農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

エアリアマップ 75年版鳥海山

2010-11-05 21:05:26 | 
一昨日の続きです。

1、稲倉岳

御浜から稲倉岳に至る道の痕跡は、
ところどころ御浜から見えます。
一見どこでも歩けるような草原に見えますが、
すっかり灌木に埋まってしまっています。

残雪期なら歩くのは容易でしょうが、
蟻ノ戸渡の具合が心配です。
雪のある時期なら、むしろ稲倉の北面が傾斜が緩やかで登り易いと思われます。
ただ斜面が広すぎるので、下山時に迷わないように、
大量のリード(目印)が必要です。

私は奈曽の渓谷を遡って蟻ノ戸渡を直登し、
稲倉に登頂したことがあります。
山頂に正明が立てた道標があるはずだったのですが、
風に吹き飛ばされたのかありませんでした。
11月、真っ白になった新山が迫力ありました。

2、清吉新道

新道と名づけられた道でも、歩く人がいないと道はなくなってしまいます。
いまや幻の登山道です。

現在の地図にも南物見までは点線ルートがあるので、
どのくらい荒廃しているのか、実際に確かめてみたいものです。
なんとかビヤ沢の雪渓まで抜けることができたら、
外輪まで草地を歩いて達することができると思うのですが・・・

湯ノ台口の河原宿上部、心字雪雪渓から東に
清吉新道との連絡路、横道が等高線に沿って伸びていたようです。
以前、今野先生が横道を途中まで行きかけて、
熊の気配を感じて引き返したことがあったそうです。
現在は熊笹に覆われている模様です。

3、中島台口

七五三掛から鳥越川のカラ沢を見下ろすと、
稲倉の東斜面あたりまでは容易に下れそうな印象があります。
その下部の状況がどうなっているか。
獅子ヶ鼻からカラ川、大水場まで登れるとしたら、
ロープで確保しながら進めば道は繋がるのでは・・・


池田昭二さんが編纂した鳥海山の地図には、
鳥海山のみならず出羽丘陵に今は歩かれていない道が
たくさん実線で現されています。
かつては存在した道の貴重な資料です。

付属の冊子に書かれた文章も読み応えがあります。
豊富な山行経験から得た、池昭さんならではの洞察があふれています。

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