カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

ナマケモノのガーデニング 2

2024年01月24日 08時00分00秒 | ガーデニング
2023.07.04撮影
ローレルジンチョウゲ(Daphne laureola

今日は、前回のつづき、ナマケモノのガーデニングです。

画像は、前回同様、記事の内容に関係ありません。2枚並んでいるのは、同一の植物の「ビフォーアフター」です。

5.自家製コンポストを作る
剪定した木々の枝、また、取り除いた他の植物の葉や茎などは、コンポストにします。そして、毎年、新しくできた土を利用します。うちは、コンポスト用の入れ物が3つありますが、そして、そこにいい土ができているのはわかっているのですが、そのいい土を取り出すのが面倒くさいので(わたしがナマケモノであることをお忘れなく)、ここ数年は、野菜畑の一角に、生ゴミ(植物性のみ)ととも木の枝や草の類を投げやっています。時々、場所を移動していきます。

自家製コンポストは、リサイクルしている、という満足感を感じられるだけでなく、有機であることがわかっていて安心だし、肥料を買う必要がないのでお金もかからないし、市販の肥料のように臭ったりもしません。自分的には満足しています。

 
2023.07.04撮影
ヘレボルス・オリエンタリス(Helleborus orientalis)八重の園芸種

6.自家製マルチ(チップ)を作る
庭に木があれば、剪定はつきものです。そして、草本のものでは、枝や軸のしっかりしたものを切り取ります。これらを、チップ製造機(そんなに高くありません)で、チップにします。そして、これをマルチとして、植物の植わっているギリギリのところまで、土の上に敷き詰めていきます。

そうすると、雑草の出てくる率が、グッと下がります。また、マルチは、徐々に分解し、結局、コンポストとなります。

7.落ち葉を活用する
落ち葉もマルチとして使います。落ち葉かきをして、冬場に地表がむき出しにならないようにします。これも、雑草の発生を防ぎます。そして、葉は、最終的には腐葉土となります。

 
2023.04.10撮影                2021.05.30撮影
ヤグルマギクの1種(Centaurea montana

8.水やりをあまりしない(=水やりのあまり必要でない植物を植える)
水は、極力、やりません。日本の夏では、このやり方は無理だと思いますが、去年の夏の、カラカラ天候、バンクーバー市の散水制限、から学んだのは、とにかく、育ってくれる植物を庭に取り入れることです。うちには、もう長い間、芝生はありません。全部根こそぎはぎました。

9.地植えを優先する(=鉢植えは控える)
鉢植えはなるべくしません、というか、ごく少数です。なぜなら、水やりが大変だからです。地植えなら、水やりが少なくて済みます。

家の中の植物も数は少なく押さえています。前は150鉢ぐらい屋内で育てて、緑の中で生活していたのですが、土につく細菌?にアレルギーを発生し、泣く泣く、全部お友だちに引き取ってもらいました。今あるのは、その後、ぼちぼち導入したものです。数が少ないので大丈夫かな、と思っています。

10.苗から育てる(=タネから育てない)
まあ、これは原則ですけど。野菜類を育てるときには、タネからします。気に入った植物があれば、挿し木にします。まあ、つけばラッキーぐらいで。

 
2023.05.03撮影                2023.05.04撮影
セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale

では、以下にまとめてみます。

1.土地の気候に合ったものを植える(野草、雑草も含む)
2.庭の生育環境に適したものを植える
3.主に、多年草(宿根草)を植える
4.自分が世話をする力量以内の植物を育てる
5.自家製コンポストを作る
6.自家製マルチ(チップ)を作る
7.落ち葉を活用する
8.水やりをあまりしない(=水やりのあまり必要でない植物を植える)
9.地植えを優先する(=鉢植えは控える)
10.苗から育てる(=タネから育てない)

以上をできるだけ実行すれば、みなさんも、わたしと同じように、立派なナマケモノガーデナーになれます。

あ、もうわたしとすでにお仲間?


