木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 1070 身体との会話36

2010-07-30 | スポーツ障害
手前味噌になるが、今回から数回に分けて8月に行われるAM臨床研究会内容について補則的に説明する。

機械論から有機論への入り口までご案内します。・・というテーであるが、そのテーマを「スポーツ障害」という題材で症例ごとに機械的な治療方と有機的な治療法を比較しながら、AM治療に応用して、よりAMの臨床効果を高めようというものである。

現代医学はスポーツ障害にしてもそうだが、一般的にはまず診断名をつけることから始まる。どうしてこうなったか? それには社会的な背景がある。現代医学は世界共通の土俵で議論、研究が必要になってくる。

世界共通の認識が世界どこでも同じ診断名であれば治療を受けられる。誠に持ってすばらしい世界共通の科学的な医療理念である。日本で受けた診断書を提出すると、海外でも同様の薬や治療を受けられる。病気でも海外旅行に行くことができる。

また、診断名をつけることによって薬を処方したり、処置ができる。薬価基準を設け、治療技術や検査方法によっても料金が設定されている。効率のいいシステムである。このような背景から現代医学はエビデンスのもとに医療が行われている。

最近では、現代医学のお医者さんも保険点数では理想的な治療ができないと自由診療を打ち出している先生もいる。保険診療の枠組みで行うことの難しさや、矛盾を感じているのかもしれない。

診断がつくと今度は、処置である。この処置も診断名に従って行う為、症状の応じて変化を与えることの制限がある。例えば、脳卒中の患者さんのリハビリも期間と点数制で行う為、治る治らないは関係ない。もう少し時間をかければ改善できるものでも期間や点数が制限する。

よって、治療の制限がある。更に、スポーツ障害のように原因が機能障害であり、例えば下半身の機能が肩、肘に影響して野球肩を発症しても、肩の治療以外は保険治療では認められない。とにかく痛い患部のみの治療となる。原因がそこではないのに・・・・

次に、結果の患部を治療するが、その処置は患部の症状の軽減をするための処置である。炎症がおきていれば炎症を抑える飲み薬やシップ薬。炎症は押さえられるだろうが原因が解決していないので再発する。原因の機能障害を治療することは保険診療ではできないしくみである。

拳骨


★ 第4回 AM臨床研究会開催のお知らせ ★

日時 8月22日

開場 日赤 小会議室

募集人数 先着15名

参加資格 AM国際、国内認定者のみ(ベイシック、アドバンスどちらでも可能)

テーマ

「AMを応用したスポーツ障害に対するアプローチ」

(神経筋反射を応用したAMの効果的な使い方) 

