カラスといちごとクロッカスと

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個人の目をとおしてお届けします。

ネコさん、アライグマに気づく

2023年04月18日 08時00分00秒 | 動物
2023.04.10撮影

このネコ(Felis catus)さんは、うちの庭に出没するネコさんです。飼われているネコさんなのか、ノラさんなのかは、わかりませんが、カラス(Corvus brachyrhynchos)さんたちにエサをあげると、かっぱらいに来るので、ノラさんかもしれません。

この画像の撮影された4月10日は、子アライグマさんが独立した模様に、わたしが「出くわした」日です。このことについては、昨日と一昨日、書きました。

子アライグマ、独立した模様 ⑴

子アライグマ、独立した模様 ⑵

上の画像は、うちの北側の庭の一部で、写っている階段は、玄関に続きます。1階が地上よりも高いところにあります(カナダでよくある家の建て方です)。その1階の窓から、アライグマさんにお目にかかりました。午後4時20分すぎです。

以下の2枚の画像(アライグマさんにお目にかかった日と同日ではありません)をご覧ください。右から左へ。

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2023.04.14撮影               2023.04.14撮影

右の画像に見える庭の一角(ここは、花がまだほとんど咲いていない)が、わたしが1階の出窓から見ていた景色です。アライグマさんは、石を2つ置いてあるこちら側の、落ち葉を敷き詰めてある上にいました。

アライグマさんは、まず、わたしの存在を認めて、わたしをじとっと見つめた後、落ち葉から石畳へこちら側に向かって出てきて、向きを変え、石畳を向こう側へ伝って、薄黄緑色の花の咲いている植物、ヘレボルス・アルグティフォリウス(Helleborus argutifolius)、のところまで行き、わたしの方へ振り返りました。

ヘレボルス・アルグティフォリウス

そこから、左の画像に拡大されて見える石畳の部分を、向こう側の「サラール」(Gaultheria shallon)のところまで渡りました。画像では判別しにくいかと思いますが、「サラール」は、画像の画面中ではアルグティフォリウスから真上にちょっと離れて写っています。

かわいい、ハートの、シラタマノキ

アライグマさんは、その「サラール」のところでゴソゴソとしておりました。わたしは、ズームをあまりかけたくなかったので、そこで撮影は打ち切りました。

その「サラール」が、冒頭の画像においてネコさんが頭をつっこんでいる植物です。

2023.04.10撮影

わたしは、アライグマさんがいなくなったのを十分に確かめてから、外へ出て、柵の外側部分の庭で主にヘレボルス(Helleborus)とスイセン(Narcissus)の写真を撮っていました。そして、何気なしに門を入ってくると、ネコさんがいらっしゃるじゃあありませんか。それが、午後6時20分すぎ。

普通なら、ネコさん、すぐにわたしに気づくのに、今回は、ちょっと時間がかかりました。没頭していたのね。(はは、「頭」を植物に「没」していた。)

ネコさんが、わたしが見ているのに、はた、と気づいた時に見せた表情が、上の画像です。「サラール」の葉の陰から見ています。ちょっと怒っているような・・・邪魔されたと感じたのかな?

2023.04.10撮影

でも、ああ、例のいつもの人間か、と思ったか、あるいは、よっぽど匂い(臭い?)を確かめたかったか、わたしを無視して、また検分にかかりました。

かわいいですね、白いお手手とおみ足。

2023.04.10撮影

なんか、真剣な顔をしています。

2023.04.10撮影

うわ、くさっ、というところでしょう。目まで寄っているようですよ。

そりゃそうですよ。ほんのちょうど2時間前に、そこにアライグマさんがいたんですよ。まだまだその痕跡は新鮮でしょう。

でもね、あんたさんでしょ、うちの玄関先、ポーチの上、それも、ドアを開けたところにゲロってあったのは。あたしは、あわててドアを閉めたけど。あれ、多分、後始末をつけてくれたのはアライグマさんですよ。その反対は、ちょっと考えられないから。

2023.04.10撮影

確認して、満足ですか。

では、またね。

えと、お願いが。ブルーベリーの枝にすりすりするの、やめてくれる? 大体、なんでブルーベリーを選んですりすりするのよ? 他に植物はいっぱいあるのに。あれ、実を食べようと思って植えてあるんだから、もっと清潔にしておいてよね。

ブルーベリーはクマさんもお好き


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リンゴをかじったのは、だれだ

2022年12月14日 05時05分32秒 | 動物
2022.12.02撮影

日本からカナダへ帰ってきて、まず最初にしたことのひとつは、リンゴがどうなっているか見ること。

うちでは、台所から出る生ゴミ(植物性のもののみ)はコンポストにします。コンポスト用の容器も外にあるのですが、めんどうくさいので、野菜畑に放り投げてあります。

とうもろこしの軸を出してあると、何らかの動物が触った形跡が観察できます。でも、人間様が1粒残らず食べた後なので、食べられるところは何もないよ。

バナナの皮などは匂いに引かれるのか、食いついてみるのか、とんでもないところに移動させられたりします。でも、バナナの皮も食べられないっしょ? というか、食べるほどの価値はないでしょ?

