カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

ゾンビーと女奴隷

2024年03月29日 08時00分00秒 | ユリ科
2024.03.16撮影

ゾンビーチューリップ(Tulipa fosteriana 'Zombie')のつづきです。

冒頭の画像は、開いたばかりの「ゾンビー」の中央部分です。ツヤツヤしていて、若さにみなぎっていますね。

まだ若い花なので、オシベ6本がまだピンと伸びています。筋の入っている部分と黄色い粉がふいたような部分を合わせたのが、オシベのヤク(葯)です。その下に暗い色で見えるのが、花糸です。オシベの「軸」あるいは「茎」のようなものです。でも、なぜ「花の糸」と呼ばれるのか・・・花の中にある糸みたいな形状のもの、という意味?

メシベは、オシベに囲まれて飛び出ているものです。頭の部分を、柱頭といいます。文字通り、「柱の頭」です。チューリップの柱頭は、先がみっつに分かれます。柱頭の下の柱の部分は、花柱といいます。オシベの花糸に対して、花の中の柱みたいな形状のもの、という意味でしょうか。

以下のリンク先に、花の作りについての簡単な図示がありますので、興味のあられる方は、どうぞ。


2024.03.17撮影

「ゾンビー」が全開したばかりの時には、花の内側の色は、白っぽい薄黄色です(直前の画像)。そして、一般的には、黄色の色が濃くなるのを経て、赤みを増してきます(次の画像)。

2024.03.18撮影

この花の色の変わっていくところを、花の中央部分の画像で、もう一度お見せします。オシベの様子が変わっていくのも見えます。以下の画像3枚は、同一の個体ではありません。

 2024.03.16撮影(冒頭画像)

 2024.03.14撮影

 2024.03.15撮影


チューリップは、他の多くの花と同じように、暗い時(夜や、天気の悪い時)や気温が低い時に、花を閉じます。まず、大きく開いているのからご覧ください。


2024.03.18撮影(晴れ)

これは、3月半ば、バンクーバーで大変晴れていた日に撮った写真です。バンクーバーでは、きれいに晴れると、人々が歓喜します。ホントですよ。野山や公園に出かける人々で交通渋滞が起こるほどです。

2023.04.21撮影(雨上がり)

この画像は、雨が上がってすぐ。水玉が葉にかなりついていますから。でも、晴れてきているみたい。雨でもあまり花が閉じなかったか、徐々に花びらが開いてきているところでしょう。


2024.03.20撮影(大変くもっている)

この画像は、大変暗く、くもっている日のものです。奥の方に見えるみっつの閉じた花は、晴れていた2日前、大きく開いていた花です(前の前の画像)。つまり、これらの閉じている花は、一旦咲いた花が閉じているものであって、まだ咲いたことのないツボミなのではありません。

一方、手前左の花は、終わりかけの花で、すでに、暗くても閉じなくなっています。年齢を重ねたお肌のように、ハリがなくなり、閉じられなくなるのでしょうか。右手前の花は、まだ開いたことのないツボミで、若々しく、みずみずしいですね。

花びらの色は、内側だけでなく、外側も変わっていきます。ツボミの時、外花被の帯状の部分の色は、くすんだ朱色です。花が開くと、その部分は、ピンクっぽい赤になります(直前の画像)。ですから、くもった日に閉じている花は、色を見れば、開いた花が閉じたのか、開いていないツボミなのか、わかるのです。花が古くなると、全体的にピンクになります。

さて、下の画像は・・・

2006.03.27撮影(ゾンビーチューリップにそっくりなチューリップ)

わたしは、自分が写した写真は、植物に限らず、分類してファイルにしてあるのですが、ユリ科(Liliaceae)チューリップ属(Tulipa)の下に、ゾンビーチューリップ(Tulipa fosteriana 'Zombie')とは別に、それにそっくりなチューリップがあります(上の画像)。

学名 Tulipa kaufmanniana 'Ancilla'
英名 Ancilla kaufmanniana tulip
和名 カウフマンニアーナ・チューリップ「アンチーラ」
ユリ科(Liliaceae)チューリップ属(Tulipa

わたしは、実は、「ゾンビー」を植えた時、「アンチーラ」を植え足したつもりだったんですね。それで、写真を整理してみると、どうもおかしい。なんか、写真を見直してからわかることの繰り返しみたい(この花、前からおかしい、と(2) - カラスといちごとクロッカスと)で恥ずかしいんですが。

それで、観察し、検索もしました。そうすると、違いも分かりましたが、混同しているサイトもあることも分かりました。わたしだけじゃないんだ、わ〜〜い、わ〜〜い、と言い訳。違いは、以下でご覧ください。

 
2006.03.27撮影(アンチーラ)        2024.03.14撮影(ゾンビー)

