ドラムで消耗品と言えば、専らスティックやヘッドというところが想像できるもの。
ドラムキットやシンバルと比べると、それらは消費量が圧倒的に高くなる分だけ、使用頻度と常在製品としての定着が比例する割合が出てくる。
そこから漏れたものは、ゆくゆくは廃盤という形に追いやられる。
イヤー、まさかテメェの使ってるスティックが廃盤に追い込まれるとは思いもしなかったわ(苦笑)。
今現在、TAMAのO2155-Bというスティックを使っている。
メーカーのオーク材仕様のモデルとしては、最も太いサイズのものとなる。
使ってきてもう15~6年くらいになるかな?
それ以前からTAMAのオーク材のスティックは使ってきていて、その間に色々なスティックも試してきたんだが、最終的には02155-Bに戻ってきていた。
自分の使うスティックを模索していた時に、耐久性と重量感、あと価格という点を調べていた時に、TAMAのオーク材が使っていてしっくりきた。
そこから、操作のしやすい細目のサイズよりも、ドラムに於ける身体能力を意識的に上げていく原動力に繋げられるものとして、太いサイズに着目し、結果としてそこに落ち着いた感じである。
正直言うと、もうひと段階サイズが太いものも求めていたが、TAMAでは出ていなかったし、他のメーカーとかでなら出ていたりするものがあるんだが、殆どの場合ヒッコリー材であり、長さが一気に出てくる様になるんで、オレとしちゃ馴染めない感じであった(しかも、現状だと太さに関わらず、ヒッコリー材はかなりの短期間で1ペア折るという状態になってしまっているんで、いよいよ使えなくなってきている感じがでてきている)。
厳密に言うと、TAMAでは一時期02155-Bよりも太いサイズを、MEGADETHのダーク・ヴェルヴューレンのモデルとして出していた事がある。
勿論持ってるよ(笑)。
だが、コレは早い段階で廃盤になってしまったこともあり、メーカーとしては珍しく海外のアーティストモデルでもあるので(しかもMEGADETH:笑)、使う事を躊躇うスティックとなってしまった(一応、あと何ペアかは所持してます)。
オレはメーカーでレギュラーモデルとして扱われているものの方が、供給も安定しているだろうという意味も含めて使って来ていたんでね。
廃盤とはなァ・・・・・・
人気なかったって事かな?全国的に。
一先ず、目に見える範囲では根こそぎ買っていったし、あわよくば何処か遠方で在庫抱えてる場所があれば、そこからも手繰り寄せようかなと今考えている。
一応、今手元には2ダースを超える本数は所持しているワケなんだが、それでも今後オレのキャリアの中で消費してしまうのは目に見えている。
いつまで保てるかと言えば、多分一年間のうちに無くなってしまう可能性はある。
無理無理。
これまでだって、ある程度の本数を備蓄していた上で、継ぎ足しをしてきてた状態だったんだから、この程度の本数でキャリアが続くまで持たせるとか、到底できるワケがない。
状況見る限り、メーカーでコレに代わるモデルを出すとは思えない。
ならば、ここは思い切って、02155-Bの下のサイズを使っていくようにしようと考えている。
まァO215-B、という事になる。
実際、このスティックはちょいちょい使ったりしてきていて、何か違いが出るかと言われれば、パワーの乗り方とかの打感触は、特に変化がなかったりする。
寧ろ、操作のしやすさは0215-Bの方がやりやすかったと感じる事が多かったし、僅かなサイズダウンによって、耐久性が落ちるというワケでもなかった、というのが正直なところである。
じゃあ何でO2155-B使ってんだよ、って話になってしまうわな(笑)。
意地です、ハッキリ言って。
今更になって不便さは感じないし、オーク材で太いスティックを扱うというのが、テメェのつまらん演奏に於いて一種の自負としている。
で、
今後O2155-Bからサイズダウンしたことで、ドラムに対しての身体能力が低下するかといえば、ここまでくるとソレはないなと言える。身体の使い方は変わらないからね。
O215-Bの実感については、上述の通りだし。
ま、そうなる事になるとは解っていても、やはり残念だという気持ちには変わりない。
最後の1ペアくらいは、自分が使ってきた証として、残しておこうかな。