田母神やその同調者は孫子に学び、知性を磨いたらどうか。

玉島夏祭り

田母神元空幕長　広島平和式典「被爆者も２世もいない」 と発言。知性のかけらもない単なる戦争屋です。こんな嘘八百の人物が最高幹部になれる自衛隊ってなんだろうと思いますし、それを認めてきた自公政権の責任も重大です。

　発言に説得力があるかどうかは、「客観的な裏付けがどれだけあるか」です。田母神の発言には何もありません。広島の平和式典に被爆者や２世が大勢参加していることは周知の事実であって、これを否定するのは白を黒と云うようなものです。

　幕僚長を罷免される契機となった懸賞論文も論証抜きの寄せ集め作文であることは朝日新聞でも報道されていました。

　田母神発言は「俺がそう思うからそうなんだ」であって、ここまでくると無知なナルシストにすぎません。

　彼の講演会は「俺が無知であることを知ってほしい」と吠えているようなもの。ナショナリストの病理研究にはなるかもしれませんが、それ以外は時間の無駄というものです。

　ところがこの夏、田母神の講演会を聞きに行こうと同僚議員に働きかけた議員がいたようで、中身の軽さに唖然としたものです。

　ただ妄想屋（それを演じているだけなのか）は田母神にとどまりません。「北朝鮮のミサイル攻撃に座して死ねと云うのか。国防上、先制攻撃は当たり前。これを認めないのは国民の生命を軽んずるものだ」と北朝鮮のミサイルに夜も眠れぬ風情を演じる政治屋も多いようです。

　古今東西の兵法書のうち最も著名なものの一つに中国の「孫子」がありますが、この書から学んでおれば、軽々しい相手基地攻撃論はでてきようもありません。


　ウィキペディアには「孫子」について以下のことが書かれています。

全般的特徴 [編集]

　非好戦的 - 戦争を簡単に起こすことや、長期戦による国力消耗を戒める。この点について 老子思想との類縁性を指摘する研究もある。「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」（謀攻篇）

　現実主義 - 緻密な観察眼に基づき、戦争の様々な様相を区別し、それに対応した記述を行う。「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」（謀攻篇）



　ミサイルを打ち合い殺し合いをして勝つよりも、戦争せずに解決に当たるのが上策であること、相手国の内情（権力者の志向、国民の暮らし、統治の実情、地勢的な条件、外交関係、軍事力・・・）を研究したうえで対策を練ることの大切さを説いています。

　北朝鮮（朝鮮民主主義人民共和国が正式名称。この国に民主主義や人民主権があるとは思っていませんが、固有名詞は固有名詞です・・・。以下北朝鮮と略す）と日本だけで世界をやっているわけではありません。日本としては直接対話とともに北朝鮮と結びつきの強い中国や隣国の韓国、ロシア、アメリカなど北朝鮮が気にせざるを得ない各国との関係を通じ、北朝鮮との対話を進めていく以外ありません。

　政治や外交は複雑な方程式を解くようなもの。考える力がないのかもしれませんが、「ただやられるまえにやっつけろ」の単純思考者には政治は任せられません。

【今日の動き】市民から民間企業が安威川河川敷を不法占有しているのではないかとの調査の依頼があり、市の関係課に問い合わせ。ところが適切な資料が見つからず大阪府に問い合わせすることになりました。西日本入管センターを考える会の会報など印刷。

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