カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

わたしの5月の庭:白

2024年06月10日 08時00分00秒 | わたしの庭

2024.05.10撮影
指貫(ゆびぬき)ベリー(Rubus parviflorus
* 和名は仮の名称
バラ科(Rosaceae)キイチゴ属(Rubus

わたしの5月の庭で、ツボミから出発して花開いた花の、3回目です。今回は、白い花。

1回目、2回目、同様、左側にツボミの画像を、右側に開いた花の画像を、載せます。両者は、必ずしも同じ個体ではありません。

 
2024.05.04撮影               2024.05.08撮影
ブルーベリー(Vaccinium
ツツジ科(Ericaceae)スノキ属(Vaccinium

このツボミと開いた花は、同一の花の房のはずです。このおちょぼ口程度で開いたことになるのですが、右の画像では、その開いた花のひとつの口に虫が黒く見えます。確か、アリだったはず。

うちには、ブルーベリーの木が3本あり、東から西へ一直線に、花の咲く順番(=実のなる順番)に植えてあります。上の画像のは、最初に咲く東端のブルーベリーの木ですが、真ん中のも西のも、みんな、5月中にツボミから花咲きました。

3種類並べてあると、花の形も実の形も違うのがわかるんですが、それはまたの機会にします。味も違います!

もう何十年とわたしの庭にいる木ですよ。すぐ南側にあるキウイの陰になるので、キウイが幅をきかせるのにつれ、北側に張り出してきました。実はしっかりとつけてくれます。今年は特に豊作のようです。楽しみ!

 
2024.05.15撮影               2024.05.31撮影
キウイ(Actinidia chinensis
マタタビ科(Actinidiaceae)マタタビ属(Actinidia

これが、そのキウイのツボミと花。キウイの花と言っても、雄花の花。5月末に咲き出し、今日現在でも、まだ雄花しか咲いていません。画像中、咲いた雄花の背景に見えるツボミは、全て雄花のものです。雄花は、気の毒になるぐらい、大量につきます。

さて、雌花はいつ咲き出すか。ツボミがやっとついただけ。

キウイの場合、雄花と雌花は同じ株につくのではなく、別株です。つまり、雄株と雌株があります。雄花の方が先に咲きます。

ということは、雄花は、どこかではすでに雌花が咲いている、ということを期待しているわけですよね。でも、雌花は後で咲く。季節の最初に咲いた雄株は、ムダに花粉を虫たちに提供するだけのことではないか? また、季節の最後に咲いた雌花は、妊活するにもしようがなくなります。

 
2024.05.10撮影               2024.05.11撮影
冒頭画像に同じ

「指貫(ゆびぬき)ベリー」というのは、英名の Thimble berry からわたしがつけた仮の名前です。実の形状から thimble(西洋式の指貫)と呼ばれるのだと思います。このベリーが美味しいんですよ。今年は花がよく咲いた(=もう花は終わった)ので、たくさん食べられるのではないか、と期待。すでに、実が形成されつつあります。

以上、実が食べられるものでした。以下は、毒草。

 
2024.05.23撮影               2024.05.23撮影
キツネノテブクロ/ジギタリス(Digitalis
オオバコ科(Plantaginaceae)キツネノテブクロ/ジギタリス属(Digitalis

わたしは、この植物を「ジギタリス」ではなく「キツネノテブクロ」と呼びたいんですけど・・・なぜ和名を使わない傾向が強いのか。

全草に毒があります。薬効があるとされていましたが、現在は、少なくとも日本では、
>> 以前は日本薬局方に(中略)医薬品各条に収載されていたが、
>> 第14改正日本薬局方第2追補(2005年1月)で削除された。
(上記Wikipediaから) 

わたしの庭には、たくさんキツネノテブクロが咲いています。植えたわけではありません。あまりにも増えるので、掘り起こすこともあります。花の色は、白〜薄いピンク〜ピンク〜マゼンタピンクで、園芸種には黄色いのもあるようです。

 
2024.05.04撮影               2024.05.11撮影
ドイツスズラン(Convallaria majalis var. majalis
キジカクシ科(Asparagaceae)スズラン属(Convallaria

わたしの北側の庭には、ドイツスズランがたくさん生えています。放っておくと、イヤというほどに増えるので、人様にもらっていただくか、廃棄するしかありません。

元はと言えば、園芸好きの隣のおばさんちから来たんです。おばさんが、あまりにもスズランが増えすぎて困って掘り起こして捨てよう、としているところに、わたしが口出しして、数株いただいたんです、ちゃんと注意されたのに。今では、当時のおばさんと同じ運命になりました。