機械論的治療から有機論的な治療へ

申し込みの受付が始まりました。少人数制です、申し込みは、お早めにお願いします。

こちらから申し込みができあmす。IDとパスが必要です。

http://www.activator.gr.jp/#Anchor-4712






No 1020 野球肘3

2009-09-15 | スポーツ障害



以前紹介した野球肘の患者さん。

下のレントゲン写真が骨癒合した画像

当初、整形外科で受診し肘を使う運動は3ヶ月間は禁止されていた。

CCRKに来院下のは受傷後3週間たってからである。1,2回の治療後、身体の全体的な調子をみて投球を再開させた。

その後、約1ヶ月(受傷後2か月)順調に回復し練習メニューも他の選手と同じに消化させている。最近、再度レントゲン検査を行い骨癒合の状態を確認した。

特別過剰な仮骨の発生も無く正常は癒合を確認できた。

初検時にあった肘関節の伸展障害も無く全快である。


スポーツ選手はスポーツができないことはかなりのストレスになる。好きなことができないのは辛い。大人も子供も同じである。

この選手は多少の投球制限はしたものの練習はほぼ同じメニューで消化させた。

離断性骨軟骨炎は結果であり原因ではない。

西洋医学的にみると骨折の治療のみで終わってしまうが、骨折の治療と原因を分けて同時進行で治療を進めていくことが大切である。

原因が解決しないと再発する可能性は大である。骨折はじわじわと進行し限界に達すると急激な激痛とともに骨折が確認される。

小児の骨折は外傷以外は骨軟骨に影響が出ることが多い。関節の周辺の靭帯より軟骨のほうが力学的に弱いらしい。よって、骨軟骨の障害が発生する。

関節に力学的な問題がでるのは機械的に考えると「フォーム(動き)」に目を向ける。動きは関節に依存する。関節が硬いともいえなくも無い。

対策として柔軟性の向上のためストレッチング、あるいはフォームの矯正などして予防を行う。ここまでが一般的な機械論的な考えかたである。


さて、ここからがアクティベータ・メソッドの本質的な捉え方である。やはり、構造の問題は構造を構成する各機関の協調性がかけると筋骨格系に影響がでる。

その大元は神経機能である。中枢系と末梢系の連係機能が欠けると各系の乱れが生じる。この乱れは筋骨格系だけでなくその他の機能も影響する。

中枢系の乱れは反射系の機能低下も起こる。運動にはこの反射系の機能低下は致命的といってよい。相反神経も機能せず共縮がおき関節もかたくなる。

当然フォームに問題がでる。知らず知らずのうちにフォームが乱れるが、指導者は乱れたフォームは指摘してくれるがどうしたら直るかわからない。動きは指導してくれるが選手はなかなか直らない。

直る、直らないは選手が動きを意識して矯正するしかないのだが、動きの命令系である神経系が改善しないと動きも改善しない。

反射機能は中枢系でも脊髄レベルの無意識の問題だが脳の意識的な関与でも脊髄レベルの反射機能に大きな影響力を持つ。

意識的、無意識的な心理的な感情は脳の関与である。脳の関与は反射機能の乱れをつくり運動機能に顕著に現れる。

反射機能の乱れを改善するには縦系、横系の神経への刺激が重要である。適切な振動刺激は中枢系、末梢系を含めた低下した神経機能を賦活化させ改善させる働きがある。

AMのすばらしいとこは上記のような神経への働きかけが誰がやっても、同じ評価で簡単にできることであり、更にいつ「矯正すべきか、どこを矯正すべきか、矯正しないか」が客観的に判断でき患者さんのリスクが少ないところである。

拳骨


ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ






No 1018 筋トレの弊害

2009-09-01 | スポーツ障害
先日、空手の大会で救護係りを務めた。その合間にAM治療のボランティアをした。

ここでの興味深い選手の症状を見つけた。この選手の症状は右肩の痛みと小胸筋、大胸筋、上腕三頭筋などの上肢の筋肉痛が主である。

この選手は高校生でも全国トップの選手で今度、国体、世界選手権大会とビックイベントに出場する予定である。

インターハイが終わり、次のイベントまでに筋トレを行いパワーアップを目的に筋トレを行ったらしい。

その後の筋肉痛は当たり前のように思っていたが、どうしてもからだの切れが戻らない。重い。突き、蹴りのスピードがない。

これまでこのような症状はたびたびあり、いつの間にか消えていたので今回もいつの間にか改善させると思っていがあまりにも時間がかかり切れが戻らない。

「共縮」現象が起きている。この場合は心理的な要因でも否定できないがそれより筋トレを行ったことによる生理現象で「共縮」が起きていた。

筋トレでも特にフリーウエイトを使ったトレーニングは主動筋と拮抗筋を同時収縮させる。同時収縮によってエキセントリックな収縮とコンセントリックな収縮を起こさせて負荷をかけている。

この筋収縮は意図的な「共縮」現象を引き起こさせていると考えられる。そこで筋トレをした後に、ストレッチングだけで終わってしまうと問題が生じる。

このままの状態にしておくと「共縮」が起きたままでからだの切れがなくなってしまう。これを解消するトレーニングを行う。

筋トレを行った後は種目の特性を生かした動作をスピードをつけて行うことによって「共縮」は解消される。できれば左右対称、上下対象の動作を交えた関節動作をスピードをつけて行う。

どの競技にも共通して効果があるトレーニングはランニング系のトレーニングが効果がある。


拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ



No 1017 実践セミナー「格闘技編」16

2009-08-25 | スポーツ障害
脳の緊張(意識、無意識)と筋肉の緊張の関係は共縮現象や単純計算での脊柱起立筋の緊張など計測できるようになっている現在では否定できなくなっている。

「脳の緊張=筋肉の緊張」の方程式は証明されたといって過言ではない。この「脳の緊張=筋肉の緊張」をスポーツ動作や日常の作業動作に当てはめるとスポーツ傷害やギックリ腰などの本質的な原因が見えてくる。

