カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

ヒメフウロは、侵害種? 絶滅危惧種?

2022年08月31日 08時36分18秒 | フウロソウ科
2022.05.06撮影

ヒメフウロ(姫風露 Geranium robertianum)です。フウロソウ属(Geranium)の種々の花の中でも、特に花が小さくかわいい、ということで「ヒメ(姫)」という名前なんでしょう。原産地は、ヨーロッパ、日本も含むアジアの一部、北アメリカ。

切れ込みの激しい柔らかい葉っぱもきれいなんですが、この画像では、花の右後ろに見えるだけです。葉っぱは下の方の画像でご覧ください。

花の真後ろから左手にかけての葉っぱは、ナツシロギク(夏白菊 Tanacetum parthenium)のものです。ナツシロギクの葉は、以下の記事の、最後の画像(八重のナツシロギク)でよく見ることができます。そして、そのナツシロギクの画像の右下には、ヒメフウロの花が1輪見えます。


ヒメフウロの花の大きさは、わたしは10ミリ〜12ミリが見慣れているのですが、英語版のWikipediaには8ミリ〜14ミリ、日本語版のWikipediaには2センチほど、と書いてあります。野草の草丈などは環境で大きく変わるので、これをもって異種であるとは言えないはずです。ヒメフウロの画像をもう1枚。

2022.05.25撮影

花だけを拡大してみます。合計4つの花が写っていますが、それぞれ、花の進み具合が違います。

2022.05.06撮影(冒頭の画像の拡大)

2022.05.25撮影(2番目の画像の拡大)

ヒメフウロは、一年草、あるいは、二年草、なんですが、次々とタネをばら撒いてくれるので、しょっちゅうあるように見え、多年草か? と見紛うほどです。とにかく、寒い時以外は、庭からなくなることはありません! 庭のどっかには生えています。

葉っぱは縁が赤みがかっていることが多いです。そして、個体が老いてくると、葉も軸も赤くなります。以下の画像は、赤くなり出したところ。

2022.08.20撮影

もっと赤くなった葉のある個体群は、以下。

2022.08.20撮影

若い葉はサラダに入れて食べられるそうで、葉を摘み続けていると、新しい葉がどんどん出てくるそうです。これは、わたしが実際にして試したわけではないので、事実かどうかはわかりません。

Herb Robert
Geranium robertianum(英文)

また、ヒメフウロは、薬用にもされます。以下は研究論文(英文)のひとつです。


ヒメフウロは、北米大陸の西海岸(特に、アメリカ合衆国のワシントン州、オレゴン州)では、侵害種として認識されており、以下のような撲滅を熱烈に訴えるチラシも出ています。これは、アメリカ、ワシントン州のメイソン郡のものですが、メイソン郡は、お隣のキング郡からこのチラシを譲り受けた、と書いてあります。

Herb Robert(英名)
Geranium robertianum(学名)
Non-Designated Noxious Weed: Control Recommended(英文)

でも、日本語版のWikipediaには、ヒメフウロは絶滅危惧種だ、と書いてある・・・その地にあるのが「自然」かどうか、で、侵害種か絶滅危惧種かに分かれるんですね・・・

ヒメフウロ

日本語版のWikipediaからかいつまんで簡略引用すると、

> アジア、ヨーロッパ、北アメリカなどの北半球の温帯域に広く分布

> 日本では、伊吹山、鈴鹿山脈北部の霊仙山など、養老山地北部、
> 四国剣山、石立山の一部地域のみに分布

> 以下の都道府県で、レッドリストの指定
> 絶滅危惧 Ⅰ 類 - 徳島県
> 絶滅危惧 II 類 - 岐阜県、三重県、高知県

> 伊吹(岐阜)県立自然公園の特別地域内において採取禁止

その一方、園芸種が

> 北海道と本州で帰化しているのが確認されていて
> 北海道でブルーリスト(カテゴリーA)の指定を受けている

北海道のブルーリスト、つまり、「はびこりすぎて困っている野生種のリスト」、については、以下をご覧ください。


コメント

温暖化で、身バレの植物 ⑷

2022年08月30日 07時48分52秒 | クマツヅラ科
2021.06.17 (9:26 pm) 撮影

「温暖化で、身バレの植物」第四弾は、ヤナギハナガサ(柳花笠 Verbena bonariensis)です。日本では、草丈に注目した「三尺(サンジャク)バーベナ」、あるいは、学名から「バーベナ・ボナリエンシス」、で流通しているようです。


冒頭の画像は、かなり陽がかげってから、バンクーバー時間の9:26 pm、フラッシュなしで撮影したので、花の色が青目に出ています。でも、これぐらいの時間の方が、環境がしっとりしていて、いい・・・ちなみに、この撮影日(2021.06.17)の日没時間は、統計を調べてみると、9:20 pm でした。夏時間(daylight saving time)実施中の季節なので、「地球地理的」には、これは、8:20 pm のことです。緯度が高いので、日没時間が遅めになります。

