はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

モン☆クリスト…

2013-05-11 23:56:55 | Weblog
観てきましたよ、
宙組公演。

まず、幕開きから、強烈なデジャヴュに襲われ、
笑いを堪え切れず、肩を震わせる私。

更に次なる場面も、
ああっ、これ、観たことがあるっ!

昨年の冬。
やっぱり、後ろ手にお縄をくらった状態で、
銀橋を渡らされたヒロインが居ましたよね?

更に、そのくんだりが終わると、
パーティーの場面になったではありませんか?
あの時は、婚約披露パーティーでしたが……

ああ、流れが一緒だわ…(苦笑)


そんなところは、
まぁ、いいんですよ。
共通項に、くすっとなるってだけですから。

原作ファンとしての、印象を述べさせていただくと、
絶妙に、繊細に組み上げられた、芸術的に緻密な作品を、
ハンマーで、叩き壊して、
その破片の大きいところを拾い上げて、
適当にくっつけ合わせて、組み替え、
味付けし直したような出来上がり。

原作には、下地に、史実がある…
なんて説明が入るんだけど、
それで、その原作を、ここまでアレンジしちゃってると、
史実云々なんか、遠すぎることじゃないだろうか。

これは、
ほぼ、原作を元に作った、二次創作の世界であり、
いっそのこと、役名自体を、原作の登場人物からとらないほうがすっきりする、
と思う人物が、何人もいる。

この話は、この話で、いいのかもしれませんよ?
この流れに感動される方も、沢山おられるでしょうし。

だけど、
これは、原作のよく出来たところは、
全くといっていいほど、踏襲していない、ということは、
主張しておきたいのです。
原作を知っていたら、満足出来ない。

原作は、
人の心理というものを、
非常によくつかまえて、組み上げてると思うんですよ。
そういう面が、活かされていないことに、非常にがっかりさせられる……。

例えば。
ダンテスが、誰かに復讐の計画を漏らすだろうか?
ということ。

そんな人物が、
周到に、回りくどいとも思えるような複雑な計画を、
練り上げ、実行することが出来るだろうか。
非常に、メンタルが強い冷静な人物でないと、やり遂げられないでしょう。

第二に、
あんなにも、ダンテスを理解し、助けようとしてくれる人物が居たら…
ダンテスは、頑なに復讐を追い求める必要はないか、
或いは、
その人物を遠ざけるに違いない。

ベルツッチオ、うるさい。
これは、役者さんの問題ではない。
むしろ、づっくんが、あそこまで力強く、語れるからには、
あんなにしつこく、畳み掛けるように説得しようとする必要はないんだと思うのです。

何だか、悪役諸君の描かれ方が少ないと思ったら、
ベルツ氏の台詞がくどすぎるんですよね。

同じ、ベルツ氏を沢山活躍させるにしても、
もっと違う表現、違うやり方がありそうなものなんだけどなぁ。


つづく。

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