農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

鉄人衣笠逝く

2018-04-24 21:47:36 | スポーツ

衣笠祥雄さんが逝ってしまった。

昭和50年の広島カープ初優勝、
その年のオールスターゲーム、山本浩二との
アベックホームランを知る世代としては寂しいかぎりです。

連続試合出場記録元世界記録を打ち立てたことから、
「鉄人」の冠が似合う衣笠さんですが、
通算の安打数や本塁打数はそれぞれ歴代5位、7位という屈指の強打者です。
なんといっても力強いフルスイングが魅力でした。

夜のNHKニュースではトップニュースとして、
鉄人の死去を伝えていました。

その映像の中には、あの「江夏の21球」の場面も。

懐かしくて山際淳司さんのノンフィクションを引っ張り出しました。

1979年の日本シリーズ。
広島と近鉄はともに3勝を上げて王手を掛け合った第7戦。
4-3で広島リードで迎えた最終回、
江夏は無死満塁の大ピンチを迎えてしまいます。

ベンチの古葉監督は急遽ブルペンに池谷と北別府を送ります。

(ブルペンが動いた)

自他共に認めるリリーフの切り札江夏の自尊心が傷つきました。

そこで一塁から衣笠がマウンドの江夏のところに近づいてこう言います。

「オレもお前と同じ気持ちだ。
 お前が辞めるならオレも一緒に辞めてやる。
 ベンチやブルペンのことなんて気にするな」

この衣笠のひとことで江夏の気持ちは救われました。
集中力がよみがえった江夏は、このあと石渡のスクイズを外して
伝説のゲームセットへとチームを導くのです。

心優しき鉄人、衣笠さんの人柄を表すエピソードの一つですね。

そして出身地が京都で母校が平安高校(現龍谷大平安)というのも
親近感を覚えます。平安高校は大宮学舎のすぐ隣でしたから。

それから現役引退後は解説者として活躍されましたが、
味わいのある語り口がなんとも言えず好きだったなあ。

ご冥福をお祈りいたします。


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