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ナマケモノのガーデニング 1

2024年01月22日 08時00分00秒 | ガーデニング
2023.07.04撮影
タチカタバミ(Oxalis corniculata form. erecta)のようです
怪我してわかったこと(+雑草) - カラスといちごとクロッカスと

わたしはナマケモノです。ですから、なんでも、ナマケモノのやり方でします。ナマケモノでも、人生はリッチに満足して生きていくことができます。仕事も、プロフェッショナルであります。

ナマケモノですから、やり方の知恵はいっぱいある。それでないと、ナマケられない。ナマケの秘法があってのみ、ナマケモノの生活が成り立ちます。

まず、ゴハンは、どうしても作らなくてはいけない時以外には作らない。そして、好きなものしか作らない。おっとっと、これ以上暴露するとどこまでもナマケモノであることがバレるので、ゴハンのことは置いておいて、、、

今日は、この筋金入りのナマケモノがどうガーデニングをやっているか、披露いたしまする。お気に召した方は、どんどん模倣なさってください。ただ、「常識」も多く含まれています。

また、このナマケモノは、気候変動のことも考えております。


画像は、記事の内容に関係ありません。同一の植物の「ビフォーアフター」ですが、季節は巡るので、どちらが「ビフォー」でどちらが「アフター」かは、なんとも言えません。右側に、目に優しいのを載せておきます。

 
2022.11.24撮影             2023.05.14撮影
ヤグルマソウ(Rodgersia aesculifolia)の枯葉と若い葉

1.土地の気候に合ったものを植える(野草、雑草も含む)
土地の気候に最も合ったものとは、言うまでもなく、土地の植物です。これは、バンクーバ市も奨励しています。気候に合った植物ですから、水やりが少なくて済み、うまく成長します。土地のものでなければ、似ている気候のところの植物を選びます。このようにして、野草も庭に取り入れます。

2.庭の生育環境に適したものを植える
庭ごと、庭の区画ごと、で、異なる生育環境を提供します。庭を作る人ならみんな知っていることだと思いますが、1m離れれば、植物の成長が異なります。よって、庭と植物の生育状況をよく観察して、(だれもがしていることだと思いますが)どこに何を植えるか決め、必要に応じ植え替えます。

 
2022.12.05撮影             2023.04.28撮影
ミスミソウ(Anemone hepatica)の若葉1枚(画像中央)と花

3.主に、多年草(宿根草)を植える
これには、木や球根を含みます。木のようにずっと立っているか、あるいは、球根を含む多くの植物のように毎年帰ってくるものは、株分けする以外、植え替える必要がありません。わたしは、一年草は、基本、植えません。

 
2023.01.02撮影             2023.08.20撮影
モミジバフウ(Liquidambar styraciflua)の冬枯れの実と夏の葉
右画像中央の黒っぽいものは、トウブハイイロリス(Sciurus carolinensis

4.自分が世話をする力量以内の植物を育てる
例えば、わたしは、サザンカのツボミを落とさせてしまうことがあります、寒い冬には。これは、気温と雪のせいとは言え、わたしにこのサザンカの管理能力が十分でない、ということです。


この冬は、10月末から早々と咲いてくれたので、12月に日本に帰国する時には、花盛りでした。


羽田でバンクーバー行きの飛行機に乗ると、「現在のバンクーバーの気温は、マイナス12℃」というアナウンス。え? 自宅について、サザンカにかけよりました。泣、泣、、、ツボミが〜〜〜、咲いている花も〜〜〜

結局、この冬も、同じ問題が起こってしまった。寒い時にこのサザンカをどう守ればいいのか、まだわかりません。植えたこと自体が間違いだったのでしょう。でも、もう植えてあるので、このサザンカの場合は、改善に努力し、何か妙案を考えだし、地球温暖化を祈る?