でも、葉の枯れてしまう冬場以外は、葉が美しく、グランドカバーとして、魅力的です。

これも、全草に毒性があります。


今日で、わたしの5月の庭からの報告を終わります。


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わたしの5月の庭:青〜ピンク

2024年06月07日 08時00分00秒 | わたしの庭
2024.05.14撮影
ダッチアイリス「ブルー・ダイアモンド」(Iris × hollandica 'Blue Diamond')
アヤメ科(Iridaceae)アヤメ属(Iris

今日も、前回につづき、わたしの5月の庭で、ツボミから出発して花開いた花です。そんな花のうち、前回は赤〜オレンジ色のものでしたが、今回は青〜ピンクを集めます。

左側にツボミの画像を、右側に開いた花の画像を、載せます。両者は、必ずしも同じ個体ではありません。

 
2024.05.14撮影               2024.05.11撮影
冒頭画像に同じ

ダッチアイリスという名前は、英語での名称 Dutch iris(オランダのアイリス)を日本語読みしたものです。和名は、オランダアヤメと言います(こちらの方の言い方がわたしは好みなんですけど)。園芸種で、最初、球根王国オランダで開発されました。

わたしの庭の「ブルー・ダイアモンド」のように真っ青なものから、白や黄色、また、赤っぽいのもあります。

・アヤメ(Iris sanguinea
・ハナショウブ(Iris ensata var. ensata
・カキツバタ(Iris laevigata
・ジャーマンアイリス/ドイツアヤメ(Iris germanica
・ダッチアイリス/オランダアヤメ(Iris × hollandica)
等々、の違いを説明したサイトや書籍はよく見られますね。その多くから、大変勉強させていただいています。

が、とんでもを垂れ流しているのに出くわしてしまいましたので、お知らせします。書いている人が素人なら見過ごすんですが、それが、学校の理科の先生なんだそうですよ。あ〜〜、びっくりした。

* ダッチアイリスをカキツバタとのことです、と言っている
* その「カキツバタ」と呼んでいるダッチアイリスを、アヤメだと思っていたそうな
* ジャーマンアイリスをアヤメかもしれません、と言っている

わたしは、自分のブログで植物(など)について情報を発しているので、常日ごろから、素人ではあっても間違いを書かないように気をつけてはいますが、これを見て、ますます書くことの真偽に責任を持つべきだ、と思いました。だって、Google検索などでブログ記事が出てくるんですよね。

わたしが何か間違いを書きましたなら、ご連絡くださいますよう、平に、平に、お願い申し上げます。

 
2024.05.12撮影               2024.05.31撮影
アリウム・クリストフィイ(Allium cristophii
ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)ネギ属(Allium cristophii

このアリウム(=ネギ!)は、5月中には、咲き切りませんでした。個々の花は、2〜2.5cmにもなります。そして、ツボミの玉の、下の方から咲いて行きます。わたしの庭には、クリストフィイ君はおふたりしかいらっしゃらないのですが(なんたって、高いからね、ふたつ入りのを1袋買った)、ツボミの玉は、大きい方は15cmほど、小さい方は10cmほど。多くは、20cmになるそうです。これ、園芸種かと思ったら、原種なんですよね。

それと、ネギ属は、従来、ユリ科に分類されていましたが、現在(2009年から)は、ヒガンバナ科に分類されています。

 
2024.05.10撮影               2024.05.10撮影
ハナダイコン(Hesperis matronalis
アブラナ科(Brassicaceae)ハナダイコン属(Hesperis

ハナダイコンも庭からなくならないなあ。どこからいらっしゃったのか知りませんが、ハナさまが初めてうちにご自分でやって来られた時には、なんて美しいお方か、とわたし、クラクラ、としました。花の色は、やや青みがかったピンク(上の画像)〜わずかにピンクがかった白〜白です。

きれいだし、花期も長いし、丈夫だし、重宝していますが、次々と出てくる株をある程度で掘り上げることはあります。それでないと、他にせっかく植えたものの上に覆い被さっていって、成長をはばむので。

道理で、
>> 日本では(中略)一部の地域では侵略的外来種と考えられている
(上記、Wikipediaより)

 
2024.05.25撮影               2024.05.25撮影
ヨシノスズバラ(Rosa glauca
バラ科(Rosaceae)バラ属(Rosa

このバラは、原種のバラ(=野性のバラ)で、和名をやっと、やっと、見つけました。ヨシノスズバラ(吉野鈴茨)というのだそうです。わたしの意見では(あくまで、わたしの意見です)、ヨシノスズイバラ、あるいは、ヨシノスズノイバラのように、「バラ」より、「イバラ」または「ノイバラ」の方がいいんじゃないか・・・