脳の緊張によって筋肉の緊張が起きているときに関節の可動域も制限されている。このような状態においては姿勢反射などの反射機能も低下している。

反射機能が低下しているときに、対応できない動き(反射的に反応できない)に筋肉に過剰な(通常であれば過剰にならない)力学的な負荷がかかり、対抗できない筋肉の伸張反応がおき、筋肉の挫傷や捻挫を引き起こすと考えられる。

一般的なスポーツ傷害や外傷を考えるさいにはこのような神経レベルの問題は取り上げられない。関節可動域の制限や筋肉や靭帯が外力に対応できる範囲以上の外力が加わったことが原因とされる。

また、オーバーユース的な傷害もフォーム、関節可動域減少、筋力低下、練習の過剰などが原因とされるがやはり神経レベルのことは何一つ取り上げれれてい無い。

AM臨床かであれば一歩掘り下げて神経レベルの次元に的を絞ってスポーツ傷害を探っていくことが重要になる。伝統的なカイロプラクティックも同じである。AMを使っても手にこだわってもアプローチしているのは「神経」である。


拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ

No 1016  実践セミナー「格闘技編」15

2009-08-19 | スポーツ障害
Carrick神経学でいわれている「脳」の関与が筋肉に影響を与えていることは最近の研究で証明されている。

脊柱起立筋にセンサーをつけて空箱を左右に振り分ける際の筋力と簡単な足し算をして筋肉の緊張を計測する。

空箱だけより計算したときには70キロも緊張することが計測されてるいる。小学生レベルの計算問題をしただけで緊張がでる。想像を超える緊張である。

スポーツだけでなく、日常生活でも動作にともなった「脳」の活動で筋肉の緊張が増すことに驚きを感じる。このような緊張が感じられないのはやはりストレスとしての認識ができなくなっているからかもしれない。

寝ていても緊張が起きる。寝ていて緊張すると朝の起床時にコリが酷い。外顆炎なども影響している。寝ていて肘を曲げて緊張している状態である。寝違いも同じである。

肩こりの酷い肩はためしに夜に目覚めのときに寝ているときの緊張を、特に上肢の緊張を感じてみるといい。肘が曲がって緊張していることが多い。


自分が意識しなくても脳は常に自分の都合のいいように創作してしまう。思い込みなどはその典型的な脳の創作である。一度思い込むと脳は記憶し、言葉、行動などの反復で条件づけされ脳の緊張パターンができてしまう。

脳は可塑性によって悪くも、よくも情報を記録してしまうことはわかっている。その情報量は想像を絶する莫大な料であるが、意識に想起される量はほんの少しである。想起されない情報は潜在的な記憶として記録されている。


拳骨


ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ



No 1017  実践セミナー「格闘技編」14

2009-08-11 | スポーツ障害
上位交差症候群や下位交差症候群のような症状は、単なる不良姿勢や筋疲労から来る左右、前後、上下のバランスが悪くなるだけではない。これで片付けてしまっては機械論的思考からの脱却はできない。

有機論的に突っ込んで神経学的みることがでると面白い。筋肉は神経支配そのものである。神経機能を抜きにして筋肉は語れないはずである。

それが整形外科的な見方で筋肉は独立して働いていると錯覚している治療かが多い。Carrick神経学などは臨床に使える神経学である。

Carrick神経学では、筋肉の機能低下は脳の疲労と位置づけしている。実際カイロプラクティックの刺激で左右の大脳や小脳に刺激を与えると活性化して筋機能は正常化する。

このようなことから行っても筋骨格系の問題も中枢系からの影響を受けることは間違いない。

ある文献では上位交差症候群や下位交差症候群は単なる疲労から来る筋機能の異常であるといわれるが、ここにCarrick神経学を結びつけるとつじつまが合う。

カイロプラクティックは神経機能の異状による「神経エネルギーの過剰か過小か」である。

拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ





No 1016  実践セミナー「格闘技編」13

2009-08-07 | スポーツ障害
膝関節ついでに「関節水腫」についても同じようなことがいえる。やはり、整形外科に膝が痛く、特に腫脹と圧迫感があって受診をすると「関節水腫」が確認されることがある。

