木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 734 心の養分は足りているか

2007-11-30 | 感情ストレス
「ひとたび「心の食物」となると、われわれは平生それに対して、果たしてどれほどの栄養を与えているといえるでしょうか。からだの養分と比べて、いかにおろそかにしているかということは、改めて言うまでもないでしょう。」(修身教授録一日一言)

身体的栄養は腹いっぱい飯を食えばこと足りる。「心の養分」そうです。心も養分(栄養)が必要である。言われてみて初めて気づいた方もいるだろう。小生も思わずハッとした。そういえば心の養分などとっていなかった。

最近、どうりでつまらないことを考えてしまう。心の養分が不足していたようだ。子供や家族のこと、仕事のこと、健康のことその他日常の生活では心のエネルギーはずいぶん消費している。当然、心も栄養不足になりやせ細っているだろう。

さて、どうやって心の養分を補給するか? これも身近な生活のなかに消費する以上にたくさんある。もう気づいた方もいるだろう。心の養分をしっかり補給して頑張ろう。

拳骨 

NO 733 風でキャンセル

2007-11-29 | NAETアレルギー治療
予約を入れていた患者さん。でんわがった。「今日、予約を入れているのですが発熱と頭痛と寒気がして、風邪みたいのでキャンセルします。」よくあることである。

そうです、風邪ではカイロプラクティックのオフィスの玄関を開けないと思う。風邪は内科が常識です。内科に行ってインフルエンザかただの風邪か診断してもらい、注射や薬(タミフル?)を処方してもらう。これが普通です。よって患者さんも風のときはキャンセルするのが当たり前のように考える。

キャンセルされた患者さんが1週間ぶりに来院した。1週間かかっても風邪の症状はさほどよくない。薬などあまり利いていないようにも思う。お医者さんも薬が効かないと手の施しようがない。困ったものである。

早速、今日は風邪の治療である。治療を明確に風邪の症状を改善させるために行う。キッカケはウイルスなのだがそれより感情的なストレスが大きな原因となっている。ウイルスと感情を開放すると、その場で頭痛が楽になる。

風でもインフルエンザでも大丈夫である。もちろんお医者さんの治療を受けることはいいことである。適切な処置をしていただき、更にCCRKの治療を受ければこんないいことはない。早く回復する。患者さんいわく「苦しんでいないで、もっと早く来ればよかった」

拳骨

No 732 プラスの裏にマイナスあり

2007-11-28 | 感情ストレス
「人間は、順調ということは、表面上からはいかにも結構なようですが、実はそれだけ人間が、お目出たくなりつつあるわけです。すると表面のプラスに対して、裏目にはちゃんとマイナスがくっついているという始末です」(修身教授録一日一言より)

「好事魔多し」という言葉が在る。よいことにはとかく邪魔が入るということらしい。いいことが続くとどうしても天狗になる。天狗になるとマイナスに気付きがなくなり、思わぬ感情が芽生えることもしばしばある。

「よいことにはとかく邪魔が入る」さて、どんな邪魔かな? 大方はこの邪魔は「外因」として他人のねたみや、ひがみの類に思われがちだが、ところがどっこい、邪魔は内から沸いてくるものである。そうです、「内因(心)」なる気持ちである。

プラスとマイナスは常に表裏いったいであることを忘れてはならない。小生も胆に命じておこう。

拳骨

NO 731 一段落しました2

2007-11-27 | セミナー
先週末のAMCTTrack3&シンポジウムで今年のセミナーは締めくくられホット一息ついている。自分でも気づかないようだが、年間通してのセミナー活動は意外と元気がいる。

年の締めくくりが終わると、2,3日は腑抜けになり何をしていいのか解らなくなるというより何にもしたくない。あれしよう、これしようと、やらなければならないことが山積みになっているのだ、どうしても手がつかない。

