カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

このツボミ、なんの花(クイズ2)

2024年01月19日 08時00分00秒 | クイズ

2021.06.04撮影
Rosa × odorata 'Mutabilis'(和名はないもよう)

もう一度、ツボミから植物名を当てるクイズを。選択肢がありますので、お気軽にどうぞ。冒頭の画像は、クイズに関係ありません。

A
2023.07.21撮影

Aの選択肢
1.フヨウ
2.ムクゲ
3.ハイビスカス
4.アオイ

B
2023.05.07撮影

Bの選択肢
1.オオアラセイトウ
2.クサキョウチクトウ
3.スイセンノウ
4.ハナダイコン

C
2023.05.14撮影

Cの選択肢
1.アメリカナデシコ
2.コモチナデシコ
3.マツヨイセンノウ
4.マンテマ

D
2023.05.08撮影

Dの選択肢
1.ヒエンソウ
2.ルピナス
3.リアトリス
4.ミソハギ

E
2023.05.20撮影

Eの選択肢
1.ヒアシンス
2.トリカブト
3.オダマキ
4.ヒエンソウ


********** ここから、答えです **********

A
 
2023.07.21撮影               2023.07.26撮影
ムクゲ(Hibiscus syriacus


B
 
2023.05.07撮影               2022.05.25撮影

 
2022.05.25撮影               2022.05.25撮影
ハナダイコン(Hesperis matronalis

C
 
2023.05.14撮影               2021.05.28撮影
マツヨイセンノウSilene dioica)斑入り

D (= E)                 (= D)
 
2023.05.08撮影               2023.05.20撮影

 
2021.05.28撮影               2021.06.22撮影
ヒエンソウ(Delphinium)          ヒエンソウ(Delphinium
若い花                    満開を過ぎた花

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このツボミ、なんの花(クイズ1)

2024年01月17日 08時00分00秒 | クイズ

2021.06.04撮影
Rosa × odorata 'Mutabilis'(和名はないもよう)

明けましておめでとうございます。

日本からバンクーバーの自宅に帰ってきました。ちょっと落ち着くまで、クイズふたつ、ということにします。

今回は、年末のクイズとはちょっと趣向を変えて、ツボミをお見せします。そのツボミから、植物名を当ててください。新年のクイズ、ということで、選択肢を使ってかる〜〜く行ってみたいと思います。

冒頭の画像は、クイズに関係ありません。

A
2023.05.03撮影

Aの選択肢
1.スズラン
2.スノードロップ
3.スノーフレーク
4.ヒアシンス

B
2023.04.10撮影

Bの選択肢
1.ヤグルマギク
2.ヤマヤグルマギク
3.ノアザミ
4.モリアザミ

C
2023.06.09撮影

Cの選択肢
1.ガーベラ
2.ヒマワリ
3.ダリア
4.シャスタデイジー

D
2023.07.08撮影

Dの選択肢
1.キクイモ
2.エキナケア
3.ルドベキア
4.ジニア
 
E
2021.06.25撮影

Eの選択肢
1.ルリカラクサ
2.ルリミゾカクシ
3.ルリハコベ
4.ルリジサ


********** ここから、答えです **********

A
 
2023.05.03撮影               2022.05.25撮影
ドイツ・スズラン(Convallaria majalis var. manshurica

B
2023.04.10撮影

 
2023.05.10撮影               2021.05.30撮影
ヤマヤグルマギク(Centaurea montana


C
 
2023.06.09撮影               2023.06.04撮影
ダリア(Dahlia

<お詫び:1月18日付け>
この2枚のダリアの写真は、同一個体からではありません。同一園芸種の色違いでも、多分、ありません。でも、近縁園芸種だろう、とは思います。手持ちのダリアの写真のうち、同一個体・同一園芸種でツボミと花の写真がそろっていず、仕方なく、この2枚を掲載しました。葉と茎の色が食い違っているのがおかしい、と思われた方々がいらっしゃいましたら、お詫び申し上げます。最初からひとこと添えるべきでした。申し訳ございませんでした。


D
 
2023.07.08撮影               2023.07.08撮影
ルドベキア(Rudbeckia

E
 
2021.06.25撮影               2021.06.25撮影
ルリジサ(Borage


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このタネ、なんの花(クイズ3)

2023年12月08日 08時00分00秒 | クイズ

2019.06.03撮影
Rosa glauca和名はないもよう)

今日で、タネやタネのサヤから、花の名前を当てるクイズは終わりです。種名まではなかなか分かりませんので、属名だけで結構です。前回まで通り、正解なさった方の中でご近所にお住まいの方には、今日取り上げるタネを差し上げます。