ラテン語 ancilla「アンチーラ」というのは、「女奴隷」という意味です。「ゾンビー」だの、「奴隷」だの、どういう命名の仕方なんでしょう。

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ゾンビーチューリップ

2024年03月27日 08時00分00秒 | ユリ科
2023.04.21撮影

わたしの庭では、チューリップ(Tulipa)は、この園芸種「ゾンビー」が一番に咲きます。今年は特に早く、3月半ばに咲き出しました。例年は、4月半ばです。掲載画像は、去年のも混じっています。

学名 Tulipa fosteriana 'Zombie'
英名 Zombie fosteriana tulip
和名 フォスターリアーナ・チューリップ「ゾンビー」
ユリ科(Liliaceae)チューリップ属(Tulipa

Tulipa fosteriana 種小名 fosteriana は、英語版Wikipedia Tulipa fosteriana - Wikipedia によると、イギリスのアヤメ類の専門家マイケル・フォスター(Michael Foster)に因むそうです。英語の固有名詞 Fosater「フォスター」から来た種小名なので、「フォステリアーナ」ではなく、「フォスターリアーナ」と読むことになるのかなと思います。

フォスターリアーナ種は、一般に、草丈が低めで、どっしりとしています。骨太、と言いましょうか。葉は、白っぽい光沢があります。フォスターリアーナの園芸種「ゾンビー」もその形質を受け継いでいます。


2023.04.10撮影

「ゾンビー」のツボミは、花が開いた時の大きさにまで成長して色づくと、こんな形と色になります(直前の画像)。おしぼりのような細長いツボミです。外側がくすんだ朱色、花びらの縁と内側が薄黄色。

2024.03.15撮影(今年)

もう少し開いてくると、花びらが6枚あるのが見えるようになります。この「花びら」は、植物学用語的には、花被片と呼ばれます。花被片とは、ガクと花弁が区別しがたいぐらいに見えるものを総称したもので、花の外側にあるの外花被(これが本来のガク)、内側にあるのが内花被(これが本来の花弁)です。ここでは、外花被と内花被が3枚ずつあります。

ゾンビーチューリップの、外花被の外側には赤っぽい帯状の模様が、内花被の外側には細めの線が数本、出ます。

花びらにつく模様について、もうひとつ、次の画像でご覧ください。外花被の赤い帯状の根本に、真鍮のような色の模様がついています。ボタンみたいでかわいいと思います。

 
2023.04.10撮影(去年)

直前の画像(去年)とその前の画像(今年)の撮影日を、比べてみると、3〜4週間の開きがあります。今年の方が、随分早く咲いているのです。

2023.04.10撮影

花びらがもっと開くようになると、外側の花びら(本来のガク)が反りかえるようになります。これで、内側の花びら(本来の花弁)の模様もよく見えるようになります。

2024.03.14撮影

そして、花被片(ガク+花弁)全部がほぼ開き切ると、上のようになります。

チューリップの多くは、ゴブレット型に咲きます。この園芸種の属する Tulipa fosterianaフォスターリアーナ・チューリップ)も、ゴブレット型に咲きます。花が若いうちから平たく咲くチューリップは多くありません。

平たく咲くのは、フォスターリアーナ種でも「ゾンビー」のような園芸種や、また、他の種の原種チューリップです。

2024.03.17撮影

開き切った「ゾンビー」を上から見ると、上の画像のようになります。中央に風車のように見えるのがオシベ、そのオシベに囲まれて飛び出ているのがメシベです。

つづく

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タンポポが咲きました

2024年03月25日 08時00分00秒 | キク科
2024.03.21撮影

うちの庭で、今年最初のタンポポが咲きました。ひとつだけ咲いています。

「ひとつ」と言っても、実際には多くの花の集まりです。この個々の小さい花を、「小花」といいます。キク科の花の特徴です。

冒頭画像に見られるように、最初に咲いた、この「ひとつ」の花は、小花が咲いている側と咲いていない側があります。そして、咲いていない(=開いていない)小花が、真ん中に集まって、頭をそろえて平らになっています。

小花が左右前後平均して咲かないことは、タンポポでよくあることですが、この花は、ほぼ半々できれいに咲き分けていて、おもしろい、と思い、写真に撮りました。

次の画像は、花を、90度向きを変えて、咲いている方の側から眺めたものです。

2024.03.21撮影

これを見ると、わたしは、食い気が・・・実は、わたしは、タンポポの花が好きで、よく食べるのです。何十個も集めないと小鉢にもなりませんが、「ガク」の部分もつけたままさっとゆがいて、三杯酢などで和えます。他にも工夫できると思います。

葉っぱも食べられます。若い葉はほんのり苦味がある程度ですが、もっと伸びたのは、わたしは苦味がちょっと苦手です。葉は、他の野菜といっしょに炒め物にしたり、チャーハンの具にしたり、することがあります。

根も食べられます。わたしは自分では食べたことがありませんが、キンピラにできるそうです。じゃあ、かき揚げにも使えるかな? 根から「コーヒー」も作ることができ、市販されています。わたしは、コーヒーはコーヒーを飲みたいので、代替え品は飲みまっせん! 飲んだことはありますが。

