カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

アイコンの花が咲いたけど・・・

2023年09月25日 08時00分00秒 | イヌサフラン科
2023.09.15撮影(今年)

今年もわたしの庭で、八重のイヌサフラン(Colchicum autumnale)が咲きました。ここのblogでわたしがアイコンに使っている花です。

学名 Colchicum autumnale
英名 Autumn crocus(秋咲きクロッカス)
和名 イヌサフラン(犬サフラン)
イヌサフラン科(Colchicaceae)イヌサフラン属(Colchicum

イヌサフランは、アヤメ科(Iridaceae)のサフラン(Crocus sativus)とは異なります。名称が交錯している点については、以下の記事をご覧ください。


「イヌ」サフラン、という命名には、特に喜びは感じませんが、「秋咲きクロッカス」という詩的(?)な言い方にも問題あり、、、実際に、秋に咲くクロッカスが別にあるので。

それで、「イヌサフラン」という和名の代わりに、学名の Colchicum から来た言い方「コルチカム」を使うのでしょうか。「コルチカム」は、学名の英語読みをカタカナにしたものです。本来のラテン語の読みは、「コルキクム」に近いです。

2022.09.27撮影(去年)

直前の画像ではなく、冒頭の画像を撮影したのは、わたしが8月20日に足を怪我してから、初めて庭に出て行ったときのことです。3週間半ほど、実質、家にこもっていました。痛みが和らいできて、よちよちなら、少し歩けるようになりました。


玄関から庭(家の北側の庭です)に出て、この花を見たとき、涙が出ました。足がここまで回復したことについての喜びもですが、それより、この花の花数が激減していたので。そして、色がまた薄くなったのか、と思いました。去年、すでに色が薄まっていたのです。


撮影時間やその日の天気により花の色は異なって写りますが、それでも、色を比べてみてください。冒頭の画像が今年の、2番目の画像が去年の、そして、次の画像が2年前の。

2021.09.22撮影(2年前)

でも、花の色については、杞憂に終わりました・・・かも(?)。4日後に見てみると、2年前ほどきれいなピンク色ではありませんが、去年よりは濃い色に咲いていました。それが次の画像です。もう数日待てば、さらに発色してくるのかもしれません。そうかな・・・

足は、日々、というより、時間単位で回復しているように感じ、このように庭に出ることができてうれしいです、足元が安定しないので、すぐに家の中にもどってきますが。

2023.09.19撮影

うちには、一重のコルキクムもあります。一重のは、八重のより先に咲きます。冒頭画像に見える開いた八重を見たときには、一重のはもう、自身の花の重さで、地上に倒れていました。

そして、、、一重の方は、2本しか花が開いていなかったのです。こちらの方は、ショックだった。これで、消滅してしまうのか?

次の画像は、一重のコルキクムの、去年の様子です。この画像中だけでも10本はあるのに、今年は2本・・・また、涙

2022.09.14撮影(去年)

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秋咲きクロッカスの色が・・・

2022年10月09日 07時11分35秒 | イヌサフラン科
2021.09.19撮影

この花は、八重の「秋咲きクロッカス」です。わたしがここのblogのアイコンに使っている花です。和名は、イヌサフラン。これを「クロッカス」と呼ぶのは、本当は、間違い・・・

もうすでにご紹介した花なのですが、少々気になったことがあるので、もう一度取り上げます。


名称が交錯しているので、先にそれをまとめておきます。わたしが気になっているのは、名称とは別のことです。

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学名 Colchicum autumnale
和名 イヌサフラン
和俗名「秋咲きクロッカス」
英名 Autumn crocus「秋のクロッカス」
イヌサフラン科(Colchicaceae)イヌサフラン属(Colchicum
・秋咲き
・有毒

*「クロッカス」と俗に呼ばれど「クロッカス」ではない
* 正式名称に「サフラン」が入っていれど「サフラン」ではない
* いっそのこと学名から「コルキクム」と呼んだ方が混乱がない?
(「コルキクム」ではなく「コルチカム」というのは、
学名を英語読みしたものを、さらに日本語発音したものです。)