クイズの手順は前回までと同じですが、下に繰り返しておきます。手順をもうご存知の方は、Aの画像へ直行ください。

クイズの手順1
最初に、タネ、あるいは、タネのサヤ、をお見せします。
そして、ちょっとだけヒントを添えます。
* タネ、あるいは、タネのサヤが、どの植物のものであるか、当ててください。
* タネから種名を当てるのはほぼ無理なので、属名だけで結構です。

クイズの手順2
次に、さらなるヒントとして、最初の画像よりも前の状態の画像をお見せします。
・ツボミ
・遠目に見た花
・若いタネやタネのサヤ
などの画像です。

答え
最後に、答えとして、花の画像をお見せします。
種名がわかればつけますが、基本的には、属名をつけます。

なお、冒頭画像は、クイズに関係ありません。

A
2006.02.05撮影
ヒント: 学名の科名を訳すと「チャ科」

B
2023.07.10撮影
ヒント: ある国の国花(法律で定められているのではないが)

C
2022.09.08撮影
ヒント: 花の中にオレンジ色の網目様の模様がついている

D
2021.06.30撮影
ヒント: 画像中、細長いものは、メシベ

E
2023.10.06撮影
ヒント: 綿毛みたいなものがのぞいている


********** ここから、さらなるヒントです **********

A(ツボミ)
2023.10.07撮影

B(若いタネのサヤ)
2023.09.15撮影

C(花ざかりの枝垂れる枝)
2022.06.19撮影

D(ふくらんだツボミ)
2023.05.08撮影

E(花びらが落ちたあと)
2022.20.19撮影


********** ここから、答えです **********

A
 
2006.02.05撮影               2021.01.17撮影
サザンカ(山茶花 Camellia sasanqua


B
 
2023.07.10撮影               2021.08.02撮影
ムクゲ(Hibiscus syriacus


C
 
2022.09.08撮影               2023.05.21撮影
ショウキウツギ(鍾馗卯木 Kolkwitzia amabilis

D
 
2021.06.30撮影               2021.05.14撮影
アザレア(Rhododendron 'Exbury Gibrartar'


E
 
2023.10.06撮影               2022.20.19撮影
シュウメイギク(秋明菊 Eriocapitella hupehensis


・・・・・・・

【お知らせ】

帰国して、お正月を両親と過ごそうと思いますので、
(高校の卒業「ん十年」記念の学年合同同窓会もあります)
年末、年始、flowerconnectionのブログはお休みにします。
準備もありますので、早めにお休みに入ります。
再開したおりには訪問してくださることを、お待ちしております。
それでは、みなさま、ちょっと早いごあいさつですが、
よいお年をお迎えくださいませ。

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このタネ、なんの花(クイズ2)

2023年12月06日 08時00分00秒 | クイズ

2022.06.19撮影
Rosa glauca和名はないもよう)

今日も、タネ、あるいは、タネのサヤから、植物の名前を当てるクイズです。種名まではなかなか分かりませんので、属名だけで結構です。正解なさると、ご近所にお住まいの方には、今日取り上げるタネを差し上げます。

クイズの手順は前回と同じですが、繰り返しておきます。手順をもうご存知の方は、Aの画像まで飛んでください。

クイズの手順1
最初に、タネ、あるいは、タネのサヤ、をお見せします。
そして、ちょっとだけヒントを添えます。
* タネ、あるいは、タネのサヤが、どの植物のものであるか、当ててください。
* タネから種名を当てるのはほぼ無理なので、属名だけで結構です。

クイズの手順2
次に、さらなるヒントとして、最初の画像よりも前の状態の画像をお見せします。
・ツボミ
・遠目に見た花
・若いタネやタネのサヤ
などの画像です。

答え
最後に、答えとして、花の画像をお見せします。
種名がわかればつけますが、基本的には、属名をつけます。

なお、冒頭画像は、クイズに関係ありません。

A
2021.09.08撮影
ヒント: 全草に毒成分(特に、根茎に)

B
2023.04.04撮影
ヒント: 学名は「ミルクの花」

C
2023.07.04撮影
ヒント: 学名はジャコウに由来する

D
2023.04.18撮影
ヒント: 種小名に、原産地でない地名がついている

E
2022.09.17撮影
ヒント: 葉を食用にする、花も食べらる


********** ここから、さらなるヒントです **********

A(青い実)
2021.08.05撮影

B(かたいツボミ)
2022.01.31撮影

C(タネになりかけ)

2023.05.12撮影

D(まだ花がらの残っている、若いタネのサヤ)

