「トノバン 音楽家加藤和彦とその時代」
2週間前に山形のフォ―ラムで観て、
まちキネに掛かったのでまた観に行ってきました。
加藤和彦の音楽人生を彼を良く知るミュージシャンや
業界人が入れ代わり立ち代わり登場しては語り尽くします。
盟友、北山修がまだ生きているのが救いだなあ。
トノバンとは加藤和彦のニックネーム。
若い頃ドノヴァンをよく歌っていたとか、
声が似ているからというのが理由らしい。
スタートは何といってもフォーク・クルセダーズ。
「帰ってきたヨッパライ」の衝撃は鮮明に覚えています。
「なーお前、天国ちゅうところはそない甘いもんやおまへんのや・・・」
小学生だったボクらは、神様の関西弁を面白がって真似ていました。
当時、加藤和彦は龍谷大学経済学部の学生。
仏師だった祖父の影響で実家に近い龍大に進学したらしいのですが、
高校までは意外にも東京暮らしなのでした。
雑誌「メンズクラブ」にバンド募集の投稿をして
フォークルに繋がっていきます。
中学の時よく聴いていたのがサディスティック・ミカ・バンド。
「黒船」はとにかく斬新で新鮮な驚きがありました。
ポスターの写真は当時のロンドンツアーのものなんですね。
その後、安井かずみとの出会いを含めて音楽とライフスタイルの幅を
どんどん広げていく生き方にはとても興味深いものがあります。
あらためて音楽家としての加藤和彦の魅力を教えて頂きました。
ラストで盛り上がっていく名曲
「あの素晴らしい愛をもう一度」2024バージョンは圧巻です。
その歌を聴きにまた劇場に足を運んでもいい。