この身バレ植物、うちの庭には、鳥の落とし物としてやってきました。越冬しなかったので、一年草かな、ぐらいにしか思っていませんでした。その後、何回か自然発生したのですが、それらの時も越冬しませんでした。きれいで姿が涼やかな花なので、いついてほしいな、とは思ったのですが。

ところが、数年前に、このヤナギハナガサが再びうちの庭に現れて、それ以来消えません。タネからの再出発ではなく、宿根しているようです。バンクーバーの植物耐寒温度区域は、前には「7b」前後だったのが、現在「8a」「8b」「9a」に正式に改訂されています。ヤナギハナガサは南米の熱帯地域に生える植物なので、暖かくなったバンクーバーでも広まっているんでしょう。

植物の耐寒温度区域については、以下の記事を、よろしければ、ご覧ください。

以下の画像は、日没の2時間ほど前に撮ったものです。花の咲き具合が進んだ様子が見えます。赤紫にぷつぷつと見えるものは、花後のガク(とわたしが思っているもの)です。このようになった花の集合体を揺らすと、小さい黒いタネがパラパラと出てきます。この調子でタネがばらまかれると、個体が増えるのかなあ。

2021.07.24 (7:07 pm) 撮影

以下の画像は、直前の画像の右下部分を拡大したものです。わかりにくいかとは思われますが、真横に伸びているのは、茎です。この茎は、丸い茎ではなく、四角の茎で、中空です。葉っぱ、ガク、同様、かなり表面が荒いです。このすう〜と伸びた茎の作り出す姿は夏の花壇の中では魅力的です。

2021.07.24 (7:07 pm) 撮影(拡大)

花の大きさがどれくらいか示すのに、ヤブカンゾウ(Hemerocallis fulva)(どの変種かは、正確にはわかりません)が背景に入っているものを掲載します。左側が垂れる方の花びらです。そして、そのすぐ奥は、まだ成長し切っていないツボミ。ヤナギハナガサの真後ろのツボミは成長し切っているツボミです。

2022.08.04 (11:10 am) 撮影

今日取り上げた「身バレ植物」も、外来種とは言え、ちゃんとした和名「ヤナギハナガサ(柳花笠)」があります。「三尺(サンジャク)バーベナ」なら、まだ草丈が1メートルぐらいあるのかな、とわかりますが、「バーベナ・ボナリエンシス」になると、「ボナリエンシス」???、となりませんか。なぜ和名が捨て去られていくのか。

ちなみに、bonariensis(ボナリエンシス )は、「南米アルゼンチンの Buenos Aires(ブエノス・アイレス)から」という意味です。buenos aires そのものはスペイン語で、英語でなら、good air、日本語でなら、さあ、どう言いましょう。「いい空気」?

植物屋さんでも、植物学者でさえも、次の2種の「ハナガサ(Verbena)」が混同されることがあるのだそうです。両者とも、南米原産です。
・ヤナギハナガサ(Verbena bonariensis「ブエノス・アイレスのバーベナ」)
・アレチハナガサ(Verbena brasiliensis「ブラジルのバーベナ」)
花の派手な方が、やっぱり、名称から考えても、「アレチ(荒地)」ではなく「ヤナギ(柳)」の方です。

以下で比較ください。


以上、「温暖化で、身バレの植物」を4回にわたり取り上げました。一応、このシリーズは、ここで終わりにします。興味のある方は、記事のリストから、⑴〜⑶をお探しください。

コメント

温暖化で、身バレの植物 ⑶

2022年08月29日 13時12分01秒 | アブラナ科
2022.05.06撮影

一年草として通用していたけれども、温暖化で多年草であることが身バレした植物を、すでに以下の記事でご紹介しました。キンギョソウ(金魚草 Antirrhinum majus)とキンセンカ(金盞花 Calendula officinalis)です。



「温暖化で、身バレの植物」第三弾の今日は、冒頭の画像でお見せした「菜の花」の咲く、ある植物です。この植物は、主には葉っぱが食物にされますが、さらに、花の部分がツボミの時には、それも食べられます。つまりは、アブラナ科(Brassicaceae)アブラナ属(Brassica)の植物(もう少しで、「食物」と書くところだった)です。

以下の画像で、わずかに小さい、成長していない葉が見えます。この葉の色と、表面の様子と、葉の形から、これがアブラナ属の何かお分かりになりますか。日本では、流通していても、大量にはなされていないかもしれません。

2021.04.27撮影

これは、ケール(Brassica oleracea)です。ケールのうちでも、学名で Brassica oleracea var. palmifolia あるいは Brassica oleracea 'Lacinato' と呼ばれるものです。

