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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

135冊目:「ユダヤ人大投資家の『お金と幸せ』とつかむ正しい方法」

2015-04-11 15:48:33 | 
総評:★★★☆☆ まあまあといった感じ。
面白い度:★★★☆☆ 普通。
読みやすい度:★★★☆☆ 普通。
ためになる度:★★★★☆ まあまあいい感じだった。
また読みたい度:★★☆☆☆ 2回目はないような気がする。


タイトルで手にとって買ってみた本。
ヤコブ・クラークという投資家が書いた本。

ユダヤ人大富豪の~シリーズを読んでたんで、そっち系の話かな?と思って読んでみたが、得にそこまで極意的な感じは書いてなくて、「なんとかの法則」や実験結果とか、そういった行動心理学的な内容が書いてあった。
ためになったかというとそこまでではなく、ちょいちょい面白い話がありましたよ~という程度。


一応興味深かった内容について以下に抜粋する。

・成功した実業家にとって最も難し決断とは、金を稼ぐための膨大なスキルを捨てて、よりバランスのとれた暮らしへ移行することだ。すなわち、謙虚な暮らし、ビジネスとは無縁な目的のために身を費やす暮らしである。

・幸福の第一の、そして最も影響力の強い要素は変えることができない-私たちの遺伝子だ。人の遺伝子には幸福の設定ポイントが組み込まれている。(中略)
 リッケンは、遺伝子の構成がその人の幸福の五〇%を決定していると判断した。

・多くの研究で示されているように、既婚で、健康で、経済的に安定していて、とりわけ信仰を基盤とするコミュニティに加わっている人びとは、より高い幸福度にある。人の幸福に最も大きな影響をあたえる要素は、その人が家庭と社会で置かれている状況だ。給料の減少は、そのせいで日々の暮らしにさえ事欠くという状況にならない限り、人の幸福にあたえる影響はごくわずかでしかない。(中略)
 実は、環境によって決定されるのは、幸福全体のわずか一〇%でしかないのだ。

・ではお金を扱う正しい方法とは何か?ギルバート教授は三つの原則をあげている。

 1 日々の暮らしの質を高めてくれるものに、少額ずつお金を使いなさい。なんであれ多額の出費は避けること。それによって得られる満足感がどんなに大きくても、享楽的適応のせいでけっして長続きはしない。
 2 物的財産よりも経験に投資紙なさい。衣服よりも公演のチケットを買い、高級腕時計よりも休暇に金を使いなさい。経験は、物的財産とは対照的に、享楽的適応にあまり影響を受けない。もうひとつの利点は、それを思い出すときに粉飾が可能だということだ。私たちのアイデンティティは、かなりの部分が経験によって造りあげられている。
 3 より多くのものを買うためではなく、自分が働く時間を減らすためにお金を使いなさい。社交のための時間をつくりなさい。強固な友人のネットワークと幸福の相関性は極めて高い。