2023.04.18撮影

E(花びらの色のまだ残っている、若いタネ)
2023.06.27撮影


********** ここから、答えです **********

A
 
2021.09.08撮影               2022.05.25撮影
ドイツスズラン(Convallaria majalis var. majallis
キジカクシ科(Asparagaceae)

B
 
2023.04.04撮影               2021.02.16撮影
スノードロップ(Galanthus nivalis
ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)


C
 
2023.07.04撮影               2022.04.11撮影
ムスカリ(Muscari
キジカクシ科(Asparagaceae)


D
 
2023.04.18撮影               2023.04.18撮影

 2021.04.14撮影               2006.03.27撮影
スキラ・シベリカ(Scilla siberica
キジカクシ科(Asparagaceae)


E
 
2023.06.27撮影               2023.05.20撮影
セイヨウアサツキ(Allium schoenoprasum var. schoenoprasum
ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)


********** つけたし **********

今日は、
キジカクシ目(Asparagales)の
・キジカクシ科(Asparagaceae)
・ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
を取り上げてみました。

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このタネ、なんの花(クイズ1)

2023年12月04日 08時00分00秒 | クイズ

2021.06.03撮影
Rosa glauca和名はないもよう)

今日から3回に分けて、クイズをします。正解の方のうち、ご近所にお住まいの方には、今日取り上げるタネを差し上げます。

クイズの手順1
最初に、タネ、あるいは、タネのサヤ、をお見せします。
そして、ちょっとだけヒントを添えます。
* タネ、あるいは、タネのサヤが、どの植物のものであるか、当ててください。
* タネから種名を当てるのはほぼ無理なので、属名だけで結構です。

クイズの手順2
次に、さらなるヒントとして、最初の画像よりも前の状態の画像をお見せします。
・ツボミ
・遠目に見た花
・若いタネやタネのサヤ
などの画像です。

答え
最後に、答えとして、花の画像をお見せします。
種名がわかればつけますが、基本的には、属名をつけます。

なお、冒頭画像は、クイズに関係ありません。

A

2022.09.17撮影
ヒント: いい匂い

B

2022.12.14撮影
ヒント: 学名は「愛の花」という意味

C
2019.06.03撮影
ヒント: 全草に毒性を有する(薬効もある)

D
2023.10.06撮影
ヒント: 毒性を有する

E
2023.10.06撮影
ヒント: これは斑入りの園芸種


********** ここから、さらなるヒントです **********

A(ツボミ)
2023.07.14撮影

B(まだ花がらの残っている、若いタネのサヤ)
2022.08.26撮影

C(若いツボミ)
2013.06.12撮影
(空を背景にしたものを切り取っているので、このような色になりました)

D(まだ花がらの残っている、若いタネのサヤ)
2023.07.14撮影

E(ツボミ)
 
2023.07.10撮影               2023.07.17撮影
(ぼやけた画像で、申し訳ないです)     (斑入りでない一般的なのは、こちら)


********** ここから、答えです **********

A
 
2022.09.17撮影               2021.06.30撮影
イングリッシュ・ラベンダー(Lavandula angustifolia

B
 
2022.12.14撮影               2023.07.29撮影
アガパンサス(Agapanthus

C
 
2019.06.03撮影               2021.06.15撮影
キツネノテブクロ(狐の手袋 Digitalis

D
 
2023.10.06撮影               2022.06.08撮影
ヒエンソウ(飛燕草 Delphinium

E
 
2023.10.06撮影               2023.07.14撮影
クサキョウチクトウ(草夾竹桃 Phlox

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この花は、なんの花でしょう 4

2023年06月19日 08時00分00秒 | クイズ


「この花は、なんの花でしょう」のクイズは、今日で終わりです。種名、園芸種名ではなく、属名、あるいは、通称で結構です。

今まで通り、
画像は、一切修正なし、向きの変更なし、トリミングなし。
撮影にフラッシュなし。
撮影日はヒントになるので、伏せます。

答は、いつものように、明日。

昨日のクイズは、次の画像でした。

2022.05.28撮影

これは、アザレア(西洋ツツジ)の上向きに咲いている花を、真横から撮ったものです。

これ自身は、アザレアの園芸種 Rhododendron 'Exbury Gibrartar' なんですが、レンゲツツジ(Rhododendron molle)も親のひとつです。ですから、レンゲツツジ、ツツジというお答えでも結構です。