日本語では、トスカーナ・ケール、あるいは、イタリア語の名前に基づいて、カーボロ・ネロ、とも呼ばれるようです。トスカーナ・ケールというのは、イタリアのトスカーナ地方で何世紀も育てられ、食されていることから、「トスカーナのケール」、カーボロ・ネロというのは、その葉の黒っぽい緑の様子から「黒いケール」。

英語では、Lacinato kale と呼ばれますが、この Lacinato はイタリア語かラテン語で、そして、英語の laciniate に当たるものだと思います。意味は、「縁がひらひらの」。葉の形状を表したものです。
ケールは、一年草、二年草、多年草の各種があり、トスカーナ・ケールは、二年草とされるのが一般的です。でも、わたしの経験でも、わたしの野菜作りの仲間の経験でも、2年どころじゃない。3年、4年、5年、と生きています。

うちの今回のトスカーナ・ケールは、冒頭の画像にある菜の花の状態の時に、まあ、いいか、今年はこのままタネになってもらおう、と思って放置してあったんですが、やはりタネになりました。でも、茎の下の方は木化して、まだしっかりしています。去年までは、花を摘み取っては食べていたので、タネを生産して生命サイクルを終える、ということをしなかったんでしょうが、今年は、タネを生産した上に、親株も生き残るつもりなのか? と今から観察するところです。

ただ、年数の経ったものは、葉の生産性が低いです。ですから、収穫という点からすると、二年草として扱うのが妥当なのでしょう。菜の花を収穫したり鑑賞したりするなら、このケールを何年か続けて育ててもいいと思います。それと、「うちのケール、5年目よ」なんて自慢しましょ。

トスカーナ・ケールは、葉の軸が硬くて食べられません。わたしは、もったいないと思ったので、なんとか工夫して食べようとしましたが、ムリでした。料理の準備には、片方の手で軸の根元の方をはさみ、もう一方の手で軸の両脇の葉を重ねて一度にむしり取るようにします。美味しい、滋養豊かに感じられるケールです。
コメント

温暖化で、身バレの植物 ⑵

2022年08月28日 07時47分19秒 | キク科
2021.08.22撮影

カナダ、バンクーバーでも温暖化が進み、数年前までは越冬しなかった植物がどんどん越冬するようになっています。これらの植物の一部は、自生地では多年草なのですが、庭での観賞用としては一年草として売られてきたものです。

その「実は、多年草」の一例として、キンギョソウ(Antirrhinum majus)を、2日前の記事で取り上げました。

温暖化で、身バレの植物 ⑴

「温暖化で、身バレの植物」第二弾の今日は、冒頭の画像でお見せした植物です。

これが何の花か、お分かりの方はお分かり、お分かりでない方はお分かりでない、ということで、クイズにするのは、おもしろくも、おかしくも、ないのですが、ちょっとお遊びにおつき合いください。キク科(Asteraceae)ではあります。

冒頭の画像は、花を横から撮ったものです。以下の花4種類は、花を上から撮ったものです。冒頭の画像の花は、以下の画像の花のうちどれでしょう、というのがクイズ。

花びらの色は、光線の具合、花の成熟・老化具合にも寄ります。撮影日時を書き添えましたが、これらの花は(特に、バンクーバーでは)花期が長いので、確実なヒントにはなりません。

2022.07.05撮影

2021.09.10撮影

2022.08.14撮影

2021.10.04撮影

今日ご紹介の、温暖化で身バレの植物は、種小名が officinalis です。

このラテン語の意味は、「officīna の、officīna に属する」。そして、officīna は何か、というと、「僧院における、薬の類を入れてある貯蔵庫」。リンネが動植物の分類をするのに「属名+種小名」の「二名法」を採用した時に、この officinalis(あるいは、officinale)を、 「薬用、食用、など」に使われてきた物の(主に植物の)種小名として与えました。

花も葉も根も食用になるタンポポ(Taraxacum officinale)も officinale と名づけられています。以下の記事で、その事情はご紹介しました。

タンポポは地球を救う(コーヒーにもなるよ)

今回ご紹介の身バレ植物も、薬用、食用、として使われてきました。全草がいい匂いです。そして、この植物は、多くの場合一年草として育てられますが、はっきりと多年草です、ただし、寿命は長くありません。バンクーバーより暖かい日本の各地では、越冬する個体も多いのだと思います。一年草として売られてはいますが、わたしの庭でも、冬を越すし、根本が木化します。今はたまたま消えてしまっているので、また種をまいてみましょう。

なお、日本語版Wikipediaのこの植物の項に
> 春咲き一年草として扱うが宿根草タイプは冬を越す
と書いてあります。が、この記述は間違いでしょう。宿根草「タイプ」ではなく、宿根草(多年草)そのものなのですから。