サザンカは木本なのでそう簡単には取りのぞけませんが、数度失敗した草本の植物は、、、潔く、、、あきらめます(ほんまかいな!)。まあ、10年ぐらいしたら、勉強した挙句で再挑戦してもいいか・・・

つづく。


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わたしの庭の冬支度 2

2023年11月27日 08時00分00秒 | ガーデニング

2022.10.16撮影
セイヨウオトギリ(Hypericum perforatum)のタネのサヤ

わたしの庭の冬支度、のつづきです。

庭の冬支度4(マルチ)
1.自家製マルチ(チップ)を、剪定した枝などから作る
2.マルチ(チップ)を庭に敷き詰める(南側の庭)

足のケガが全快していないため、今年は、これは本格的にはやりきれません。「材料」はすでに市の回収に出してしまいました。でも、取っておいたのを11月に少しだけしました。ほんのちょっと。12月に、晴れてあまり寒くない日があれば、試してみよう、と思っています。

マルチ(チップ)が敷いてあると、草がほとんど生えません。また、夏場は、蒸散を防ぎますから、水やりの頻度を少なくできます。冬の間は、低温からの保温をして、植物の根を守ります。そして、最終的には、土に還ります。取り除く必要がなく、上から足していけばいいだけです。

今年、マルチをどの程度まけるか、で来年の庭の状態が変わってきます。

😉 マルチ(チップ)、未完了・・・でも、12月に少しできるかも


2022.08.04撮影
セイヨウオトギリ(Hypericum perforatum)の花

庭の冬支度5(落ち葉かき)
1.落ち葉かきをする
2.庭全体に敷き詰める(北側の庭)

落ち葉かきは、10月に始まりますが、多くは、11月を通して、そして、12月にも入っての仕事です。

木の嫌いなお隣のうちの庭の落ち葉かきもします。葉っぱが、うちの庭の木々と、うちの通りに並んでいる街路樹から落ちるので、うちの木の葉っぱと街路樹の葉っぱを区別するわけにいかず、全部することになるのです。

バンクーバーでは、一般に、芝生保全のため落ち葉は大変嫌われる存在なんですが、わたしのうちのように芝生を全部取り除いた家には、落ち葉は宝物です。載せておくだけで自然の肥料(腐葉土)になるので。

落ち葉は、11月に市が数回回収に来ますが、ここ数年ほでどやり方が変わったみたいで、住民(向こう2軒お隣さんたちもわたしも)は事情がよくわからず、出しておいた落ち葉が回収されなかった、ということもあります。

それとは別に、落ち葉を拾っていくトラックも回ってきます。先週、次の画像のように、車道ぎわの落ち葉が掃除されていきました。前の車輪の後ろに、その吸い上げ装置があるようです。

以前は、車道の歩道側に、歩道の落ち葉をかき寄せてボコっと落としておいてもよかったのですが、最近は袋詰めしないといけないみたい。なお、歩道の美観を保つのは、住民の責任です。


2023.11.16撮影

😅 落ち葉かきは、まだ続く・・・


2022.11.24撮影
ほとんどがカエデ(Acer truncatum x A. platanoides ‘Pacifiic Sunset’)の葉、
少しモミジバフウ(Liquidambar styraciflua)の葉

上の画像は、11月も終わりに近いとき(ちょうど1年前)です。これほどまでに、落ち葉が積もります。

マルチと落ち葉(落ち葉は12月にもつづく)の世話ができたら、そろそろ、冬支度は終わりにさしかかります。まず、ホースを使って、パワーウォッシングをするみたいに水を流し、石畳などの掃除をします。それから、ホースを片づける作業に取りかかります。これは、暖かい日を選んでします。それでないと、危ない。

庭の冬支度6(ホースと外の水道栓)
1.全てのホースから水を抜き取り、車庫に入れられるのは車庫へ入れる
2.ホースリールのホースは、水道栓から取り外し、建物の外壁に近づけておく
3.水道の栓をわずかに開けて、水がわずかに流れるようにしておく

以上は、全て、凍結予防のためにするものです。日本の寒い地域にお住まいの方には手慣れた作業だと思いますが、わたしは、バンクーバーで屋内の水道が凍るという事件があるまで、そのようなことを予防しなくてはならないなんて、夢にも思ったことがありませんでした。

😅 ホースと水道栓の冬支度は、落ち葉かきが大体終わってから!

