観てきましたよ、
宙組公演。
まず、幕開きから、強烈なデジャヴュに襲われ、
笑いを堪え切れず、肩を震わせる私。
更に次なる場面も、
ああっ、これ、観たことがあるっ!
昨年の冬。
やっぱり、後ろ手にお縄をくらった状態で、
銀橋を渡らされたヒロインが居ましたよね?
更に、そのくんだりが終わると、
パーティーの場面になったではありませんか?
あの時は、婚約披露パーティーでしたが……
ああ、流れが一緒だわ…(苦笑)
そんなところは、
まぁ、いいんですよ。
共通項に、くすっとなるってだけですから。
原作ファンとしての、印象を述べさせていただくと、
絶妙に、繊細に組み上げられた、芸術的に緻密な作品を、
ハンマーで、叩き壊して、
その破片の大きいところを拾い上げて、
適当にくっつけ合わせて、組み替え、
味付けし直したような出来上がり。
原作には、下地に、史実がある…
なんて説明が入るんだけど、
それで、その原作を、ここまでアレンジしちゃってると、
史実云々なんか、遠すぎることじゃないだろうか。
これは、
ほぼ、原作を元に作った、二次創作の世界であり、
いっそのこと、役名自体を、原作の登場人物からとらないほうがすっきりする、
と思う人物が、何人もいる。
この話は、この話で、いいのかもしれませんよ?
この流れに感動される方も、沢山おられるでしょうし。
だけど、
これは、原作のよく出来たところは、
全くといっていいほど、踏襲していない、ということは、
主張しておきたいのです。
原作を知っていたら、満足出来ない。
原作は、
人の心理というものを、
非常によくつかまえて、組み上げてると思うんですよ。
そういう面が、活かされていないことに、非常にがっかりさせられる……。
例えば。
ダンテスが、誰かに復讐の計画を漏らすだろうか?
ということ。
そんな人物が、
周到に、回りくどいとも思えるような複雑な計画を、
練り上げ、実行することが出来るだろうか。
非常に、メンタルが強い冷静な人物でないと、やり遂げられないでしょう。
第二に、
あんなにも、ダンテスを理解し、助けようとしてくれる人物が居たら…
ダンテスは、頑なに復讐を追い求める必要はないか、
或いは、
その人物を遠ざけるに違いない。
ベルツッチオ、うるさい。
これは、役者さんの問題ではない。
むしろ、づっくんが、あそこまで力強く、語れるからには、
あんなにしつこく、畳み掛けるように説得しようとする必要はないんだと思うのです。
何だか、悪役諸君の描かれ方が少ないと思ったら、
ベルツ氏の台詞がくどすぎるんですよね。
同じ、ベルツ氏を沢山活躍させるにしても、
もっと違う表現、違うやり方がありそうなものなんだけどなぁ。
つづく。
宙組公演。
まず、幕開きから、強烈なデジャヴュに襲われ、
笑いを堪え切れず、肩を震わせる私。
更に次なる場面も、
ああっ、これ、観たことがあるっ!
昨年の冬。
やっぱり、後ろ手にお縄をくらった状態で、
銀橋を渡らされたヒロインが居ましたよね?
更に、そのくんだりが終わると、
パーティーの場面になったではありませんか?
あの時は、婚約披露パーティーでしたが……
ああ、流れが一緒だわ…(苦笑)
そんなところは、
まぁ、いいんですよ。
共通項に、くすっとなるってだけですから。
原作ファンとしての、印象を述べさせていただくと、
絶妙に、繊細に組み上げられた、芸術的に緻密な作品を、
ハンマーで、叩き壊して、
その破片の大きいところを拾い上げて、
適当にくっつけ合わせて、組み替え、
味付けし直したような出来上がり。
原作には、下地に、史実がある…
なんて説明が入るんだけど、
それで、その原作を、ここまでアレンジしちゃってると、
史実云々なんか、遠すぎることじゃないだろうか。
これは、
ほぼ、原作を元に作った、二次創作の世界であり、
いっそのこと、役名自体を、原作の登場人物からとらないほうがすっきりする、
と思う人物が、何人もいる。
この話は、この話で、いいのかもしれませんよ?
この流れに感動される方も、沢山おられるでしょうし。
だけど、
これは、原作のよく出来たところは、
全くといっていいほど、踏襲していない、ということは、
主張しておきたいのです。
原作を知っていたら、満足出来ない。
原作は、
人の心理というものを、
非常によくつかまえて、組み上げてると思うんですよ。
そういう面が、活かされていないことに、非常にがっかりさせられる……。
例えば。
ダンテスが、誰かに復讐の計画を漏らすだろうか?
ということ。
そんな人物が、
周到に、回りくどいとも思えるような複雑な計画を、
練り上げ、実行することが出来るだろうか。
非常に、メンタルが強い冷静な人物でないと、やり遂げられないでしょう。
第二に、
あんなにも、ダンテスを理解し、助けようとしてくれる人物が居たら…
ダンテスは、頑なに復讐を追い求める必要はないか、
或いは、
その人物を遠ざけるに違いない。
ベルツッチオ、うるさい。
これは、役者さんの問題ではない。
むしろ、づっくんが、あそこまで力強く、語れるからには、
あんなにしつこく、畳み掛けるように説得しようとする必要はないんだと思うのです。
何だか、悪役諸君の描かれ方が少ないと思ったら、
ベルツ氏の台詞がくどすぎるんですよね。
同じ、ベルツ氏を沢山活躍させるにしても、
もっと違う表現、違うやり方がありそうなものなんだけどなぁ。
つづく。