花を上から撮った画像4枚は、上から順番に、
・ホソバハルシャギク 'サンバースト'(細葉波斯菊 Coreopsis grandiflora 'Sunburst')
・シュンギク(春菊 Glebionis coronaria)
・ヒマワリモドキ(向日葵もどき Heliopsis helianthoides 'Summer Nights')
・キンセンカ(金盞花 Calendula officinalis)

ということで、冒頭の画像は、キンセンカ(金盞花 Calendula officinalis)のものです。花びらが奔放に見えるのがおもしろいかな、と撮ってみました。

キンセンカは、花びらが食用によくされます。それから、花びらを乾燥させてお茶にしたりします。また、花びらからの抽出物が、塗り薬になったりします。

この抽出物(エキス)の薬用成分については、ちょっと長くて専門的な説明になるんですが、次のような記事を見つけました。

> 化粧品成分上級スペシャリスト資格取得者が記事を執筆し、
> 情報信頼性の高いサイトを目指しています
と自らする「化粧品成分オンライン」というサイトからです。

トウキンセンカ花エキスとは…成分効果と毒性を解説

この説明文の中で「トウキンセンカ」と呼ばれているものは、「普通の」キンセンカ(Calendula officinalis)のことです。ここで「トウ」というのは「唐」だと思うんですが、それなら、キンセンカは、日本へは中国から伝えられたのでしょうか。

もっと短い記事は、丸善製薬株式会社のサイトで見ることができます。

トウキンセンカエキスは、抗老化素材として有用です。

コメント

寒いわ〜、ほんとか〜?? アイスノンは?

2022年08月27日 07時34分36秒 | 気温、天気、天候、気候
2022.08.26撮影

さあて〜、今日もお蔵入りしていたぴらぴらの夏服を着るぞ〜〜、と思いながら起きてみると、、、寒いわ〜、寒いわ〜、寒いわ〜、裾から空気すかすかのロングスカートなんてとんでもない、美脚むき出しのミニのワンピースなんてさらにとんでもない、考えた挙句、大人の女性として分別のある選択をして、クロップで薄手ながらもレギンスにしました、悲しいながら。今日は、素足もヤメ。

おとといは、バンクーバーの暑さにどれだけ興奮していたことか、、、次の記事をご覧ください。昨日も暑かった。ちなみに、おとといの最高気温と最低気温は、29℃と17℃、昨日は、28℃と20℃。バンクーバーでは、大体26℃を過ぎると、人々が騒ぎ出すようです。

夏服だ〜、スイカの漬物だ〜、暑いわ〜

冒頭の画像は、わたしのうちの北側の外につるされた寒暖計を(バンクーバー時間の)午後2時半ころに撮ったものです。南側はここまで気温は下がっていませんが、この寒暖計で、この北側では、17.5℃くらいです。

「他所より卓越した正確性(Proven Superior Accuracy)」と謳うサイトの予報では、今日の最高気温22℃、最低気温15℃、と出ています。最高気温19℃、最低気温15℃、と書いてあるサイトもあります。気象庁発表のとも違うようだし・・・だから、正確なのは、どこなの???

暑い、寒い、と言ってもこれは体感なので、その辺を実証したいと思います。1日の最高気温だけを6月から8月まで見てみます。その「他所より正確」のデータを元にまとめてみると(8月は今日から月末までの6日間の予報も含む)、次のようになります。さて、これを、寒いと見るか、涼しいと見るか、暑いと見るか。

2022年
6月→7月→8月
19℃以下..........(15日→4日→0日)
20℃〜24℃.....(11日→14日→8日)
25℃〜29℃.....(1日→6日→19日)
30℃以上..........(3日→7日→4日)

2022年
6月→7月→8月
最低最高気温(14℃→16℃→20℃)
最高最高気温(32℃→34℃→32℃)

以上の数値は、以下のサイトから引用しました。これらのサイトは、クリックで開かないかもしれません。その折には、アドレスをコピペで開けてください。

とにかく、今日は、寒いわ〜〜。寒いので、今晩は、アイスノンなしで寝ることになるかな。日本から大昔に持ってきたんですよ。大事に使っているから、いつまで経っても使える。首の下に敷くのではなく、体の好きなところに当てています。

アイスノン、ほしいって言う人がいるんですよね。それで調べてみると、驚いたことに、アイスノンって、カナダでも買えるいうことが判明しました(お値段は、カナダドル表示です)。特定企業の宣伝をする意図は全くありませんが、例証としてリンクします。(ところで、About this item のところに書かれている英語は、ムチャクチャです。)

