風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

師走の大雪

2005-12-22 18:31:23 | インポート
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12月5日から阿蘇方面は寒気の影響で降雪があり、天気状況を見て現場へ行くしかありません。12月10日に行ってから一週間以上経つので、22、23日が雪との予報を聞き昨日午後南小国の現場へ出かけました。
現場から「黒川温泉までは大丈夫です」との情報でしたが、大津町で雪が降り出しています。ミルクロードを登り始めるとすぐに「これはヤバイなあ」と思う状況で(大学の時年間80日近く雪山に居た経験から)すぐチェーンを装着しました。
二重の峠からは一応通行止めになっているのですがそのまま登り、外輪山の上に出ると強風と積雪で注意しないと道が何処にあるのか判らないくらいです。数台の車が走っていますが乗り捨てられた車も数台、2時間半ほどで着きました。
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現場の状況を確認、外は20cmほど積雪がありますが、窓も取付き、外側の断熱も終わっているので大工さんは内部の作業をしてくれていました。
問題は帰りでした。5時半ころ現場を出て大観望から内牧へ降り、山沿いを走り赤水から二重の峠へ登るところまでは良かったのですが、そこからスリップ事故が起きていて動きません。仕方なくまた下って赤水から57号線へ、これがまたすごい渋滞で立野までの3kmほどがノロノロ運転で3時間半かかり、11時半頃帰り着きました。立野の登り車線には乗り捨てられたトラック、乗用車が数十台、大津方面にも延々渋滞の列、深夜になると凍結もしてきますので自宅へ帰りつけなかった人も多かったかもしれません。雪道はチェーンなどの準備と運転経験が大事でちょっとしたことで事故になります。(20代の頃は一回転や衝突したりであまり自慢できませんが)
雪が降ると大変ですが、雪景色を見るとついワクワクしてしまう(スキーがしたい)自分がいます。学生時代ノルディク(距離スキー)をしていて、4年間の雪山経験が強く記憶に残っているからでしょうか。ノルディクは零下10℃以下の中薄着(下着とトレーナー)で、延々と続く緩い登り坂(15km)を腕と足キック力で滑る競技です。重力に思い切り逆らってます。(笑)
現在はスケーティング走法が主流ですが私達の時は平行の2本の溝を走るスタイルでした。(現在クラッシックスタイルと言います―すこし淋しい・・)
練習の時森の中を走っていると静寂の世界に入り込みます。自分の息づかいとスキーの滑る音だけで自分以外誰も存在していないような不思議な気持になります。でも急に天候が変って吹雪にでもなれば大変です。コースも消え景色が一変し遭難する危険性が出てくるので慌てて帰ります。(笑)