この園芸種は、色が強烈で、花びらが反れ、シベが大きく花からはみ出し、また、花がいくつも固まって咲くので、咲いている時には、それは見事です。

下の画像では、左側に見える葉が、この西洋アザレアの葉です。右下背景に、白いサツキ(Rhododendron indicum)が見えます。


2021.05.14撮影

明日は、今日のクイズに合わせた記事を書きます。


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この花は、なんの花でしょう 3

2023年06月18日 08時00分00秒 | クイズ

昨日、一昨日、に続き、今日も「この花は、なんの花でしょう」クイズです。種名、園芸種名ではなく、属名、あるいは、通称で結構です。

昨日までと同様、
画像は、一切修正なし、向きの変更なし、トリミングなし。
撮影にフラッシュなし。
撮影日はヒントになるので、伏せます。

今日の画像には、ヒントをつけます。「突出」しているところだけを見ると、かえって分かりにくいかも。そして、背景に写っている葉っぱは、この花の葉っぱではありません。この葉は、Rosa glauca「ロサ・グラウカ」という原種のバラです。

答は、いつものように、明日。

昨日のクイズは、次の画像でした。


2022.10.18撮影

これは、ダリアの花が横向きに咲いているのを、さらにその横から撮影したものです。

わたしの庭では、ダリアは冬越ししません(ご近所の人で、バケツをかぶせておけば冬越しする、と言う人はいますが・・・)ので、わたしがダリアを育てることはほとんどなく、たまに夏場に勢いで植えてしまい、次の春になって、やっぱり冬越ししなかった、と落胆するのみです。

このダリアは、花の色と、葉の色に惹かれて、庭に植えました。

以下の画像が、花を斜め上から捉えたところです。白い筋は、光線の具合でなく、実際に花びらに入っている模様です。


2022.10.18撮影

ダリア栽培はほとんど経験がないので、ダリアの分類についても知識がありません。今後、勉強いたします。


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この花は、なんの花でしょう 2

2023年06月17日 08時00分00秒 | クイズ

昨日に続き、「この花は、なんの花でしょう」というクイズです。種名、園芸種名ではなく、属名、あるいは、通称で結構です。

昨日と同様、
画像は、一切修正なし、向きの変更なし、トリミングなし。
撮影にフラッシュなし。
撮影日はヒントになるので、伏せます。

今日の画像は、昨日のとは趣向が異なります。昨日のでは、花びらのひとつひとつが見えませんでしたが、今日のでは、見えます・・・これ、ヒントになっちゃうけど。また、この写真では、被写体に太陽光線が当たったところを、意図的に写してあります。

答は明日。

昨日のクイズは、以下の画像でした。

2022.05.25撮影

これは、チューリップ(Tulipa)を、その花びらの開口部から斜めに覗きこんで写したものです。

このチューリップは、ディビジョン5の園芸種 ‘Menton’「メントン」。背丈が高めで、花姿がしっかりとし、丈夫です。

赤い部分が花びら(外側3枚がガク、内側3枚が本当の花弁)で、青っぽい印が出ているところは、花びらの根元ですが、この青い印は、外側からは見えません。

2本ピンと出ているのはオシベ6本のうちの2本です。この画像では、メシベは、見えません。画像右側を1枚の花びらがおおっている形になっています。

次の画像は、その「メントン」の外側を横から見たところ。

2022.05.09撮影

「メントン」の花びらの色は、かなり幅があります。ここで取り上げたのは、色の濃い個体です。その色の幅については、来年のチューリップの季節にでも、書きたいと思います。


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この花は、なんの花でしょう 1

2023年06月16日 08時00分00秒 | クイズ

日本からバンクーバーに帰ってきました。いつものように、時差が・・・半分眠っている状態なので、数日間、クイズにします。つまらなければ、ごめんなさい。

クイズは:この花は、なんの花でしょう。

種名、園芸種名まで求めません。属名、あるいは、通称で結構です。

画像は、一切修正なし、向きの変更なし、トリミングなし。
撮影にフラッシュなし。
撮影日はヒントになるので、伏せます。

答は明日・・・記事の後半に・・・zzz


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ラテン語になった日本語

2022年12月27日 08時00分00秒 | クイズ
2021.01.17撮影

今日は、学名(=ラテン語)になった日本語の単語をいくつかご紹介したいと思います。

まずは、季節柄、この花から。

和名 サザンカ(山茶花)
ツバキ科(Theaceae)ツバキ属(Camellia
学名 Camellia sasanqua「サザンカのツバキ」
英名 Sasanqua camellia「サザンカツバキ」
原産 南部中国、インドネシア、台湾、南部日本

日本文化の中では、椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)は、似てはいるけれど別物、と考えられていると思います。

それなのに、学名や英名は、
・山茶花(サザンカ)= Camellia sasanqua「サザンカのツバキ」
・椿(ツバキ)= Camellia japonica「日本のツバキ」
となります。

つまり、両方、「ツバキ」。そして、一方が「サザンカの」と呼ばれることで「山茶花」であることが示されています。

そして、この「サザンカの」という種小名が、日本語からきているのです。sazanka が sasanqua とラテン語化され、「ササンクヮ」と読まれます。

実は中国語に「山茶花」という花の名がありますが、それはツバキの呼称のひとつです(他には、山茶、日本山茶)。サザンカは中国語では「茶梅」であり、そういった状況でサザンカを指す学名 sasanqua が中国語からきているとは考えにくいです。

ツバキ? サザンカ?