小生でさえこんな気持ちになるのだから、Y先生などは相当なエネルギーを消耗しているだろう。もちろん他のスタッフも大変な労力である。細々とよく協力していてくれる。ありがたい。

今年は、新たに3名のスタッフが加わり大助かりである。ANJの活動はセミナー活動をはじめボランティア等多義にわたり活動している。セミナー活動一つ取っても本番より準備が大変である。

新しく加わった2名のスタッフの先生方にはいろいろ戸惑いを感じながら、本音で意見をし、地道に協力していただき感謝する。近い将来は、よきインストラクターとして活躍を期待する。

セミナーは下準備如何で本番を決まる。その最たる部署が事務局になる。事務局のスタッフは臨床の合間にセミナーの準備を行う。大変ご苦労である。このよな裏方の労力は本番で評価される。

セミナー受講生が満足できなければ準備万端とはいえない。「準備万端のつもり」で自己満足で終わってしまう。受講生の評価の声を遠慮なく聞かせてほしい。次につながるセミナーをしたい。

一年間、セミナーを支えて下さった受講生の皆さん、臨床報告のモデルにさせていただいた患者さん、そしてスタッフの皆さん有難うございました。今回のシンポジウムで基調講演をしていただいたH先生、座長をしていただいたエン〇プライ〇のK編集長、パネラーの先生方、心よりお礼申し上げます。

拳骨」


NO 730 一段落しました 

2007-11-26 | セミナー
やっと今年のセミナースケジュールが消化した。早いような、長いような感じで、やはり早かった今年であった。暦どおりにあと一ヶ月残っているが、今年のセミナーが終了すると一年が終わったような気がする。

今年も、セミナー主催しながら合間をぬって自らのセミナー受講と年間を通して結構忙しい。やはり最終のセミナーはAMCTセミナーTrack3で締めくくりである。今年のTrack3はシンポジウムの開催があった。

今回のTrack3&シンポジウムは「有機論への第一歩」というテーマで「腰痛は怒りである」の著者である長谷川先生の基調講演から始まった。80名以上の参加者で埋まった会場は、これからどんな話が聞けるのかワクワクした会場の雰囲気であった。

大方の受講生は機械論的治療を学んできて、臨床も同じように機械論的な治療を行っている。有機論的な治療とは隔たりがあり、なかなか機械論的思考が抜けきらない。

長谷川先生の講演の内容で目から鱗が剥がれたように思ったか、信じがたいと思ったかそれぞれいたと思う。しかし、実際の臨床を通してみてみると、機械論では説明できない症例は沢山ある。特に腰痛などの筋骨格系の症状はそうである。

正に「有機論的治療への第一歩」である。これを機に興味を抱いてもらいたい。それが患者さんの利益につながることは間違いない。切り替えは難しいが、いずれ気がついたときは、すでに時遅しで在る。一日でも早くきずくことによって救われる患者さんがふえるはずである。

3年後、5年後の医療界はどんな状況にあるか想像したことがあるだろうか? 現在の医療業界は血液問題、産婦人科不足、倒産する医療経営、治らない患者さん、増え続ける難病等・・・いずれも解決できないまま時間が過ぎていくだけである。3年後、5年後の治療形態の姿を想像することは大切である。

拳骨


NO 729  階段を下りると痛い膝

2007-11-17 | PCRT(心身条件反射治療)
50歳代後半の御婦人。膝の痛みで来院する。階段を降りるときに左の膝が痛くなる。これと言って原因がない。もちろん捻ったりした記憶もない。

他に痛みは? 特別ない。押しても引いても、叩いても痛くない。整形外科的検査も陽性反応が出ない。半月板が悪いわけでもない。どんな動作時に痛みが出るか?

