
4月半ばに始めた「紫色のオオツルボ属」の3回シリーズですが、1回目を投稿した翌日に「サービス終了」が発表され、元気をなくしました。そのシリーズ1回目の記事も、忙しかった中、やっと書けたものだったので、2回目は何とか書いたものの、この3回目まで、時間が開いてしまいました。現在どこへ引越しするか思案中です。
今日の「紫色のオオツルボ属」は、フォルベシイ(Scilla forbesii)です。ぐずぐずしていたので、庭の花は終わってしまいましたが。
ここまでの3種のオオツルボ属(Scilla)を並べてみます。


2014.03.24撮影(ビフォリア) 2021.04.18撮影(シベリカ)

2023.03.28撮影(フォルベシイ)
ビフォリア(S. bifolia)とシベリカ(S. siberica)は、上を向いて咲くか、下を向いて咲くか、という大きな違いがあるとは言え、花の作り自体は、基本的には、同じです。ビフォリアの方がやや赤紫ぽいですが。(なお、シベリカの画像に見える柔らかそうな葉は、タイツリソウの類の葉です。)
でも、今日の花であるフォルベシイ(Scilla forbesii)は、花の中央の部分の作りが全く異なります(冒頭画像などをご覧ください)。オシベの「束」の外側が「かべ」のようになり、残りのオシベを囲みます。そして、その囲まれたオシベに薄い黄色〜クリーム色の花粉がつきます。メシベは隠れていて見えません。
学名 Scilla forbesii「フォルブスのツルボ」(「フォルブス」は人名)
英名 Glory-of-the-snow「雪の輝き」
和名 ユキゲユリ(雪解百合)
和名 ユキゲユリ(雪解百合)
別名 グローリー・オブ・ザ・スノー(英名から)
流通名 チオノドクサ(旧学名から)
キジカクシ科(Asparagaceae)オオツルボ属(Scilla)
以下では、フォルベシイを日本での流通名を使って、「チオノドクサ」で呼ぶことにします。


2025.04.01撮影 2025.03.30撮影
上の画像は、両方ともチオノドクサですが、花びらの色をお比べください。花びらの中央部分は白いです。でも、左側のように、その白い部分が大きめの場合と、右側のように、白い部分が消え込んだようになっている場合があります。
これ、ひょっとして、別種? 実は、そっくりであり、別種とされているものや、同種とされているものが、計3「種」あり、常なら、わたしはそのへんも追求したいのですが、もう、元気がないので、ご報告だけ。もちろん、色だけで判断はできません。
Scilla forbesii(今日のオオツルボ、チオノドクサ)
Scilla siehei(Scilla forbesii と同種? 別種?)
Scilla luciliae(Scilla forbesii より、やや大きいようだ)


2025.03.21撮影 2025.04.04撮影
ツボミの出方をご覧ください。左の画像では、花軸にひとつしかツボミがついていません。でも、右側のではかなりの数のツボミがついています。この違いは、どのようにして出る? 球根の成熟度であろう、と思われます。なお、右の画像でチオノドクサの後ろに見える紫色の花は、上を向いて咲くビフォリアです。


2025.04.04撮影 2025.04.04撮影
ツボミが成長してくると、花の中央部分の白いところがツボミながらも見えてきます。右側の画像では、花軸の下の方のツボミが開いてきました。右上には、別の花軸につく、すでにかなり開いた花。

2025.03.30撮影
花が開きました。チオノドクサの花を見ていつも思うんですが、花弁の1枚1枚が平たくないんですよね・・・少し上で左右2枚並べた開いた花の画像がありますが、そちらでの方が、その辺をよく観察できるかもしれません。

2022.03.29撮影
チオノドクサの花筵をご覧ください。同じ位置で(撮影年は異なりますが)、カメラを引いて撮影したのが、下の画像です。わたしの庭では、チオノドクサの花筵は、ここだけではないんです。毎年、目を楽しませてくれます。

2023.04.14撮影
引っ越し先はまだ決まっていません。今まで書いた記事を保存するには引越しするしかない、ということですよね。その辺は理解した。
まあ、ぼちぼち、やってみます。他の投稿者の方々がいろいろ情報をくださっているので、ありがたいです。
次の投稿は、引越しのお知らせだけとなります。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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