ウメの花(白梅)
撮影者:Kakidai
撮影日:2012.03.09
オリジナルからの改変、なし

和名 ウメ(梅)
バラ科(Rosaceae)スモモ属(Prunus
学名 Prunus mume「ウメのスモモ」
英名 Japanese apricot「日本のアプリコット」
原産 中部中国

ウメの学名は、Prunus mume。その種小名 mume が、日本語の「うめ」から来ています。

日本語の「うめ(梅)」は、元々は中国語から来ていて、最初は、「んめ」と発音していたようです。それが「うめ」になり、一旦「むめ」に変化し、それが、また、現代日本語では「うめ」になっています。

ただ、ウメは、日本は原産地のひとつでなく、中国が原産です。それでも、種小名に日本語の言葉が使われている、というのは、西洋人が日本で初めて見て西洋に紹介した、という経緯があると思われます。

mume と先の sasanqua とは、種小名に使われる日本語由来の言葉ですが、日本語由来で属名に使われる言葉もあります。

2022.05.04撮影

和名 アケビ(木通)
アケビ科(Lardizabalaceae)アケビ属(Akebia
学名 Akebia quinata「5裂(の葉)のアケビ」
英名 Chocolate vine「チョコレートのつる」
原産 中国、朝鮮半島、日本(本州、四国、九州)

属名の Akebia は、指しているものが「アケビ」である以上、日本語から来たのは、明らかでしょう。

ところで、この画像のうちのアケビ、20年ぐらい元気にここで育っているのに、実を結んだことは一度もありません。雄花も雌花もちゃんと咲きます。バンクーバーは寒すぎるのだろう、と自分に都合よく考えていましたが、調べてみると、耐寒温度はバンクーバーより随分低い・・・他の方のブログで教えられましたのは、自家受粉ではダメということ・・・なら、もう1株植えましょう。

2022.05.02撮影

もうひとつ、属名が日本語から来たものに「シキミ」があります。shikimi をラテン語風に Skimmia「スキミア」としました。

ところが、Skimmia は、仏事、神事、に使われるシキミ(樒)の属名や種小名でなく、ミヤマシキミ(深山樒)の属名です。

和名 ミヤマシキミ(深山樒)【こちらが、Skimmia
ミカン科(Rutaceae)ミヤマシキミ属(Skimmia
学名 Skimmia japonica「日本のシキミ」
原産 日本

和名 シキミ(樒)【こちらは、Skimmia でない】
マツブサ科(Rutaceae)シキミ属(Illlicium
学名 Illicium anisatum「スターアニス(八角)の香りのする誘惑」
英名 Japanese star anise
原産 日本(他のシキミ属の種は、東アジア、東南アジア、北アメリカ)

うちには、ミヤマシキミが2株あります。いくつも理由があって求めたのですが、特に冬に赤い実がほしかった。ところが、ぜ〜〜んぜんならない。赤い実どころか、実そのものがならない。

隣の庭づくりをするおばさんに、泣、泣、していると、雄株なんじゃない? って。わたし、え? ミヤマシキミって、雌雄異株だった? あぜん。そんなもんなあ、植物屋さんで相談した時、指摘してくれてもよかったんじゃない?

代わりに、春の日のアセビ(Pieris japonica)の赤い若葉を思い出しておきましょう。アセビも japonica です。

2022.04.06撮影

japonica で始め、しばらく、日本語と関係する学名について書いてきましたが、その話題は、一旦ここでおくことにします。

今年8月2日からブログを書いてきました。書くのは楽しかったし、書くために勉強もしてきました。そして、新年が明ければ、5ヶ月になります。

読んでくださり、また、リアクションしてくださる方やコメントをくださる方もいて、たいへん励みになりました。どうもありがとうございます。

今年の記事はこれで終わりとし、年末年始を1週間お休みして、新年は4日から再開します。

それでは、みなさま、良いお年をお迎えくださいませ。
新年にまたお会いできれば、うれしいです。

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