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木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 1064 身体との会話30

2010-06-28 | AMCT治療
先日のマラソンボランティアで治療を受けえた選手からこんな感想を頂きました。患者さん目線で、とてもいい感想なので紹介します。治療家の先生方は参考にしてください。

「今回の治療を受けて日頃アクティベータ治療を受けている人が「いつもと違うような気がする」と言っておりました。
いつもの先生は軽く器具をあててバチンとする、今回受けた先生は皮膚に器具を押し当ててバチンとする、その違いかなと言ってました。先生が違うと同じ治療法でも違う感じ方をするものなのですね。」


治療家目線で一方的に治療を行っているとまったく気がつかないことです。考えさせられます。やはり、身体に接触する行為なので、なかには心地よいとかんじる方もいるでしょうし、痛っ!! と感じる方もいるかもしれない。

「器具を使っても、所詮、人間がやること」といってしまえばお終いである。DR.ファーはこんなことをいっていた。「AMがスターバックスのように、世界どこでもコーヒーが飲めるように、AM治療が世界のどこでも治療が受けられるといい」。また、Dr.ファーはAM臨床家とチームを組んでニューメキシコ州? だと思ったが・・医療僻地にボランティア治療に行って地域にも貢献している。

Dr.ファーの思いが伝わる言葉や行動である。世界中のAM治療家が、行う治療はメソッドに忠実に再現された治療法である。統一された規格品とは違うが、メソッドに沿って再現性のある治療は、世界中のどこの国でも患者様の利益になることは間違いない。

マニュアルアジャストメントで行う矯正は、コンタクト自体が感覚的なものであるから、治療家の感性によって、千差万別である。AMの矯正器具は機械的なメカニズムにより、統一された周波数を与えることができる。

矯正器具の研究もこなわれ、昨日のセミナー時のリサーチで器具の周波数のデータが出てきたと思うが、これでさえも多少の幅があり必ずしもまったく同じというわけには行かない。また、世界のインストラクターが集まって行うインストラクターセミナーでの、インストラクターによる矯正器具の周波数の安定度を実験した結果がある。

これも100%安定した周波数を与えることができない。しかし、90%以上の安定性を示している。マニュアルアジャストメントよりは安定しているはずだ。これゆえに誰が供しても安定したエネルギーを与えることができる。

これが器具を使用することのメリットであり、安心、安全を生むことになる。ここで手技にこだわるテクニックからは、アート的な技術がないものがAMを行うのだ・・といいたくなるかもしれない。

さにあらず。器具を使用しても、やはり接触感覚は必要である。この感覚は、個人差がある。感性の問題である。これは器具を使う、使わない関係なく人それぞれである。また、この強弱には正解がない。

ある患者さんは、少し強くコンタクトしたほうが良いように思うかもしれない。また、ある患者さんは柔らかく、ソフトにコンタクトしてもらったほうがいいかもしれない。正解はないはずである。このようなことは前述したコミニュケーションにも影響してくることである。

拳骨


No 1063 身体との会話29

2010-06-24 | AMCT治療
マラソンボランティアで気づいたこと。

ケアに参加された先生方は、必ずしも臨床において100%熟知してるとはかぎあらない。小生含めてである。やはり、治療に訪れる選手の背景にあるものをある程度感じる必要がある。

問診表だけで身体的な評価すると難儀することがある。マラソンに出場しているから、必ずしもマラソンの影響で身体的な症状が出るとは限らない。マラソン以外の原因で身体的症状を引きおこしていることに気づかなければならない。

原因と引き金は別物である。マラソンという身体的負荷が引き金のことが多いこともある。また、マラソンに参加しているから楽しんでいるともいえない。意識的には楽しんでいるようだが、無意識的には楽しんでいない方が多い。

この意識的な楽しみと、潜在的な楽しめないギャップに、緊張がうまれる。このギャップは走りながら自律神経を乱し、さらに反射神経も乱すことになる。こうなると血流不足、筋緊張が過剰になり、筋肉痛、関節痛を引きおこしスポーツ障害、ランニング障害が発生する。

まさに神経の乱れが引き起こすスポーツ障害である。現代スポーツ医学では引き金のスポーツに原因を向けるが、さにあらずと考えたほうが治療効果は上がる。スポーツ障害のメカニズムをこの観点からアプローチしていと面白い。AM離床研究会でこのあたりを攻めてみたい。次期開催を楽しみに。


開場ではこんな症例ががあった。ランニング後に腰痛と全身痛を訴えて治療を受けたかが、一向に良くなる気配がない。担当された先生の技量でカバーできなかったので小生が変わって治療をしたが、ストレステストやプレッシャーテストをこなて体に触れるだけで痛がってくる状態になった。