うちのタンポポは食料品なので、野菜畑に植えられています。正確には、野菜畑で出てくるのは掘り起こさない、花畑で出てきたのは掘る(なくならないけど)、ということで、タンポポを野菜畑にわざわざ植えたわけではありません。


2024.03.21撮影

直前の画像は、冒頭の画像より、もう少し接近し、角度を下げた眺めです。

咲いている花の右下に、ツボミがあります。なんか、未熟なイチジクみたいな形です。このツボミは、ガクのように見えるものに包まれて、固く閉じられています。このガク様のものは、総苞と呼ばれます。多くの花を「総て(すべて)包む苞」という意味でしょう。

総苞は、次の画像でよく見えます。


2024.03.21撮影

この画像は、太陽が花に当たるようにして(=光線を自分の体でさえぎらないようにして)、角度を下げて撮影してみました。

これで、開いた花の総苞の様子がよく見えます。反りかえっています。日本で、セイヨウタンポポ(外来種)と日本タンポポ(在来種)を区別するのによく目印にされます。今日の画像のタンポポは、セイヨウタンポポです。(カナダに日本タンポポが入ってきているとは思えません。)

2024.03.21撮影

タンポポの花の色って、優しくて暖かいですね。「キクの花」という形も、人に安心感を与えるのかもしれません。

こんなにかわいくて、おまけに、食べられるのに、芝生文化の西洋社会では嫌われ者なんです。ですから、わたしも、道路に面した前庭にはタンポポがはびこらないように気を使っています。と言っても、裏庭の野菜畑で咲いている花からは、種が自由に飛び回るんですけど。

2024.03.21撮影

学名 Taraxacum officinale「薬用の、食用のタンポポ」
英名 Dandelion「ライオンの葉」
和名 セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
キク科(Asteraceae)タンポポ属(Taraxacum

原産はヨーロッパですが、北アメリカには、17世紀中葉に移入されて、現在では野生化し、増殖しています(法律的には指定されていないようですが、「外来特定生物」みたいなものです)。

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キバナセツブンソウ

2024年03月22日 08時00分00秒 | キンポウゲ科
2022.03.22撮影

これは、雨に濡れたキバナセツブンソウ(Eranthis hyemalis)です。バンクーバーではよく雨が降るので、こうなります。

学名 Eranthis hyemalis
英名 Winter aconite「冬のトリカブト」
和名 キバナセツブンソウ(黄花節分草)
キンポウゲ科(Ranunculaceae)セツブンソウ属(Eranthis

学名 Eranthis hyemalis の意味は、「春の花で、冬に咲くもの」、つまり、「晩冬から早春に咲く花」という意味です。今年、バンクーバーでは、2月の半ばに咲きだし
ました。温暖化のために、咲くのが例年より早まっているようです。

以下に、花の咲く過程を、なるべく順番になるように並べてみました。2番目と3番目の個体群は同一のものですが、最初のは別個体です。花の周りに見えている葉は、他の植物のものです。


2023.02.18撮影(去年)
上の花:ほころび出したところ
真ん中の花:花びらが見え出した
下の花:全体がまだ小さく、苞も固く閉じたまま


2024.02.13撮影(今年)
上の花:大きくふくらんで、花びらの先が開きかけている
真ん中の花:ふくらんできている
下の花:まだ花びらを出しておらず、苞が熊手のように見える


2024.02.16撮影(今年)
上の花:大きくふくらんで、花びらの内側が見える、苞も開き、襟飾りのように見える
真ん中の花:花びらが開きかけている
下の花:熊手のように見える苞に包まれたままだが、苞のすき間が開きかけている

2006.03.27撮影

開いた花を見ると、蜜線が見えますね〜〜、ぷつぷつと見えるオシベの周りに(ぷつぷつなしで、オシベよりやや飛び出しているのが、メシベです)。蜜線、かわいい〜〜。

実は、花びらに見えるものは、ガク。そして、蜜腺は、花弁が変化したものです。花の下に出ている葉っぱのようなぴろぴろは、ガクではなく、苞。

わたしのたくさん育てているヘレボルス(Helleborus)も、ガクが花弁様に、また、花弁が蜜腺に、変化しました。ヘレボルスもセツブンソウも、キンポウゲ科(Ranunculaceae)です。

上の画像は、次の画像からトリミングしました。

2006.03.27撮影

次の2枚の画像は、花が終わってからのものです。


2023.03.30撮影(去年)
花が終わり、残っている花びらの中にすでにタネが形成されつつある
・苞が大きく見えるのは、花びらが縮んだから? 苞自体が伸びたから?


