農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

くん炭焼き方のコツ

2009-03-05 20:41:57 | 農作業
春作業を目前にして、水稲育苗床土用に籾殻くん炭を焼いています。

昔使った飯米保管用のブリキ缶を使ったやり方です。
何年か前の現代農業誌に紹介された記事を参考にしています。
2年目なので、結構上手に焼くことが出来るようになりました。

このやり方の最大の利点は、消火が実に簡単だということ。
水を少量しか使わず、空気を遮断して消火する方法なので、質の良いくん炭が出来上がります。
ただきれいに仕上げるには少々コツが必要です。
今日はそのコツを紹介しましょう。


火をつけてから最初の2時間ぐらいは、かなりの量の煙が出るので、風向きを考えて焼きましょう。

ブリキの飯米缶は大きいほう(五俵缶)が、たくさんのくん炭を焼けますが、
最初缶の底に火をつけるとき、深くてたいへんです。
梯子をかけて人が缶の中に入って行わなければなりません。

したがって小さい(三俵用?)缶のほうが、缶の外から手を伸ばして簡単に火をつけることが出来るのでオススメです。

コツその1 最初の火力が肝心。
       これは当たり前ですね。

次は仕上げ。消火の手順です。


数時間焼いて、表面が黒くなってきたら、箒で生籾殻を散らしてまんべんなく焼きます。


コツその2 表面があらかた黒く焼けたら、スコップで表面を攪拌します。
       中から生籾殻が出てきたりして、焼きムラがなくなります。

       攪拌したら2~3分待ちます。
       生が多いと煙が多く出ます。


いよいよ消火です。

コツその3 えいやっ!と煙突を引き抜き、その穴を塞ぎます。
       写真は飯米缶の蓋。
       下からの熱気の上昇を防ぎます。


表面にジョウロで散水します。
小さいジョウロの半分か3分の1くらいの水で大丈夫。
最初蒸気が出ますが、水で冷やされると出なくなります。


間髪を入れず、古ビニールで蓋をします。
これで酸素を遮断して、消火するわけです。
古ビニールを二重にして使っています。
少々穴があっても心配いりません。
缶の周り、ビニールの裾は自転車のチューブで押さえます。

コツその4 散水後すぐ蓋をする。
       ここで間が空くと、再び蒸気が上がってきて蓋をしにくくなります。
       蓋をしてから熱気でビニールが多少膨らみますが、数分でしぼむはずです。


翌朝、出来上がりました。


てとてもさらさらして、いいくん炭が焼けましたよ。

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