さあて、床暖房の効いた部屋の中で、ごぼう茶を入れて、日系のお店で買ってきたアーモンドクロワッサンをおやつにして、休憩。いつまで休憩? 晩ご飯の前まで、うふふ。

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わたしの庭の冬支度 1

2023年11月24日 08時00分00秒 | ガーデニング

2022.10.01撮影
ヒメフウロ(Geranium robertianum)の紅葉

バンクーバーでは、11月に入ると、日本でもそうかと思いますが、グッと気温が下がります。そして、後半ともなると、庭は、落ち葉だらけになります。ですから、庭の冬支度は、雨の合間を縫って、できるだけ10月中に済ませることになります。

そういうつもりでも、ナマケモノのわたしが必ずしもそうするわけはなく、11月に凍えながら庭の作業をすることもあります。気温自体は、上半身なら防寒具でなんとでもなるのですが、雨がよく降るので、晴れた日でも水分が残っていて、濡れた植物や土を扱うと、手が冷たくなってしまいます。また、衣服も泥だらけ。

ところがあ〜、今年は楽だった。11月がずっと「暖か」かったし、雨もあまり降らなかった。


2021.05.28撮影
ヒメフウロ(Geranium robertianum)の花

今日は、わたしの庭の冬支度について、書きます。

画像は、記事の内容に特別関係はありません。うちの庭の秋の色(と言っても、10月)は、だいたいこんなもんだ、という例です(それぞれに、花の様子もつけ加えておきます)。11月は、基本、紅葉・黄葉と落ち葉だけなんです。

庭の冬支度1(実、タネ)
1.キウイの収穫をする
2.ローズヒップを収穫する
3.イチジクの青い実を落とす
4.タネのついた植物を整える

キウイは、晴れた日が数日続いたら、実が乾燥しているとみなして、取り入れます。収穫後は、乾いているのを確認してから、冷蔵庫に入れます。開け閉めしない冷蔵庫だと、半年持ちます。今年は、大小とり混ぜて422個。

ローズヒップは、気が向いたら、きれいなのを選りすぐって収穫します。ジャムを作るのですが、これがメンドーくさい。ナマケモノのわたしがこのジャムを毎年作るはずがない。それに、人間のわたしが、冬場の小鳥の食べ物を横取りすることもない。

イチジクは、今まで、青い実を木に残したままにしておきましたが、その青い実が木についたまま長雨と雪で腐るので、今年から木から落とす予定にしていたんです。でも、危ない足場でグラグラするのは怖いので、やめました。それに、10月を通じて、収穫ができたんです。そして、11月を通じて、赤みががかったのが柔らかくならずに、かなりが落ちてしまいました。

タネのついた草本の植物は、頭の重みで姿が乱れて、人間の目には見苦しいことが多いのですが、真冬に、小鳥たちの食べ物になりますので、人間の目のためには、束ねたり、棒で支えたり、して、見かけを整えます。

😊 キウイ、採り入れ、完了!
😊 タネのついた植物、作業、完了!
😕 イチジク、未完了!(でも、もう実は木にあまり残っていない)
😝 ローズヒップ、パス!
😍 
今年は、おまけで、ジャガイモが収穫できた
(冷蔵庫で古くなっていたジャガイモを野菜畑に放ったらかしにしておいたら、採れた

2022.10.09撮影
ヒメヒオウギズイセン(Crocosmia 'Prince of Orange')のタネ

庭の冬支度2(枝、葉、の除去)
1.草本の枯れたものを取り除く
2.必要に応じ、木の剪定
3.1と2を自家製のコンポスト、あるいは、マルチ(チップ)とする

これは、今年は最小限にとどめました。なぜなら、足のケガが治りきっていないので。この上滑ったりしたら、大変です。

新たに枯れたものを取り除いたり、見かけを重視して剪定したりするより、怪我する前に切り取ってうち置いてあったものの除去を、優先させました。雨に2ヶ月打たれてヌルヌルで、扱うのに苦労しました。あとは、1、2、はできる範囲で。

本来は、自家製のコンポストを作るのですが、そこまで元気ない、よって、市のリサイクルに出しました。市は、集めたものからコンポストを作って、公園に使います。

😊 枝、葉、の最低限の除去、完了!