2023.03.28撮影(去年)
花びらがさらに萎縮し、代わりに、タネのサヤが成長してくる
・苞の緑が鮮やかさを失ってきた

現在、うちのキバナセツブンソウは、次のような姿です。苞の中央に見えるのが、形成中のタネのサヤです。

2024.03.19撮影(今年)

今日は、簡単に、うちのキバナセツブンソウの「1年」(実は、1ヶ月ちょっと)を画像でお送りしました。

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新しいクロッカスが咲きました

2024年03月20日 08時00分00秒 | アヤメ科
2024.03.14撮影

去年の秋、クロッカスCrocusをたくさん買って、南側の庭(うちには、庭が、家の北側と南側にあります)に植えました。南側にクロッカスを植えるのは、初めてです。

北側の庭にはクロッカスがあった(ある)のですが、成長した樹木の陰となり、うまく育たなくなりました。それで、南側で育ってもらおう、と新しい球根を求めたのです。

球根は、思い切って、大きな袋で買いました。大型のクロッカス1袋と小型のクロッカス1袋です。どんな花が咲くかは、咲いてのお楽しみ、という「徳用」袋です。

大型の方は、1袋30球根入りで $19.97、小型の方は、1袋60球根入りで $32.25、でした。カナダドルです。1カナダドルは、このところ、110円前後で取引されています。

こんなにたくさんどうやって植えるんだ、どこへ植えるんだ、と悩みましたが、なんとかなるだろう、と観念して、帰国と帰国の合間に、寒さの中、震えながら土を掘りました。

 
2024.03.14撮影               2024.03.14撮影

大型の方は、Crocus vernus のもようです。この学名は「春のクロッカス」という意味で、英語でも Spring crocus「春のクロッカス」といいます。英語では、また、その花の大きさを表して、Giant crocus「巨大なクロッカス」とも呼ばれます。

ここまでの画像は、すべて、大型の「春のクロッカス」です。このしましまの園芸種名は、 'Pickwick'「ピックウィック」。wick というのは「ろうそくの芯」で、pick は「つまむ、つまみ出す」。pick the wick で、「(ろうそくを使った後に)ろうそくの溶けた中に落ち込んだ芯を(次に使えるように)つまみ出す」という意味になります。ん・・・そうか。

 
2024.03.12撮影               2024.03.14撮影

小型の方は、Crocus chrysanthusCrocus tommasinianus ようです。先の方の学名の種小名 chrysanthus は「黄金色の花」です。もうひとつの種小名 tommasinianus は、植物学者であり政治家でもあった Muzio Tommasini(発音は、ムーツィオ・トンマスィーニ?)に因みます(これは、他のブロガーさんが教えてくれました)。日本語的には「トマシーニ」。


「黄金色の花」の方は、英語で、Snow crocus「雪のクロッカス」、「トマシーニ」さんの方は、Early crocus「早咲きクロッカス」、と呼ばれます。「早咲き」の方も、流通上では、Snow crocus「雪のクロッカス」と呼ばれることもあり、種類がなんであるかをわかりにくくしています。

直前の画像は、きれいな色だなあ、と気に入りました。が、、、何かわかりません。小型の方だとは思いますが。球根を買った通販のカタログにも載っていないし、この色は、これ一本しか咲いていないんです。お徳用袋に入るはずではなかったものが、紛れ込んだものなのかもしれません。

 
2024.03.14撮影               2024.03.14撮影

上のクロッカスは、トマシーニ」さん園芸種 'Whitewell Purple'「ホワイトウェル・パープル」だ思われます。お徳用袋には、これが一番たくさん入っていました。

園芸種名の whitewell の well というのは、「井戸」とか「液体が溜まっているところ」という意味です。それが white「白い」わけです。花の中央が白っぽいことによる命名だと思いますが、花の中央が白いクロッカスはたくさんあると思うんだけど・・・ purple というのは「紫」ではなく「赤紫」です。purple は、通常、日本語に「紫」と訳されますが、実際には、「赤紫」を指します。

 
2024.03.16撮影               2024.03.16撮影

これも、トマシーニ」さん園芸種で、'Ruby Giant' のようです。giant は「巨人」という意味で、小型のクロッカスとしては、本当に大ぶりなんです。ruby は「ルビー」で「赤い」ですが、この色を「ルビー」というは、ちょっと外れているような・・・

でも、太陽が当たると、次のような色になります(左下画像)。「ルビー」よりひとつ前の「ホワイト・パープル」も、次のようになります(右下画像)。

 
2024.03.15撮影               2024.03.15撮影

次は、大型の Crocus vernus「春のクロッカス」の方です。この園芸種は、'Remembrance' で間違いないと思います。'Remembrance' の意味は、「思い出」「追憶」。花びら下の「脚」の方は、花より濃い紫です。左下の画像でお確かめください。

 
2024.03.16撮影               2024.03.14撮影

次も大型の方。園芸種名は、'Snowstorm' といいます。「雪の嵐」「吹雪」という意味です。花びらと脚に入った紫の筋がきれいですね。

周りに見えるのは、チューリップ(Tulipa)の葉です。チューリップの植わっているところを掘らないように、と、記憶と記録に頼って、クロッカスを植えたはずなのですが、それでもこのように近接してしまいました。場所によったら、クロッカスがチューリップに埋もれています。ああ、どうしよう・・・掘って植え替えることになるか・・・