でも、野菜クズは、見向きもされません。(お野菜食べないと、体に悪いよ。あはは)

お目当てかもしれない動物性のものは、元からありません。

甘いバナナの皮やトウモロコシの軸に興味を持つのだから、リンゴの皮なら食べるだろう、と思いきや、全然食べない。それなら、果肉のしっかりついたリンゴなら飛びつくだろう、と思っておりました。

ところが、リンゴを出しておいても、だれも見向きもしない(と、少なくとも、わたしは思っていた)。何日経っても、何週間経っても、、、挙句は、数ヶ月経ってしまいました、日本からカナダに帰ってきたころには。

リンゴはどうなっている? えっ、1個はほぼ完食、2個目も確かにかぶりつかれていました。いや、これ、かぶりついたのではなく、ちっちゃいお口で何度もかじったんだろう。でも、一体だれが。

画像のリンゴはその2個目の方なんですが、撮影は、雪が降って溶けかけた時にしました。(雪がお見苦しいところを隠しているので、好都合。)

それでも、雪が溶けてしまった今も、まだ数個残っているまま。

このリンゴはねえ、アライグマさんたち一家は無視したのよ。下の画像は、お子さんたちがまだあどけないころの写真。最近見た時には、同じマットの上で、どっかと居座っておりました。ふん、可愛げがなくなったね、君たち。

2022.10.09撮影

アライグマさん一家の訪問、後記

この一家は、メロンはパクパク食べた。でも、リンゴには手をつけなかった。(アライグマは、手も器用だから、手で持ちながら食べたであろう、だから「手」をつけなかった。)

でも、まだ暖かかった当時と、寒くなった今とでは、食糧事情が違って、ついにリンゴも食べた? でも、リンゴを食べるなら、一家全員が食べて、リンゴは一斉になくなるか、全てがかじられている、と思う、今年の子どもがまだお母ちゃんと集団で移動しているようなので。1個や2個にだけ(手と)口がつけられているのはおかしい。

じゃあ、だれよ、リンゴを食べたのは。

この方(次の画像)だと思われます。

ふさふさシッポ。これは、後ろから撮影した御姿でありまする。撮影日であるバンクーバーの6月は、日本の梅雨の季節と違って、のどかでよろしいなあ〜〜

2022.06.08撮影

この動物さんがうちの庭やご近所の庭を行き来しているのは知っているんです。大体は暗い時間帯で、このように昼間に見かけることは滅多にありません。

この動物さんが徘徊すると、窓が開いている時なら、通った、とわかります。2階にいてもわかります。音じゃないんです。臭いです(「におい」の漢字の選択にご注目ください!)。

噴射しなくても、臭うんですよ〜〜。あんまり近づかない方がいいです。

次の画像は体が横向きなので、もっとわかりやすいですか。シッポが上がったままで、向きとしては、頭が右下です。

2022.06.08撮影

これは、背中に2本縞の入るスカンクです。

和名 シマスカンク
スカンク科(Mephitidae)スカンク属(Mephitis)
学名 Mephitis mephitis
英名 Striped skunk「縞入りスカンク」
原産 北アメリカ(カナダ南部、アメリカ合衆国、メキシコ北部)

以下で、その2本の縞をお確かめください。

シマスカンク
撮影日:2008.01.
Mephitis (genus) - Wikipedia

Mephitis (genus) - Wikipedia

 

オリジナルからの改変、なし

このスカンクさんが、10月のもう真っ暗になったある夜、わたしがコンポストを出しに行くと、リンゴ辺りから急ぎ足で逃げていきました。シッポを水平にして、土地になるべく這いつくばったような姿勢で。そのころは、植物が茂っていたので、行く手はわからずじまい。

これがもしアライグマさんなら、興味津々で、頭を上げてこちらを見てきたでしょう。視力が良くないので、こちらをじとっと見つめるんですよ。逃げたりしない。

今までの観察をまとめてみると、
・リンゴはアライグマ一家が食べたようでない
・スカンクが少なくとも1匹がコンポストに陣取っていた
・球根が掘り上げられていたのもスカンクの仕業かもしれない
・スカンクはいずれにしても庭に出入りしている
・アライグマなら逃げない
ということで、このリンゴをお召し上がりになったのは、スカンクさんの可能性が高いと思います。かじられ方から見ても、口の大きさに合致して、納得が行く。

