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中小企業診断士への道のり⑪:再現答案比較!事例Ⅰ

2024-04-10 23:41:07 | 中小企業診断士
一旦攻略のコツは書き終えたので、次に自分の再現答案のご紹介と、勉強の師匠でもある先輩Oさんの再現答案をもらっているので、その点数比較と考察を全4回に渡って行っていこうと思う。
(ちなみにOさんからの再現答案の掲載許可はいただいている。)

自分とOさんはなんと総得点が一緒の248点であった。
各事例の点数は以下の通り。

Oさん 事例Ⅰ:51点 事例Ⅱ:65点 事例Ⅲ:66点 事例Ⅳ:66点 合計:248点
自分  事例Ⅰ:69点 事例Ⅱ:53点 事例Ⅲ:60点 事例Ⅳ:66点 合計:248点
これぞ正に数奇な運命(笑)、この2つの再現答案を比較することで入れたキーワードや書き方で点数が入るのか、考察していきたいと思う。


ではまずは事例Ⅰから。
ちなみに問題冊子はこちらのリンクからダウンロードいただければと思います。


■第1問(配点 20 点)
統合前のA社における①強みと②弱みについて、それぞれ30字以内で述べよ。
Oさん
強み:①互いに助け合い自律的問題解決する風土②従業員定着と地域密着
弱み:①原材料の仕入が不安定②メニュー開発力不足③新規顧客獲得不足
自分
強み:①売上高が堅調②相互扶助と自主解決の風土による組織の一体感。
弱み:①原材料の高騰と仕入が不安定②新たな顧客層の取込が必要な点。

⇒両者似ている解答になった。基本的にここに書いた強み、弱みが以降の解答で使われることになる。


■第2問(配点 20 点)
A社の現経営者は、先代経営者と比べてどのような戦略上の差別化を行ってきたか、かつその狙いは何か。100字以内で述べよ。
Oさん
地元の家族層へ標的を絞り、商品とサービスの質を高めメニュー開発し競合と差別化し、高価格で蕎麦に資源を集中する差別化集中戦略。狙いは、近隣の競合との競争を回避し顧客需要低下を防ぎ経営を継続する為。
自分
差別化は①客層の地元のファミリー層への絞込②原材料の厳選による高価格化③オリジナルメニューの開発である。狙いは複数で来店する顧客を増加し商品とサービスの質向上による固定客化での安定した売上向上である。

⇒自分は売上高が堅調という強みをここで使った。安定した売上向上が実現されているよというニュアンスで解答の一貫性を作っている。


■第3問(配点 20 点)
A社経営者は、経営統合に先立って、X社のどのような点に留意するべきか。100字以内で助言せよ。
Oさん
留意点は、①A社と異なるドメインや経営資源に対し、統合後のシナジーや効果を見極め②X社の非正規社員が多く社長中心で自律的でなく横の連携が少ない社風に対し、統合後のイメージを共有し従業員の不安解消
自分
留意点は①客単価を抑えて回転率を高めており接客サービスの品質がA社と異なる点②従業員の意思疎通がないことによるモラールが低い点③仕入先が不安定によるA社の弱みをシナジーにて解決できる可能性がある点。

⇒Oさんの「A社と異なるドメインや経営資源」という書き方はうまいなと思った。自分は③の仕入れ先不安定をシナジーにて弱みを解決できると書いたが、これはなかなか良かったんじゃないかと思う。


■第4問(配点 40 点)
A社とX社の経営統合過程のマネジメントについて、以下の設問に答えよ。
 (設問1)
 どのように組織の統合を進めていくべきか。80字以内で助言せよ。
Oさん
①X社経営資源を査定し情報の非対称性を防ぎ②統合後の方向性や目的意識を明確にし共有し③組織形態をA社をベースへ融合し④サービス等の暗黙知を承継し円滑に風土を統合。
自分
①A社から接客リーダをX社に送り込み全体統括の役割にて権限委譲し社員のモラール向上を促す②接客厨房管理の部署を統合しA社の社風を浸透させ組織活性化を図るべき。

⇒A社の接客リーダをX社に送り込みはなかなかいい解答だったんじゃないかと自画自賛(笑)。頻出キーワードの「権限委譲」もここで使った。

 (設問2)
 今後、どのような事業を展開していくべきか。競争戦略や成長戦略の観点から100字以内で助言せよ。
Oさん
事業は、①X社の仕入業社や店舗立地の強みとB社のサービス品質を組合せ食べ歩き目的客需要獲得する差別化集中戦略と、②自律的に助け合う土壌や権限委譲によりモラールを高め従業員定着化を図る内部成長を行う。
自分 
①競争戦略として差別化戦略を行いA社の成功例を活かし商品のサービスと質を高め高価格路線を採用する②成長戦略としてX社の立地を活かし食べ歩き目的の外国人・若者向けに差別化商品を提供し新市場開拓を行うべき。

⇒Oさんは「権限委譲」をここで使っている。自分は競争戦略と成長戦略を骨子として別々に書くことで解答もまとめやすくなった。A社の成功例も盛り込み、また問1で書いた「新たな顧客層の取込が必要な点」の弱みをここで回収している。


(総評)
自分はかなり会心の出来だったと思う。強み、弱みをしっかり後ろの設問で回収し、解答の一貫性ができたと思う。また作問者の「ここを使え」というヒントもしっかり使うことができたかなと考えている。
使うキーワードは両者似ていたかと思うが、自分はより作問者の意図に沿えたんじゃないかという所で点数がとれたんじゃないかと思う。

そんなんで第1回目の事例Ⅰは以上☆
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