2022.08.04撮影
ヒメヒオウギズイセン(Crocosmia 'Prince of Orange')の花

庭の冬支度3(株分け、球根)
1.株の大きくなった植物の株分け
2.新しい球根の植えつけ

株分けは、いくらなんでもわたしの足の状態ではできないので、計画していたことはほぼ断念しました。お友だちに差し上げるつもりだったものは、なんとかひとつ掘り起こしました。

球根は何ヶ月も前に通信販売で予約してあったものなので、貯蔵では品質が落ちると思い、届いたものを植えざるを得ませんでした。

わたしの庭には、マルチ(チップ)を敷いているため、普段は雑草はほとんどないのですが、今年は全く手入れされていなかったので雑草が多く、球根を植えるには、まず草抜きから始めなくてはなりませんでした。マルチで土がふかふかなので、草を抜くこと自体は容易です。

でも、姿勢的に、これはつらかった。足が痛いので、休み休みしました。途中で温かいものを飲みながら、でも、寒いところで飲み物を飲むと、行くべきところへも行かなくてはならず、庭と家を行ったり来たり。

😊 球根の植えつけ、完了!

次回の記事では、さらに、マルチ(チップ)や、また、落ち葉などについて。

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庭を今後どう作っていけばいいか

2023年10月11日 08時00分00秒 | ガーデニング
アジサイ「ブルームストラック」(Hydrangea macrophylla 'BloomStruck')
2023.09.15撮影

今日の画像は、1ヶ月ほど前のわたしの庭からです。

この夏、わたしの庭では、植物が全体的に勢いが悪かった。それは、前の記事にまとめました。


ここで繰り返すと、
・花が小さい、花つきが悪い、花がそもそも咲かない
・株の数が少ない、なくなってしまった植物がある
成長しきらない

一言で言えば、わたしの庭は、様変わりしてしまったのです。

今日は、現実に鑑みて、今後、わたしが庭をどう作っていけばいいのか考えてみます。

ムクゲ「コーレスティス」Hibiscus syriacus ‘Coelestis’)のまだ青い実
2023.09.15撮影


わたしは何年も庭を作ってきました。でも、庭が、こんなに打撃的な状態になったのは初めてです。去年、一昨年、も兆しはありました。でも、ここまでひどくはなかった。

考えられる原因は
1.気候変動全般
2.この夏、バンクーバーで気温が上がらなかった
3.この夏、バンクーバーでは特に降水量が少なかった
4.バンクーバーにおける厳しい散水制限(5月1日〜10月15日)あと数日!
5.相変わらずの、うちの庭の樹木の巨大化(北側の庭)
6.わたしが日本とバンクーバーを行き来して留守がちなこと

1〜4は、わたしのできる範囲のことをする(例えば、リサイクルする、なるべく車に乗らない、など)以外は、わたしだけではどうすることもできない。

5は、バンクーバー市の条例で木を切ることはできない(それに、何年も育てると、情が移っているから、切りたくない)。

6は、両親が存命中はずっとつづいていくことなので、これもわたしが何をどうする、ということではない。

ということは、庭の作り方を変えないと、植物を死なせてしまう、つまり、飼い殺しみたいにするばかり、ということになります。

この夏は、喜びを与えてくれるはずの庭に関して、精神的に疲れました。庭の維持ができなかった。8月半ば過ぎには、足まで怪我して、回復は遅く、マルチ(チップ)作りなど、秋口にするべきこともできていない。

バンクーバーは、ほんのちょっと前まではからからだったのに、先週はずっと雨。雨の季節が来るんだよ。バンクーバーは、夏以外はずっと雨が降るんだよ。いや、気候変動で、来ないのか? 雨が始まると、庭に出られる時間が、グッと減る。晴れ間をぬって作業することになる。

どうすりゃいいんだ、、、

玄関口(家の北側)から、上を見上げたところ
2023.09.15撮影

お隣の、園芸をするおばさんとも話し合ったんです。今年が転機ね、って。そう感じるわ〜〜、って。これ以上、今まで育ててきた植物にしがみついていられない。でも、悲しい。今まで培ってきたものを手放す? 失う?