ヨシノスズバラは、わたしの庭に長い間います。濃いピンクに根本が白い花弁と、赤っぽくて粉を吹いたような葉が特徴的です。その上に、真っ赤なローズヒップ(バラの果実)が「鈴なりに」(だから、「スズバラ」?)なります。

その結果、わたしの庭には、いっぱい実生のスズバラが生えています。また、ご近所の庭にも、あれ? と思うようなところに、スズバラが現れます。うちのが親に違いない、とわたしはにらんでいます。わたしの庭からは、もう何人もの友人に若い株をもらっていただきました。


次回、もう一度、わたしのお庭で5月にツボミから花咲いた花を、お届けします。


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わたしの5月の庭:赤〜オレンジ色

2024年06月05日 08時00分00秒 | わたしの庭
2024.05.02撮影
アネモネ(Anemone coronaria
キンポウゲ科(Ranunculaceae)イチリンソウ属(Anemone

今日ご紹介する花は、わたしの5月の庭で、ツボミから花開いた花です。そんな花のうち、赤〜オレンジ色のものを、拾い出します。

左側にツボミの画像を、右側に開いた花の画像を、載せます。両者は、必ずしも同じ個体ではありません。

 
2024.05.27撮影               2024.05.29撮影
マルタゴン・ユリ(Lilium martagon
ユリ科(Liliaceae)ユリ属(Lilium

このピンク+オレンジ色のユリ、マルタゴン・ユリ、は、クルマユリ(Lilium medeoloides)の親戚です。クルマユリと同じく、葉が茎に対して、ぐるりと「車状」につきます。

ツボミの個体(左上の画像)と、花のふたつ咲いた個体(右上の画像)は、同一の株です。撮影日を見てみると、ふくらみかけたツボミから、2日で花が開きました。この花の美しさは、やはり、実物を見ていただかないと、、、なんとも言えず、微妙なんです、いい意味で。

 
2024.05.01撮影               2024.05.01撮影
原種チューリップ「リトル・プリンセス」(Tulipa agenensis 'Little Princess')
ユリ科(Liliaceae)チューリップ属(Tulipa

このチューリップの、ツボミと開いた花は、撮影日が同じですから、同じ個体ではありません。これは「原種チューリップ」と呼ばれますが、園芸種名(' ' の中の名前)がついています。実際は園芸種だが原種に近い、というだけのことか、あるいは、確かに原種であるが、かわいい名前 'Little Princess'(かわいい王女さま)をつけて販売を促進しようとしているのか、、、

わたしの友だちのひとりが、このチューリップにいたく感心して、こんなチューリップがあるのか、と騒いだので、わたしは球根を買ってプレゼントしたことがあります。

 
2024.05.07撮影               2024.05.03撮影
ウェールズのケシ(Papaver cambricum
ケシ科(Papaveraceae)ケシ属(Papaver

このケシは、植えたわけではありません。庭のあちこちから出てきます。よそのうちの庭にもいっぱい出ています。色は、オレンジ色と黄色です。数ヶ月、次々と咲きます。タネが大量にできるので、タネのサヤが若いうちにつみとります。わたしは、庭に彩りを添えてくれてありがたい花だと思いますが、その、ところ構わず増え続ける性質を嫌う人は多いです。

 
2024.05.01撮影               2024.05.12撮影
レンゲツツジRhododendron molle
ツツジ科(Ericaceae)ツツジ属(Rhododendron

ツボミと開いた花は、同一の枝である可能性があります。ここでは、レンゲツツジと呼んでおきましたが、日本でいうレンゲツツジより色が赤いです。園芸種なのか、自然に起こる品種なのか、は分かりません。このツツジは、その季節にわたしの庭を訪れる人は、どの人も賞賛してくれます。形容し難く美しいでしょう、えへん、とわたしはいばります。

 
2024.05.23撮影               2024.05.25撮影
アネモネ(Anemone coronaria
キンポウゲ科(Ranunculaceae)イチリンソウ属(Anemone

これは、裸眼で見ると、真っ赤です(わずかに白いところが中心部にある?)。画像でその色の鮮やかさがどこまで伝えられるか分かりません。冒頭画像もこのアネモネですが、冒頭の個体は花の中心部がはっきりと白いです。

アネモネは、ギリシア神話の「美少年」アドーニスの流した血から咲いた、と言われます。アドーニスは、「美と愛」の女神アプロディーテーに愛されました。長い話を短くすると、そのアドーニスが狩りをしていて死んだんです。アプロディーテーは大変に悲しんだ。すると(?)、アドーニスの流した血から、アネモネの花が咲いた、んですって。



次回も、5月のわたしのお庭から、お届けします。ツボミと開いた花です。


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庭でうれしいこと、発見

2024年04月12日 08時00分00秒 | わたしの庭

2024.03.22撮影

今日は、わたしの3月下旬の庭から、うれしいニュースをみっつ。3月22日、23日、24日、と、連日、見つけました。

・・・

22日に見つけたのは、ミスミソウ(Hepatica)が *複数* 咲いていたこと。今まで、ひとつこちらに、ひとつあちらに、という咲き方で、うちの庭ではミスミソウは育たないのか、とあきらめかけていたのです。本当にうれしいです。育つのなら、もっと導入してもいいか、と思います。文句なくきれいな花ですね?