階段を下りるとき以外は痛くない。下り坂や階段を下りるときには一般的に膝窩筋、ハムストリングス、下腿三頭筋などの関与が関係し、その部位にともなった痛みが出るが見当たらない。

まして、同じくだりでも坂道などでは痛くない。とにかく階段のくだりのときに痛みが出る。怪談みたいだ? さて、どうしたものか念入りに調べるとでてきたのが「恐れ」「不安」「痛み」が出てきた。

更に検査をすると、10年前に駅の階段を下りるときに途中で転倒したと出た。着てみると「10年前位に駅の階段の途中で足を踏み外し転んで膝から足首をケガを下」と返ってきた。だいぶ酷い怪我らしい。

階段を降りるときに潜在的に「恐れ」「不安」の感情が悪さをするようだ。こちらの怪談の「恐れ」や「不安」ではない。

拳骨

No 728 プラスの思い込み

2007-11-16 | 感情ストレス
感情的なストレスには、自分でも気づかない感情が常に湧き上がってくる。感情的ストレスと聞くと多くの方はマイナスのイメージがわく。

このマイナスの感情は、他の人には見透かされたくないのが常である。誰だれさんは〇〇にもっている。こんな見方をされたらいやなものである。しかし、こんな感情は夫婦でも親子間でも、ペットと飼い主の間でも沸き上がるものでもある。

面白いのはマイナス感情は、思考や行動を抑制する働きもある。これが曲者であるが、この抑制の恩恵を受けているのも事実である。「恐れ」「恐怖」といった感情は行動の恐れを意識する。

この恐れの感情がなければ高所から飛び降りたり、危険な場所を危険とも思わない。スピードへの恐怖がなければ過剰はスピードを出し自己の確立が高くなる。当然恐れの感情がなければ危険度は高まる。危険回避には潜在的にこのような感情が働いている。「恐れ」や「不安」は全て悪者ではない。

「恐れ」や「不安」を悪者にするのは、それを支配している「脳」でありご主人の「思考」である。自分の中にある「思い込み」が悪さをし、「恐れ」や「不安」を駆り立て煽っている。

できない、これはだめ、~だから、在るべきだ・・・・これらは自己の思考を狭め開放系への弊害となり、次第に窮屈な世界や狭い思考をつくり外へと開放系に向けることができなる。4畳半の手が届く狭い部屋で安心できるようなものである。不健康な方はこのような思い込みが多い。病気も治ると思うと治る。痛くないと思うと痛くなくなる。

拳骨


No 727 膀胱炎は水道屋さん

2007-11-15 | カイロプラクティック
高齢者の方は比較的トイレが近く回数も多い。70歳代後半の御婦人の患者さん。トイレが近くで困ってお医者さんにいった。診断は「膀胱炎」といわれた。

トイレが近いだけで、他にこれと言って膀胱に関わる血尿とか排尿痛とか症状はない。トイレが近いのと回数が多いだけである。膝が悪く立ち振る舞いが不自由なため、どうしても回数が多いと困る。

お医者さんからの膀胱炎の説明は「膀胱のパッキンが馬鹿になり、締りがなくなってきた。高齢の方は多いですよ。年だから仕方ない。夜はあまりお茶を飲まないようにした方がいいでしょう」といわれた。

患者さんは素人だから専門的な説明は必要ないが、もう少し詳しい説明がほしいところだが如何なものかな。パッキンが馬鹿になって水漏れがするのであれば交換するしかない。そうです。パッキン交換は水道屋さんの仕事です。(笑)

拳骨

NO726 安価な靴でも2

2007-11-14 | カイロプラクティック
以前に安価な靴を紹介したが、また靴に関しての新しい研究が発表された。紹介する。


◆衝撃吸収材入りの靴が膝に良くない可能性

提供:Medscape

足を固定するウォーキングシューズやクロッグは関節炎の膝に負担をかける可能性があることが研究で示される
Salynn Boyles


【11月8日】関節炎の膝には、足を保護し、衝撃を和らげるようデザインされた衝撃吸収材入りの運動靴やクロッグが良くない可能性がある。

研究者らが様々なタイプのフットウェアが膝関節の変形性関節炎の人に与える影響を検討したところ、裸足でいる方が足を固定するウォーキングシューズやクロッグよりも膝関節にかかる負担が小さいことがわかった。
通常の歩行時には、かかとのないサンダルや柔らかいウォーキングシューズも膝にかかる負担を最小限にするために好ましい選択肢であった。

