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ナデシコ属の花〜帰国日記11

2023年07月05日 08時00分00秒 | ナデシコ科
2023.05.26撮影

3月に帰国したとき、実家の庭で、草抜きと並行して、新しい花の苗をどんどん植えていきました。今回の帰省(5〜6月)でも、そうしました。

花は、咲きつづけるもの(1輪ごとの花期が長いか、いくつもどんどん咲くか)、来年も咲くもの、をなるべく選びました。

母には、花殻を摘んでね、そうすると、もっと咲くからね、とお願いして、家にこもらず外の空気を吸う動機づけになってくれることを祈りました。

冒頭の画像のナデシコ属(Dianthus)の花は、3月に植えて、この画像自体は5月のものです。(この花をわたしのブログ記事のどこかで見たことがあるような・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それはまた後で。)

園芸種名を「アイラブユー」といいます。

学名 Dianthus caryophyllus ‘I love you’
英名 Carnation(カーネーション)
和名 カーネーション「アイラブユー」
ナデシコ科(Caryophyllaceae)ナデシコ属(Dianthus

2023.03.19撮影

このカーネーションは、「咲きつづけ、来年も咲く」という点では、優れもの。冬に氷点下にならない限り、越冬するようです。

購入時についていたラベルによると、
・1株でピンク〜白の花色が楽しめる「色変わりカーネーション」
・たくさん花をつける「多花性」
・四季咲き(関東地方で、3〜6月、9〜10月)
・形が崩れにくい
・耐寒性多年草(0度以上)

3月には、次のナデシコ属(Dianthus)の花も買い求めました。(あ、この花ももうどっかで見た・・・)

2023.03.19撮影

ラベルには、次のように書いてありました。「ミーテ」というのは、園芸種のシリーズの名前でしょうか。

園芸名 Miite ミーテ「ピーチラテ」
ナデシコ科(Caryophyllaceae)ナデシコ属(Dianthus

特徴として、
・1輪1輪の開花が長い
・花色が咲き進むにつれ変化する
・夏の暑さにも負けない
・冬の寒さにも強い
・関東以西の温暖な地域で、3〜6月、9〜12月(1年草)

生産者のサイトには、さらに次のように書いてありました。
・先進むにつれピンクから白色に変化
・中央部分は気温が上がると赤が濃くなる

ミーテ

このナデシコ属の花のラベルを見て、わたしは思ったんですね。

これは、わたしの感覚ではカーネーションでも、セキチクでもないが、ナデシコなの??? 大体が、和名が交錯しているので、これはカーネーション、これはセキチク、これはナデシコ、と分けられないの? と。

それで、ラベルにも属名までしか書いていないのか? 大体、園芸種なので、交雑が激しく、どれとも言えない?

2023.03.20撮影

それで、自分自身が何を分類の基準にしているか、考えてみました。

カーネーション
・花びらが多重で巻きあっている

ナデシコ
・花びらが一重で平たく並ぶ
・花びらの先が切れ切れになっている
・花が花茎の先に1輪ずつ咲く

セキチク
・花びらが一重で平たく並ぶ
・花びらの先がギザギザになっている
・花が密集して咲く(それぞれの花茎が大変短い)

このように思っていたので、この「ミーテ」を見て、どう考えればいいのか、困ったのです。困ったのは、わたしのような素人だけでなく、生産者も困って属名までしか書いていないのか?? それはわたしのうがった見方で、生産者は「ミーテ」という園芸名を広めたかっただけなのか。あるいは、わたしの基準が、そもそも普通の基準から外れているのか???

2023.06.04撮影

6月には、上の画像のようなナデシコ属の花を買いました。セキチクだと思って買ったんですが、本当にセキチクと呼んでいいのか、と心配になりました。おまけに、ラベルの裏側には、カーネーションと書いてある。

表側には「Romance スイートジュエル」と書いてあったので、それを調べてみると、鉢植えカーネーションの、「ロマンス®︎シリーズ」、「カリフォルニアシリーズ」の2018-2019年版のカタログが出てきました。


そのカタログの画像は、みんな、わたしの思うカーネーション。このラベルのついていたナデシコ属の花とはまったく異なる。

ラベルがどっかで入れ替わったのか? そゆこと、よくあるんだよね。

それで、断言をする気はまったくありませんが、ここでは、一応、これはセキチクであるとしておきます。

学名 Dianthus chinensis(中国のナデシコ)
英名 China pink(中国のナデシコ)
和名 セキチク
ナデシコ科(Caryophyllaceae)ナデシコ属(Dianthus

2023.06.09撮影

クロウリハムシ(Aulacophora nigripennis)に再登場願います。今回は、お顔をどうぞ。

クロウリハムシ〜帰国日記2

2023.06.11撮影

こんなに、花びらも、葉っぱもやられているんですよね。


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