最初、あるアニメのお話をしようと思ったんです。
そしたら、急に、私の子供の頃の遊びに関心が移ってしまったんです。(笑)
だって、そのアニメは近所の子供達と一緒に遊んだあとで、そのうちの一人の男の子の家で、みんなと観た強烈な思い出があったからなのです。
で、その遊びが今の子供達の遊びと全然、違うという事に気づいて書いてみたくなっちゃたのです♪
今の子供達はおそらくゲーム機で遊ぶ子が多いと思うのですが、私の子供の頃の遊びと言えば、野山や川で、みんなと一緒になって遊ぶ事だったのです♪
六年生から一年生まで、男女を問わず。
主に遊んだのは、土曜日や日曜日でした。
その頃の子供達は、肥後の守というノコギリのついたナイフを、いつもポケットに入れていたように記憶しています。
それはなぜかと言うと、遊び道具は全部、自分で作るものと決まっていたからなんです。
理由は、はっきり言って、お小遣が少なかったという事ですね♪
そのナイフで、私たちはいろんなものを作っていました。
例えば、水鉄砲や竹トンボを作ったり、笹を切って、釣竿まで作っていました!
釣竿の場合、それに針がねで作ったツリバリをミシン糸に結んで、近くの川でお魚を釣っていたんです。
エサは、土を掘ってミミズを探したり、お味噌と粉を練ったもので釣っていました。
ミシン糸に針がねのツリバリなんかで釣れるの?と思うでしょう?
ところが、釣れちゃうんですよ~♪
ずっと、釣竿を持ってると、魚がつんつんエサに食いつく感触があって、タイミングよく「えい!」って引っ張ると、釣れてるんです♪
そういう訳で、肥後の守は私たち子供の必需品だったのです。
また、ナイフで上手に遊び道具を作れる子供はみんなの尊敬の的でしたね!
だから、高価なオモチャを持っているお金持ちの子供よりも、いろんなものを手作り出来る子供の方が、私は、偉い!と思っていました。
それを、いつもポケットに入れて、山では、木に絡まったツタにぶら下がって、「あ~あ~」って叫びながらターザンごっこをしたり、洞窟を見つけては探検をしたり、網を張って、小鳥を捕まえたりしていました。
川に行って釣竿がなくても、へっちゃらなんです。
そんな子供は川にじゃぶじゃぶ入って、泳いでる魚に狙いをつけ、手で取っていたのですから!
竹に紐を結んでイカダを作って、棒で川底をつついて、川をくだった子供もいました。
夏になると、橋から川に飛び降りて、どんなもんだい!とばかりに、男の子達は勇気を競ったりもしていました。
また、年齢の離れた子供が一緒に遊ぶ事で、年上の子供は年下の子供に遊び方を教えたり、怪我をした時は、ちゃんと介抱したりしていましたし、年下の子供は年上の子供を尊敬していました。
今は、親がお金を出して、ゲームソフトやオモチャを買って、一人で遊んで、それが当たり前と思ってる子供の方が多いでしょう。
手作りのオモチャの出来は、市販の高価なそれらには遠く及ばないかも知れません。
だけど、当時の子供達は創意工夫をする能力は今の子供より格段にあったと思いますし、年齢の違う子供達と遊ぶ事で人間関係の大切さを学んだように思います。
私の子供の頃の、みんなでワイワイ言いながら一緒に遊んだ遠い思い出、今も私の大切な宝物なのです…