透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

『日の名残り』を読む

2018-06-30 21:21:33 | 

曇りのち晴れ。最低気温18.6℃、最高気温27.3℃。

いよいよ六月も今日でおしまいです。

カズオ・イシグロ著の『日の名残り』を朝から晩までかかって、読み終えたところです。

イギリスの古き良き時代を謹厳な老執事が回想する形で綴られていました。

女中頭との淡い恋模様やイギリスの田園風景などが時代背景と共に織り込まれ、いぶし銀のように深い味わいが感じられる作品でした。

余韻に浸っていた時、空が淡い桃色に染まっているのを見つけ、近くの公園まで歩いてきました。

まるで日の名残りのような六月最後の夕暮れの空。

眼にも心にもしっかり映し取ろうと思いました。


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