この花は、ミスミソウ属Hepaticaの中でも、いわゆるミスミソウ(Hepatica nobilis)だと思いますが、確証が取れないので、ミスミソウとだけにしておきます。

学名 Hepatica
英名 Hepatica
和名 ミスミソウ(三角草)
キンポウゲ科(Raanunculaceae)ミスミソウ属(Hepatica

2024.03.22撮影

上は、ちょっと開いたツボミ。下2枚は、複数花が開いたことをお見せしています。この程度しか花はないのですが、去年までと比べたら、すごい進歩です。

 
2024.03.24撮影               2024.03.24撮影

・・・

23日には、家の中から見て、あれは何だ、と不思議がっていたものを、外へ出て、やっと目近に確かめました。野菜畑に生えてきて数年育っていた実生の木に、初めて花が咲いたのです。枝先に白っぽいものが点々とついているので、何かと思っていました。

2024.03.24撮影

わたしは、野菜畑に、野菜くずや果物くずをコンポストとして打ちやります。ですから、そこから実生の木が結構生えてくるのです。前には、次のような、花の咲く木が出てきました。この木は、サクランボの木Prunus aviumと推定しました。

2021.04.17撮影(サクランボの木と推察される)

今回咲いた木は、でも、サクランボの木と推定したものとは異なります。次の画像が、今回咲いた花です。花も葉っぱも全然違う。でも、サクランボの木と同じく、スモモ属Prunusではあると思いました。

2024.03.23撮影(今年咲いた花)

サクランボ以外にうちでで消費されるスモモ属の果物と言えば、モモ、アプリコット、プラム、プルーン、、、と調べて行った挙句、この木は、プラム類、プルーン類の Prunus domestica だろう、ということになりました。

この今年初めて花が咲いた木には、幹から恐ろしげなトゲが伸びているんです(左下の画像)。それも、Prunus domestica の特徴と一致しました

 
2024.03.25撮影               2024.03.25撮影

実は、サクランボの木と思われるものは、わたしが枯らしてしまいました。大きくなっては困ると思い、多分成長するのに必要だった部分を、わたしが切って飛ばしてしまったのでしょう。

そして、信じられないが、同じ間違いをこの新しい木にもしてしまった可能性あり、去年の秋に。ただ、切口(右上の画像)のやや下に新しい芽が出てきているので、ここから枝が出るかも?

2024.03.24撮影プシュキニア

・・・

うれしかったことの3つ目は、24日に起こりました。

大好きなプシュキニア・スキロイデス(Puschkinia scilloidesが咲いているのを見つけたのです。たくさん咲いているスキラ・ミシュチェンコアナ(Scilla mischtschenkoanaにやや隠れるように、花を開いていました。咲かないか、咲かないか、と心待ちにして、何度も植っているはずのところを見ていたんですよ〜〜。

直前の画像が、プシュキニア、次の画像2枚が、ミシュチェンコアナです。

 
2021.03.03撮影ミシュチェンコアナ)    2023.03.05撮影ミシュチェンコアナ

わたしが、ミシュチェンコアナ(直前の画像2枚)とプシュキニア(次の画像2枚)の2種を混同していたことは、次の記事に書きました。

 
2024.03.24撮影(プシュキニア)       2024.03.24撮影プシュキニア

プシュキニアは、なくしてしまったか、とヒヤヒヤしていたので、今年咲いてくれて、安堵。でも、本数が少ないので、この秋にはいっぱい球根を買おう、と思います。そして、成功率を上げるために、北側の庭と南の庭の両方に植えよう。


2024.03.24撮影プシュキニア

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枝に咲く黄色い花

2024年04月10日 08時00分00秒 | わたしの庭

2024.03.18撮影

今日は、わたしの庭で3月に咲き出した、枝に咲く黄色い花を3種まとめてみます。

2024.03.16撮影

最初に咲いたのは、レンギョウ(Forsythia)です。3月2日には、最初の花が開いていました。(今日現在では、ほとんど終わりです。)

うちにあるレンギョウが、どの種(しゅ)であるかは分かりません。お隣の園芸好きのおばさんが自宅のレンギョウを剪定したのを、数十年前に(ここには長く住んでいるんです)もらってきて、うちの庭に挿し木にしました。ナマケモノのわたしでも、できました。