研究者らは、膝関節にかかる衝撃の標準的な計測値(膝荷重として知られる)を評価することによってこの問題を検討した。

「膝加重は、膝関節の変形性関節炎の進行に重要な役割を果たしている」と研究者であるRush Medical CollegeのNajia Shakoor, MDはニュースリリースにおいて述べる。
「従来、靴は足を快適にすることを目的として開発されており、靴が膝関節の変形性関節炎の負荷に及ぼす影響についてはこれまであまり注目されていなかった」
膝関節にかかる衝撃を最小限にするには、フラットで柔らかい靴がベストであったとShakoor博士は指摘する。
この知見は、『American College of Rheumatology』の年次総会(ボストン)で発表された。

靴が変形性関節炎に与える影響

Arthritis Foundationによれば、米国における変形性関節症患者は2100万人であるという。変形性関節炎は、長い期間をかけて関節の衝撃吸収材である軟骨が破壊される慢性疾患である。

変形性関節炎(osteoarthritis)は変形性関節症(degenerative joint disease)とも呼ばれ、成人における身体障害の筆頭原因である。肥満、加齢、関節の酷使が本疾患のリスクファクターである。

同様のデザインを用いた2006年の試験では、Shakoor博士らは裸足でいる方が日常的にウォーキングシューズを履くよりも膝関節にかかる負担が小さいことを報告した。

Shakoor博士らの最新の試験では、膝関節の変形性関節炎の女性13例および男性3例(平均年齢56歳)において、裸足、一般的なブランドのクロッグ着用、足を固定するウォーキングシューズ着用、フラットで柔らかいウォー
キングシューズ着用、かかとのないサンダル着用時の膝荷重が測定された。

クロッグおよび足を固定するウォーキングシューズは、裸足での歩行と比較して膝荷重が有意に高かった。

「今回の結果は、膝荷重および膝関節の変形性関節炎の観点で、現代靴のデザインを再考することの重要性を強調している」と研究者らは記述している。

さらなる試験が必要

リウマチ専門医であるDennis Boulware, MDは、異常のある足には良い靴が、異常のある関節には良くない可能性があるという知見に驚いたと述べる。

「この知見のため、私は患者にあるタイプのフットウェアについてアドバイスすることに少し懸念を抱いている」とBoulware博士は述べる。「足の問題のための(足を固定する)靴を誰かに勧める際に、私がもっと注意を払うようになることは確かだ」

Boulware博士はKaiser Permanente(ホノルル)のリウマチ科長であり、この知見を確認するため、さらに大規模な試験が必要であると付言している。

「本試験は小規模であるため、私はやや懐疑的である」とBoulware博士は述べる。「しかし、われわれはこのことについてより詳細に知る必要があることは明白だ」

American College of Rheumatology Annual Scientific Meeting, Nov. 6-11, 2007.
Dennis Boulware, MD, chief of rheumatology, Kaiser Permanente, Honolulu.
Shakoor, N. Arthritis and Rheumatism, September 2006; vol 54: pp 2923-2927.
Arthritis Foundation web site.