Ice Non Cooling Pad Pillow Soft Type - 1 pc by Hakugen $58.32

今日は、あまりの寒さに感心してしまって、今日書く予定だった
・・・温暖化で、身バレの植物 ⑵・・・
は、明日に伸びました。

よかったら、代わりに、その第1弾の昨日の記事をご覧ください。


コメント

温暖化で、身バレの植物 ⑴

2022年08月26日 07時19分38秒 | オオバコ科
2013.06.12撮影

この花は、何でしょう。接写しているのでわかりにくいかもしれませんが、これは、キンギョソウ(Antirrhinum majus)です。漢字で「金魚草」、その名のとおり、金魚のような花を咲かせます。次の画像なら、もっと金魚に見えますか。

2013.06.12撮影

英名は、Snapdragon で、和名が花を金魚の全形にたとえたのに対し、英語では、「竜(dragon)」が「パクリとかみつく(snap)」という、竜の頭、あるいは、口だけの形状にたとえてあります。この花は、花の脇を指でつまむと、花弁が「パク」っと開きます。それが、英名の由来です。

このキンギョソウ、わたしは長年だまされていました。

キンギョソウを庭で作ると、時々、冬場でも枯れてしまわないし、翌年も咲くし、でも、なくなってしまうこともある・・・。また植えると、数年続けて花を咲かせたり・・・。一年草のはずが、これはどうした。植物屋さんのラベルには、はっきりと「一年草」と書いてある。

不思議で仕方がなかったのですが、あまりにも楽々と越冬してしまうし、根本が木化して立派になるし、これは、わたしの花づくりの技術が相当なものであるか、あるいは、本当のところは多年草であるか、に違いない、と思いました。調べてみると、わたしの技術は関係なくて、実際に多年草でした。

わたしの住むカナダのバンクーバー(ブリティッシュ・コロンビア州のほぼ南端)は、北緯49度程度で、緯度の高さの割には暖かいところです。沿岸を暖流のアラスカ海流が流れ、冬でも雪が降ることはそう度々はありません。度々はない、とは言っても、降ることはあるんです。

アラスカ海流

北海道の最北で北緯45度であることを考えれば、バンクーバーは暖かいと思います。北海道の太平洋沿岸は、寒流の親潮(千島海流)が流れます。北海道もブリティッシュ・コロンビア州も、海流の大きな影響を受けるのでしょう。

親潮

わたし、前に、植物屋さんで、キンギョソウを前に、これ一年草じゃないよね、多年草だよね、うち、毎年咲いているよ、と言うと、はあ? だれがこれを多年草として育てるんだよ、ガーデニング、知らないな? 毎年新しいのを植えればいいんだよ、みたいなことを言われた覚えがあります。まあ、そりゃあ、植物屋さんとしては、毎年苗を買ってくれた方がお得なのだろうけど。

バンクーバーのような「比較的寒冷なところ」では、多年草が一年草として売られていることは、普通にあることです。ひと夏楽しんで、来年はやり直しね、と言うことです。「一年草」で夏を飾る、季節限定ガーデナーの人もたくさんいます。

と・こ・ろ・が、、、、、これが通らなくなった。温暖化で、一年草呼ばわりされてきた多年草が、身バレを始めた。ほぼ確実に越冬していく。他にもあるんですよ、そういう植物は。

うちのキンギョソウは、ほぼ野草化して多くあったのが、数年前の「大雪」で消えちゃったので、来年また作ってみよう。

ところで、キンギョソウがオオバコ科(Plantaginaceae)だとは、つゆだに知りませんでした。ついでに言うと、その上がシソ目(Lamiales)だそうです。

コメント

夏服だ〜、スイカの漬け物だ〜、暑いわ〜〜

2022年08月25日 06時44分54秒 | 気温、天気、天候、気候
2022.08.24撮影

あんまり暑かったので、そして、果物がたくさんあるので、朝ごはんはフルーツの盛り合わせにしました。それでは、栄養的に心もとないかな、と思ったので、木の実(ナッツ)を添えました。

・左上は、お店から購入した小ぶりのスイカの8分の1
・右上は、うちの庭で取れて取れて困っているイチジクふたつ(半分4つ)
・真ん中は、うちの庭からは今年最後のブルーベリー2種で合計7粒(泣)
・左下は、これも庭からの(ありすぎて困っている)ブラックベリーで20粒
・その右横がカシューナッツで、さらに右横がクルミ

これにコーヒーなんですが、食べてしまってから、しまった! 熟している黄色のプラムもあったんだった。このお皿に黄色いプラムが乗っていれば、きれいに見えたはず・・・では、プラムはおやつになります。

暑いんです、バンクーバー。暑いなんて言うと、日本国中の人々に怒鳴られそうなので、やせ我慢して「暖かい」なんて昨日の記事に書きましたけど、いや、暑いんです。今、(時差のため)夕方で、24℃、体感気温は30℃、午後中に27℃ぐらいまで上がるであろう、とインターネットに出ています。