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学名 Crocus sativus
和名 サフラン
英名 Saffron crocus「サフラン・クロッカス」
英別名 Autumn crocus「秋のクロッカス」:イヌサフランと同じ呼び名
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属(Crocus
・秋咲き
・香辛料を取る

* これがサフランである
* サフランは、クロッカスである

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学名 Crocus(各種)
和名 クロッカス
英名 Crocus「クロッカス」
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属(Crocus
・春咲き
・園芸用として広く植えられる

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では、わたしの気になっていることについて、次の今年の画像と、冒頭の去年の画像と、を見比べてくださいませんか。何かお気づきになることがありますでしょうか。画像の加工は全くしていません。花の姿も、光線の具合もなるべく似ているものを選んであります。

2022.09.27撮影

以上は八重の花ですが、一重の花が、それよりも2週間ほど早く咲きます。一重の花が今年咲いた時に、八重で後で感じることを、すでに感じていたんです。

次の画像は、去年の一重の花です。

2021.09.08撮影

次は、今年の一重の花の画像です。去年のと、今年のと、ちょっと光線の具合が異なるのですが、これより近いものが手持ちの画像になかったので、これでお比べください。

2022.09.10撮影

今年、一重の花が咲いた時、わたしはびっくりしました。花の色が、去年までと比べ、あまりにも白っぽいことに。それで、記憶違いかと思い、去年の画像を見てみたのですが、去年の花はきれいなピンクです。

その時は、え? 変、と思っただけで特に気には留めなかったのですが、2週間遅れの八重の花が咲いた時に、また白っぽいので、どうして? と思いました。

今年は庭のあちこちで異変と言っていいかな、と思うことが起こっているので、これもそのひとつかと思いますが、それにしても、花の色がここまで変わると、興味を通り越して、不安になります。

うちのイヌサフラン「秋咲きクロッカス」は、株自体が小さくなっている(=個体数が減っている)わけでも、個体それぞれの大きさが小さくなっているのでも、ありません。ですから、球根自体は元気なんだと思います。

うちの大きく茂ってしまった木々は、業者に入ってもらって、大きい枝を取り払ってもらいました。すると、蘇ってきた植物もあるし、蘇ってきていない植物もあります。回復するのに数年かかる植物もあるのかもしれません。それか、回復しないところまで行っているのもあるかもしれません。

でも、なぜ花の色が白っぽくなる?????

今年の八重はこんな感じ。

2022.09.27撮影

今年の一重はこんな感じ。

2022.09.10撮影

わたしは一体何をどうすればいいのでしょう。

「肥料」としては、落ち葉が十分に行き渡っているはずです。そのようにして毎年この球根植物を育ててきて(と言うか、放ったらかしにしてきて)、花がきれいに咲いてきたのに・・・

来年、様子を見てみます。春に大きめの葉が出、夏までに枯れてしまい、秋に花が咲きます。

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秋咲きクロッカス、わたしのアイコン

2022年09月02日 09時20分15秒 | イヌサフラン科
2019.10.4撮影

この花は、わたし(flowerconnection)が、わたしのブログ・アカウントのアイコンに使っている花です。わたしのブログ・アカウント名は、「カラスといちごとクロッカスと」。そのアカウント名の「クロッカス」に当たります。正確には、この花はクロッカスではないんですが、それは後ほど説明いたします。

今年7月末に、goo blog 運営から
> 長期間ご利用のないブログの編集機能停止を実施させていただきます。
とお知らせが届き、

え? わたし、ブログ・アカウント、持ってる? へ? と覗いてみると、なんと、開設から「5千何とか日」も経っているとのこと。概算してみると(計算が間違っているかもしれませんが)、開設したのは2008年の10月ころのようです。そんなに前に開設したというのはスゴい、と感心しましたが、5,000+日も放っておくわたしもスゴいもんだ、と寒心しました。なお、今日は、「ブログ開設から5077日」だそうです。