一般的には「膝に水が溜まった」などという。この場合、やはり圧迫感と痛みがあるため痛みの原因は「水が溜まった」ことが原因といわれることが多い。

さて、膝に水が溜まる患者さんに尋ねうるとほとんどの方がこれといって外傷性の原因が無いことが多い。外傷性で急に高度な腫脹や圧迫感は「関節内出血」が多い。

このようなときには十字靭帯の損傷を疑うことが必要だ。当然側副靭帯や半月板の損傷も考えられる。このような場合は応急処置のみで専門家に受診させるべきである。

病理的なものは省いて、原因も無く水がたまるのはどうしてか? こんなことが原因①であると考えると納得ができる。原因②

大腿四頭筋の緊張が強く、膝蓋骨を圧迫すれば当然考えられることである。滑液胞の過剰な刺激が分泌液の浸潤が多くなり吸収ととのバランスが取れなくなると関節内の浸出液の過剰になる。

水が溜まる患者さんの大腿四等筋の緊張は異常といえるような硬さがある。このような方は大腿四等筋だけでなく上位交差症候群や下位交差症候群のような症状がみられる。

このような症状も神経機能異常が原因である。神経機能異常が常につうぢている状態では筋肉の緊張状態が続き、例えば立位動作が長い作業などをしていると、時たま膝の屈伸運動をすると大腿四等筋のこわばりを感じるはずである。

拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ



No 1015 実践セミナー「格闘技編」12

2009-08-05 | スポーツ障害
変形性膝関節症の発症原因はいまだ明確な説は無い。幾つかの推測の域ではあるがいずれにせよ結果である。

もちろんリウマチなどの病理で変形がいおきることもある。これも結果である。このような結果、この場合は「変形性関節症」が起きた場合にも、その変形性関節症による機能障害が起きる。

この機能障害を改善する目的でAM治療を進めていけばなんら問題は無いし、難しくなく治療は進む。

このときの患者さんの希望と、治療者側の治療目的に溝ができると厄介である。初検時の説明でこのことははっきりさせておくことである。

はっきりさせるには治療か自身が機能障害をよく理解していないと患者さんに説明はできない。当然、治療方向は最初から迷路のなかで模索しなければならない。

膝の変形をともなった患者さんの多くは整形外科でレントゲン検査をしている。当然画像で自分の膝の骨の変形を確認している。なかには反対側の痛くない膝までレントゲンをとり、両側の変形性の膝を確認する。

本来はこのときに疑いが生じるはずなのだが患者さんはなんとなくわかっていても聞くことができない。つまらない遠慮があるのか。

「反対側も変形していますね」「今は痛くないかもしれませんが、これだけ変形しているとそのうち痛くなるでしょう。」こんなことをいわれる。

ここで不思議なのは、変形が原因であれば反対側の症状の無い側の膝も痛くなければおかしい。この矛盾をどうするのか?

痛みのメカニズムを生理学的にみれば変形では痛くならないという。


さて、このような膝の変形があってもなくても膝の痛みは「軟部組織」と思ったほうが早く解決する。「軟部組織」にターゲットを絞って治療を進めていくと思わずこんなものかと改善する。

軟部組織である靭帯、筋肉これらの機能異常によって過緊張をおこし筋肉の硬結がいたるところにできている。

主動筋、拮抗筋のアンバランスによってでてくるのだがここでAM臨床かであるなら更に一歩踏み込んで「軟部組織」の機能異常は何が原因かそこまで行かないと・・・

カイロプラクティックの原点「サブラクセーション」を思い起こしてみよう。伝統的なカイロプラクティックのサブラクセーションは隣接関節の動きに注目するはずである。

可動域があるとかないとか物議をかもし出す定義である。脊柱だから膝だからとか関係ない。どちらも動きが悪いだけである。要は動きの悪い関節はどうして悪いのか。

やはり関節周辺を構成している筋肉が緊張を起こしているからである。筋肉の緊張は神経機能異常である神経の働きが正常でないからである。

拳骨

ポチおね
↓ ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ



No 1014 実践セミナー「格闘技編」11

2009-07-31 | スポーツ障害
変形性関節症の骨の変形の原因はいまだ明確な説は無いようだ。

構造重視の機械論的にみれば、体重の増加、筋力がない、アライメントの異常などといわれている。

また、生化学的な説は、軟骨が磨り減った、コラーゲン、コンドロイチン、代謝異常などわけがわからない言葉がでてくる。(わからないのは勉強不足! 笑)