尋ねてみると、復臥位や仰臥位になるのも痛いようだ。治療を受け入れる状態ではないようだ。体に触れる治療はこれで2回目だという。以前に腰痛がおき、整体に行って余計痛くなったことがあったらしい。

AMはパチ、パチで手で直接、揉んだり捻ったりしないから安心だと思って治療を受けたらしい。いざ受けたら、時間がかかり効果も期待通りでなかったので緊張が強くなってきたようだ。

これも意識と無意識のギャップである。意識ではANの効果がありそうだ、無意識では以前の整体の治療では効果がなくて痛い思いをした。これも同じだろう。このギャップが治療を妨げることになっていたようだ。

治療をする上で必要な、同意を得る。意識的な同意を得ることはもちろん、潜在的にも同意を得ることが必要である。潜在的に同意を得るにはどうしたらいいのか・・別な機会に。その前に患者さんとのコミニュケーションのとりかたが不十分であることに気がついてほしい。

AMの治療に来る人は、全てAMを受け入れているとは限らない。ただうつぶせになりパチ、パチ打ってもらえば楽になるくらいにしか思っていないことが多い。会話でもボディタッチでもいいからコミニュケーションをとることによって潜在的にも受け入れることができるはずである。

その後、この選手はいろいろな潜在的なブロックが出てきた。どうしてマラソンをするのか・・・走る目的は・・・スポーツ健康・・・これらの意識が無意識とギャップがあり走ると緊張パターンが出ていた。開放したらその場で痛みが楽になった。


拳骨





No 1062 身体との会話28

2010-06-21 | AMCT治療
昨日は、24時間マラソンの実践セミナーに参加してきた。多くの先生方が参加していただき有難うございます。今年で5,6回目? 毎回多くの先生方に、実践的にAMを学んでいただいている。

ベテランの先生でも、普段の臨床とはまた違った症例を治療することができる。また、AMをはじめてまもない先生方も、先輩の指導のもと学ぶことができる。公認セミナーとは違った形態をしたセミナーになっている。

業界的にAM公認セミナーは問題がるらしいが?? 受講生拡大の効果が出てきているようだ。日本ではAMセミナーは公認セミナー以外にも行われている。とにかく日本の代替医療は複雑極まりない。

AM公認セミナーは、本部の指導方針を忠実に守って再現している。しかし、日本で行われているAMセミナー? 勉強会? で、学んだ先生方が公認セミナーを受講する先生方が増え始めている。

そのような先生方に直接聞いたわけでもないが、実際に実技をみるとメソッドとは言いがたいもをみることがある。決してその生徒が悪いわけではない。それを教えている先生がいるということである。

AMは安全性が高いので手順を間違えても、患者さんの負担はないが、やはりメソッドに沿ってしっかりと教えてほしいものだ。以前はAM器が勝手に一人歩きをして、いろいろな誤解を受けていたことがあった。

その原因に、AMの正しいメソッドをしないことがあった。知らないというよりそのような方は、正しいメソッドを指導されていなかったことによものである。単なる簡単な矯正器具程度にしか認識されていなかったのだろう。

そのような指導を受けて臨床に取り組んでいる方は、きっとAMの効果などまったく理解できないか、実際に効果をあげている方は少ないと思う。安価なセミナー代、手軽に部分矯正ができる。そのような気持ちで受けているのかもしれない。

AM公認セミナーにも、他で指導を受けた先生方が参加されるようになってきた。AM公認セミナーとの大きな違いに戸惑いのなかにも、本物に出会った喜びを感じていただいている。また、熱心に学ぶ姿は他資格の壁を乗り越えている。肩書きに胡坐をかいていると遅れを取ることになる。


AMを使いこなす(効果を上げる)人と、使いこなせない人との違いは? 初心者とベテランとの違いではない。やはり、使いこなせる人は勉強に努力を惜しまない。机上の勉強ではない。臨床的な勉強である。

ある上級認定の先生は、昨日の実践セミナーで「今日は、ベイシックでどれだけ改善できるかためしてみたい」といっていた。テーマを持って参加していることが感心させられる。ただ数を消化するだけでなく、テーマを持って参加することは、目的達成の努力を無意識的にイメージしている。