学名 Forsythia
英名 Forsythia
和名 レンギョウ(連翹)
モクセイ科(Oleaceae)レンギョウ属(Forsythia

2024.03.13撮影

わたしは、今年寒いうちにレンギョウをかなり剪定をしました。そして、剪定した枝を、他の剪定した木々の枝といっしょに積んでおきました。ナマケモノであるのと、かつ、寒いので片付けなかったのですが、レンギョウならそこからも花が咲くだろう、という期待もありました。案の定、咲きました。そんな枝の1部が上の画像です。この枝をマルチ用のチップにしようか、あるいは、挿し木にしようか、迷っています。

レンギョウは、黄緑色のガク(上の画像で、枝と花びらの間!)がぷくっとふくれて、かわいいですね。

2024.03.17撮影

うちのレンギョウは北側の庭にあります。2ヶ所に分かれています。北側で、他に大きい樹木もあるので、太陽はあまり当たりません。でも、お昼の1時ごろには、これくらい陽があたります。もっと当たあれば、よそで見られるような黄色の花が枝にあふれるようなレンギョウが見られるのになあ、と思います。ですから、やっぱり、南側の庭に挿し木をしようか・・・でも、そんな場所がどこに?

2024.03.02撮影

これは、夕方の陽が陰ってきた時間の画像です。大きく開いた花からは、メシベが飛び出しているのが見えます。

次に咲いたのは、英語で Oregon Grape「オレゴン・グレープ」と呼ばれるヒイラギナンテンMahonia)の1種です。3月16日には最初の花が咲いていました。(現在は、ちょうど花盛りです。)

2024.03.16撮影

学名 Mahonia aquifolium
英名 Oregon grape「オレゴンのブドウ」
和名 (オレゴンの)ヒイラギナンテン(柊南天)
メギ科(Berberidaceae)ヒイラギナンテン属Mahonia

花がもっと開くと、次のようになります。

2024.03.21撮影

この葉、こわいんですよ。刺されたらすごく痛い。ぐさ〜〜〜、と刺さります。バラの棘なら短めで太めなので、そこまで刺さらない。

オレゴン・グレープがどんな植物かは、さらには、以下をご覧ください。

3月初めに、ツボミがややふくらんで色づいてきたときには、以下のようでした。このころは、まだ、葉は、わずかに柔らかめ。いや、それでも、十分にこわい。

2024.03.01撮影

次は、花が開くやや前の房です。こういうツボミの房って、わたしには幸せいっぱいに見えます。

2024.03.21撮影

もうひとつ、わたしの庭で、3月に、枝に咲いた黄色い花を。(現在、ちらほらと咲いています。)

わたしは、この花のツボミがふくらんでいるのを、3月22日に見つけました。(コンデジでこのツボミを撮影するの、苦労したわ〜〜、3日がかりで撮った。これ以上、良くできまっせん! でも、以下の画像、トリミングなし!)

2024.03.24撮影

学名 Kerria japonica
英名 Japanese kerria「日本のヤマブキ」
和名 ヤマブキ(山吹)
バラ科Rosaceaeヤマブキ属Kerria

このヤマブキは、長い期間咲いてくれるので、うちの庭にはありがたい存在です。挿し木で簡単に増やせ、ナマケモノのわたしには、最適、と言っても、増やさなくても、勝手に増えてくれますけど。ヤマブキは、日本から離れてわたしが恋しかった花のひとつです。

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黄色い花、わたしの2月の庭から

2024年03月08日 08時00分00秒 | わたしの庭

2024.02.09撮影

2月のわたしのお庭は、例年は、ヘレボルスの独断場です。でも、今年、ヘレボルスは、
・何年もよく咲いていた株が全体的に勢いが弱い
・失った個体もあるようだ
・1月に雪害を受けた個体は回復していない
という状態です。

でも、うれしいのは、
・実生株で今年初めて開いたのがいくつもある
幼株を数年見守り続けてきて、やっとその花と初対面することができたのですから、感動ものですよ。

ヘレボルスとは別に、今年の2月のわたしのお庭では、球根植物が例年より早く咲き出しました。気候変動のためでしょうか。今日は、そんな、早く咲き出した球根植物のうち、黄色い花からふたつ選び出しました。


2024.02.15撮影

まずは、「黄金色の」スノークロッカスをご覧ください。

学名 Crocus chrysanthus「黄金色の花を持つクロッカス」
英名 Golden crocus「黄金色のクロッカス」
別名 Snow crocus「雪のクロッカス」「スノークロッカス」
和名 クロッカス・クリサンサス
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属(Crocus


