昔の農家の冬仕事、それは俵編みでした。
次作に収穫する玄米を入れる米俵ですね。
材料は秋に収穫した稲藁。
今だったら農産物を入れる容器資材はみな既製品を購入するのですが、
昔は容器まで手作りしたのでした。(今はお金を出して楽してる)
写真は村の共同の作業場です。
個人宅でもそれぞれ俵を編むのですが、
共同だと話も弾んで作業がはかどったそうです。
一日に編む枚数は手慣れた人で10枚から11枚。
つまり60kg入れ(4斗入れか)の俵が1反歩分です。
これを耕作面積にもよりますが、必要枚数編むわけだから(我が家で400枚くらい)
春までかかったそうです。
藁は俵を編むだけではなく、縄を綯ったり、牛や馬の餌や敷き藁にも使います。
もちろん堆肥にして田んぼに還元したりと、とても大切な資源でしたね。