いずれにせよ全て結果である。機械的にみても筋力が弱いのはどうしてか? アライメントの異常がどうして起きるのか? 突き詰めていくと神経機能に行き着く。

例えば「筋力が弱い、筋力の低下」という問題は、解決方法として筋トレが一般的である。実際、膝関節痛の患者さんに筋トレを行わせると短期間で痛みの改善度は向上する。臨床的にも効果的である。

この現象が筋トレをして筋肉が肥大して筋力がついたからかというとそうでもない。筋トレを行うことによって筋肉からの刺激が神経系の賦活させる働きがあるからだ。

いわば神経が興奮し目を覚まし筋肉に正常は神経系の働きが回復したと考えられる。筋肥大など数ヶ月先のことである。皆さんも経験がるだろう。

腕立て伏せをしても最初は数回だったのが、2,3日後から回数が多くできるようになる。これは筋肥大ではない。ただし「超回復の原理」を無視してはだめである。

このことから機械的に変形の原因を推測することができる。関節をさせているのはいわずと知れた関節周辺の筋肉である。

この関節を支える筋肉が働くのは神経機能である。神経機能異常があれば筋肉は本来の機能を失うことは明白である。関節裂劇の減少、軟骨の変性、関節の変形が見える。

生化学的にみても代謝障害やホルモンのバランスが悪いといったものも、症状がある時に血液検査など行うと数字的に見えるというだけで、どうして代謝障害が起きるのか、ホルモンのバランスが崩れるのか、そこまでは見えてこない。

拳骨


ポチおね
↓ ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ




No 1012 実践セミナー「格闘技編」9

2009-07-27 | スポーツ障害
いろいろ理屈を並べてもどうしようもない。理屈で解決できないことが多い世の中。医療も同じである。

もちろん科学的な根拠に基づいた医療は大切である。しかし、臨床はそのときそのときで刻々と時間とともに心も身体も変化している。

その変化に敏感に反応し臨機応変に対応することが大切である。機械論的にみるとそのような変化は無いということだが、そこは生き物、感情の動物である。

痛みも経過とともに感情になる。ケガをした時は「あ~やってしまった。」『試合にでられない」など。

時間の経過によって「早く治りたい」「試合に間に合わない」など。全て感情のもとに神経機能異常が進んでいく。何度か紹介した「共縮」などは典型的な感情的ストレスから来る反射神経反応の異常である。

また、自律神経系の緊張で痛みが増幅し鈍い痛みが続く。AMの刺激は侵害受容器の不活性を賦活させる効果は大きい。

この刺激は横系の「反射反応」を引き出し、更に縦系によって中枢系(脳)への刺激は末梢系のフィードバックを促し神経系の働きを活性化させる。

捻挫の治療を行おうと患部ばかりに目を奪われてしまうと迷路に嵌り、AMの本来の目的を達成できなくなる。AMは何を改善しようとしているか今一度再確認してみると良い。

ということで捻挫の治療というよりAMでベイシック、アドバンスをしっかりと改善して神経関節機能障害が改善させることができれば、後は自然と腫れも引き、痛みも軽減する。すなわち早期回復に役立つ。患部の捻挫の治療は必要ない。

拳骨


ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ






No 1011 実践セミナー「格闘技編」8

2009-07-24 | スポーツ障害
捻挫も含めた急性外傷に対する治療は医師法あるいは柔道整復師法の法律上の規制があり他の代替医療では治療は不可能である。

カイロプラクティックの看板を掲げているオフィスにやってくる急性外傷の患者さん、まずは整形外科など専門医に受診しレントゲン検査をして骨折や脱臼の鑑別診断を受けている。

それでも何かしらの理由で早期回復を求めてカイロプラクティックのオフィスに来院することが多い。

患者さんの同意を得て捻挫の治療を行うわけだが、ここでも「捻挫の治療」を目的に治療を行うことは好ましくない。

捻挫の靭帯損傷を何とか早く回復させようと「捻挫」に目を向けると治療は成立しない。

ここでAM臨床家はカイロプラクティックの原点である「神経機能」に目を向けることが大切である。捻挫した関節に他動的に可動域検査やモーパルなどして悪化させたり、痛みを増幅させたりすることは避けたい。