 
2024.03.16撮影               2024.03.17撮影

最後に、小型の、英語で Snow crocus「スノークロッカス」と呼ばれる Crocus chrysanthus「黄金のクロッカス」を。「黄金のクロッカス」は、典型的には、濃い、オレンジ色がかった黄色ですが、この園芸種はもっと薄い色です。特徴は、花びらが2色であること。花びらの端の方が薄い黄色、中央に近い方がそれより濃い黄色です。これもきれいだと思いました。この園芸種の名称は、'Romance'「ロマンス」。

 
2024.03.16撮影               2024.03.16撮影

他にも咲いているのですが、今日はこれだけにします。なお、クロッカス(Crocus)属は、アヤメ科(Iridaceae)に属します。

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この花、前からおかしい、と(2)

2024年03月18日 08時00分00秒 | キジカクシ科
2022.03.29撮影

これは、前回の記事の最後に掲載した画像です。これが、問題にしている2種の植物のうちの、スキラ・ミシュチェンコアナ(Scilla mischtschenkoanaで *ない* 方の1種です。

この花も、白地に青い筋りです。でも、花の中央が、スキラ・ミシュチェンコアナと異なります。こちらは、スイセン(Narcissus)のように、小さいながらも中央にカップ状のものがあります。そして、そのカップ状のものの中に、これもスイセンのように、オシベとメシベが入っています。

以下の画像で、それをお確かめください。

2022.03.29撮影

この植物は、次であると思います。

学名 Puschkinia scilloides「プシュキニア・スキロイデス」
英名 Striped squill
和名 プシュキニア・スキロイデス
キジカクシ科(Asparagaceae)プシュキニア属(Puschkinia

前回の記事の花、スキラ・ミシュチェンコアナと、今回の記事の花、プシュキニア・スキロイデスは、似ていますね。そっくりではありませんが。

実は、両者とも、英語で Squill(学名の Scilla、和名のツルボに当たる)と呼ばれます(他の言語のことは知りません)。見た目が似ていれば混同しやすいし、また、名称が同じなら混同が進む、と思います。

おもしろいことに、花の中央にカップがある方の学名は、
Puschkinia scilloides「プシュキニア・スキロイデス」
で、種小名の scilloides は、scilla もどき」(ツルボもどき)という意味です。

2023.04.04撮影

そもそも、うちには、スキラ・ミシュチェンコア(オシベが見える方)とプシュキニア・スキロイデス(カップがある方)の両方があった(=わたしが植えた)んだろうと思います。なぜ両方あったかは、不明です。

でも、勢いが弱くなってきたので、何度か買い足した。そして、そのたびに、オシベが見える方を図らずも増やしていった・・・もよう。そして、花が元気に咲けば咲くほど、2種を1種と自分に言い聞かせながら、何かおかしい、と思ってきたのです。

今春は、昨秋に買って植えたのが、たくさん咲き出しました。そして、その花を見て、ますます???

それで、アルバムをつらつら眺めてみると、、、ということになったのです。

前から不思議だったことがやっと解決した!


2023.03.28撮影

以下に、スキラ・ミシュチェンコアナとプシュキニア・スキロイデスの特徴をまとめておきます。

スキラ・ミシュチェンコアナ(オシベが6本見える方)
・ツルボ属(Scilla)である
・花びらがややピンク色を帯びる
・花びらがやや「しわしわ」である
・オシベが、6本、分離している
プシュキニア・スキロイデスより早く咲く
・頑丈なようだ

プシュキニア・スキロイデス(カップがある方)
プシュキニアPuschkiniaである
・種小名は「scilla もどき」(ツルボもどき)である
・花びらは白っぽい(ピンク色を帯びない)
・花びらが比較的ピンと張っている
・スイセン様のカップが花の中央にある
・オシベとメシベは、スイセンのように、カップの中にある
・スキラ・ミシュチェンコアナより遅く咲く
・頑丈でない可能性がある

以下に、この2種の花を並べてみます。花の大きさ、草丈は、ほぼ同じです(画像の倍率が異なるので同じに見えませんが)。花がこんなに違うのに同じ植物だ、と自分に言い聞かせる意思の力の強さに驚きました。

 
2022.04.06撮影               2022.02.26撮影

最後に、言い訳がましく言うのですが、わたしみたいな素人どころか、有名園芸サイトが混同しているところをご覧ください。両方をスキラ・ミシュチェンコアナと呼んでいます。

スキラ・ミシュチェンコアナ(オシベが6本見える方)は、
正しく、スキラ・ミシュチェンコアナと呼んでいる

別種であるプシュキニア・スキロイデス(カップがある方)を、
間違って、スキラ・ミシュチェンコアナの園芸種だと言っている

わたしは、カップのある方が好きなので、そちらを増やしたい。これからは、ラベルに書いてあることよりも、写真の方をよく見て、球根を購入するようにします。

このカップのある方は、消え込んでいなければ、時季的にこれから咲くはずです。楽しみです。

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この花、前からおかしい、と(1)