このオレンジ色がかった独特の黄色はきれいですね。冬の庭が、ぱっと明るくなります。

花被片(花びら)は、何枚でしょう。冒頭画像ではわかりにくいですが、直前の画像では、花被片が6枚あるのが、はっきりとわかります。これだけ花が開いているのは、撮影した時間帯が昼間で、比較的明るかった、ということです。

6枚に分かれている花被片のうち、外側3枚がガク(外花被)、内側3枚が本当の花弁(内花被)です。と言っても、6枚合わせて、まあ、なんと言いますか、花びらですよね。

次の画像は、コンデジでのお遊びの接写(マクロ撮影まがい)。上に向いて開いたスノークロッカスの花を、真上から見下ろして撮りました。花被片の内側3枚は全部見えますが、外側の花被片は1枚写っていません。オシベは3本とも見えます。オシベの中心にあるメシベは柱頭が3裂しますが、この画像でははっきりとは判別できません。

2024.02.07撮影

もうひとつの黄色い花。次の画像をご覧ください。スイセンです。これは、やや小型の園芸種で「ジェットファイア」といいます。

学名 Narcissus 'Jetfire'「ジェットファイア」
アヤメ科(Amaryllidaceae)クロッカス属(Narcissus


次の画像で、背景にほぼ上向きに出ている、葉より薄い色のものが、まだ若いツボミです。手前に、頭を下げてきて、結果、頭をもたげてきたかのように見えるものが、それより成長したツボミです。どちらの段階のツボミも、まだ苞を固くかぶっています。

実は、このスイセンも雪害を受けました。開かずに終わるツボミもあると思います。そういうのは、茶色く、また柔らかくなっているのですが、それらのツボミを避けて写したのが、以下の画像です。ん〜〜、勢いがないなあ・・・

2024.02.19撮影

ツボミは、成熟してくると、薄い皮である苞を破って、姿を見せてくれます(左下の画像)。そして、さらにふくらみ出します(右下の画像)。

 
2024.02.19撮影               2024.02.19撮影

そして、次のように花びらを開きだします。「ジェットファイア」の特徴である、オレンジ色系の長めの副冠(スイセンの花の中央にあるカップ状のもの)が、すでに、花被片から外に出ています。苞が割れてめくれているのも見えます。

2024.02.22撮影

花がもっと開くと、次のようになります。掲載画像の撮影日はたまたま3月1日ですが、2月中にここまで咲いていました。


2024.03.01撮影

開き切ると、次のようになります(去年、3月末の画像)。現在は、ここまで反りかえるほどは花の段階が進んでいません。

2023.03.30撮影

3月現在、「黄金色のクロッカス」は終わりましたが、去年の秋に植えたクロッカス(色は各種)が咲き始めました。例年より早く2月に咲いた黄色いキバナセツブンソウ(Eranthis hyemalis)は、もうほぼ終わり。レンギョウ(Forsythia)は、これも例年より早く2月中に開き出しました。満開になるのはこれからです。

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わたしの庭で最初に咲く花

2024年02月16日 08時00分00秒 | わたしの庭
2024.01.31撮影

わたしの庭で、毎年一番に咲く花は、スノードロップ(Galanthus nivalis)です。スノードロップの植え込みは2ヶ所にあるのですが、1ヶ所がこれも決まって先に咲き、もう1ヶ所がそれに続きます。先に咲くほうは、1月末には、冒頭画像に見られるように、こんなにきれいに開きます。茶色く見えているのは、腐葉土用に落ち葉を寄せたものです。

学名 Galanthus nivalis
英名 Snowdrop
和名 マツユキソウ(待雪草)
別名 スノードロップ
ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)マツユキソウ属(Galanthus

花びらの先につく緑の印は、「V」あるいは「U」が逆さになっているように見えますが、花びらの内側をのぞいてみると、「ハートの形」がひっくり返ったように見えます。次の記事の5番目の画像でお確かめください。


2024.01.24撮影

この画像では、手前に、ふくらんで垂れているツボミ、その後ろに、ふくらみかけてはいるがまだ固く上を向いているツボミ、が見られます。これが1週間で冒頭画像のようになります。

もう1ヶ所にあるスノードロップは、1週間〜10日ほどおくれで花が発達してきます。こちらでは、球根が土からあふれるようにできます。このこぼれた球根をつかむようにして土に埋め直してやるのが、わたしの夏の庭仕事のひとつです。

先に咲く方のスノードロップの北隣には、早咲きのスノークロッカス(Crocus chrysanthus)が植わっています。スノードロップに続いて、このスノークロッカスのツボミがふくらんできます。まだ落ち葉を敷きつめたままの地上を背景に、小さくて低いところにある花ながらも、その色が目をひきます。オレンジ色がかった黄色です。