小生もスポーツ関連のグッズ開発の研究者の方といろいろ(裏話)話を聞いたことがるが、1%や2%の数値の変化を求めて苦労しているらしい。企業は「商品は売るものである」これは基本で在る。

売るためには企業努力が必要である。最近はその企業努力が裏目に出ている。特に食品関係は目を覆いたくなる。健康に直結するものだから世間から敲かれても仕方ない。実際は食品以外にも出回っているはずである。

靴のコマーシャルを見てもオリンピック選手はスポーツ関連の一流選手を宣伝に売るために必死である。商品の品質や機能をアピールするために比較商品を数値で表す。数%の違いが購買意欲を掻き立てる。研究者は数%を無理に捻出していることもある。これが商品開発の裏である。

しかし、このデータは「変形性膝」に対して言っているが、これも疑問である。変形性膝関節症と痛みは関係ない。

拳骨

No 725 骨が出っ張っている

2007-11-10 | カイロプラクティック
左肩の痛みを訴える患者さん。検査すると「肩鎖関節」に限局した圧痛が在る。左の上肢を動かす(回旋)と痛みが増発し回らない。整形外科では「肩鎖関節捻挫」といわれのかも。

本人は痛みが出てから盛んに鎖骨の外端辺りを触っている。触り始めると気になる。気になると骨が出っ張ってくる。骨が出っ張ってくるのではなく、気にし始めると出っ張ってくるといった方が正解である。

痛みもそうである。痛みを気にし始めるとどんどん痛くなる。これも面白い。単なる脳の勘違いなのだが、骨が出っ張っているから痛くなると思い込む。脳の勘違いが高度になる。痛みは益々酷くなる。

痛みが身体に沢山ある人は、自分で痛みを詳細に見つけ出すのが上手い。普段はなんでもない痛くない部位まで、細かにみつけだす。名探偵である。我々もかなわないことがある。

不思議なことに、こんな症状の患者さんは痛くないことも在る。四六時中痛いわけでない。不思議である。「肩鎖関節捻挫」だから捻挫が治れば痛みは止まるし、治らなければ痛みは止まらない。気がつくと痛くなるの。不思議である。

一番いいことは気にしない、気にしないでいればいいのだ。だが、このような患者さんは「気にしない」ができない。どうしても気なる。だから痛いのだ。全て脳の勘違いである。気にしない。

拳骨

No 724 親孝行

2007-11-09 | 感情ストレス
やはり年の瀬が近づき舞い込んでくるのが、喪中の手紙である。昨日も早々と届けられ他。

この年代では同級生の訃報は少ないが、年齢的に父親、母親の喪中が多くなりここ1,2年、年始のご挨拶のご辞退が増えてきた。昨年は5件の喪中の手紙が届き何となく年齢を感じさせられる。

ふと、小生の親を思った。今年は父親の23回忌であった。早いものだ。長男が1歳のときなくなったのだと思った。そういえば我が愚息はいずこで何をやっているか? 

先日の彼岸に墓参りをした時に合った母親はやせ細りボケも少し始まり年相応の元気力であった。年のせいか最近やたらと親を思い出す。生きている間に何か一つかたちで親子孝行したい気持ちがある。

意識的な気持ちの裏腹に潜在的には、かたちであらわす親孝行は「偽善者」なのかもしれない。かたちであらわすことによって「自己満足」これだけやってやったのだから悔いはないといった「自己の言い訳」なのかもしれない。自己を納得されるためのものかもしれない。親孝行なんてそんなものなのかも知れない。

後10年もすると同級生の訃報が届くようになってくるのかもしれない。子供に脛を齧られて痩せ細って気がついたら頭が禿げたり、白くなっていたりと鏡をのぞくと情けない顔を想像する。

拳骨

NO 723 早めしと早〇〇・・・・

2007-11-08 | カイロプラクティック
学生時代から体育会系の特技かもしれないが、早めしと早〇〇は得意である。2,3分あれば十分であった。卒業後も早飯は相変わらず得意である。早〇〇は不得意になり時間をかけてゆっくりと新聞で読みながら日課になっている。