2024年03月15日 08時00分00秒 | キジカクシ科
2021.03.03撮影

わたしの庭には、今、この花がたくさん咲いています。5〜15cmくらいの草丈です。2月の半ばに咲き出しました。次々と咲いています。

庭で花が咲くと、わたしは、毎日ではありませんが、何日かごとに写真を撮ります。そして、月ごとのファイルと、種(しゅ)ごとのファイルを作ります。(ヘレボルスだけは、あまりにもたくさんあるので、別建です。)種はさらに属に、属は科に、科は目に分類します。正確には、目を科に、科を属に、属を種に、分類するのですが。


2023.03.05撮影

上掲2枚の画像の植物は、
・キジカクシ科(Asparagaceae)
・ツルボ亜科(Scilloideae)(「亜科」というのは、「科」の下位分類です
・ツルボ属(Scilla
スキラ・ミシュチェンコアナ(Scilla mischtschenkoana) 
に、わたしの植物のアルバムでは分類してあります。

そして、ちょっと前に、そのアルバムをしげしげと眺めていたんです。なぜ眺めていたかと言うと、前から、実は、もう何年も何年も、なにかしっくりしないことがあって、その疑惑が今年ますます高まったからです。

去年の秋に、この植物の球根を植え足しました。咲く花が減っているように感じたからです。そして、この春、この花がたくさん咲きました。たくさん咲いているので、じっくりと観察することができました。

すると、、、何か違う、、、思っていたイメージと異なる、、、

それで気づいたのは、、、わたしが、ツルボ属(Scilla)のスキラ・ミシュチェンコアナ(Scilla mischtschenkoana)のアルバムに分類していたものが、どう見ても、1種の花ではなく、2種の花だ、ということ。


わたしの上記の記事では、2種をまったく混同しています。

わたしはそこで、
・スキラ・ミシュチェンコアナ(Scilla mischtschenkoana)のことを
・プシュキニア・スキロイデス(Puschkinia scilloides)と合わせて
・プシュキニア(Puschkinia)と、「通称」でと断りながらも、呼んでいるのです。

わたしが2種の花を同じだと取り違えたのは、両者ともに白地に青い筋りであり、かつ、園芸店(すべて、ではない)等が使っている通称が Puschkinia「プシュキニア」だからです。園芸店等云々は、もちろん、わたしが自分の間違いを他人になすりつけているわけです。

2022.02.26撮影

上掲の画像も、スキラ・ミシュチェンコアナです。冒頭画像と直前の画像では、オシベから花粉が出ていますが、2番目の画像ではオシベからまだ花粉が出ていません。でも、3枚すべてで共通なのは、6本のオシベが別々にはっきりと見えること。

ここで、もうひとつの植物をご覧ください。きれいでしょ〜〜〜!!


2022.03.29撮影

つづく

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おとなりさんの前庭

2024年03月13日 08時00分00秒 | アヤメ科
2024.02.14撮影

わたしのうちは玄関が北向きで、東側に樹木が嫌いなおうちと、西側に樹木や植物が好きなおうちと、隣り合っています。

西側のおうちでは珍しい花をたくさん育てています。そして、色使いが上手なんです。

カナダの一戸建ての家の多くは、車道、歩道、地方自治体の土地、敷地、路地、と、道路に前後を挟まれた建て方になっています。そして、みんなではありませんが、敷地内が、前庭、建物、裏庭、車庫、となり、車庫が路地に面しています。

今日は、庭のうちでも、前庭の方の、それも、わたしの前庭ではなく、西側のおうちの前庭のお花をいくつかお見せします。

2024.02.14撮影

前掲2枚の画像は、クロッカスですが、これは、クロッカスでもいわゆる Crocus tommasinianus(クロッカス・トマシニアヌス)だと思います。「だと思う」というのは、わたしが植えたわけではないので(自分で植えても忘れるのに)確信がないのです。学名の種小名 tommasinianus については、調べましたが、意味はわかりませんでした。【追記:tommasinianus の由来について、他のブロガーさんからコメントで情報をいただきました。ありがとうございます。】

学名 Crocus tommasinianus
英名 Woodland crocus「林のクロッカス」
別名 Early crocus「早咲きクロッカス」
和名 クロッカス・トマシニアヌス(学名から)
別名 ウッドランド・クロッカス(英名のひとつから)
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属(Crocus

この独特の紫の色の花びらに、この濃いめのオレンジ色のシベは、印象的です。うちよりも木の鬱蒼としているおとなりは、うちと同様、冬の間、落ち葉で地面を保護しています。その落ち葉の敷き詰められた中から、クロッカスが空に向かって鮮やかに咲きいでるので、花の好きな人なら歩道を歩いていて振り返るほどです。

