ感(上記の症状)を訴え「整形外科でレントゲンをとってC5/C6ずれているといわれた。」と患者さんが言うとそのとおりの額面で受け止めてしまう。

「頚部痛と手指のシビレ」これは頚部からの神経根の圧迫によるものだ。治療かもそのような診断を先ず考えなさいと教育を受けている。そこで検査をする。すると陽性反応がでる。ここで大きな間違いを起す。

このような検査は、50歳後半になれば擬陽性で大方反応する。眩暈や手指のシビレ感。小生も出る。初診時の検査で間違っているから、治療も間違ったまま進む。治らない。希に治ることがある。どうしてか? わからない。一説にはプラシーボ効果とも言われている。

加茂先生のホームページから紹介する。

「1.しびれ感というのは微妙な表現です。知覚脱失、知覚鈍麻もしびれと表現するときもありますし、ジンジンするような異常知覚もしびれと表現することがあります。

ほとんどが後者です。四肢の末端部のトリガーポイント症状をしびれと表現されていることがほとんどでしょう。トリガーポイントブロックでその場で改善することもまれではありません。

トリガーポイント症状でも知覚鈍麻を訴えることがあります。しびれ感が神経症状なのかトリガーポイント症状なのかは判断しなければなりませんがほとんどの場合トリガーポイント症状でしょう。

2.神経根の圧迫からくる知覚麻痺や運動麻痺を経験したことがありません。もしあるとすれば絞扼性神経障害の範疇ですね。なるべく早く外科的な解放しなければなりません。ところがそのような症例はお目にかかれません。完成した病態の写真をみたことがありません。そのようなことで身体障害者になった人をみたことがありません。」

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No 680 感情的ストレスと自律神経

2007-09-13 | 感情ストレス
来週始めに行われるPCRTセミナーのプレゼン準備中。感情的なストレスが自律神経系にどのような変化を与えるかをテーマに準備中である。

普段、HRV測定器で自律神経系の評価をしているが、いまいち使い切れていない。使い切れていないではなく数値的な変化を患者さんに示しているだけで、治療の前後の変化、治療の効果を示しているだけだった。もったいない話である。

データは蓄積していても利息はつかない。もったいない。自律神経系の数値をじっくりみているといろいろなものが見えてくる。意外と面白い。自律神経系もそんなに単純なものでもない。

自律神経系は交感神経系と副交感神経系が美味くバランスよく働いていると単純に思っていたが、そうでもないようだ。必ずしもバランスがよければいいかと言うもんでもないようだ。生命のメカニズムは複雑である。

身体を見つめなおすと面白い。日常の何気ない、当たり前の動作や感覚は全て神経の働きである。特に、生命維持のための神経のメカニズムもストレスによって変化する。生命維持のメカニズムが狂いだすと、心身に影響をおよぼす。

感情的ストレスが自律神経系の働きを低下させたり、治療によって向上させたりが数値で確認できることも可能になっている。このグラフはストレスにより副交感神経の働きが低下してしまったのを、感情的ストレスの開放によって副交感神経の働きが向上したグラフである。「病は気から」が数値で見えた例である。

詳細については16,17のPCRTセミナーで発表する。楽しみに。

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No 679 腰痛予防法?

2007-09-12 | 感情ストレス
お医者さんの腰痛予防法についてのHPを見つけた。「腰痛と上手につき合うコツ」である。

http://www.zeria.co.jp/all/all03_04.html#2

はじめに
腰への負担の少ない姿勢
気をつけること・再発を予防するためには
姿勢による腰への負担
運動療法のすすめ

「気をつけること・再発を予防するためには」の項目で、「1ストレスを解消しましょう」と言っている。いいところに目を向けている。しかし、ストレスと腰痛の関係がわかっているのいないのかわからないが、何となくストレスが悪さをしていることはわかっているようだ。

その他の体操や、腰部にかかる力学的な問題にはさすが説明がついている。ストレスに関しては腰痛との因果関係は説明されていない。現代医学ではいまだ開拓されず遅れている分野である。わかっている先生も多いはずだが。この分野も科学で証明していただければいいのだが。

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No 678 坐骨神経痛2

2007-09-11 | 感情ストレス
先日、坐骨神経痛の患者さんを紹介した。今週は「坐骨神経痛」週間の週みたいに、その後二人の同じ症状(神経痛と診断)を抱えた患者さんが来た。

一人は70台の御婦人。数年前から腰痛、右臀部、右下肢痛をともなった症状である。整形外科では、やはり「坐骨神経痛」といわれた。治らない。座位から立位、歩行動作も2,3歩で痛くなる。

レントゲン検査で椎間板が狭い、骨が変形している。それによる坐骨神経痛らしい?。CCRkの検査では「梨状筋」の問題である。要するに「穴のこり」である。梨状筋の問題の原因は、付き添いのお嫁さんが納得するような感情的なストレスが沢山あった。

もう一人の患者さんは、20歳代の女性。肩こり、背部痛、腰痛、臀部痛、下肢痛、外反母趾痛、両足指のシビレ感。整形外科で血液検査、レントゲン検査と検査漬けで結果はわからずじまい。最終的についた診断名「神経痛」である。

患者さんはシビレと痛みの違いがわからない。時には痛みも痺れと自覚し表現する。シビレと聞くと神経障害と思うが神経障害にあらず。鑑別診断がものをいう。

何のことはない。ハイヒールを長時間履くために両足の指が疲労している痛みである。前脛骨筋、三頭筋、腰部、背部に過緊張 を強いられている。勘違いをしては困る。

「ほらみろ、姿勢や履物が悪いんだろう。ハイヒールを履くのを辞めればいいのだ。」と思う方もいるだろう。原因はハイヒールではない。もちろん二次的には関与しているが本質的な原因ではない。

治療前に、ハイヒールをイメージして爪先立ちをしてもらう痛みが再発する。治療後には、同じ検査で痛みはなくなった。仕事をイメージしてもらう。同じ検査をする。痛みは再発する。仕事の感情的なストレスが原因のようだ。

お二方と、先日紹介した患者さんは、いずれもこの症状に関わった検査と治療日数と期間、費用を考えると大変なことだ。もちろん患者さんは保険が利くからたいした負担には感じていないが、無駄な費用と時間を消費している。更に、悪いことは治らないことだ。

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