バンクーバーの一戸建ての家の多くは、平家(ひらや)、あるいは、2階建て、に地下がついています。最近の家で平家というのは滅多にない(地価がすごいので平家ではもったいない)ので、「2階建て+地下」を標準にすると、通常、2階に寝室があります。空調を備えているうちはそう多くありません。

うちの2階のサーモスタットを見てみると、今日は25℃ぐらいまで下がっていますが、暑い日には、30℃にはなる。と言っても、30℃かどうかは分からないんです。なぜなら、30℃までしか測れない仕組みになっているので。

2階があんまり暑い時には、1階で寝ます。上とは3℃は違いますから。そして、それでも耐えきれなくなれば、今までしたことはないのだけれども、地下で寝ることはできます。地下なら、ひんやりしていて、さらに2℃低いです。

バンクーバーは、前は、暑い時期は、8月の第1週の1週間だけだったんです、かっきり1週間。が、ここ数年、暑い日が増えています。わたしはバンクーバーに来て、何年も何年も何年も、夏は寒くて仕方ありませんでした。ほんとに震えていたんですよ〜〜。ノースリーブなんか、とんでもない。やっと体がここの「寒い」夏に慣れて、慣れてから真夏に初めて帰国した時、即、暑さで寝込んでしまいました。

今年の夏、バンクーバーで、わたしは、初めて、日本から持ってきていたほんとうの夏服を着ました。薄手の綿の、スカートとかワンピースとかブラウスとか。ほんとうに初めてです。タンスの中のものを順番に引っ張り出して、うれしそうにとっかえひっかえして「着道楽」しています。

さて、わたしの朝ごはんのフルーツの盛り合わせ、食べた後、スイカの白いところはお漬物にしました。簡単で、おいしいです。よろしければ、お試しください。

スイカを食べた後(お目を汚して、すみません)
2022.08.24撮影

スイカの皮を取りのぞくところ
2022.08.24撮影

スイカの皮を取りのぞいたところ
2022.08.24撮影

実を削るところ(なんかお刺身みたいに見えるけど)
2022.08.24撮影

あまり大きくない(でも、薄すぎない)程度に切ったところ
2022.08.24撮影

さっと水洗いして、塩をまぶしたところ(甘味があるので、やや多めに)
2022.08.24撮影

簡易漬物器があればそれに入れればいいし、なければ、何かの重石をしてもいいし、何もしなくてもいいです。2日目あたりから食べられます。カリカリ、ポリポリ、しています。あまり日持ちしませんので、お早めにお召し上がりください。わたしは醤油を垂らして食べます。

コメント

温暖化よね、イチジクがこんなに取れるのは

2022年08月24日 07時14分39秒 | 果物、実、タネ
2022.08.21撮影

上の画像に写るイチジクは、今年2番目の収穫。昨日は、ブラックベリー収穫の2日目で、イチジク収穫はしなかったので、今日はイチジクの収穫をしないと熟れすぎて、落っこち始めるかもしれない。

わたしの住むバンクーバーでは、イチジクは、青い実はいくつもいくつもつくのですが、果実の生育が止まる気温にまで下がるのが比較的早いからでしょうか、あ〜あ、あんなに鈴なりなのになあ・・・でも、堅そうだなあ・・・ということになります。この、木に残ったままの青い実が、冬の長雨に当たり、気温が摂氏0度付近をうろうろすると、全部ではありませんが、カビたり腐ったりします。

でも、今年の夏は、例年よりイチジクの熟す速度が速いような気がします。それはなぜ? やっぱり温暖化だと思うんですよね。このまま暖かさ(註:「暑さ」ではない、でも、ここでは「暑い」と言うけれど)が維持されれば、今年は、長めの収穫時期が期待できる?

アメリカ合衆国農務省(USDA)の発行する、植物が必要とする最低気温(hardiness)で地域分けした地図がありますので、ご覧ください。地図の左下は、ハワイ州とアラスカ州、右下はアメリカ統治下にあるプエルトリコです。


Hardiness Zone Map
作成者:USDA-ARS and Oregon State University (OSU)
撮影日:2012.08.25
パブリックドメイン

この地図は、地域ごとの長期に渡る最低気温の平均を統計に出し、それに基づき、植物が耐えられる寒さの限界で、地域を分けたものです。「華氏10度ごと」に14区域(ゾーン)に分け、ゾーンをさらにふたつに分けて、低い温度の方を「a」、高い温度の方を「b」、としてあります。寒い方から、「0a」「0b」「1a」・・・「13a」「13b」、と続きます。これらのそれぞれのゾーンを、Plant Hardiness Zone と言うのですが、なんと訳せばいいでしょう、「植物最低耐寒域」?