2024.02.14撮影

おとなりのクロッカス・トマシニアヌスは、1ヶ所ではなく、あちこちに固まって咲いています。同じように、直前の画像のサクラソウPrimulaも、あちこちに咲いています。

これも種(しゅ)が何かはっきりとはわからないのですが、Primula vulgaris(プリムラ・ブルガリス)ではないか、と思われます。種小名の vulgaris と言うのは、「一般の、普通の、ありきたりの」という意味です。

学名 Primula vulgaris「普通のサクラソウ」
英名 Primrose「プリムローズ」
和名 プリムラ・ブルガリス(学名から)
サクラソウ科(Primulaceae)サクラソウ属(Primula

プリムラ・ブルガリスは、通常は(「原種は」と言うべき?)、薄い黄色だと思うのですが、この色でもプリムラ・ブルガリスなんでしょうか。

念のために調べてみると、プリムラ・ブルガリスには、亜種とか園芸種とかを合わせると、次のような色があるそうです。アメリカのアリゾナ州立大学のサイトから取りました。
> 中央が黄色で、周囲が、白、薄い黄色、オレンジ色、ピンク、赤、青、紫



2024.02.14撮影

おとなりの前庭には、スノードロップも咲いています。美しい色のクロッカス・トマシニアヌス、プリムラ・ブルガリス、の間に、白いスノードロップが飛び飛びに集まっています。おとなりのスノードロップは、わたしの庭のスノードロップと異なり、八重のスノードロップです。

2024.02.14撮影

学名 Galanthus nivalis 'Flore Pleno'「フローレ・プレーノ」
英名 Double snowdrop
和名 八重咲きスノードロップ
ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)マツユキソウ属(Galanthus

左下がおとなりの八重のスノードロップ、右下がうちの一重のスノードロップ。

 
2024.02.14撮影               2021.02.16撮影

今日掲載のおとなりの前庭の花の写真は、すべて、今年のバレンタインズデーに撮影しました。以下のような感じで、あちこちに飛び散って咲いていました。

 
2024.02.14撮影               2024.02.14撮影

 
2024.02.14撮影               2024.02.14撮影

左下の画像では、プリムラ・ブルガリスの花の中心が黄色いことを、確かめることができます。

 
2024.02.14撮影               2024.02.14撮影

バレンタインズデーからおよそ1ヶ月後の今日は、おとなりの前庭では、早咲きであるクロッカス・トマシニアヌスは終わりました。八重咲きスノードロップはほぼ終わっています。でも、プリムラ・ブルガリスは、まだまだ咲き続けています。

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スノードロップ、そろそろ終わり

2024年03月11日 08時00分00秒 | ヒガンバナ科
2024.02.19撮影

うちの庭では、スノードロップ(Galanthus nivalis)が春一番に咲きます。1月末に咲き始め、2月中咲き続け、3月ほぼ半ば現在も咲き続けています。


スノードロップについては何度か書きましたので、今日は、まだ書いていないかな、と思うことを集めてみます。

冒頭画像は、きれいに開いた花です。まず目を引くのは、緑の印ですが、よく見てみると、花被片に、地の白色よりも透明な縦線が入っています。その模様(?)は、内側の花被片(内花被にはっきりと見えますが、外側の花被片(外花被にも出ているようです。

2024.02.03撮影

これは、ツボミですが、ここに写っているツボミの大方が、ふくらんだツボミです。このようにふくらんだツボミは、短い花柄から提灯状に垂れてきます。この一群の右奥部分には、まだ上を向いているツボミがいくつか見えます。

画像中の地上にある茶色い葉っぱは、冬になってしまう前にわたしがかき集めたものです。庭に大きい木が何本かあるので、落ち葉の量には欠きません。

腐葉土になることを期待しているのですが、かき集めた全てが一冬で腐葉土になるわけではありません。ですから、春になると、半分以上取り除きます。取り除いたものは、改めて、コンポストとなります。


2024.02.10撮影

芽がだいぶん伸びていた一部分に、厚く落ち葉がかかっていたので、それを手で大づかみして取り除きました。葉っぱに埋まっていたところが、黄緑のままです。その部分のツボミは、葉に埋もれていたので後発となり、まだ上を向いたままです。向こう側の一群は、もうツボミが下がっています。


2024.02.19撮影

これらの花は、冒頭の花より大きく開いています。カメラを下から斜め上に向け、ピントが合うことを祈りながら撮影しました。内花被の内側を捉えたかったのです。それで、この画像を見て、ちょっとびっくりしました。なぜなら、内側が緑の縦線になっていたのです。

あ〜〜、この緑の線と線の間が、表から見たら透明の線になるのか!? 