モビリゼーションや四肢のテクニックでの力学的な矯正も痛みを増発させる要因である。今思えば、柔道整復師時代の小生の師匠などはこんなことをしていたように思う。(結果として良かったようだし、当時は患者さんも痛いなどと文句を言わせない空気があった。)

捻挫を含めた急性外傷によって、軟部組織の損傷はさておき、外傷にともなって起きる機能異常、特に「神経機能異常」を改善することがいい結果につばがる。

痛みの生理は急性期の鋭い痛みと後からじわ~っと来る鈍い痛みは神経生理学的にも違いがある。急性期の痛みと慢性的な痛みの脳の活動部位でも大きな違いがある。

AMの治療の刺激は受容器への刺激です。その刺激がどの神経経路を通ってどこに行き、どこから帰って来るか理解すれば難しい治療ではない。横系はもちろん縦系も刺激が伝わっている。


拳骨

ポチおね
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ


No 1009 実践セミナー「格闘技編」7

2009-07-21 | スポーツ障害
急性期の捻挫に対してのアプローチは主に整形外科や骨接ぎの先生が専門といわれている。

特に柔道整復師の特徴的な手技を駆使して行う「整復」は目を瞠るものがあり、無血で骨折、脱臼の整復はすばらしい。

さて、ここで急性捻挫も含めてカイロプラクティックはどこまで関与できるのか?法律上の問題ではない。もちろん法律上では治療行うことはできない。

法律上の問題を抜きにしてというと「法律を抜きにして治療などできない。馬鹿なことを言うな!」とお叱りを受けそうだがそこは何とか・・・


捻挫などの治療を行う上でアイシングや固定といった処置が行われるがこれについてカイロプラクティックの立場ではどのように考えるか他の業種の先生方の意見が書かれたブログを見つけたので紹介する。

AM臨床家の先生方も自己問答してみては同かな。勉強になるはずである。

拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ


No 1008 実践セミナー『格闘技編」6

2009-07-17 | スポーツ障害
接骨院の先生がやる「足関節捻挫」の矯正はカイロプラクティックで言うところの四肢のテクニックアジャストである。

どちらが後先かで真似たのだの、昔からあるだの業界のプライドみたいなものがるらしい。そんなものはどちらが後先でも良いだろう。要は早く治るか治らないかである。

この矯正を行うか行わないかで予後に大きな差がでる。整形外科の捻挫の治療はレントゲンを撮って骨折が無ければ捻挫ということになり、利くのだか利かないのだかわからないシップとシーネ固定である。

これがいけない。この固定が二次的に問題を生じさせて治りを遅くする。更に足関節周辺の受容器が不活性する。もう一つの問題は「鬱血」である。これも痛みや治りを遅くする要因である。固定もほどほどに。

急性の捻挫の矯正の目的は関節異常(骨のズレ)の矯正ではない。昔の骨接ぎの先生がやっていたのはこの骨の位置異常をもとに戻す?という目的らしい。構造重視のカイロプラクティックのサブラクセーションと同じである。

こうなってくると後先などどちらでも同じである。矯正の目的がともに「構造異常」の修正であるため矯正法がどのような神経学的なものか考えていないようだ。

いずれにせよ柔道整復師の矯正もカイロプラクティックの四肢の矯正も結果として神経機能異常の改善につながっていることは間違いない。

小生の骨接ぎの師匠が行っていた矯正は、かなりダイナミックで(冷や汗もの)患者さんもずいぶんとこらえていたようだ。

急性期の捻挫に対しての手での矯正はかなりの熟練が必要だ。更にモーパルを靭帯損傷の部位に行うのも考え物である。なかには急性期の矯正は禁忌とされている。

そこでやはりAMはこれらの問題を難ともせず簡単に検査矯正法ができる。もう一つ大切なのは、急性期の捻挫だからといって患部ばかりに目を向けているとなかなか改善しない。