カナダもこれにならい、地図を発表しています。カナダ自然資源省(英語:Natural Resources Canada、フランス語:Ressources naturelles Canada)が、担当(カナダは、英語とフランス語が公用語です)。

アメリカ農務省の地図とは色の使い方が異なります。そして、表記が「摂氏」になっています。アメリカの使う「華氏」から、カナダの使う「摂氏」に計算し直してあるので、中途半端な数字になっています。

この地図は、カナダ政府が著作権を持っていますので、ここに画像でお見せすることはできません。以下は、カナダの自然資源省のサイトにある、最低耐寒気温の地区分けです。クリックで開かないかもしれませんので、その折には、アドレスをコピペでお使いください。


これらのゾーン(地域分け)が、いつとは定かには知らないのですが(かなり調べたけど、わからなかった、2012年? 2018年? 2021年?)、書き換えられたのです。

ブリティッシュ・コロンビア州なら、地図を拡大して、地域を特定して調べられるサイトがありました。


バンクーバーは、海沿いが「9a」、多くの地域が「8b」、限られた地域で「8a」となっていました。バンクーバーって、前は、「7b」と言われていたんですよね。以下で、「摂氏」での最低気温をご覧ください。

Zone 7 (-17.8 〜 -12.2)
Zone 8 (-12.2 〜 -6.7)
Zone 9 (-6.7 〜 -1.1)

このゾーン表記は、植物のラベルのほとんどになされています。ですから、それを手がかりに、この夏だけしか楽しめないかな、越冬させられるかな、とか、これは楽々越冬するね、とか、考えながら、植物を求めます。

この前、植物屋さんで見かけたものがあります。カキ(次郎柿)の40センチほどのヒョロヒョロくん。バンクーバーでカキを見事に成らせている人がいるのは知っているんです。温暖化でカキも育てやすいか、と、ふらっと手が出そうになりましたが、やめました。「桃栗3年、柿8年」と言います。実がつくようになるまでそんなに待てるか? いや、待てない。待てないだけでなく、すでにある果物だけで幸福である。

では、今日のイチジクの収穫に、庭へ出ます。

コメント

ブラックベリー地獄は、まだまだ続く

2022年08月23日 10時30分06秒 | 果物、実、タネ
2022.08.21撮影

昨日、苦行の末、ブラックベリーを300粒収穫し、洗って冷蔵庫へ入れました。その地獄絵巻は、以下の記事で詳細にご報告しました。


その300粒のうち、30粒だけをお皿にもったのが冒頭の画像。小皿は NIKKO の Double Phoenix。上縁の一番開いたところで約14センチの洋風小皿です。これを夜中に食べることにしました。重労働をしたわたしへのご褒美です。それに、ブラックベリーは、どんどん食べるしかないのです。

このお皿、大好きだなあ、なんて思いながら写真を撮っていたんですが、

* ムシが苦手な方は、次の画像2枚は飛ばして本文だけお読みください。*

ちょっと、何か白いものが(下の画像2枚の真ん中あたり)・・・確実に動いている(2枚の画像中では、体の向きが異なります)ので、ムシに違いない。それも、形と動き方からしてハエの幼虫、はっきり言うと、ウジムシ(だろう)。長さ、3ミリ程度。

2022.08.22撮影

2022.08.22撮影

げ? こんなものを食べるのか? しばし考えました。でもね〜〜、ムシなんて、わたしたちが気づかないだけで多くの生鮮食品にくっついているんだと思うんですよ。そして、なんでも「衛生にする」ようになる前は、ムシを知らずに食べていて、そのムシも栄養にもなっていたのかもしれない。ほら、おサルさんもムシ食べますし。

それで、食い気の優っているわたしは、ムシをひとつずつ取って食べることにしました、いや、ブラックベリーの方を食べるんです、ムシの方を食べるのではなくて。ブラックベリーをひとつずつ全ての角度から眺め回して、それから口に入れました。30粒のうち、ムシがいたのは3粒だけ(「だけ」ではなく「も」?)。

これが昨晩のことで、このように生で食べ続けて、食べきれなくなったところで、また、ムシ検査をしながらジャム作りに移りましょう、と思いながら寝ました。

そして、今日。陽が少しかげってきてから、また地獄へ行ってきました。

手に引っかき傷を作りながら実を摘むのですが、今日は、その辺りを観察する気持ちの余裕がありました。見渡してみると、ムシが結構いる。ウジくんだけでなく、シャクトリムシくんらしきムシさんも、緑のアブラムシさんたちも(画像、ありません、カメラを地獄に持っていかなかったので)。

そして、見たくなかったのは、ウジくんの親でしたね。ハエさんがいる、ということは、その子孫がいる、ということで、「ウジムシだろうな」から、「ウジムシである」に判定が変わりました。やっぱり、これだけ甘いものがあったら、誘われて、ハエさん、やってくるのよね、と思いました。

今日は、200粒収穫。昨日取り残したのと、今日取る時間までに熟れたのがあったのです。今日の収穫分は、下の画像。上縁の径が19センチほどの底が丸いサル、あ、違った、ザルです。