2024.02.02撮影

学名 Crocus chrysanthus「黄金色の花を持つクロッカス」
英名 Golden crocus「黄金色のクロッカス」
別名 Snow crocus「雪のクロッカス」「スノークロッカス」
和名 クロッカス・クリサンサス
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属(Crocus


ツボミは最初、先がやや尖っています(直前の画像)。でも、ほどなく、先端がもっとふくらんで、丸みを帯びてきます(次の画像)。

2024.02.06撮影

ツボミは、開くと、ゴブレット型になります(次の画像)。晴れた日には、花びらがもっと開きます。花びらの外側の根本には、やや茶色い線が浮かび上がっています。

2024.02.07撮影

上の Crocus chrysanthus黄金色の花を持つクロッカス)の園芸種に、'Snowbunting'(スノーバンティング )という園芸種があります。「黄金色の」と同じく早咲きで、でも、色は白いクロッカスです。

このスノーバンティングを、わたしは、数十年前に、遅れて咲く方のスノードロップと隣り合わせで植えました。両者とも、幾何級数的かと思う勢いで増えたのですが、ある時、周りの木々が大きくなるのが一定のところに達したのを境に、スノードロップはそのままますます増えつづけたのですが、スノーバンティングは急速に消えていく、という対照的な運命をたどりました。

2006.02.12撮影(古い画像)

スノーバンティングは、現在、ほとんどなくなって、数本しかツボミをつけないので、花の姿のご紹介としては、古い写真を掲載します(直前の画像)。

2006.02.12撮影(古い画像)

そして、そのスノーバンティングの隣には、矮性のアイリスが咲いていたのです。上の画像のころは、木々が大きくなくて、落ち葉があまりなかったんですなあ。この画像では、被写体が太陽に照らされ、白い花びらが判別しません。

学名 Iris reticulata「網目模様のアイリス」
英名 Netted iris「網目模様のアイリス
別名 Dwarf iris「矮性アイリス」
和名 イリス・レティクラタ
別名 ミニアイリス
アヤメ科(Iridaceae)アヤメ属(Iris

今は、そこに、そのアイリスもありません。完全になくなってしまいました。バンティングは、数本なんとか生きながらえているだけ。

去年、わたしは、新しい矮性アイリスを求め、庭の別のところへ植えました。今年、花が咲く準備を始めた1月に、バンクーバーでは低温が続き、雪も降り積もって、さらに、その後、ツボミが冷たい雨に当たり、花びらが傷んでいます。それでも、咲いてくれました、ありがとう。

2024.01.29撮影(雨の中)

きれいに咲いているところは、次の古い写真から、どうぞ。

2006.02.10撮影(古い画像:拡大切り取り)

今日のお花は、みんなキジカクシ目(Asparagales)でした。アスパラガス(Asparagus officinalis)の属する目です。

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季節、最後の花

2023年11月20日 08時00分00秒 | わたしの庭
2023.10.25撮影

今日は、この秋最後の花をまとめてみます。

最初は、シュウメイギク(Eriocapitella hupehensis)。シュウメイギクは、新しい分類ではEriocapitella属(和名はないもよう)で、シュウメイギクをイチリンソウ属(Anemone)とするのは、古い分類です。

うちではこの秋、なぜか、この1輪だけが咲き残ってしまいました。他にほとんど何も咲いていない庭の中で、ポツンとピンクの花がまだ半ばツボミのような形をしているのは、微笑みを誘いました。

2023.10.21撮影

ナデシコ属Dianthusの、この濃いめのピンクの花は、今年はなにも作らなかった野菜畑の横で、これも1輪だけ、咲き残っていたんです。草抜きするまで気づきませんでした。すごく元気で、また、色もはっきりとしていて、見たわたしの方まで元気が出ました。

これは、ナデシコ? カーネーション? 


2023.10.25撮影

足を怪我してから、ずっと植物の茂った中には入っていけなかったのですが、2ヶ月してなんとか足を踏みしめられるようになり、やっと庭の植物を、文字通り、間近に見ることができました。すると、失ったか、と思っていたナツシロギク(Tanacetum parthenium)が、小株ながら残っていたんです。うれしいわあ〜、これからまた大事にして育てましょう。

でも、やっぱり、八重のはなくなっちゃったかな?