痛みの感じ方は負傷時の急激な鋭い痛みと、その後やってくる鈍い鈍痛は神経生理学的に別物である。これを理解した上で治療を行うとウソのように楽になる。

拳骨

ポチおね
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ



No 1007 実践セミナー『格闘技編」5

2009-07-15 | スポーツ障害
捻挫のはなし。カイロプラクティックの世界に足を突っ込む前はガチガチの柔道整復師だった。

明治生まれの師匠に住み込みで修行した。骨折の整復法、脱臼の整復法、捻挫の整復法などなど。

捻挫にも整復法がある。柔道整復師の学校では整復法など教えていない。捻挫は程度こそあれ原則的に固定である。固定して安静、シップが基本である。

時代とともに、特にスポーツ現場からの救急処置法で「RICE」が主流になって来ている。当時、数少ないトレーナーを目指してアメリカにわたってNATAの資格を取った方がテーピングとともに日本のスポーツ界に持ち込んだ手法である。

これは横文字の処置法でスマートでかっこよかった。しかし、従来の柔道整復師の捻挫の処置法はまったく「RICE」と同じである。先人はやはり臨床を通してもっとも効果のある方法を築き上げていたのだ。

横文字に弱い? 憧れみたいなものがありス、スマートでカッコいい。テーピングなどはその代表みたいなものである。一時期ブームでもあった。

話はだいぶそれたが、この柔道整復師の捻挫の学校では教えていない。当時の柔道整復師は師匠につき寝食をともして「技を盗んだ」。

小生の師匠もそのようなことをしていた。当時は「何をしているのですか?」などと聞くことはもってのほかである。とにかく師匠の言うことは聞き耳を立てて一言もまわさず盗み聞きしていた。

もちろん「技」もそうである。当時、捻挫の整復はダイナミックな技を使っていた。患者さんはだいぶ痛がっていたが、翌日の来院ではウソのように腫れが引き、歩けないのが歩けるようになる。不思議としかいえない。

捻挫の矯正も必ずしも全部するかというとそうでもない。重症な捻挫に対してのみ行っていた。この診断料は長年の臨床経験から来るものなんだろうと思っていた。

同じような他の先生に師事している小生さんに聞いても多少違いはあるものの同じように整復(矯正という方もいた)をしていたらしい。技術的な内容は教えてくれない。

当時の柔道整復師界は徒弟制度みたいに師匠と寝食をともにして年季が明けると「のれんわけ」みたいに「●●整骨院」「●●堂整骨院」などと看板に接骨技術の流派みたいなものを掲げることを許されていた。その流派の伝統的な技術の一つでもあるのだろう。


当時、最初にみたときは驚きであったがそのうち「不思議」「何で?」といった疑問がわいた。学校の勉強では解決できない疑問であった。もちろん聞くこともできずに解決できず技術だけは盗んだ。今思えば何のことは無いのだが・・・


拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ



NO 1006 実践セミナー「格闘技編」4

2009-07-13 | スポーツ障害
急性外傷のアプローチは損傷部位に対してのアプローチというより外傷をしたことにより痛みや生化学的な反応で生理学的、筋骨格系の機能低下が起こる。

何度み言う様だが、決して損傷部位へのアプローチではない。外傷によって2次的に発生する機能障害を改善することが良い結果を出す。

損傷部位は放っておけばいい。患者さんの訴えるのは損傷した部位の痛みであるが、ほとんどは機能障害の改善で痛みも軽減できる。

損傷部位を追いかけていると本質的なものを見失い、結果がでない。構造的なものや器質的なものを改善しようとするとおかしくなる。

AMで治療を行う場合は、先ずはベイシックを間違いなくきっちりとることである。そこから先が見えてくる。たとえ足関節捻挫であっても。

参考までに加茂先生の捻挫の治療です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

足関節捻挫

以前はよくテーピングをしましたが、最近はしていません。

それよりも、足関節付近の圧痛点(ひ骨筋も)に徹底的に局所麻酔を注射します。

注射後はすぐに痛みは軽減し歩行可能になることが多い。

このような治療を1~数回行うことによってとても早く改善します。

ほとんどの捻挫は靭帯損傷というよりも筋肉の微小損傷によるMPSととらえたほうがいいのではないかと思っている。

固定を厳重にはしません。

靭帯断裂をきたしているようなものはほんのわずかだろうと思っている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

損傷部位に対してのアプローチというより筋肉の機能にアプローチしていい結果を出している。共通することがいえる。


拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