食後の胸焼けやゲップをするとよく言われたのが「ご飯はゆっくりかんで食べなさい」である。ゆっくり食べようが早めしでも下記の内容では関係ないようである。

拳骨


◆胃食道逆流症の症状は“早食い”の方が軽い

 胃食道逆流症(GERD)による胸焼けなどの不快な症状は、食後に増悪することが知られている。このため、ゆっくり食事をすれば、不快な症状を軽減できるのではないかと考えられていた。ところが、実際には“早食い”の方がGERDの症状が軽いという意外な結果が明らかになった。トルコ共和国エゲ大学のElen Valitova氏が10月30日、第15回欧州消化器病学会で発表
した。

 対象は、GERD症状を訴える患者36人(男性14人、女性22人、平均年齢40.8歳)。まず食道内24時間pH測定を行ったところ、食道内pH値が4以下の病的レベルにあったのは15人で、21人は正常域だった。pH測定用プローブの挿入から1時間後、全員に5分で食事をしてもらい、別の日には同じ内容の食事を30分かけてとってもらった。食後3時間まで1時間ごとにpH値の変化を計測し、逆流症状の程度を調べた。

 その結果、pHが正常域の21人では、食後3時間の時点で、30分で食事した群が5分で食事した群よりも逆流の程度が重く、有意差がみられた(p<0.05)。食後1時間および2時間では、特に食事の摂取時間による差はなかった。一方、pH値が病的レベルにあった15人では、食後1時間、2時間、3時間と常に30分で食事した群が5分で食事した群よりも逆流の程度が重く、食後1時間および3時間では有意差がみられた(p=0.03)。

 さらに、全員に胸焼けや胸痛など、GERDの自覚症状について尋ねたところ、30分で食事した群が5分で食事した群よりもより多くの症状を訴えた(p=0.11)。特に、pH値が病的レベルにあった15人では、顕著な差がみられた(p=0.04)。

 フロアからは「非常に興味深い結果だ」と複数の賛辞が寄せられた。Elen
Valitova氏は、「ゆっくりとした食事がなぜGERD症状に悪影響を及ぼすのか、詳しいメカニズムはまだ分からない。今後も研究を続けたい」と意欲を示した。

(小又 理恵子=日経メディカル別冊)

No 722 不義理

2007-11-07 | カイロプラクティック
今年も後1ヵ月半を残すとなった。年末でもないがこの時期に舞い込むのが忘年会の誘いである。

幾つかの所属団体を退会して一つにして肩書きのスリム化を図った。そのかいあって今年は誘いがなった。ちょっと寂しい気もするが何となくゆとりができた。このゆとりは忘年会に出るでないではない。お付き合いも程ほどということなのだろう。

団体に所属するということはなんなのか? 業界のため? 患者さんのため? 結局は「個人では力が及ばないものを集合の力で何とかできる」だろう。こんなことではないか。大義名分、政治的な活動や社会のためこれもいいだろう。

良く考えて、結局入っている理由が見つからず辞めた。●〇協会、△△認定団体これらは患者さんのためでなく「身の保全」のために入っている方が多いだろう。他の人との差別化や優位性を謳いたいのだろう。それもよし。

話はそれたが、今日の忘年会の誘いは学生時代の部活のOB会の忘年会である。そういえば20年以上出席していない。学生時代の部活の想いでは決して楽しいものではなかった。トラウマ的なものだ。これが理由で出席しないわけでもない。

今日は思わず学生時代の写真を引っ張り出し、当時を思い起こしていた。懐かしい顔を思い出す。忘年会に出たくなったがどうしても時間のやりくりができない。合いたい気持ちより仕事が優先する。今年も不義理で申し訳ない。

拳骨


No 721 再生力・脳梗塞・心筋梗塞

2007-11-06 | カイロプラクティック
月曜日のNHKのドキュメント番組「眠れる再生力を呼びさませ ~脳梗塞(こうそく)・心筋梗塞(こうそく)治療への挑戦~」をみたかもいるだろう。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/071105.html