消えてしまう植物はそのままにして、水をあまり必要としない植物に切り替えていくしかないと思います。また、植え方を工夫して、水の蒸発を防ぐようにしないと。

そして、樹木の茂る北側の庭には、木の下でも生きられる植物を探すことになります。実際、うちの玄関側は、森みたいなんです(直前の画像)。

ひとつ、大変な心配事が・・・わたしが大事に、大事に、大事に、育ててきた、うちのヘレボルス(Helleborus)のほぼ100%は、北側の庭にあるんです。今後、そこで、ヘレボルスは生きていけるのか。


花の咲いたへレボルスの株の数を毎年数えているのですが、今年は、家を留守にしていたので数えられませんでした。でも、前後の様子から、去年より減ったのではないか、と思われます。来年は???

隣のおばさんと、もうひとつ「向き合わなくてはならない」ことを話し合いました。それは、わたしたちの年齢です。

おばさんの方が10歳ほど上なので、わたしにはまだ余裕があるのですが、おばさんが言うには、体の機能に合った庭づくりに変えていかなくてはならない、って。わたしも、そう思いました。

また、年齢が進むに従い、怪我をする率も上がるか、と思います。わたしの庭は、わたしの8月の怪我以来、放ったらかしのままです。

今まで、マルチ(チップ)なんか、自家製だったけど、そういうことから諦めていくべきなのかな。

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この夏、わたしの庭では

2023年10月09日 08時00分00秒 | ガーデニング
「モモバギキョウ」(Campanula persicifolia)の咲き残り
2023.09.14撮影

今日は、この夏、わたしの庭で植物がどのように育ち、どのように咲いたか、まとめてみたいと思います。画像は、9月半ばの画像です。わたしが足を怪我してからなんとか歩けるようになって、初めて外へ出たときに撮影したものです。

最初の画像の植物は、わたしが「モモバギキョウ」と呼びたいキキョウ科(Campanulaceae)の植物 Campanula persicifolia です。うちの庭では、北側にも南側にも、あちこちに生えています(わたしが植えたのではない)。雑草とは呼びたくないほどきれいな花です。


今年、わたしの庭に暮らす他の多くの植物と同じく、「モモバギキョウ」も大きな花を咲かせませんでした。花数も少なかったです。冒頭画像中の花は、秋口に咲き残りしている花ですから、さらに花が小さいです

この夏、わたしの庭では
花つきが悪く、咲いた花も小さい。

ミョウガZingiber miogaの黄葉
2023.09.15撮影

これは、ショウガ科(Zingiberaceae)のミョウガZingiber miogaの黄葉です。学名の種小名 mioga は、日本語から。黄葉の程度が進むと、茎が根本から倒れます。そうなると、スッと抜き取ることができるようになります。

このミョウガは、この家に引っ越してきてすぐに植えつけ、毎年、毎年、取れすぎるぐらいに花芽(ツボミ)をつけてくれました。採れたミョウガは、友人、知り合い、の日本人に配って歩いたくらいです。

ところが、そう、過去5、6年くらい? から、花芽がつかなくなりました。それは、他の植物、例えば、ドクダミなど、と競合しているから、と思い、ミョウガをほとんど全部掘り起こして他所に植え直したのですが、そちらは、もう数年経つのに、しっかり着いたとは見えず、花芽も出る気配がしません。

この夏、わたしの庭では
花がそもそも咲かない。


普通のドクダミHouttuynia cordata)と園芸種 ‘Chameleon’「カメレオン」
2023.09.15撮影

葉が緑一色のは、普通のドクダミHouttuynia cordata)です。葉に白や赤の色の出ている(この画像中の葉には、たまたまですが、赤い部分がわずかにしか出ていません)のは、園芸種の ‘Chameleon’「カメレオン」です。

どこのお家でも同じようなことだと思いますが、うちのドクダミも、それは元気に茂ってきたものです。抜きまくって人様にあげる(バンクーバーではまだ珍しいので)、また、乾燥させてお茶にする、などしましたが、追いつきません。

