カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

タンポポは地球を救う(コーヒーにもなるよ)

2022年08月16日 08時07分10秒 | キク科
2021.04.27撮影

タンポポ属(Taraxacum)の種(しゅ)はどれも「タンポポ」と呼ばれることが多いみたいで、それだけ、人間の生活に身近な植物だ、ということでしょうか。あるいは、どれも似すぎていて見分けがつけにくいだけかもしれません。

その中でも、日本でも、タンポポと言えばこれ、というくらい見ることのできる、セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)。

英語で、タンポポは、Dandelion と呼ばれ、意味は「ライオン(lion)の歯(dande)」。葉っぱがギザギザなところから来ています。

北米では、タンポポは嫌われる植物のひとつ。理由は、芝生にあります。芝生を短く刈って青々とさせておくのが美意識の基準なので、それに混ざって生える「雑草類」は目の敵にされるのです。芝は痛めないけれど「雑草」にだけ「効く」という除草剤が出回っていたりします。

芝生文化のカナダに住むわたしは、玄関の方の庭は道行く人からも見えるのでタンポポを生やさないようにしていますが、裏庭の方には、タンポポは一群生やしたままにしています。だってね、美味しいんです、たんぽぽの花。

花を首から摘み取ります。冒頭の画像のようにメシベがまだ花びらの陰に隠れているのでも、また、以下の画像ぐらい出ているのでもいいです。花は、さっと湯がき、冷水に取り、すぐに水を切り、あとはお好みの味つけでどうぞ。わたしはしたことがありませんが、生でも食べられるかもしれません。

2022.04.20撮影

食べられるのは花だけか、と言うと違って、花よりも前に、葉っぱが食べられるんです。普通の青菜と同様に扱えばいいです。タンポポの葉は、北米では、結構広くスーパーマーケットで売っているんですが、売っているのは、わたしの経験では、ちょっと苦味が強いです。その苦味が健康の素だと言う人もいますが。わたしが自分で「育てて(うっそ〜〜)」いるタンポポは、葉が柔らかいうちに取るからでしょうか、苦味がほとんどありません。もっぱら野菜炒めに入れたり、スパゲッティに青みとして散らしたり、しています。

タンポポは、このように、食料品であります。officinale「薬用、食用、また、他の用い方のある」という種小名の所以です。

でも、自由にさせておくと庭中タンポポだらけになるので、花が終わったらタネになる前にその部分を摘み取ってしまいます。と言っても、摘み取り忘れたりするので、やっぱり増えるんですが。それに、年がら年中咲いているような印象があります。やはり、4月にもっともよく咲くようですが。

タンポポ増え過ぎの最終手段(あるいは、最初の手段)は、掘り起こしなんですが、これは、無駄な作業ですね。ほぼ必ず帰ってきますから。あの根っこの生命力は、素晴らしい。この素晴らしい根っこを使って粉末にしたのが、「たんぽぽコーヒー」です。カフェインは含まれていないので、カフェインを制限している人に重宝されます。でも、、、そんなに美味しいものでもありませんよ。わたしの一押しは、根でなく、花。


わたしは写真を撮るにあたって、夢があります。タンポポの綿帽子の整った美しい写真を撮ること。現在使っているコンパクトカメラではほぼ無理なのはわかっているのですが、その頑張ってくれているコンパクトカメラをだまし、だまし、次のような、タネがいくつか飛び出ようとしているかのように見える綿帽子を撮影しました。もうすでにタネがある程度飛んでしまった後の綿帽子のようです。そのためにタネの足元が見えるのでしょうが、綿ばかりしか見えない、というのとは異なり、それもうれしかったです。

2021.05.11撮影

タンポポを食べて、地球を救おう!


コメント    この記事についてブログを書く
« ヒマワリ、、、と言っても、... | トップ | ハイキンポウゲ、ハイ? »

コメントを投稿