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ヘレボルスの庭はこう変わってきた

2023年02月09日 08時00分00秒 | キンポウゲ科、ヘレボルス
2022.04.02撮影

写真による記録では、うちの庭にあるヘレボルス(Helleborus)の数は、花をつけるオリエンタリス系(Helleborus orientalis)だけで、次のようになります。今日の画像は、オリエンタリス系の八重の園芸種です。

以下は、数えるのが難しいので、概数です。買ってきたヘレボルスの数は、全部で10個体ぐらい。そのうち、最低2個体は消えたようです。

・2006年(6株)
・2014年(5株)
・2017年(28株)
・2019年(25株)
・2021年(78株)
・2022年(130株)

ナマケモノの庭管理人(=わたし)が何もしないのに株数が上がったのは、前にも書きましたが、庭の木々が成長して落ち葉を大量に提供し、その落ち葉が腐葉土となり、土が酸性土から中性土〜アルカリ性土に変化したためだ、と思います。(この庭管理人、ナマケモノと言えど、落ち葉かきと落ち葉の管理は、します。)

2022.03.21撮影

長らく新しい株を導入していなかったので、去年(2022年)は、園芸種を1株買ってくることにしました。そして、せっかくなので、今までと異なるものがいいだろう、と。

そして、手に入れたのが、冒頭の画像のような・・・じゃなかったんです。これ、つけられていたラベルと違うんです。これは、でも、生産者のラベルのつけ間違いではなく、植物屋さんで客が複数の鉢からラベルを抜き出して比べて、挙句、ラベルを間違って鉢にもどしたのだと思います。

わたしは、花は、大体は、一重のものが好きです。原種も好きです。なら、この時、なぜ八重を? そんなつもりはなかった。ラベルは、せいぜい「花びら」が「二重」ぐらいだったんです。

ちょうど1年ぐらい前、買ってきて、寒い中、庭に植えました。その時にはツボミだったこのヘレボルスが、「花びら」をぴらぴら出してきたのには驚きました。こんなはずじゃ・・・遺伝子プールをするつもりが、これじゃ、新しい交雑種の生成に参加できないんじゃ(園芸種は、次世代を残さないものも多い)・・・でも、それは、杞憂に終わりました(ほんとか?)。

2022.02.11撮影

八重の「花びら」がオシベの変形ではなく、蜜腺の変形であることがわかったからです。ちゃんとオシベがついていたんです。ただ、オシベが存在することと、オシベが有効であることと、・・・は・・・別か・・・

花を、上の画像の角度でながめますと、「花びら」とオシベの間にあるはずの蜜腺がないのがわかります。蜜腺は、元々は花弁。花弁が蜜腺に進化し、ガクが「花びら」に進化し、今度は、品種改良で、蜜腺を花弁にもどしたことになります。

さて、この八重の花が、うちのヘレボルス集団にどのように影響するでしょうか。タネから芽が出て花が咲くようになるには、3〜4年はかかります。この花の周りに出てくる苗を上手に扱うように気をつけましょう。

以下の画像は、この八重の花がまだ開ききっていない時の様子をほぼ真上から撮ったものです。開いている花と比べると、「花びら」が丸いことがわかります。ヘレボルスは、多くの場合、咲いて時間の経った花は、「花びら」の先が尖る傾向にあります。

なお、このまだ開ききっていない花の画像は4月撮影、直前の画像の開いた花の画像は、2月撮影です。ということは、このヘレボルスは、少なくとも3ヶ月は花をつけていることになります。花の後は、タネの入ったサヤをガクである「花びら」の中につけ、その姿も美しいです。

この園芸種に、サヤがついていて、タネもこぼれたのを目で確認しました・・・にまにま。次世代が生まれるかなあ、そうしたら、どんな新しい交雑種が生まれてくる?

2022.04.10撮影


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