カラスといちごとクロッカスと

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雑草、フサフジウツギが枯れる

2024年06月24日 10時19分16秒 | ゴマノハグサ科

2024.06.18撮影

美しく、よい匂いのフサフジウツギ(Buddleja davidii)が、枯れちゃった〜〜。うちの大木のフサフジウツギが〜〜。上に伸びる細い枝先までいれれば、3メートルもあった。

大木のだけじゃないんです。この大木に加え、幼いのと、「中年」のも枯れた。去年は、別の幼木も枯れた。

元気なのは、去年刈り込んだ一番幼い1個体だけ。なぜ刈り込んだか、というと、あまりにもフサフジウツギがありすぎるので、小さいので実験してみたのであった。実験台になった、ちっちゃいのだけが生き延びて、枝と葉を出した。花も咲いてね。

庭から家の中まで立ち込める、あの、揮発性の甘い芳香は、魅惑的であったのだった。あまりにも匂いが強くて、窓を閉めたこともあった。寝苦しい夜には、夢見心地になった。(バンクーバーでも、寝苦しい夜はあるんです。)

ああああ、あの夏は戻ってこないのか? 幼木が成長するのをじっと待てばいいのか?

枯れた大木は、冒頭画像に。もうすでに、切り込みかけたところです。電動ノコギリを使って作業をしています。見えている白やピンクの花は、キツネノテブクロ(Digitalis)。

以下は、2022.08.04の記事の再掲載です。ご訪問くだされば、幸いです。「はびこる雑草」について書いてあります。
学名 Buddleja davidii
英名 Butterfly bush「チョウチョウの茂み」
和名 フサフジウツギ(房藤空木)
流通名 ブッドレア
ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)フジウツギ属(Buddleja


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フサフジウツギとハチドリ

2024年06月21日 08時00分00秒 | ゴマノハグサ科
2021.08.18撮影

今日は、2022.08.03の記事の再掲載です。

フサフジウツギとハチドリなんですが、冒頭画像は、そのハチドリの拡大・切り取りです。画像が粗いのに目をつぶって、クチバシの長さを見てください。

体色ですが、葉陰で、かつ、夕方で、黒っぽくなっています。でも、実際の色は、もっと薄いです。そして、羽が黄緑色っぽい。画像中でも、その黄緑色がわずかにうかがえるか、と思います。

以下のリンク先に、画像が4枚縦に並んでいます。そのうちの上から2番目の画像のメスのハチドリが、このハチドリだと思います。間違いなら、ご容赦を。

学名 Buddleja davidii
英名 Butterfly bushチョウチョウの茂み」
和名 フサフジウツギ(房藤空木)
流通名 ブッドレア
ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)フジウツギ属(Buddleja

学名 Calypte anna
英名 Anna's hummingbaird「アンナのハチドリ」
和名 アンナハチドリ
ハチドリ科(Trochilidae)


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美形のフサフジウツギは、はびこる雑草

2022年08月04日 12時21分11秒 | ゴマノハグサ科
2021.07.31撮影

この小さな花の密集した房(フサ)は、フサフジウツギ(房藤空木)のものです。花が房「フサ」に咲く「フジウツギ」、ということでしょう。


クサフジウツギは、見た目も美しく、匂いも大変いいです。

学名 Buddleja davidii
英名 Butterfly bush「チョウチョウの茂み」
和名 フサフジウツギ(房藤空木)
流通名 ブッドレア
ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)フジウツギ属(Buddleja

英語で Butterfly bush「チョウチョウの茂み」と呼ばれるフサフジウツギは、チョウがミツを求めてやってきます。ハチも、ハチドリも、よく訪れます。


フサフジウツギの房は、下の方(茎に近い方)から順番に咲いていきます。房自体は、茎から上にか、斜め上にか、横に出ることが多いです。下の画像は、満開になる前のものです。この3メートルもの「大木」が咲き進むと、見事なものです。

2021.06.30撮影

「フサフジ」なんて言うのでフジと比べてみますと、フジ(属名 Wisteria)も茎に近い方から咲きますが、フジの房は垂れているので、見た目が上の方から咲くことになります。(冒頭の画像右側に見えているツルと葉っぱが、たまたまですが、フジです。)


フサフジウツギの花はフジよりも随分小さくて、フジが「マメの花」であるのに対し、フサフジウツギは、筒状の先端が「4弁」に分かれた形になっています。花の色は、フジと同様、紫系、ピンク系、白。

フジも芳香がありますが、フサフジウツギの匂いはもっと甘く強く、房をたくさんつけたフサフジウツギの庭は、また、ほんの少しでも窓を開けた屋内は、むせかえるほどにもなります。ベンズアルデヒドを成分に含む揮発性のある匂いなので、甘い匂いとは言え、すっきりした匂いです。でも、好き嫌いが分かれるかもしれません。


咲き終わった花は、すぐに茶色くなってしまい、ちょっと通りすがりに「袖」が振れてしまえば、タネを「降らせる」ことになってしまいます。下の画像は、フサフジウツギを植物の上方から撮ったものです。タネは、画像左上に写っています。この紫色がやや濃いフサフジウツギは、上2枚の画像(同一個体)とは別の個体です。うちには合計この植物が4本あります。

2022.08.04撮影

繁殖力、生命力、がすごいので、イギリス、アイルランド、ニュージーランド、などでは、「はびこる雑草」として嫌われています。アメリカ、カナダ、では、庭用に多く販売されていますが、地方自治体によっては、自然増殖させないように終わった花はタネとして落ちる前に切り捨てましょう、と奨励しています。

でも、やはり、花はきれいだし、ミツを求める鳥や昆虫のために必要、ということで、庭から取り除く人は少なく、代わりに繁殖力の低い園芸種も出回っています。

「房藤空木」の「空木(ウツギ)」は、というと、別に、ウノハナとも呼ばれるウツギ(Deutzia crenata)のように、茎が中空なわけではないんです。フサフジウツギは、幹や古い枝が木化して頑丈そうなんですが、花のつく若い枝は、簡単にポッキリと折れます。それを「空木のようだ」としたのでしょうか。また、花の房が多くついた枝は、花の房の重みで折れることもありますあ。

うちでは、枝が折れた時には、花ばさみが登場して、ついでに、他の枝も切り取って(なんといっても大量に咲くので)室内で楽しみます。いい匂いが家中に立ち込めますが、ほんの数日です。なぜなら、水あげが難しいんです。

フサフジウツギは、現在日本で、学名(Buddleja davidii)の属名から来た「ブッドレア」が流通名となっています。風流な名前が忘れ去られていくのでしょうか。


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