このイメージができるのとできないのでは大きな違いが生じる。うまく使いこなす人は、常に何か目的を持つ意識が強いはずである。


大阪セミナーに参加される先生は、セミナーでなにを学ぶか個々のテーマを持ち、今からイメージできるようにしておくと、同じ時間を共有しても多くのことを吸収できる。

今回の大阪セミナーは、実技時間で新たな試みをする。この試みは、大きな収穫を得ることは間違いない。大阪セミナーでお会いしましょう。


拳骨

No 1061 身体との会話27

2010-06-09 | AMCT治療
前回は、ベイシックの位置づけを説明したが、今回はアドバンスの必要性を説明する。

6月の19日、20日と夢の島でマラソン競技のサポートする。選手は24時間交代で走り続ける。小生には、どうしてもそういう意欲が湧き上がらない。(笑)ここは、笑うしかない。

凄いことである。何回か参加して面白いのは、必ずしもせべての選手が積極的に参加しているかというとそうでもない。職場のお付き合い。選手が集まらないから急遽呼び出された。上司の命令。いろいろである。

気持ちの上で積極性のない運動は、疲労度が違う。精神的にも肉体的にも疲労や痛みが違う。本来運動やスポーツの目的は二通りある。

ひとつは、競技スポーツである。競技スポーツは「勝つ」ことが目的である。「勝つ」ためにあらゆる方法で心身の鍛錬を行う。もうひとつは、「健康」を目的とした運動、スポーツである。

生活習慣病の改善、運動をしたり、スポーツをすると「気持ち」がいいと。心のリフレッシュに効果がある。ここに大きな、分かれ道ができる。運動やスポーツをする人が、このあたりの目的が明確にされていない。

高校生なども甲子園という大きな目的があるにもかかわらづ、入ってみたのは良いが、現実の厳しさに負けて、目的を見失う選手さえいる。あるいは、一般の方が、お医者さんで、コルステロールが高い、メタボなどいわれ運動をするように指導されるが運動の目的と仕方が明確に伝えていない。ある意味、み責任である。

運動を進められた患者さんは、運動をしていいのかわからない。ある人は会費を払ってジムに行く。ある人はテレビの前に陣取り、決まった時間にテレビと同じ運動をする。また、ある人は●●有名人がこんな運動をしていた。同じことをする。芸能人が△△機を使ってダイエットした。TVショッピングでダイエット運動器を高額で購入し、3日しか続かない。

先日、こんな患者様が来院された。主訴は両方の膝の痛み。2週間前から始まった。日常生活で階段の昇降ができない。イスからの立位時に痛みが増発する。正座不能。原因は?
健康になりたい、ダイエットしたいの目的で、入会金を払ってジムに入会した。

ジムでは健康的な若いイケメンのインストラクターが無理のないように個別にメニューを作成して指導してくれた。週に3回。入会してから1週間後に膝の痛みが出てきた。その後も何回かせっかく入ったジムだから、雰囲気がいいからついつい頑張ってしまった。

ほとんど動くことができなった。整形外科では「骨の変形」が確認された。血液検査。水はたまっていないとのこと。治療はシップと電気。これは治療というより、骨折や感染症やリウマチがあるかないかの鑑別診断である。

痛みのほとんどは機能障害である。気質的な障害からも痛みは来るが、外傷性以外の痛みは、特別の病理がなければ機能障害から痛みである。現代医学では機能疾患に対する治療法が確立していない為、治療方法がない。

代替医療の分野は、この機能疾患に対して強みがある。勿論、凄腕の先生は病理も改善してしまうようなこともできるらしい。それはそちらに譲ろう。我々は、機能障害の治療に目を向ければいいのだ。

機能障害を気質的な疾患に目を向けてしまうから混乱しておかしくなっています。こうなってくると治療が成立しない。骨の変形やリウマチは現代医学にお願いすればいい。痛みと機能障害、痛みと気質的疾患を理解すべきである。先ずはそこからである。

この患者さんの治療は、ベイシックを行った後は、屈伸運動ができるようになり、正座ができるようになった。合計3回の治療でリリース。治療効果の安定のために経絡治療行ったが、アドバンスの必要性はなかった。

このケースは、トレッドミルと最新のマシーンの脚ふみ機械で大腿四頭筋の過緊張が招いた膝蓋靭帯炎である。治療は、大腿四頭筋の機能低下である。機能疾患の代表的な症状である。ここで迷うのが、お医者さんで言われた「骨の変形」である。治療家がこの骨の変形、つまり気質的にこだわると直らない。

大腿四頭筋の機能は神経学的な反応である。要は、神経機能異常である。神経のバランスを整えれば問題は解決する。ベイシックだけでも、以前も説明した縦系、横系の神経反射を理解していれば、この程度であればアドバンスの出番はない。

拳骨