「両生類のイモリは、足を失っても再生できる驚異の力を持っている。一方、人は、進化の過程でこうした再生力を失ったと考えられてきた。しかし今世紀に入って急速に研究が進み、人にも秘められた再生力があることがわかってきた。
今年1月、札幌医科大学附属病院脳神経外科で、日本で初めての治療法の臨床試験が始まった。それは、脳梗塞で傷ついた脳の神経を、自らの細胞で再生させようという試みである。」

小生はの神経細胞や心筋は再生されないものと教育された。(当時の教育)勉強不足もあるが最近は変わってきている。NHKの番組で紹介された、自分の骨髄を移植し脳細胞や心筋に再生されることがあきらかになっている。驚きである。

脳梗塞や心筋梗塞で壊死を起した神経細胞や筋肉細胞を骨髄の幹細胞と呼ばれる細胞を体内から取り出し培養、患者の血管に注入すると、傷ついた脳の神経が再生するというのである。驚きX2.

テレビでは脳梗塞の患者さんを臨床実験として半年間? 追いかけて放映していた。術前と術後の画像ではあきらかな変化がみられた。再生され領域が増えている。術後の翌日の朝には麻痺をしていた左手の指が動き始めた。これも驚きX3

歩行、左手の動きと麻痺していた四肢が回復する様は、驚きX4である。リナびりを担当するPTも短期間の回復には驚きを隠せない。なんといっても自己細胞のため副作用がない(現在では)。更に、リスクのともった麻酔やオペがない。こんあいいことはない。

驚くべき「自然治癒力」今後注目する治療法である。なんといっても自然治癒力が一番だ。(7日記)

拳骨


NO 720 違い

2007-11-05 | セミナー
更新が遅れている。セミナーの準備でガサガサし始めた。今回はシンポジウムの同時開催ということでいつもと違った感覚である。外部講師の「腰痛は怒りである」の著者は長谷川先生の基調講演が楽しみである。

小生も症例報告をまとめているが、改めて作成していると気づくことがある。治療の結果になぜこんなに違いがあるのか? 違いの対象は現代医学もあるし、代替医療もある。

CCRKにまわってくる患者さんは他医からの転医してくる患者さんが少なくない。今回の症例報告の患者さんも専門医(整形外科)からの転医患者さんである。典型的なスポーツ障害、急性外傷である。

スポーツ障害の患者さんは所謂「使い過ぎ症候群overuse」による肩障害の典型的なインピンジメント症候群で2ヶ月間も練習ができないテニス選手である。もう一つの症例はこれも典型的な急性外傷の「足関節内反捻挫」のバスケット選手である。

いずれも間近に試合を控えて何とかして試合に出場したいといって来院した患者さんである。二人とも整形外科で治療をしている。急性捻挫は通常は2週間位かかる2度程度の損傷である。シーネ固定で2週間の安静加療といわれた。

肩障害の選手は2ヶ月の期間を要しても改善せず練習もできない状態が続いている。詳細なリハビリメニューを頂き行っているが一向に改善しない。

両方とも構造重視の現代医学の治療では、決して遅くない当たり前の治療期間である。これくらいの治療期間を得て改善すると常識化されている。これがおかしい。臨床ではこのような症状は短期間で改善しスポーツ復帰している。

短期間で改善することは不思議でもなんでもない。当たり前のことである。いつしか現代医学によるスポーツ障害の治療は期間がかかるものと思っている。現代医学の過去の臨床例が同じように期間がかかってるから当たり前になっている。

治療効果は短期間で現れないければ効果とはいえない。長期的な時間を要し治ったのでは自然治癒力(医療の力ではない)で治ったようなものである。

構造重視の機械論的治療は詳細なメカニズムを追求するため治療を複雑化しすぎる。その結果、生体の本来のメカニズムを分解してしまう。この当たりが治療を複雑にして専門分野が確立し、専門以外の分野に目を向けなくなり「心と体」の結びつきがなくなり、症状改善の迷宮入りして遅くしている。詳しくはシンポジウムにて。(6日記)

セミナー準備のため更新が遅れがちでです。すみません。

拳骨