2022.08.22撮影

わたしはムシ類はかわいいと思う方なんですが、ウジくんを食べるのはやっぱりなあ・・・直接の被害はないとは思いますが、気持ちのいいものではありません。

300 - 30 + 200 = 470粒ものブラックベリーを、これからどうすればいいのだ。そして、これからも取れるんだ。「木熟」で実が崩れやすいので、容器に入れ替えする回数はなるべく少なくしたい。それでも、次にうちに来る人にさしあげよう。ウジくんと対面しても平気な人なら。

コメント

ブラックベリーの収穫作業は、地獄の苦しみ

2022年08月22日 15時25分55秒 | 果物、実、タネ
2022.08.21撮影

ついに地獄のブラックベリーの日が来ました。ブラックベリー収穫の日です。これ以上遅らせるとトンデモなくなる、と、まずは、恐ろしいものを見に行きました。今年は、ブラックベリーを全く剪定せずに伸ばし放題にしたのです。やっぱりどえらいことになっていた、知ってはいたけど。庭のその部分が通行不能になって、もうだいぶん経ちます。

本日は、「ブラックベリー収穫作業・地獄の苦行編」を一部始終お見せします。どうか、最後までおつきあいくださり、わたしの苦しみを分かち合ってやわらげてくださいませ。

まずは、重装備から。長袖のブラウス、くるぶしまであるパンツ、しっかりしたスニーカー、頭をスカーフで整え、そして、メガネ類とマスクが重要です。荒い表面の葉っぱなどが顔の肌に触ると、痛く、真っ赤に腫れます。目に入ると大変です。

準備ができたら、ブラックベリー地獄の入り口へ。上の画像で真ん中に太めの茎がニョキニョキと出ていますが、これが、画像右側に6メートルほど伸びてアーケードを作ったようになっています。その太い茎の垂れたうちのひとつが、次の画像。トゲをお見逃しなく。

2022.08.21撮影

地獄門を通るには、まず、この伸び切った茎を切ります。ハサミじゃダメですよ。長い取手のついたのでバサッとやります。その切り取ったうちの根に近い方が、次のもっと恐ろしい画像。これらのトゲが、このブラックベリーが野生種であることの証でもあります。

2022.08.21撮影

伸び切った枝を取り払って、「たたき」が見えるようになると、うわ〜〜、ブラックベリーが〜〜いっぱい落ちてる〜〜。この数だけ食べなかった、ってことよね〜〜(画像に写っているのは、ほんの一部)。もっと早く収穫するべきであった。

2022.08.21撮影

収穫は、地獄門の上の方から始めます。冒頭の画像をもう一度ご覧ください。薄茶色のものがモジャモジャっとしただけで、実のついていないものがありますね。それが、ベリーが、わたしに断りなく勝手に落ちた、揺るがない証拠です。門の上は、楽勝だった。

次に、今度は、勇気を奮って、上から押さえ込むようなアーケードの中に入り込んでいきます。画像からはそんなにベリーがあるようには見えませんが、実際には、見えないところににもベリーがなっているのです。身をかがめて、手を伸ばして取るのですが、つまみとると、その振動が伝わって、他の熟れた、最高に美味しそうな実がぼたぼた落ちるのです。これで、1〜2割はなくしました。

2022.08.21撮影

アーケードの裏側にたどり着いた時には、汗、トゲ、ベリーのお汁、と・・・なんでここまでして食べなきゃあかん?

2022.08.21撮影

結局、裏側全部は摘みきれず、明日にすることにしました。ブラックベリーを摘むと、裸の枝は次のようになります。

2022.08.21撮影

さあ、片付けようと思ったら、やっと痛みに気づきました。トゲが指先に刺さっているわ〜〜〜ん。これ、ちっちゃいトゲ。ベリー摘みって、手袋をつけてはできないんです。手で熟れ具合を探り、熟れ過ぎは捨て、ちょうどいいのだけ収穫します。トゲを取り去ると、血がぷくっと出てきました。

2022.08.21撮影

ブラウスがこんなになっちゃった。家に入ってすぐに水洗いし、石けんをつけて、もみ、それでは色が落ちきらなかったので、さらに洗濯機にかけたら、きれいになりました。

2022.08.21撮影

今日の収穫は、300粒。つぶれやすいので、さっとだけ水洗いし、ザルに上げたところが、これ。直径25センチぐらいの平底のザルです。今冷蔵庫に入っています。

2022.08.21撮影

「木熟」なのでよく熟しています。すぐ食べなくては。食べきれないのでジャムになるでしょう。明日も収穫しなくてはならないし。

「木熟」考 —言葉の省略をめぐって

ブラックベリーのトゲについては、以下の記事も、よろしければどうぞ。


コメント