・より多くの物品や資産を所有しても、長い目で見れば、それで人びとがより幸せになることはない。

・では幸福になるための10の指針をご紹介しよう。
 1 経済的な成功が幸福をもたらすわけではないことに気づきなさい。人は状況の変化に適応する。これは、物理的な障害だけでなく、富についても当てはまる。経済的に苦しいと気分は落ち込むが、富が幸福を保証するわけではない。
 2 定期的に運動をしなさい。運動は軽い鬱病を治すのを助け、身体と心を活気づけてくれる。運動をしている間、私達の身体はエンドルフィンを放出する。モルヒネと同様の作用がある、天然の鎮痛剤。多くのアスリートが、二十分以上運動を続けると気分が良くなると報告しているのはこれが原因だ。
 3 たくさんのセックスをしなさい、なるべくなら愛する人と。これについての説明は不要だろう。二〇〇〇年にテキサス州で九百人の女性を対象におこなわれた調査では、少なくとも五人の高名な研究者が、セックスが幸福をつかむための重要な要素であると指摘した。
 4 人間関係に投資しなさい。喜びも悲しみも分かちあえる友人は、あなたの幸福にめったにないほど強い影響をおよぼす。セックスと友情は-そして結婚もある程度までは-享楽的適応の影響を受けることがない。金で買えるものよりも、たとえば人間関係のように金で買えないもののほうが、私達にとっては順応が難しいものなのだ。
 5 必要に応じて身体を休ませなさい。幸せな人びとは活動的だが、適度の休息をとることにも気を配っている。睡眠不足は疲労や、注意力の欠如や、憂鬱につながる。
 6 自分の時間をきちんと管理しなさい。幸せな人びとは自分の時間をおもいどおりにコントロールしている。一日ごとに目標を達成できたかどうか評価するといい。目標が達成できると、自分に自信がつく。同時に、人は一日で達成できる仕事量を過大に見積もり、一年で達成できる仕事量を過小に見積もりがちだということを忘れてはならない。
 7 自分の才能を活かせる仕事を探しなさい。最も幸せなのは、精神的に高揚した、いわゆる”フロー”の状態に入れる人びとだ。そういうタイプの人びとは、全く手に負えないほどではないが挑戦しがいのある活動に引きつけられる。たとえば豪華客船のクルーズのような”贅沢な”体験では、庭いじりをしたり友人たちと過ごしたりしているときよりも”フロー”の状態にはなりにくい。
 8 テレビを消しなさい。さまざまな調査が示しているように、平均寿命がのびるにつれて、ほとんどの人びとが、オフィスで過ごす時間よりもテレビの前で過ごす時間のほうが長くなっている。テレビのどこが問題かというと、視聴者はたとえチャンネルを選んでいても、なにを見るかを選んではいない(コントロールの欠如)ということだ。テレビに登場する人物は私達よりも裕福でハンサム(避けようのない比較は欲求不満をもたらす)だし、テレビを見るという体験はふつうは家族や友人と分かちあうものではないが、そういう人間関係のほうが幸福への貢献度はずっと高いのだ。
 9 感謝の心を持ちなさい。立ち止まってさまざまな恵み-健康、教育、友人、家族、自由、世界を感じる能力、住む場所-に感謝する人びとは、より高い次元の幸せを感じることができる。
 10 他者に救いの手を差しのべなさい。幸福になると他の人びとに手を貸したいという思いが強くなるのは事実であり、利他主義がより大きな幸福をもたらすのも事実だ。心から共感できる社会的な目的を見つければ、人生はいっそう有意義なものとなる。

 幸福そのものを目的として追い求めてはいけない。ひとつひとつの瞬間を楽しみたまえ。どうすれば幸福になれるのか、ほんとうのところはわかっていないのだから、幸福の追求とそれ自体は確実に失敗する。しかも、幸福を手に入れようとする人びとは、すべての行為を目的を達成するための手段とみなし、その行為自体を正しく評価しようとしない。

・個人に対するグループの主な利点は、より多くの知識とスキルを活用できるということだ。しかし、その知識とスキルをメンバーの間にひろめる能力についていえば、グループには明らかに問題がある。共有されていない情報よりも、共有されている情報(グループのメンバー全員が知っている情報)について話し合う傾向にあるのだ。研究者達はこの現象を”隠れたプロフィール”と名付けた。

・次にあげるリストは、近年おこなわれたより重要な調査研究で収集された、グループのメンバーの間で情報をうまく共有するための10のルールだ。

 1 長く話し合えばそれだけ多くの情報が共有される。
 2 参加者が専門的意見を他のメンバーにまかせるようにすれば、専門家とみなされたメンバーはより多くの情報を提供するようになる。
 3 参加者が批判的な姿勢をとるよう求められていると、より多くの情報が参加者の間で共有される。
 4 伏せられている否定的な情報のほうが、肯定的な情報よりも、メンバーの間で広めやすい。
 5 ディスカッションの前から意見の相違があると、より多くの情報の共有につながる。
 6 組織内で対等な立場にあるもの同士のディスカッションのほうが、上役と部下とのそれよりも効率が高い。階級の存在が情報の共有を妨げるからだ。
 7 グループの各メンバーが情報の文書化を要求されると、より多くの情報がメンバー間で共有される。
 8 選択肢にランク付けをすると、情報の共有が促進される。
 9 グループの各メンバーが、ただ決定をくだすのではなく情報を共有することを期待されていると知っていれば、より多くの情報が実際に共有される。
 10 写真は言葉よりも多くのことを思い出させてくれる。


と、こんな感じでしょうか。
いろいろ書いてみたら、なかなかためになる内容も多かったなあと今更気づきました(笑)。仕事にもいろいろ使えればいいかなと思いました。
そんなんで、今回は以上⭐︎
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