 
2024.02.19撮影(冒頭画像)         2024.02.19撮影(直前の画像)

でも、実は、わたしは、花びらの内部の緑の印はハート型だ、とこの時まで思っていたんです。その認識が間違いだったのかも。


次の画像では、内側の緑はハート型に見えません? でも、よく見てみると、線だなあ・・・


2021.02.16撮影

うちには、こんなにたくさんスノードロップがあるんですが、これ、元々は、10個か12個の球根から始まったんです。ありがたいことです、こんなに元気に生きていて、そして、増えてくれて。

なお、わたしは落ち葉を利用するので、肥料は一切施しません。わたし、ナマケモノですからね。

 
2024.02.10撮影               2024.02.10撮影

わたしのうちの庭では、スノードロップは球根がこぼれるように土中から出てくるので、それらを花が終わったら拾って、というか、つかんで、植えます。

2024.03.07撮影

数日前の画像です。花びらが透明っぽくなっている花があります。スノードロップも、もうそろそろ終わりかけ、、、

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黄色い花、わたしの2月の庭から

2024年03月08日 08時00分00秒 | わたしの庭

2024.02.09撮影

2月のわたしのお庭は、例年は、ヘレボルスの独断場です。でも、今年、ヘレボルスは、
・何年もよく咲いていた株が全体的に勢いが弱い
・失った個体もあるようだ
・1月に雪害を受けた個体は回復していない
という状態です。

でも、うれしいのは、
・実生株で今年初めて開いたのがいくつもある
幼株を数年見守り続けてきて、やっとその花と初対面することができたのですから、感動ものですよ。

ヘレボルスとは別に、今年の2月のわたしのお庭では、球根植物が例年より早く咲き出しました。気候変動のためでしょうか。今日は、そんな、早く咲き出した球根植物のうち、黄色い花からふたつ選び出しました。


2024.02.15撮影

まずは、「黄金色の」スノークロッカスをご覧ください。

学名 Crocus chrysanthus「黄金色の花を持つクロッカス」
英名 Golden crocus「黄金色のクロッカス」
別名 Snow crocus「雪のクロッカス」「スノークロッカス」
和名 クロッカス・クリサンサス
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属(Crocus


このオレンジ色がかった独特の黄色はきれいですね。冬の庭が、ぱっと明るくなります。

花被片(花びら)は、何枚でしょう。冒頭画像ではわかりにくいですが、直前の画像では、花被片が6枚あるのが、はっきりとわかります。これだけ花が開いているのは、撮影した時間帯が昼間で、比較的明るかった、ということです。

6枚に分かれている花被片のうち、外側3枚がガク(外花被)、内側3枚が本当の花弁(内花被)です。と言っても、6枚合わせて、まあ、なんと言いますか、花びらですよね。

次の画像は、コンデジでのお遊びの接写(マクロ撮影まがい)。上に向いて開いたスノークロッカスの花を、真上から見下ろして撮りました。花被片の内側3枚は全部見えますが、外側の花被片は1枚写っていません。オシベは3本とも見えます。オシベの中心にあるメシベは柱頭が3裂しますが、この画像でははっきりとは判別できません。

2024.02.07撮影

もうひとつの黄色い花。次の画像をご覧ください。スイセンです。これは、やや小型の園芸種で「ジェットファイア」といいます。

学名 Narcissus 'Jetfire'「ジェットファイア」
アヤメ科(Amaryllidaceae)クロッカス属(Narcissus


次の画像で、背景にほぼ上向きに出ている、葉より薄い色のものが、まだ若いツボミです。手前に、頭を下げてきて、結果、頭をもたげてきたかのように見えるものが、それより成長したツボミです。どちらの段階のツボミも、まだ苞を固くかぶっています。

実は、このスイセンも雪害を受けました。開かずに終わるツボミもあると思います。そういうのは、茶色く、また柔らかくなっているのですが、それらのツボミを避けて写したのが、以下の画像です。ん〜〜、勢いがないなあ・・・

2024.02.19撮影

ツボミは、成熟してくると、薄い皮である苞を破って、姿を見せてくれます(左下の画像)。そして、さらにふくらみ出します(右下の画像)。

 
2024.02.19撮影               2024.02.19撮影

そして、次のように花びらを開きだします。「ジェットファイア」の特徴である、オレンジ色系の長めの副冠(スイセンの花の中央にあるカップ状のもの)が、すでに、花被片から外に出ています。苞が割れてめくれているのも見えます。

2024.02.22撮影

花がもっと開くと、次のようになります。掲載画像の撮影日はたまたま3月1日ですが、2月中にここまで咲いていました。


2024.03.01撮影

開き切ると、次のようになります(去年、3月末の画像)。現在は、ここまで反りかえるほどは花の段階が進んでいません。

2023.03.30撮影

3月現在、「黄金色のクロッカス」は終わりましたが、去年の秋に植えたクロッカス(色は各種)が咲き始めました。例年より早く2月に咲いた黄色いキバナセツブンソウ(Eranthis hyemalis)は、もうほぼ終わり。レンギョウ(Forsythia)は、これも例年より早く2月中に開き出しました。満開になるのはこれからです。

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