そんな勢いだったのが、特に今年は、株数が少なく、上から見ると葉と葉の間が空いているほどでした。

この夏、わたしの庭では
株の数が少なくなっている。

クサキョウチクトウ「デイヴィッド」Phlox paniculata ‘David’
2023.09.15撮影

うちには、ハナシノブ科(Polemoniaceae)のクサキョウチクトウ(Phlox paniculata)の園芸種が何種類もあります。画像のクサキョウチクトウは、‘David’「デイヴィッド」という名前の有名な園芸種です。真っ白で、きれいで、強くて、育てやすいので、人気があり、そのため、どこのお庭にもあります。

うちの「デイヴィッド」もよく増えたので、何人もの人におすそ分けしました。でも、今年は、北側の庭ではあまり出てきませんでした。南側の庭では元気でしたが。

そして、北側の庭では、他のクサキョウチクトウもあまり出てこなかった。出てきたものも、勢いが、とても、とても、弱かった。花もあまりつかなかった。そして、全く出てこなかったのもある。このままでは、消えてしまうのではないか、と思います。

この夏、わたしの庭では
なくなってしまった植物がある。


タチアオイ「レッドワイン」(Alcea rosea 'Red Wine')

これは、1週間前の記事でご紹介した画像です。この花は、タチアオイですから、2〜3メートルぐらいまで伸びても普通なのですが、50cmぐらいにしかなりませんでした。これは、本当にショックでした。

この夏、わたしの庭では
なるはずの高さにまで達しなかった植物がある。

次の記事では、わたしが、今後、庭をどう作っていけばいいかについて、考えてみます。

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耐寒性があると言ってもねえ

2022年12月16日 08時00分00秒 | ガーデニング
Ministry of Natural Resources Canada(カナダ天然資源省)

「耐寒性があると言ってもねえ」なんて題なのに、なんで色つきの地図が出てくるのか?? と疑問の方、申し訳ございません、しばらくこの地図とお付き合いください。

上の地図は、カナダの「植物耐寒域区分」です。(著作権はカナダ天然資源省に属するのですが、あまりにも多くの人や団体が無断転載をしているので、わたしもそれに倣うことにします。ただし、わたしは、出典を明記します。)

アメリカやカナダやメキシコでは、「植物耐寒域区分(Plant Hardiness Zone)」の番号を、植物生育条件の目安としてよく使います。

植物屋さんで植物を買えば、ラベルに「耐寒区分」の番号が大抵ついています。この番号がついていなければ、一年草であるか、「一年草」として扱えと言うことか、あるいは、そんなことも気にかけない生産者の安物植物(こういうのは、うまく生育しない)です。

今までわたしが書いてきたブログ記事では、説明の簡略化のために、「植物耐寒域区分(Plant Hardiness Zone)」はアメリカ合衆国農務省(USDA)が出したものだ、としてきました。

しかし、カナダでは、現在、アメリカ合衆国農務省(USDA)の区分を「卒業」した区分が使われます。

アメリカの区分は大変単純で、「平均的な冬の最低気温」に基づいて、華氏10°ずつ数字で、また、「a」「b」でその華氏10°を半分の華氏5°に、地域を区切っています。

一方、カナダの区分は、

・年で一番寒い月の、日毎の最低気温を平均したもの
・年で一番暖かい月の、日毎の最高気温を平均したもの
・霜の降りていない(=気温が摂氏0°以上にとどまる)日数の平均
・6月から11月までの降雨量
・「冬因子」と呼ばれる、1月の気温と降雨・降雪量から計算したもの
・最も深い積雪深度
・過去30年間の間の最速の風速

の7つの変項を計算に入れて割り出されます。

The Differences Between US and Canadian
Plant Hardiness Zones(英文+地図)

上の地図は、このカナダ独自の区分に基づいたカナダの「植物耐寒域区分」。地図の右端に色分けして、上から「0a」「0b」「1a」・・・「8a」「8b」「9a」と区分が並んでいます。小さい数字が寒いところ、「a」と「b」では、「a」の方が寒いところです。