「身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など」について書くために、アカウント名を「カラスといちごとクロッカスと」としていたらしいので、最初の記事はカラスさんにご登場いただきました。


今日は、ブログ・エントリーを書き始めてから1ヶ月目で、また、この「クロッカス」のツボミがちょうど庭に出てきたので、今日はこの「クロッカス」について書こうと思います。

うちには、この「クロッカス」が2種あります。一重のと八重のと。一重の方が先に出て、それが終わりかけると、八重の方が出てきます。

次の画像は、一重のものです。普通の春咲きのクロッカスにそっくりです。咲いた一重の花の向こう側に、八重の花の花芽(白っぽいツンツンしたもの)が出てきています。

2021.09.08撮影(一重)

次は、八重の花です。八重の花は、花の重さで倒れやすく、下の画像左側には、すでにその兆候が現れています。倒れてしまうと、摘み取って、生花とします。冒頭の画像(わたしのアカウントのアイコン)は、花が倒れたのを家の中に持ち込んで、白い板の上に置いて、フラッシュをたいて撮ったものです。

2021.09.22撮影(八重)

「クロッカス」は「サフラン」とも呼ばれます。ホンモノもニセモノも。

でも、属名で見ると、はっきりしています。
・ホンモノは、クロッカス属 Crocus
・ニセモノは、イヌサフラン属 Colchicum

そのうち、クロッカス属が、便宜的に次のふたつに分けられます。
・・ハナサフラン(クロッカス属 Crocus
・・サフラン(Crocus sativus

そして、ニセクロッカスが、イヌサフラン属 Colchicum
・・イヌサフラン(Colchicum autumnale

なんでここまでややこしく命名するのでしょう??

ハナサフランは、クロッカス属 Crocus のうち主に観賞用に栽培されるもので、これが一般にクロッカスと呼ばれるものです。サフランは、クロッカス属 Crocus のうち Crocus sativus のことで、メシベを香辛料に取るために栽培されます。花自体、美しいです。今日の主役のニセクロッカスは、イヌサフラン属のイヌサフラン(Colchicum autumnale)で、秋咲きです。英語では Autumn crocus「秋のクロッカス」と呼ばれます。

イヌサフランは、まず、春に、葉っぱを出します。30センチほどの、やや幅広の、光沢のある葉です。次のリンク先の中程でお確かめください。

Autumn Crocus, Colchicum spp.(英文+画像)

次に、他の植物がどんどん緑を増す中、イヌサフランの葉は茶色くなって、かなり見た目にはよろしくない姿になります。それも上のリンク先でお確かめください。茶色い葉っぱは、わたしは、しっかりと枯れてしまったのを見届けてから、切って取り除きます。

そして、夏の間、土の上から消えてしまいます。全く、姿、なし。

夏の終わりになると、次のような花芽が、土から直に出てきます。

2014.08.25撮影(一重)

そして、花の咲く部分と花を支える部分の区別ができるようになります。

2022.08.30撮影(一重)

以下の画像には、八重の、花芽が土から出てきて、花をほころばせかけた段階までが、写っています。

2021.09.16撮影

ところで、イヌサフランには猛毒があります(他のイヌサフラン属の種にも?)。それで、「イヌ」と名づけられたのでしょうか。以下の厚生労働省の記事をご覧ください。イヌサフランは、鑑賞するだけで、取り扱いには気をつけましょう。

自然毒のリスクプロファイル

イヌサフランは、春に葉が出、それが枯れて、秋に花が咲きます。これを、わたしは、「花より先に葉が出る」と捉えるのですが、

上の厚生労働省の記事には、
> 葉は開花後に出る
と書いてあります。また、イヌサフランについての日本語版Wikipediaの記事にも、
> 葉は開花後に出てくる
と書いてあります。

これは、捉え方の違いでしょうか。捉え方の違いなら、何が基準でしょうか。球根の発達段階?


下の画像は、群生している一重の花が、大きく開く前の様子。

2012.09.11撮影


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