咲き残った花のハイライトは、なんと言っても、次の植物です。何かお分かりでしょうか。

2023.10.06撮影

これは、ヒエンソウ属(Delphinium)の園芸種です。一般には夏に咲くものですが、早々と咲いてタネになり、タネも落としてしまった軸を、わたしが切り取ってしまったら、脇芽が何本も出てきました。それでどうなるのか「ハラハラ」していたら、秋にツボミをつけてしまいました。それが10月始め。

そのツボミが、秋の雨の中、咲いたんです。

2023.10.19撮影

いやいや、そのうち、雨に打たれて花が崩れるよ、と思っていたら、なんと、雨がそれほど降らなかった。気温もあまり下がらない。

それで、次々とツボミが開くようになりました。

一方のわたしは、足の回復と天気の協力で、キンポウゲ(Ranunculus)だらけだった庭の草抜きができました。草抜きができたので、春の球根も植えることができました。

2023.11.01撮影

上の画像の、画像右下に棒を並べてあるのが、球根を植えたところです。この辺り、一帯、草だらけだったんです。草を抜けば土が柔らかくなりますから、そこに球根を植えるのは、容易です。でも、そのまま土をむき出しにしておくと、ノラネコさんたちがご使用になりますし、アライグマさんたちが球根をほじくってくれるので、せめてもの対策として、このような棒(木を剪定したもの)を並べます。実際、役に立っているようです。

本来ならば、自家製のマルチ(チップス)を敷き詰めるところなんですが、そこまで足は回復していません。

2023.11.05撮影(上から見下ろして撮影)

気温が低いからでしょう、花びらの色は薄いです。でも、結構な数の花が開いています。今後いつまで咲いたままでいるか、観察をつづけます。

ヒエンソウの花の下と右上に見えている茶色いものは、ヒエンソウの花の終わったものではなく、アガパンサス(Agapanthus)のタネのサヤです。

夏には、次のように咲いていたはず。「はず」というのは、この時期帰国していたので、自分で写した写真がないんです。それで、以下の画像は、2年前のものです。

 
2021.05.28撮影               2021.06.22撮影
咲き始め                   やや盛りすぎ

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お礼とお詫び:庭は秋色〜冬色

2022年11月28日 06時43分45秒 | わたしの庭
2022.11.24撮影

コロナによる日本入国規制が緩くなったのを機に、4週間ほど、カナダから日本へ帰国しておりました。その留守の間、投稿は、バンクーバーの自宅で書きためた下書きを、日本用のSIMカードに入れ替えたスマホでポチポチ投稿。アライグマの報告記が続くという変則的な投稿になったのはそのためです。

退屈だったかもしれない記事に最後まで訪問してリアクションまでしてくださった方々に、お礼申し上げます。見放されていない、と感じられて、うれしかったです。

そして、アライグマシリーズ以前の投稿内容に類似のものをお求めでご訪問なさったかもしれない方々には、せっかくお越しくださったのに、アライグマばかりで申し訳ございませんでした。

帰宅してわたしを待ち受けていたのは、冒頭の画像のような、カエデ(Acer)の落ち葉。前庭にびっしりと敷き詰められていました。これが、自然のマルチとなって植物を守り、さらに腐葉土となって栄養分に変化するのです。

2022.11.24撮影

玄関に続く敷石部分には、カエデ以外の葉も落ちていました。真ん中の赤いのはカエデ。

画像右側中段にあるやや大きめでやや縦長の黄色っぽい葉は、クルミ。Juglans regina(英名 English walnut) だと思いますが、品種までは分かりません。

木自体は、下の画像でご覧ください。画像の手前に写る黄色い葉っぱが、このクルミです。葉っぱは現在これだけしか残っていません。

2022.11.24撮影

敷石には、黄緑の葉っぱも落ちていました(ふたつ前の画像と次の画像)。

2022.11.24撮影

まだ黄緑なのに落ちている葉っぱは、なんでしょう、と思って見上げると、それは、レンギョウ(Forsythia)でした。

次の画像は、その葉のついているレンギョウの姿。

2022.11.24撮影

レンギョウのそばを通り過ぎていったところに、階段があります。

画像中の階段の1段目と2段目に落ちている、軸についている黄色い葉っぱは、これも、クルミです。

2022.11.24撮影

この階段を上がりきったところが玄関。そこで、振り向いて、庭を眺めてみました。

その目の前、すぐには、お隣のお家から伸びてきている「太平洋ヤマボウシ」(学名 Cornus nuttallii、英名 Pacific dogwood)の黄葉が見られました。

2022.11.24撮影

9月、10月には、おびただしい実を生産してくれた木です。そのころには、うちの玄関に通じる階段や敷石には、落ち葉の代わりに、この赤い実が落ちていました。

よろしければ、前に書いた記事もご覧ください。

ハナミズキ? ヤマボウシ?

なお、そこの最後の部分で書きましたつづりの訂正に関してですが、担当の事務室からは短いながらも丁寧なメールが届き、「文献で再確認した上ですぐに訂正した」とのことでした。

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