次の地図は、上の地図からブリティッシュ・コロンビア州を取り出したものです。(これも多くのみなさまに倣い、無断転載します。ただし、わたしは、出典は記します。)

Ministry of Natural Resources Canada(カナダ天然資源省)

カナダで一番暖かいのは、バンクーバーを含む、赤く色分けされている南部西海岸です(北部の方で、突如として破線で陸地が切れているところは、海岸線ではなく、アメリカ領のアラスカとの国境です)。内陸部にも、部分的に暖かいところがあります。

ここ数年で、バンクーバーの耐寒域区分は、「7b」から「8b」に変わりました。これが何を意味するか、というと、耐寒温度が、華氏10°上がって、今まで寒すぎて育てられなかった植物が育てられるはずだ、ということです。

例えば、キンモクセイ(Osmanthus fragrans var. aurantiacus)なんかが育てられるんじゃないか・・・というようなこと。

キンモクセイ

では、具体的に、「7b」「8b」だと、耐寒気温は、何度(摂氏)なのか。

「7b」-15.0°〜 -12.2°
「8a」-12.2°〜 9.4°
「8b」-9.4°〜 -6.7°

なんで、こんなヘンテコリンな気温の区切り方? それは、元々がアメリカの華氏に基づいているからです。カナダは摂氏。カナダが独自のことをするには、アメリカ発祥のものには「長い物には巻かれろ」式でやらないとできない・・・。それと、「植物耐寒域区分」には、アメリカとカナダである程度の相互互換性を持たせておかなくては、意味が分からなくなる。

でもねえ、この耐寒域区分、スパッと行くものでもない。

なんと言っても、
・年で一番寒い月の、日毎の最低気温を平均したもの
が重要項目なので、
・数日極寒に襲われる
という場合が計算に入っていない。

2021.12.08撮影

うちにはサザンカ(Camellia sasanqua)があります。サザンカの耐寒域区分は、「7」「8」「9」。ですから、うちの庭では、サザンカはちゃんと咲くはず。

Camellia sasanqua(英文+画像)

去年の12月初めには、うちのサザンカは、上の画像のようにツボミをふくらませていました。

ところが、それから3週間ほど後に、記録的な寒波(-16°)が襲い、積雪が何日も続き、このサザンカも含めて植物は雪に埋もれたまま。

わたしは考えたんですね。雪を払うべきか、払わざるべきか。雪を払えば、植物が気温にさらされて「体温」が下がるのではないか、払わなければ、植物の「体温」は0°にとどまるのではないか、、、それなら、払わないほうがマシ、と払わない方を選びました。

上の画像のツボミは、雪に埋もれる前に咲いたんです。でも、まだふくらんでいなかったサザンカのツボミは、みんな凍って、そして、気温が上がってきてから、「解凍」して、ぐじゃぐじゃ、、、泣、泣、泣〜〜

つまり、耐寒性があると言ってもねえ、ということになるのです。

以下の記事に、バンクーバーの記録的最低気温の表があります。よろしければ、ご覧になってください。

Vancouver – Lowest Temperature for Each Year(英文+表)

1990年以降の年毎の、-11°以下の最低気温を拾っておきます。

1990.12.29 (-14)
1992.12.31 (-11)
1996.12.26 (-13)
2004.01.04 (-12)
2006.11.28 (-12)
2008.12.20 (-15)
2021.12.27 (-16)

こんなに低い気温が数日続くことがあるんです、雪がちらほらし出したら、さっさと職場放棄して家に帰ってしまう人々の住むバンクーバーで。

バンクーバーは、暖かいと言えば暖かい、寒いと言えば寒い、というようなところであります。わたしは、寒波の中、水道管が凍って水が出ない、というのも経験したことがあります。涙

日本の寒い地方にお住まいのみなさま、取るに足らない愚痴を聞かせて、申し訳ございませんでした。

バンクーバーは、実は、冬の雪よりも、冬の長雨の方が有名です。以下は、長雨で花びらが傷んでしまったサザンカの花(特に、右側2枚)。このバンクーバーの長雨については、いずれの時にか書きます。

2020.12.24撮影

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