最後に言い訳をさせてください。わたしはリンゴを生で食べるのは好きじゃないんです。でも、キウイの追熟に必要なのと、そして、時々思うんですね、好き嫌いせずに食べてみよう、と。それでいくつか買うんですが、たいてい食べないままで終わってしまい、コンポスト行きとなります。反省します。キウイの追熟用以外には買わないようにしないといけません。

今回のリンゴは、ピンク・レイディ(Pink Lady)でした。ピンク・レイディ(英語の発音に、なるべく近く書きました)ですよ〜〜。「ピンク・レディー」なんて二人組を知っている人、はい、手を挙げて。この栽培種、ピンク・レイディ、は小ぶりでカリカリしています。おいしいですよ、、、とほとんど食べないわたしが言うのも変だが・・・


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ケモノ道じゃあ

2022年10月04日 04時17分47秒 | 動物
2022.08.20撮影

けもの道であります。ケモノが何度も通って、踏みかためた道でありまする。ここを通っているケモノは、何? というか、だれ?

わたしのうちは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州、バンクーバーの街の中心からやや離れた住宅地にあります。シカやクマは出てきませんが、出没する動物や鳥は結構います。

現行犯で目視しないことには、どの動物が通っているのかは、わかりません。この道の幅と、地面の固まり具合から、大体の憶測はつきますが・・・

見てくださいよう〜〜(泣、泣)、クサキョウチクトウ(フロックス)の茎が踏み倒されているんですよう〜〜。フロックスの茎は硬いので、これをやられると、根本で折れてその茎は根から取れてしまうんです。救いようがないんです。

季節が早ければ、他の芽が出てくるんでしょうけど、成長した茎が根元から折られると、回復しません。その年の成長と開花は、それでなくなってしまいます。折れている茎(要するに、全草)があると、わたしは、その茎を拾い上げてコンポストにするしかなかったんです。

ああ、それで、わたしの大事にしてきたフロックスの園芸種 ‘Franz Schubert’「フランツ・シューベルト」も咲かなかったのかな? わたしの大事なフランツさま。こよなく愛してきましたのに。

わたしの「フランツ・シューベルト」がどんな花か、次で見てやってくださいね。今年でもうダメになってしまったかも・・・樹木が大きくなってしまって陽が十分届いていない、ということもあって・・・

シューベルトは、お好き?

上の画像のケモノ道は、次の画像のように続いていきます。フロックスの林を縫っていきます。その辺に何種類もフロックスがあるのよ。(グスン、グスン)

2022.08.20撮影

その林を出ると(以下、画像)、数種類のワスレグサ(忘れ草 Hemerocallis fulva)(別名:キスゲ、カンゾウ)の植わっている・・・あ、あ、あ、平地になっているではないか・・・。

今年はバンクーバー市では厳しい散水制限で庭に水やりが十分できていず、花が終わった植物の葉が早々に茶色くなっていきました。画像の手前はやや陰になっているので、まだ緑ですが。

このワスレグサの枯れ葉のベッドで、おくつろぎして、日光浴をしてくれたのね。うわあ〜〜、だれだ〜〜。

ワスレグサ

2022.08.20撮影

今度は、このケモノ道を抜け切って後ろを振り返ってみる(次の画像)と、先のケモノ道に対して、三角形の長い方の2辺のように元へ戻っていく道もあります。この道の両側にも、前の道と同じようにフロックスがあります。

そこ〜〜、禿げているじゃないですか、そこにもフロックスがあったはずなんですよ! ワスレグサの葉が勢いよく茂っている時には、目線がその葉で覆われていたので、こんなになっているとは気づかなかったのね。

2022.08.28撮影

今日お見せしている画像は、この「あるケモノ」さんと庭で直近で遭遇してしまった後、撮ったものです。今夏の例年よりきついバンクーバー市の散水制限で、今、庭の植物はほぼカラカラ状態。そんな植物の間を縫って作られているケモノ道を確認するのは、容易でした。

このガッチンこで出くわしたケモノさんと同じ種類のケモノさん(同一個体ではないようです)が庭にお越しであることは、前から知っていたんですが・・・植物が青々としていた時には、わからなかったのよね、ケモノ道。それにしても、ここまで道をつけてくれているのは、よほどしげしげと通っていたのよね。数個体が出入りしているのかも。

庭を仔細に眺めてみると、ケモノ道は他にも数本ありました。

次の画像(撮影日は別の日ですが)は、ケモノさんがご休憩なさった場所です。そこに尻餅をついて、しれっとしているのを、目で見ました! あのね〜〜、そこまで植物をぺったんこにしなくてもいいでしょ〜〜。どいてくれる〜〜?

2022.09.28撮影

明日は、このケモノさんにご登場願います。

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