2013.06.12撮影
キウイ(Actinidia deliciosa)の花です。葉と枝の下に垂れるように咲きます。これは、ですから、下から見上げて撮影したものです。
うちにはキウイの木が4本あります。雄株が2本、雌株が2本。
雄株に雄花が、雌株に雌花が咲くんです。それとも、雄花が咲くのが雄株で、雌花が咲くのが雌株、なんでしょうか。これは同じことを言っているのかな?
とにかく、うちには、雄株と雌株が2本ずつあるんです。
冒頭の画像の花は、雄花だと思われますか、雌花だと思われますか。それを確定するのに、次の画像をご覧ください。まだ、花が若い時の状態です。
2021.06.04撮影
オシベばっかりでメシベが見えませんね。ですから、これは、雄花です。
次の画像も雄花なんですが、オシベが疲れてきていますね。マルハナバチ(丸花蜂 Bombus)が花粉を求めてたくさん訪れてくれた後の姿です。マルハナバチさんたちは、脚を花粉だらけにして飛び立っていきます。ミツバチ(蜜蜂 Apis)はあまり来ません、花にミツがないので。
2021.06.04撮影
次は、雌花がふくらみかけた状態です。雌花が咲くのは、雄花が咲き終わるころか、咲き終わってからです。
咲く時期がずれていて、どのようにして受粉するのでしょうか・・・雌花が咲くのを遅らせるのは、よその木からの受粉を促す方策だそうですが、雄花と雌花は別々の木に咲くので、この理屈がわからない。
それと、ある地域で雄花が一斉に先に咲いて、それが咲き終わってから雌花が開くと、一体どうなるのだろうか、と毎年思います。
園芸種としては、自家受粉するのもあるそうですが、基本は、雄花と雌花が必要です。
ただ、うちみたいに2本ずつなんて贅沢をすることはなかったみたいです。3〜8本の雌株に対し、1本の雄株で十分だそうです。これを一夫多妻の極みと見るか、あるいは、雄株の価値が低いと見るか・・・
2021.06.17撮影
雌花がだいぶん開くと、次のように、メシベが見えるようになります。特徴的ですね。
この白いメシベの周りにある黄色いオシベみたいなものは、偽オシベです。これは、マルハナバチを呼び寄せるためのもの。マルハナバチが雄花から集めて脚につけた花粉をメシベに残していってもらうためのものです(だから、花期をずらす、というのはどういうこと??)。偽オシベの偽花粉は、栄養分がないそうです(ちょっと、それはひどいんじゃない?)。
2021.06.17撮影
次の画像も雌花ですが、この段階でもすでに、後に果実となる子房がはっきり見えます。白いメシベと偽オシベの間の、やや縦長の球形のものです。
2021.06.17撮影
雌花が開いて、偽オシベが乾いてきたころが、次の画像です。子房が真横から見えます。この子房は、花びらが落ちるとすぐに成長を始めます。
2021.06.17撮影
実際、キウイの雌花に受粉させるのは難しいそうです。うちでは特に今まで問題はなかったと思っているのですが、問題があったけれども知らなかっただけかもしれません。
キウイの栽培農家は、雄花から花粉を採集し、雌花に吹きつけるところもあるそうです。わたしも、うちのキウイを購入したときに、植物屋さんで、キウイフルーツがならないようなら花粉を採集して受粉させるように、と言われました。
キウイの果実であるキウイフルーツについては、明日、お話しします。